アーカイブ:2017年11月4日

冬眠から目覚めへ

海外投資家は、本格的に日本株を見直すかどうか…。  

投資主体別売買動向

「失われた時代」を克服するためのアベノミクスだったけれど、なかなか正常ラインに引き戻すことが出来ません。加えて…スマートコニュニティーが進行しており、生産性の向上を始め、様々なパラダイムショック(枠組みの変更)も、同時進行しています。  

一例を掲げると…アマゾン・ショックです。実店舗は通販サイトに売り上げが奪われ、百貨店など撤退が続いています。別にアマゾンに限らず…アリババも、売り上げの伸びは凄いですからね。なんと61%の増加ですよ。551億元ですから、1元=17.19円とすると9471億円で約1兆円です。これが世界基準です。インドネシアなどへの進出も加速しています。日本の「内向き」な態度と比較し…すごい成長力です。  

問題は日本人の意識問題です。長く…「失われた時代」が続き、縮こまったままの冬眠状態でした。ただ食品は成長が続くアジア圏の需要をわずかに…取り込み始めているのでしょう。昔の証券マンなら…食品や薬品はディフェンシブストックとの評価で、成長力がないために、PERの評価は10倍程度でした。しかし現状は期待感からPER20倍ほどの評価に上がっています。わずかに伸び続けていますが、成長力はやはり見劣りします。たぶん…バフェットの投資成功により、食品などの安定成長分野の見直しが世界で進んだため、日本の食品株の評価も上がったのでしょう。  

中国では食品の品質劣化問題があり、粉ミルクなど…欧州のものを利用しています。しかし折角、地理的に優位な日本は、この需要を上手く取り込めていません。日中間の政治問題がある為でしょう。安倍政権に欠けている部分でもあります。ようやく自動車も売れ始めていますが…基本的な構造は負け組です。  

問題は「流動性の罠」から抜け…日本の企業経営者が、ソフトバンクの孫さんに続くことが出来るかどうか…。東芝に限らず、日本郵政など…日本人は、騙されてばかりです。しかしJTは成功組なのです。本来なら、タバコなどは…「斜陽産業」も良い所です。しかし立派なものです。ピジョンもそうですね。少子化の日本に見切りをつけ、米国、中国、そうして現在はインドです。  

本格的な名目時代を迎え…実質成長時代と大きく違うところは、「考え方の視点を変える」ことです。カタルは、述べています。実質成長時代は「利食いと空売り」が正解でした。上がった株を売れば…必ず、儲かったのです。その為に…多くの個人投資家は、その習慣が身についています。何しろ、「失われた時代」は、30年間に及ぶのです。だから今回も個人投資家は2兆7千億円も売り越しており、これを外人投資家が買っています。 

最近の報道を見ると…海外投資家も短期投資家ではなく、息の長い年金ファンドなどが買っている…との報道が目につきます。この行動は、ごく自然な行動心理です。何しろ…日銀がETFで、「浮動株」(市場で普段から売買される株=安定株主を除く株式)を買い集めているのです。  

カタルが…何故、アドバンテストに注目して、日経報道を切っ掛けにして…1800円でアドバンテストを買ったのか?  

この理由は、日経新聞がさんざん本誌でアドバンテストを批判していましたが、株価はあまり下がりませんでした。おそらく…この時に海外ファンドも買い増しをしていたのでしょう。この動きを見て、カタルは追随したのですが…この背景には、何度も、日銀が大株主になっているという報道が、事前にあったためです。

その為に市場に出回る浮動株比率が減っており、わずかな買いで、株価が上がりやすくなっていると考えた訳です。カタルは、よく、この「浮動株比率」の話をします。アドバンだけでなく、これからは他の株でも言えることですよ。アドバンテストは、先駆した事例でしょう。  

実際に仕手筋として、過去、相場を手掛けてみれば…分かります。ある程度の浮動株を集めるまでは…、株価の動きは重いものです。しかし市場に出回っている株は、そう多くありません。基本的に、新日鉄のSUMCO株の売却に見られるように…最近では、邦銀の持ち合い株の売却もそうですが…そんなものは、すぐに消えます。

一度、このような連騰記録を、成し遂げたのです。過去、初めての現象なのですよ。この16連騰は…この現象の背景を…良く考えてみることです。  

カタルは、述べています。日銀のETF買いにより、浮動株比率が減っているから、株価が上がりやすくなっています。米国のPERは20倍以上、日本は16倍にも満たないのでしょう。最も疑問に感じるのは…PBRの評価です。必ず、水準訂正の大相場が来るはずです。  

実質の時代は、利食いで…空売りが、正解ですが、名目の時代に、すでに変化しており、定着する可能性が非常に高いのです。この現象の確認は…来年の春闘になります。まだ確実に「流動性の罠」を抜けたのかどうか…分かりません。本日の日経新聞にも、新築の貸しビルの賃料は下がるとの報道があります。この報道は、実質時代の考え方です。  

空売り比率の推移(東証より)

日証金の逆日歩状況

日経新聞の記者も、投資家も、すべて…実質経済の考え方を続けています。だって東証の空売り比率、日証金の逆日々比率、どれをとっても、みんな名目時代への移行を信じていません。しかし現実は、ガンガン、海外投資家は日本株を買い始め、彼らは外から見て…日本は、長いトンネルを抜けると考えているわけです。だから歴史的な16連騰を記録し…まもなく22750円の壁も抜けるのでしょう。 

いよいよ始まる「名目時代」、何度も言いますが、名目時代の基本的な投資態度は、利食いではなく…常に「買い増し」なのです。この意識改革が出来る人が、これからの時代は勝者になり…常識が働く人が敗者になるのでしょう。馬鹿になれる奴だけが、勝者になる名目時代が訪れているのでしょう。それでは…また明日。 



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