アーカイブ:2017年11月19日

ティピングポイントは訪れた?

先日、カタルの元同僚の先輩と電話で株の話をしていたら、彼女の持っている株式で、一番出遅れているという業種の話になったら、「銀行株」などの回復が、大きく遅れていると言います。彼女は、カタルとは違いオーソドックスな証券マンでした。基本的に一般的な大手証券の人間らしい感覚です。彼女はカタルが好む過小資本銘柄など…あまり手掛けません。彼女が持っている株はHOYAやダイフクなど…一流域の銘柄を多く保持していました。  

カタルの感覚は、地場証券の…昔の時代遅れの感覚なのかもしれません。今でも、金融が栄えない国は「劣化する」と考えています。逆に、金融が栄える国は、国力も増すと思っています。金融力がなければ…産業は育ちません。様々な産業を育てるためにも、金融界の発展が欠かせないと思っているのです。 

だから…最近の世界の中央銀行が量的緩和を実施しているのに、なかなか物価が上がらないのは…「金融規制」が、ガン(病巣)になっていると考えています。  

現在、世界の金融界は、このグローバル基準に合わせるために、自己資本比率の積み増しを行っています。ここに来て、金融界のリストラが話題になっていますが、一つはスマートコミュニティー化の流れがあります。もう一つは、低収益の為に効率化を目指しています。  

このスマートコミュニティーの境目は、カタルの年代でしょう。ビルゲイツや孫正義などの世代が第一世代です。現在は第二世代に移行している最中に見えます。まもなく…AIの進化が、劇的な社会変化を与えます。日本でもAIスピーカーが発売され、この進化が生活の価値観を大きく変えると思っています。  

金曜日の日経夕刊の十字路にも載っている「シンギュラリティ」の話は、人間の能力をAIが超える分岐点の話ですが、カタルが、いつも述べている指数論でもあります。  

毎年、自分の資産を2倍にすると…8年で100万円が1億円を大きく超えます。一般的に100万円を1億円に変えるのは、なかなか不可能に思えます。最初の100万円が、次の年は200万円に…そうして3年目には400万円に…更に4年目は800万円になりますが、本当に…あと4年で1億円を超えるのかな?…と、感覚的に思いますね。 

でも5年目は1600万円になり、6年目の3200万円が7年で6400万になり8年目には12800万円になります。8年で800万なら分かりますが、指数的なイメージだと右肩上がりでドンドンと加速度が増す感覚は、なかなか不思議なイメージです。でもこれは本当のことです。ソフトバンクの孫さんは、僅か1億円からスタートさせたのです。  

AIの開発は加速的に進化しています。この人類の知能を超える分岐点で…人間は、新たな世界に旅立つというのです。この分岐点が「シンギュラリティ」で、まもなく訪れるだろうと言われています。その講義がこちらです。  

昨日の「ティッピングポイント」の話と、同じです。人気の分岐点は、ある日、爆発します。その加速化する限界点を見極め、その直前に乗ろうとします。証券マンは、常に…そのタイミングを心がけて、顧客にセールスを開始します。しかし…株価が動かないときは「そんな株が上がるようには思えない」と顧客は、否定論を展開します。今度は、株価が動き出した後は「もう、こんなに株価が上がったから、株は買えない」と、…なかなか顧客はセールスの指示通りに動いてくれません。  

それは、年がら年中、当たらないからです。しかし一時的でしたが、カタルは顧客の資産、3億円を40億円にしたことがあります。この時は、どの顧客も、二つ返事で…「ハイ分かりました。お願いします。」でした。 

もっとも…このころのカタルは有頂天で…カタルの言うことを聞かないお客は要らない…と、別の証券会社に行くように勧めていました。それでも他に行かない顧客には…電話も掛けません。最後は、みんなイエスマンばかりの顧客になりました。でもベンチャリで、失敗をするわけですが…。  

でもティピングポイントが、必ず、予想通りに…訪れるとは限りません。なかなか相場は爆発しません。先日のユビキタスが、そうでした。カタルは、あの時は、「行ける」と考えていました。故に利食いをせずに、買い増しを敢行していましたが…駄目でしたね。このティピングポイントは、必ず、どの銘柄にも…訪れるわけではありません。「機が熟する」と言う表現ですが…。  

今回のケネディクスは、その可能性を強く感じています。しかも…カタルの観測では1回ではなく、来年にも、さらにスケールアップする上昇波を…何度か、描くのではないかと考えています。そうです。Vテクのようなイメージの相場を、念頭に置いているわけです。  

奇しくも…カタルはクラウドワークスを見切り、今は大幅に手が空いています。先日9日にポジションを落としたばかりで…、「株を買いたい」…という衝動に駆られる銘柄がなかったのです。  

でも、何故かな? 今回ばかりは、「ケネディクス」に心が動いています。もう4年も観察しているわけですが、たぶん今回が、初めて…の気持ちの変化でしょう。  

だから金曜日に、大きく動いたように感じています。別にカタルに賛同する必要はありません。しかし…カタルは月曜日から、短期投資を主体に手掛けている口座でも…売買を始めようと思っています。この感覚は、珍しい現象です。今までは長期運用の口座でしか…売り買いをしてなかったのです。  

さて本日は、久しぶりに…家族で食事会です。カタルの家では、毎年、最年長者(妻の母)の誕生日を祝うために、家族で食事会を実施しています。でも今回は娘が帰国しており、それに合わせ、息子夫婦も同席しての食事会です。年に2回か、3回は、このような催しをやっているようです。まぁ、貧乏になっても、この程度の…ささやかな食事会が出来ることは、まだ幸せなのでしょう。  

でも運命というのは…面白い巡り合わせです.金曜日の日経夕刊の記事が、クラウドワークスの発表と重なり…ケネディクスの動意が、同時期に重なるのです。  

何故か…景気循環と同じですね。景気循環にも、様々な波があり、設備投資のファナックの選択も良いし、ファナックが良いということは…THKや日本トムソンも絶好調なのでしょう。風が吹けば…桶屋が儲かるのです。  

一見すると…ケネディクスとファナックは重ならない景気循環ですが…今は、これにスマートコミュニティーと言う「時代変化」も加わっています。様々な景気循環の波が上昇波に変化しているから、歴史的な16連騰を記録して…長年、なかなか抜けなかった、デフレの関門である22750円の壁を一気に抜いたのですね。  

かたるは、いつも事前に、景気循環なども…解説しています。あとは、読者の選択次第なのです。自分で、カタルレポートから、好きなものを選べば良いのです。それでは…また明日。 



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