アーカイブ:2015年4月8日

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かたる今日の日経新聞には、日銀券の流通が増えて来たと…報道されていました。マネーストックの話ですね。基本的に経済活動を活発化させるためにお金の流通量を増やそうとして、マネタリーベースを増やしています。一般の人はマネーストック(マネーサプライ)とかマネタリーベースなどと言うと、なんのことか…しかもマネーストックの中にはM2だとかM3だと郵便預金を含めるか含めないか…などの区別もあり益々混乱します。細かいことはどうでも良いのですが…基本的に経済活動を活発化させるために、お金の流通量を増やそうとマネタリーベースを増やしているわけです。このマネタリーベースは、マネーストックを増やす「素」(元?)ですね。現在、日銀はガンガンと国債や株、リートを買い、この素を増やしています。

昔は信用乗数(貨幣乗数)と言う、何倍、マネタリーベースに対しマネーストックが増えているかの概念が、概ね8~9倍程度かな…それが最近は4倍程度かな? もっと低いかもしれませんね。つまり度重なるデフレ環境の継続で、政策への信認度がドンドン下がり、日本人がインフレを信じてないのです。故に、なかなか設備投資も起りません。更に製造業のリターン率が低い為ですね。一例を掲げると…前経団連会長を輩出した住友化学は、サウジと共同で石油コンビナートをサウジに造りました。ラービグ計画ですね。ナフサの製造コストが安いからです。日本では割高になりますね。なかなか難航したプロジェクトもようやく収益化し、近年、株価が騰がっています。日本の石油化学の施設は、老朽化していますが…運用コストが違うのですね。

最近、在庫問題が峠を越えたとされるチタン、これも大量の電力を使います。でも日本は電力コストが高く…トップメーカーは大阪チタンですが、東邦チタンは、サウジに専用工場を建設します。これは画期的なのですね。チタンはロシアが輸出国で…ウクライナの問題があり注目されます。外人投資家は好きですね。カタルも大阪チタンが大好きです。本当はジャムコをやる時に、大阪チタンも同時に考えたのですが…航空機需要は良いのに…炭素繊維の代替えや在庫問題で、収益がなかなか伸びないことが判明しました。故に泣く泣くあきらめたことがありました。この円安で、しかも在庫問題が片付き、再び相場の芽がありますが、問題は電力コストとロシアの問題などですね。一方で炭素繊維に置き換わり、昔ほどの需要が望めません。

本日の日経には、ソニーの「画像センサー」の話が出ていました。増産だそうです。ソニーは昔からテレビ界にも強く、画像処理が長けていました。東芝も最近は熱心に開発しています。カタルは、一度、SMKのカメラモジュールに興味を持ち、調べましたが…競争に勝てるのかどうか…自信がなかったのです。相場になるかならないか…それぞれ様々な要素が絡み、銘柄を選別するのはかなりの専門知識が必要で…カタルのような3流には、全てを網羅できませんからね。外部環境が絶好調を迎えるケネディクスも、不動産は所詮、経営者の腹一つなのです。利益を計上しようと思えば、いくらでも出るし…作為的な操作が可能です。

世界トップを目指すような経営者は、いつも精一杯の経営をします。でも楽天の三木谷さんは膨大な利益が在っても、拡大ばかり狙い、赤字企業のM&Aを繰り返し、税金を払いませんね。まるで昔の西武鉄道を見ているようです。一方、ソフトバンクも、昔はそうだったのですが、大きくなって税金を払うようになりました。政治家の一言が、効いたのでしょう。彼は、なかなかです。昔、朝日放送を買収しようとしましたが、流石、村論理の日本です。自民党の通信部会から「日本の情報戦略が確定しない中で、株取得による外資の参入は、日本の放送業界の空洞化を感じる」との批判が生まれ、財界からも批判されると、彼は旺文社から買った株式を、朝日新聞社に売り「貸し」を作りました。経営者のこのバランス感覚は流石です。

