アーカイブ:2016年1月

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かたる:日本的な処理か…。如何にも、いやらしい。シャープに対する産業革新機構の存在です。カタルの推測では、この組織は竹中平蔵政策の遺産です。本来、米国では役割が済むと組織は解散し、民間に人員は転職するものと思われますが、日本では看板を変え…生き残ります。官は勢力を拡大し権力で民間を縛ります。日本村論理です。ホンハイに対抗して出資金額を増額すると言います。もともとシャープのケースは、資金さえあれば…立ち直るケースです。

この考え方が…駄目なのですね。日銀の金融政策も同じです。おそらく…「さくらリポート」を読むと、「天下の宝刀」を温存しますね。ケネディクスの保身と同じ構図です。能力のある経営者に任せれば…、簡単にシャープの株価は500円から1000円に向かう器でしょう。故にカタルは、ずっと注目しています。民間論理に任せれば良いと思うのですが…鐘紡もそうでしたね。あの時は、花王が手を挙げていました。おかしな話です。

これを受け…ホンハイは、シャープに対しTOBを掛けるのが、次の展開の筈です。台湾は新しい市場原理の首相が選ばれました。この辺りの政治色も行方に絡むのでしょう。カタルの推測では、借金も多く3000億円止まりが…現在では妥当な水準なのでしょう。つまり株価に直すと176円になりますね。でもTOBになると200円程度まで引き上がる可能性がありますね。何しろ…あの時、合意した株価は、550円だったのです。その後、279円でも公募増資をしています。カタルは、その方が公明正大で良いと思っています。まぁ、色々ありますね。

代わってスター株になるかどうか。…の「いちごHD」の存在です。年初から日本株は急落していますが、この株は、年初から6日連続安の後に…325円を底に上昇を続け、現在は新高値圏に位置しています。本来は理屈上、明らかに…ケネディクスに比べ割高に見えます。つまり、いちごを空売りしてケネディクスを買うと言う銘柄間の裁定取引が使えそうです。しかし株は面白く…この発想は間違いで、いちごを買い、ケネディクスを空売りした方が、相場論としては正しいように感じます。論理的には、いちごを売りケネディクスを買うのが筋ですが…この辺りの考え方は、面白いですね。本来、相場論とは…そういうものです。

さて本日は高くなるのかどうか…。中国ではGDP値の発表とか…。この所、株価は連続安を続けていますが…、明らかに空売り筋の買戻しは、続いています。故に、間もなく相場は、転換点を迎えると思われます。理由は陽線率です。年初の4日から順番に数字だけ掲げます。日経平均採用銘柄の個別株の平均値です。4日が-1.77、5日-0.00、6日-1.20、7日は-1.93でした。以下、数字だけの掲載で+1.01、-1.93、+1.42、+0.30、-2.15、昨日の18日は+1.27でした。

日経平均採用銘柄の陽線率推移

              日経平均採用銘柄の陽線率推移

昨日の日経平均株価は下げていますが、一日の動きでは、寄り付き安の引け高で…陽線です。その長いグラフを、まとめたものが…此方です。この陽線率の観点では、昨日の日経平均株価は、安値を割り込んでいますが…、明らかに売り需要は多くなく、二番底の動きに見えますね。人間心理とは、面白いですね。

何を…買うべきか?と言う相談メールかな?…を頂きましたが、基本的には日本を代表する会社です。トヨタやソニーなどですね。しかし仕手好みの人は、昨日話したように、強い株を買うのがセオリーです。「いちご」や「シャープ」になりますね。市場人気は、インフォテリアなどの新興銘柄群です。リストを見ると…強い銘柄の中では、好業績が期待され、先日話したステッパーのニコンなども挙がっていますね。それなら、株価が下げたVテクの方が、カタル好みです。でも既に中国でもスマフォ需要は、一巡し始めている様子です。

まぁ…ファストリやソフトバンクなどの指数銘柄の選択もありますが…、両社とも個別株難を抱えています。それなら、日経レバレッジの方が妥当かな?とも思いますが、あまり面白くありません。つまり、なかなかベスト・マッチング銘柄などがないから、スター株が、なかなか生まれないのでしょう。

此処でカタルが考えたのは…、アコム(506円)やアイフル(346円)の調整を続けているサラ金株の存在や、この所、ファンドの売り需要と思われる大阪チタン(2209円=いずれも昨日の終値です。)の存在です。まぁ、いろんな選択肢があります。勿論、自分が持って、下げられている株を買うのもありですが…、最近相場があり、シコリのある株は戻りが鈍いのでしょう。パイオニアなどは、その口でしょうね。残念無念です。

市場には素人が多く、FRBの3月利上げ説など色々ありますが、正しいのは、CMEの「Fedウオッチ」の数字ですね。3月予想は28.4%に過ぎません。7月頃から拮抗しますね。つまり…そんな利上げのペースなのでしょう。2度目があるのかどうか…。疑わしい…と市場は考えています。

