アーカイブ:2015年9月

09/30

かたる:先日までの800兆円から、1400兆円の損失と…日経新聞には書かれていました。資源安が、企業に打撃? おかしな解説です。確かに一時的に、新しい基準を受け入れるためには…混乱が付きものです。本来は原材料費が下がれば、利益率は高まります。カタルがブリヂストン(BS)を薦めていた頃、一時的に天然ゴム市況が大きく上がり利益が減ったことがあります。しかしその後、この市況は戻り、結局、BSは大化けとも言える株価上昇を示しました。株価が下がった現在でも4000円台を維持していますね。カタルは2010年の証券マン時代に、1500円前後で、お金持ちにBSを薦めていましたね。まぁ、あの時代なら、何でも株は上がりましたが、マズマズの成果でしょう。

資源=石油が下がるのは、ある意味で道理です。遊んで暮らす産油国が潤うのは、やはり何処か…おかしいのです。サウジが国債を発行し世界の資産を売却しているそうですが…当たり前の構図に見えます。ISの台頭など考えると、当然と言えば…当然の帰結ですね。でもよく考えると、米国は横暴ですね。もともとはイラクと言うフセイン政権を強引に潰したために、今日の難民問題をはじめとする中東の混乱は、始まっている様に感じます。誰がお金の流れを、決めているのか分かりませんが、面白い構図が続きますね。「栄枯盛衰」とは、良く言ったものです。

その論理からすれば、一所懸命に歪みを糺し、改革を実施してきた日本に光が当たっても良いように思います。インドネシアの選択は、BRICsの代表国、中国を選択し日本を蹴った訳で、たかが新幹線とは言え、間違った選択に見えます。余りに目先主義…と考えるのは、カタルだけでしょうか? 仮に、この建設資金がAIIBから出るとすると、国際ルールに触れるように思います。頭金がいらない投資など…あり得ませんね。ケネディクスの基準は、30%のエクイティーとか…。この基準で低い利率の長期資金が得られるなら、かなりのレバレッジになります。10%の物件なら、必要経費を引いても30%程度の利回りになります。金融マジックは…実に面白いものです。ここにメザニンを挟めば、更にレバレッジを上げることが出来ますね。分からない人は、昨日のケネディクスのIR解説ビデオを、良く観て勉強されると良いでしょう。CDSと言う金融商品の仕組みも似たようなものです。

日経新聞の一面の解説は、あまりに短絡的すぎますね。FRBなど…世界の流れは、この金融デリバティブ商品に「縛り」をかけたのですね。その為に、総資産の圧縮が起っているのです。これまでは、中央銀行の量的緩和で、その動きが緩和されていました。しかしここに来て資金の引上げが始まっています。このスピードが早いから…世界は混乱している訳です。このスピードを緩めれば…済むことですね。時間を延ばせば、良いだけの話です。日本は、逆にアクセルを踏み込めねばなりません。ようやく、デフレ脱却の入り口に辿り着いたのですね。財政ファイナンスと揶揄され…。やっと、ここまで来たのに、あと一歩なのに、このチャンスを放棄する手はありませんね。幾らでも政策手段はあります。

あまり躊躇うと…かえってガラガラポンのリスクが高まりますね。マグマのように地下にはインフレの芽が、準備されているのです。一気に解消などされる時代になったらコントロールが効きませんね。既に200兆円を超えるお金が、当座預金に眠っています。実にGDPの4割です。早く解放する必要があります。通常、効率化の概念があるなら、お金は動き出す筈ですが…。地価動向などを見ると、非常に緩慢な動きに見えます。

東京では3年目の上昇に入りますが、全国区では、未だに下落を続けています。「1300兆円の逆襲」は、実に良い響きです。相場のスケールが違います。カタルはマンションを買える資金がないので…、仕方なく賃貸に入り、ケネディクスを買って、次の時代に備えている訳です。しかし既に2年もの期間、待たされ続けています。黒田さんがハローウィン緩和の時に、間違った選択をした為でしょう。下がり続ける貨幣乗数効果を見れば…失政は明らかです。でも間違ったと言っても、同じ方向性で、「回り道」を選んだだけでしょうが…。

それにしても、昨日は驚きましたね。なんと700円を割れるのです。財政ファイナンスが進行しているのに…純資産1087円のものが、700円ですから35%オフですね。何も、三菱UFJだけでなく奇妙な現象は続きます。この春に、カタルは何度も食品株の異常株価水準を批判しています。ヤクルトなど、いくらダノンとの主導権争いが存在すると言っても異常でしたからね。どうしたら…、この株価を説明できるのでしょう。確かに、春の9000円から株価は下がりました。しかし、今もって5800円ですからね。純資産は1987円、一株利益は166円予想ですね。カタルの論理は、EPSの10倍と純資産をプラスした株価、166*10+1987=3647円が妥当株価に見えます。それともヨーグルトを食べるとガンにならないとか…凄い材料を持っているのでしょうか?下がったとは言え、まだ1000円以上は、論理的にみて高いですね。

