アーカイブ:2015年9月26日

影のFF金利

最近、思うのですが…人間の感情と言うのは「変化」で動くのですね。水準の問題ではないのです。どう言ったら良いかな…。例えば、一般の人は年収1000万円の所得を得る職業に就きたいと思いますね。この水準はおそらく上場企業でも高い方でしょう。金融業は比較的所得高く、都銀なら当たり前の水準ですが…最近ではプログラマーなども、かなりの高給と聞きます。

でも年収300万円台の介護職でも、人間の受ける幸福度と言うか…満足感は収入のタガではなく、変化率により満足度が変わるように思います。1000万円の所得の人が10%の臨時収入を得て、100万円の特別収入があったとしても…、300万円の人の20%アップの60万円の臨時収入の喜びは、100万の臨時収入より満足度が高いと言うものです。金額的には100万の方が大きいのですが…人間の感情は変化率で動くのだろうと…最近は良く、気持ちの変化を考えます。

影のFF金利の推移〈緑の線)
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影のFF金利の推移〈緑の線)

何故、こんな話の出だしになったかと言うと…、先ほど、奇妙なデータを示す記事を読んだからです。WSJの「影のFF金利」が注目されていると言う記事です。最近はFRBの利上げが金融市場の注目材料になっていますからね。その関連記事です。そのイメージ画像が此方です。ゼロ金利が定着しているので、一般的なFF金利は0.08%前後でウロウロしていますが、訳の分からない高等数学で計算すると…緑の線のようなイメージで金利が推移していると言うのです。関心のある方は此方のサイトをどうぞ…。まぁ、仕組みを理解するにはカタルの能力では難しそうなのでパスしました。9月1日の原稿でカタルは2年物国債のレートが金利水準を決める、一般的な指標だと述べました。その様子は、此方のサイトです。現在は0.7%前後ですね。確かに影のFFレートは、イメージが実感と合うようです。

僕らの感情は、この変化率に弱いですね。だって他人が、うらやむような美女と結婚しても離婚は多くありますからね。美味しいステーキも毎日じゃ…飽きが来ます。やはり変化が大切なのですね。毎日の食事もそうですし…人間と言うのは面白いものです。先日来、無性に、「九州じゃんがら」ラーメンが食べたくなり…余程、日本橋まで足を延ばし食べに行こうかと思っていました。先日の同級会の帰り、東京駅からワザワザ15分程度歩き、ラーメンを食べに行きましたからね。不思議なことに…昔懐かしのインスタントラーメンの「チキンラーメン」も、根強い人気があるようで、スーパーには、必ず置いてありますね。株式相場を考えると、人間の感情と言うものが…どうしたら動くのか? そんな事をよく考えるようになります。

論理的には…かなり有望な筈だと思っているのですが…なかなかカタルのイメージ通りにならない現実に、良く出くわします。そうして諦めたころ…たいがい、人気株になり上がり始めるのです。そうして、あちゃちゃ…と後悔するのですね。もう少し我慢をすれば良かったのに…とか、皆さんも、そんな経験はたくさんあると思います。ようやく利食いになり、やっと、ヤレヤレ…と、僅かな利益で利食いをした瞬間に、大相場に発展する経験をしたことがありませんか? カタルなど…そのような失敗は数知れません。日揮のケースも最近ではマツダのケースもそうですね。三菱UFJだって…そんな口かも知れません。

当初、NY市場の株価の軟弱な展開は「中国経済のせいだ」と言う声を多く聴きました。最近では「VWの不正の影響」とか言われています。でも競争相手が脱落する訳で、どうしてトヨタの株が下がるのでしょう。不思議ですね。マツダにしてもそうです。NY株価の不安定な理由は、カタルが何度も述べている、中央銀行から民間金融へのスムーズなバトンタッチが出来ない為ですね。その根本の原因は、金融規制です。リーマンショックの反省がある訳です。しかし事前に規制と言うか…、ジャブを入れておけば…、リーマンショックのようなカウンターは、食わなかったはずです。明らかに「市場の魔術師」グリーンスパンの奢りですね。

一番怖いのは…いつもそうです。突然のカウンターパンチです。最近、百田さんの「ボクサー」を読んで、今、『「黄金のバンタム」を破った男』を読んでいるから、こんな引用になったのでしょうが…彼の作品の「影法師」も良かったですね。でも現実感が足りないようにも感じました。あんな友達が居るものでしょうか…?金曜日は…黒田さんと安倍さんの会談が、相場に影響を与えたようですね。市場と言うのは…こんなものなのです。なんか…恋愛感情の男女の駆け引きに似ているようなものですね。どうしたら…自分に振り向いてもらえるか?どうしたら…継続的に、関心を抱いてもらえるか?

カタルは…ブラックバイトなどの現実も存在しますが、既に、黄金の成長期は確定している様に感じています。拘りますが…、先日、なかなか動かなかった野村証券が、この株安の前に…上昇したことがありました。背景はヘッジファンドの買いだったらしいのですが…、先日の三菱UFJの動きと言い、意外に浮動株式が吸い上がっている様に感じています。実態経済もそうですね。少し需要が回復すると、直ぐに人材不足が報じられます。生産革命と言う言葉を、安倍首相は用いました。背景にはドイツが進める「第4の産業革命」が念頭にあるのでしょう。007の将来性が…光ると言うものです。最近は農業の温度管理から水やりまで…スマフォで対応していますね。

順番は先ずはデフレ脱却で、それからスマートコミュニティーですね。勿論、併行して進行して行くのですが…山のイメージは、そんな順番です。米国の利上げ問題も、みんな正常化への道なのです。ただやはりリーマンショック時のダメージが大きかったので、回復が鈍いのですね。しかし邦銀は1989年をピークに調整してきたのです。充分な回復期間を経ての上昇なのですね。絶対に、純資産価格以下の株価はあり得ないのです。これは常識的な考え方です。時間の問題だけの話ですね。年末年始は、いよいよ4桁回復に向かう三菱UFJなのでしょう。やはりカタルが予想していた通り、8月25日が底のように見えてきませんか? 谷の株価位置が確定しているなら…、自分の力量の配分は…誰もが簡単に配分できますね。今日は9月26日です。一年で一番強い相場を見逃さないでくださいね。

通常は景気が良くなるから…金利を上げることが出来るのです。最近の下げで、カタルが以前から指摘していた1937年問題は…、充分に市場に織り込まれました。市場に織り込まれれば、既に材料は消化されたのです。だって、あの女傑、イエレンさんが講演を途中で切り上げるほど、体調を崩し…プレッシャーを受けているのですね。充分に1937年問題は、消化されたのでしょう。この感覚が皆さんに分かりますかね。お化けの存在に、怯えているようじゃ…何にもできませんよ。お化けなど…そう出るものではありません。

まぁ、もしお化けに出会ったら、それも運命として受け入れるしかないのです。それではまた明日。



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