なかなか、カタルの考える「金融規制の悪玉論」が、市場に生まれません。WSJでは、先頃、カタルが紹介した「金融株はボロ株のように扱われる銘柄ではない」と言うレポートだけでしたね。早く市場の話題になると良いのですが…。カタルは、現在、利上げや原油安、更に中国経済などが、株安の問題ではなく、根底に存在するキーワードは、金融規制にあると考えています。故に早くメディアが、この存在を掲げ、政策が転換すると良いのですが…オバマ政権では、駄目なのですね。だから米国の新大統領が誕生する、来年にならないと…本当の意味での新しい展開は臨めません。

それまでは鳴かず飛ばずの相場を…どうやって乗り切るかどうかなのです。でも何度も、何度も言いますが、日本株は、素晴らしい環境です。失われた時代の肥やしは、充分にまかれ…、新しい成長の種が、これから育ちます。ROE経営や市場原理意識の復活は、素晴らしいですね。GPIFが株式投資を増やしたと言う事は…失敗できないのです。分かりますか? 本当の政策を実行しないと…食えないのです。官が保身に走る事が出来ません。ケネディクスのような経営者は、何れ、市場から淘汰されます。

だって…おかしいですよね。明らかに格下の「いちご」が、ケネディクスの利益を上回る?こんなバカな論理は通用しませんね。株主総会でAUM残高と利益水準を比較して、質問をして、社長の解任動議を株主提案すれば良いのです。ダヴィンチの金子さんは、TOCのMBOに対し、株価が安過ぎるとして…逆にTOBを仕掛けたのです。この姿が本物の経営者ですね。精一杯努力して、社会環境などに敗れるなら、仕方ありません。しかし利益を温存する姿は、如何にも…日本的で見苦しいですね。疑いたくないが…場合によれば、個人の会社をケネディクス本体の取引に挟み、利益を搾取しているケースもあり得ます。もともと不動産取引など相対売買で、いい加減なのです。だから社外取締役の存在が欠かせません。スチュワードシップコードとは、そういう事ですね。上場企業は大変なのです。

黒田さんもそうですね。一体、インフレ・ターゲット論は、何処に消えたのでしょう。証券マンは、こうやって…論理と現実の板挟みにあい、苦悩してストレスを抱え、病気になり死んで行くのです。既に経団連の首脳を輩出する東芝までもが、不正会計まで追い込まれ、苦悩する社会構図の現状なのですね。可哀そうに…。バス事故で、若い命が失われましたが、この構造も失われた時代の為です。

アベノミクスが、確り軌道に乗るまで、手を緩めるべきではありませんね。誰が見ても軌道に乗った、デフレから脱却した…と分かる水準まで押し上げる必要があります。客観的なデータは、消費者物価やマネーストックなどの増減率です。5%を大きく超える段階まで、マネーストックを伸ばす必要があります。だから「いちご」は本筋論の銘柄で…699円を奪回する一番手かもしれません。

果たして、市場はどう判断するのでしょう。いつまでも偽物銘柄のフィンテックや自走車関連ではありませんね。テーマ株はテーマであり、未来の動きの先取りです。仕手化だけで大相場は、なかなか生まれません。やはり収益の裏付けがないと…日本通信やラオックスのような偽物相場になります。本物の小野薬でさえ行き過ぎれば…、やはり実態と比較されます。それが市場原理です。市場原理下では、幾ら、夢があってもPER100倍が限度なのです。

果たして…いちごやケネディクスは、本物のデフレ脱却を、織り込むのかどうか…。仮に「1300兆円の逆襲」を相場が、実際に感じることが出来れば…現状のPER評価で、最低は30倍、更に変化率次第では、50倍でしょう。理屈が分かると…株って、だんだん面白くなって来るでしょう。

もう仕手化の時期は過ぎています。金融相場から業績相場に移行していますからね。正直に言えば、カタル好みではなく、あまり面白くありません。もし…いちごが699円を超えれば…仕手化しますね。当然、ケネディクスも連れ高します。此処に…ファンドが仕掛ける狙い目があります。仮に高値圏まで押し上げた段階で…偽物の利益である不動産売買利益を計上すれば…、株価が仕手化している時に発表されれば…、いくら一時的な利益計上とは言え、売り方は全滅です。総踏み上げ相場になりますね。チャンスはありますが…仕掛ける連中が居なくては、相場になりません。

さくらレポートより、株価の方が現状把握は、先行しています。黒田さんって、本当に市場原理派なのでしょうか? 今回の春闘は失敗できません。緩和せずに経営者が賃上げに前向きなら、緩和しなくても…マネーストック伸びは低いですが、資産価格は押し上げられています。でもやはり力強さはなく、アクセルを踏み込むべきだと言うのが、カタルの論理です。大阪支店長に、「株屋さんだけが追加緩和を望んでいる」と笑いを誘われますが…あなた方のその姿勢が、失われた時代を何年も続けたのですね。その反省は、何処に消えたのでしょうね。全国の支店長会議を見ると、日本村論理は、依然…健全ですね。ふにゃ、フニャ~。



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