一方、カタルが先日打診買いした日阪製作…は、少しローカルですから、先日、ブラックロックが買っていたTHKにしましょうか。昨日は1830円を割れていましたね。新安値かな? この純資産価値は1942円です。そうして一株利益は184円の予想ですね。カタルの論理からすると…184*10+1942=3782円となります。ただ設備投資関連なので、業績の振動が大きいですから、それを割り引いても3000円割れは安く見えますね。日阪製作は純資産が1781円で、株価が920円前後ですからね。通常、TOBが掛けられても文句を言えない株価です。この背景はコーポレートガバナンスの欠如です。日本村論理が横行している為です。三菱UFJも…その部類でしょう。

嘗て、同じようなケースで、ブラック企業の「ABCマート」の三木さんが、企業価値以下に胡坐をかき、株安を放置していたユナイテッドアローズの株式を、水面下で集め、買収を画策したことがありました。結局、ユナイテッドアローズの経営陣は、高値でこの株式を買い取っています。それ以来、株安放置に懲りた経営陣は、毎期、必要以上に自社株買いを実施していますね。何故、この話を持ち出したかと言えば…トヨタのAA型株式だったかな? 元本保証の新規公募株ですね。結局、トヨタは3000億円の自社株買いを発表しましたが、同時に新規株も発行し、コーポレートガバナンス欠如の選択をしました。あの辺りの矛盾が、ヘッジファンドが、日本株を売り始める切っ掛けになったのではないか?…とも思っています。

それにしても…昨日の動きは、理解に苦しみますね。切っ掛けはリーマンの反省から始まり…1937年問題が、昨年から浮上しました。案の定、この辺りから、中国からの資金引上げが始まっています。お金が無くなれば、景気が失速するのは道理です。その反面、米国には、還流資金が溢れている筈で、故に、FRBの利上げもある意味で理解できます。イエレン女史の見方が正しいのかも知れません。ダリオ氏の見方と対立していますが、両者が正しいとも言えます。問題は、新体制への移行スピードの問題なのでしょう。

きっと…市場の消化が、この問題に対し不十分なのですね。日経新聞の解説にも、米国の利上げと中国経済の減速が、大きく報じられていますが、根底にある金融問題、自己資本比率規制などの背景が、充分に解説されていませんからね。大元は世界に供給された中央銀行の量的緩和資金で、発生した余分な資金の回収分を、民間金融が穴埋めをしなくてはなりません。ところが、自己資本比率規制などで手足を縛られている為に、拡大経営を出来ずに、逆に縮小経営を余儀なくされています。

カタルが持ち高を縮小した6月10日の日経新聞ですね。HSBCの大規模リストラです。同様の現象は、何もHSBCだけではありません。世界中の金融機関が一斉に規制クリアの為に動いていますからね。このスピードを緩める必要があります。しかし日経新聞を読むと、この真の原因解説は見当たりません。この矛盾をヘッジファンドなどが突いているのでしょう。でも…ね。どう考えても、2か月に及ぶ激震ですから、一時休戦が妥当に見えますね。

果たして…カタルの読みが、正しいかどうか。昨日の三菱UFJは下値ボックスの買うための下げなのかどうか…。仮に間違った政策を採用しても、カタルは1937年問題が、本格化するのは、来年だろうと考えています。今回は予行練習のようなものです。本番は来年の筈ですね。イエレン女史とダリオ氏の結果は、今、判明する訳ではありません。この論争の決着は、先ですからね。今日は…少し難しいかな? 毎日、IRNETを真剣に読んでいれば、素人にも、分かるように解説しているつもりです。何しろ、馬鹿なカタルが理解できる道理ですからね。

安倍政権が目標としたGDP600兆円は、インフレ目標でもあるのでしょう。そう考えています。その結果、どんどん国の借金比率は減っていきます。借金をまともな稼ぎで返そうとするのは、素人の発想ですね。何しろ、兆円単位の話なのです。国民一人あたり1万円ですね。あなた方、全ての国民が1000万円ずつは、返せないですからね。300万円の年収の人も、1000万円を返せと言うのは、無理があります。つまり毎年5%ずつ物価を自然に上げるしかありません。

何故、1300兆円の逆襲か? 背景が理解できると思います。財政ファイナンスと言うのは、そういう事ですね。賢い奴だけが、金持ちに成れます。そうして100億単位のカネを集め、シンガポールに移住して、財産を世襲すればいいのですね。相続税はありませんからね。その代り…カローラが3000万でした? 車両価格は日本の2倍以上で、他にナンバーを買うために、600万ほど必要とか…。お金持ちの国ですね。

日本だけが…馬鹿な清貧思想を蔓延させ…「失われた時代」の間に、世界は正常な成長を続けています。カタルが上京して、初めての…まともな政策です。もう少しアクセルを踏み込んで欲しいものです。200兆円のマグマが、自然発火しない前に…、徐々に市場に還流させるべきですね。それでは…また明日。きっと下値ボックス離脱の為の…「最後の下げ」だと思っています。この予想が外れたら…、また失われた時代に逆戻りですね。

益々、ガラガラポンのリスクは増大します。間に合うのかな…。トホホのカタルより…。



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