色んなケースを見ると、相場って、なかなか難しいのです。条件が揃っても途中で、「運」が味方しないこともあります。逆にビギナーズラックも、株の場合はありますね。三菱化工機はまさにそうでした。カタルは石油化学の設備投資を頭に描き、安値を買ったのですが、まさか、水素ステーションで大暴騰するとは…。読者の人は簡単に銘柄を出せと言いますが…、カタルは下調べをし、それから興味が湧くと先ずは観察します。この観察銘柄の中で、よく上昇する銘柄が出てきますね。最近では…BBタワーかな? せいぜい10銘柄程度しか、見てないのですが…結構、確率が高いですね。まぁ、これだけの相場が継続していますから、当たり前ですが…。

昨日は、コネクターの第一精工(6640)を検討していました。この会社は、凄い技術力ですね。でも今は何処かのファンドが、高値になると玉を外しているようです。でも、きっと株価は上がるのでしょう。スマフォのコネクターが業績を支えているようです。興味を持ったのは、車のセンサーなのですが、偶然にも静電容量型トルクセンサと言う技術は、ロボットのアームにも応用できそうで…すごいですね。卵が割れないでアームが止まります。映像は此方です。日本の製造業と言うのは、楽しいですね。 

別に言い訳をするほど、カタルは責任を感じてはいませんが、株価の上昇を、事前に探るのは大変だと言う話をしているのです。先日もアドウェイズの話をしました。最初は1000円前後で…と言う話題を、何度か本文で出しましたね。おかしいのです。必ずリバウンドはある筈なのですが、007同様にMSCBのような仕組み債を発行していました。LINEの上場報道で、株価が大きくリバウンドしたのは記憶に新しい所です。此処で言いたいのはリスクを軽減させるとすれば、動かない時に買う事ですね。その代り、時間が掛かります。今のJ・TECや007は、その範疇でしょう。全く人気がなくなりました。

どの株も動かなければ、必ず人気は冷めます。IPOなどは…新規上場から2年程度待って、企業業績の底入れを確認してから、買えば良いのですね。多くの場合、上場の時は無理をして決算を作りますから、多くの銘柄は「化けの皮」がはがれます。実はカタル君、この中で狙っている株が、一つあります。でも…まだまだ高いのです。少しいい銘柄かな?と思うのは、調べていると結構、見つかりますよ。でもどれも…直ぐに触手が動くのは、なかなかないですね。所詮は、こすくいの銘柄ばかりです。

先日から、J・TECの底入れ観測を、何度か書いていますが、今回は可能性が高いように感じています。これで31日の1397円や2月25日の1450円をクリアすれば、確実に株価波動が転換しますね。あまり上手に買おうとしない方が…株の場合、良いケースが多くありますね。でも人間はいやらしい動物で…自分だけスケベ心をおこし、上手に買おうとしますね。カタルはいつもそうです。良い女がいれば口説こうとするし…。所詮は、下賤なんですね。やはり3世代、掛かると言うのは、本当なのでしょう。

ソニーの市場評価は、なかなかですね。草葉の陰で井深さんや盛田さんが泣いているような気もするのですが…今回の経験を糧に出来るのでしょうか…。興味がありますね。今日はカタルの失敗を弁明するようなレポートでしたね。『化け線は一本と知れ』となるかどうか…。株価が低迷していても、それぞれに見どころはある訳ですね。三菱UFJは、最近、ずっとトップ人気なのですね。それだけ玉がこなれて来ているのでしょう。カタルは当初、配当落ちから相場がスタートとしていましたが、いよいよ天王山ですね。でも…既に4月ですからね。

冒頭のマネーストックの話ですね。日経新聞の日銀券でも良いのですが…黒田さんの方針は間違っていません。必ず日銀は勝利します。故に期待インフレ率が生まれ、資産価格は上昇するのですね。下のグラフは継続性を重視し、マネーストックのM2の残高と前年比伸び率を掲載しました。

マネーストック(M2)の残高と前年比伸び率の推移
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マネーストック(M2)の残高と前年比伸び率の推移



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