アーカイブ:2021年5月22日

Break Even Inflation rate

カタルは米国の国債金利が2%台を上回った後の株式相場の事を考えています。その理由は、こちらの記事が気になって仕方がないためです。

基本的に人間と言うのは、「先走って」…行動をします。人間の行動は未来図をどう描くか? その未来図の確率が高くなる現象が多く観察され、その方向性に株価が動くと…ドンドン熱くなって行動を加速させます。最初は小さな動きですが…周りの同調者を巻き込んで、やがてその動きは大きな「うねり」になって「社会現象化」します。そうして人気がピークを打つわけです。

カタルはいつも「市場の整合性」の話を展開しているのはその為です。様々な「断片」(事象)を集めると、世の中の流れに一つの方向性が見えてきます。「脱炭素化」社会は人類の課題です。

昨年の日本は異常気象でした。昨年の東京の7月は雨がない日はたった1日だったのです。毎日が雨です。その後の8月は、今度は異常な「猛暑の日々」が続きました。東京の35℃以上の日は、11日間もあり…観測史上、過去最高と言う猛暑だったのです。

米国ではカルフォニアの山火事が大規模に起こっていました。この原因の一つとして考えられるのは二酸化炭素の増加による地球規模の異常気象です。

故に、米中共に意見が一致して…「パリ協定」の脱炭素化社会が加速します。日本も同様の政策を菅さんは提言しました。そうしたら…トヨタ社長の反対論が浮上しました。理由は雇用の確保です。自動車部品を支える多くの産業が日本にあり…そこで働く人は雇用の場を失います。

何も…技術革新は自動車だけでなく、金融も同じですよ。 

RPA(Robotic Process Automation)と言う技術革新で、多くの事務作業が消えています。その為に銀行業務は大幅な人員削減が可能になり…リストラ・ラッシュになっています。賃金の高い年功序列世代は消えています。代わりに人口ピラミッドで分かるように…75歳以上「要介護」世代が増加しています。「団塊の世代」はどんどん長生きになっています。

2020年の日本の人口ピラミッド

昨年と2025年の人口ピラミッドを観ると…カタルが何故、「介護のツクイ」を選択したか?お分かりいただけるでしょう。そうして何故、ニチイ学館なども含め、TOBになり非上場化されているか? その理由も分かります。介護業界は儲かりますが…儲けると介護報酬が薬価のように…毎年、引き下げられます。たぶん…非上場化を選択するのはその為でしょう。

2025年の日本の人口ピラミッド

話が逸れますから…戻します。トヨタ社長の意見は分かりますが、それでは進化が遅れますね。あの考え方は。「村社会構造」の維持への圧力でしょう。

何故、分断の時代とか…言われるのでしょう。ブレグジット(EUからの英国の離脱)からトランプ政権の誕生と言う「揺り戻し現象」は、人類のあまりに早い…進化への人間の拒絶反応のように感じていました。しかし…時代の進化は止まりません。

カタルは、SPAC(特別買収目的会社)と言うのは、やり過ぎだろうと思っています。しかし…ある意味で出口戦略を確保できるなら…お金は何倍にも活用できて人類の進化は早まります。

コロナは、お荷物世代の人間を淘汰する良い仕組み…と、ここまで言うと怒られそうですが…死亡率の割合を観ていると、明らかに年金世代の高齢者の比重は高いのです。更にこのコロナ禍の為に…世界中の中央銀行は、ジャブジャブの資金を投下しており…このお金が社会変革を加速させているように見えます。テレワークなどは、その一例にすぎません。

こう考えていくと「コロナ」と言うのは、偶然に生まれた産物ではなく、人類の進化の歴史にとって欠かすことのできない貴重なアイテムに思えるのです。

行き過ぎた現象は、株価と同じように…乖離が大きく開いていますから、その移動平均線が上昇する時間調整が必要になります。株価の移動平均線が、市場における「認知度合い」を示しますが…コロナ禍からの時代進化の加速はインフレ懸念(期待インフレ率の高まり)を生み、一時的にブレーキがかかります。つまり人間の新時代への認知が、一般の人まで広がる時間を待つわけです。分かりますか?

株価に移動平均線(市場の一般認識)が追い付く時間経過が必要なように…時代の進化にも乖離調整のような…タイムラグ(時間のズレ)の修正が必要なのでしょう。カタルはこの時間調整の話をしているのです。「市場の整合性」を考えていくと…ある方向性がはっきりします。

人類は「規制」により、チャレンジを続け進化するのです。だから太陽光発電と言うアイテムを持った「NPC」の株価は200日移動平均線に近づき…株価と市場の乖離が消えて来たので…新しいし「株価ステージ」に移行できるんじゃないか? …と名目成長時代の実験をしているのです。

この仮説が成り立つなら…この株を「仕掛ける」奴は、その恩恵を受けることになります。NPCが相応しいか…どうかは分かりませんが、可能性は捨てきれません。

政府の「送電網整備計画」は時代の要請であり、時代の進化を早め、その方向性が加速されます。皆さんは、みんなが「ワイワイガヤガヤ」言うと…我も、我も…と、「ワクチン接種」のように、先を争って行動します。でも一呼吸、置いた方が正しいことはたくさんあります。

株を買い、その株が買った後で直ぐに動かないと…気持ちが萎えます。

しかし時代観察を、確りして…周りに散りばめられたパーツを集めることで、その現象が時代の進化が合っているなら…その方針は貫くべきでしょう。

米国10年債の利回り推移

米国国債10年物の利回り推移とブルームバーグが報じた5年物ブレークイーブン・レートを掲げておきます。このBreak Even Inflation rate(BET)を掲載した意味は…FRBの金融緩和の影響を考慮したためです。なかなか2%台に移行しない金利とBETの金利動向は面白いですね。ここに…日経新聞が報じたサマーズの「危険な自己満足」との兼ね合いが、今の相場の焦点だからです。

5年物BEIの推移

しかし、どちらにしても…直ぐに結果が判明しないとカタルは思っております。故に基本的に相場は大きく動かないので、株価の高値を追うような「深い追い」をせずに、程ほどの利益で満足して、己を自重させねばなりません。参考資料として此方もどうぞ…

この辺りが…人間は、「欲望」で行動する貪欲な動物なので、自己セーブが出来ません。故にカタルは強制的に、自己制御するために、たった200万円ですが株式投資のお金を引き上げたのです。己を律する…と言うのは難しいことです。



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