アーカイブ:2022年3月

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昨日の一般教書演説より、パウエル議長の議会証言の方が、市場にとっては重要なのでしょう。当初、0.5%の引き上げ話が出て、2年物もの利回りが上がりましたが…株式市場も堅調でした。その報道の後も…株価は上がりました。そうして実際は日経にも報じられていますが…0.25%との見方が「大方の総意」のようです。オーバーキルの懸念は、一部に残っていますが、概ね「利上げ」問題も、取り敢えず…順調に消化されそうです。

年初から、ほぼ2か月間の下落相場は、これで…終演でしょう。今度の展開を待つ形になります。何とか…峠を越えましたが、知らない…何か「お化け」の出現がない限り、市場は大丈夫だと思っています。「天底」の「乱高下」も、セオリー通りです。大幅安や大幅高は、転換期に、見られる「現象」です。ただ…まだチャート上は、下値の確認が済んではいません。故に…多少のリスクは残っているのでしょう。

日経新聞に、ロシア向け債権の話が登場しており…イタリアが多いのですが…邦銀も多少の影響を受けます。日経新聞の報道では5000億円程度の話であり…問題はないですね。ウクライナ侵攻を受けた米国金利安は、事前の読み通りです。

このラインは「壁」ですから、一度は「一服」をします。そうしてロシア絡みの債権の評価損問題も日経報道により消化しますから…三菱UFJは、昨日の安値が678円ですから、たぶん…ここが「下値」で切り返しでしょう。

三菱UFJ(8306)の日足推移

高値770円から約100円幅の調整を、完了したと考えています。同じように野村証券も…同様の感覚です。昨日の510円は、良い所でしょう。ここ数日…調整色を強めましたが、基本は「インフレ対応」に変わりありません。

この辺り…株価を観て、心が揺れるようでは…駄目ですね。

基本概念を、確り…自分自身が掴んでいれば…投資方針はブレません。株価に「一喜一憂」するようでは、ご自身の力量問題か…ご自身の知識の問題を抱えているのでしょう。専門家は、日本にはなかなか存在しませんが、高い手数料を払ってでも「対面営業」を選択したほうが良いと思います。

新高値に躍り出る日本郵船(9101)の日足推移

とうとう…「日本郵船」(9101)は昨年の9月27日に付けた高値11300円を超えました。本日の今のところの高値は11390円です。次は「川崎汽船」(9107)です。ただ川船は、配当をすると言っても…300円かな? 商船三井や郵船には、劣ります。でも変化率や一株利益では一番、高い筈です。

カタル君、「BASE」(4477)が見込み通りの展開になっており、本日はストップ高を付ける可能性があります。果たして…どうでしょう。

526円に「壁」がありますが…ここをクリアすると、ほぼ「青天井」のようなものでしょう。何しろ…3000円台から株価は一貫して…下落しています。良く下がったものです。もともと…その株価まで、買ったのが馬鹿なのでしょう。カタルは一貫して…批判をしています。

しかし600円前後から200株単位で買い始め、そうして500円からは妥当株価と述べて2000株単位で買い、412円の窓埋めの時には、売買株数を5000株単位に上げて…買って投げ、買って投げを、繰り返していました。

あの日の原稿をみれば、分かるでしょうが、365円で5000株を投げた後に、直ぐに350円でその5000株を買い直して…ここからです。担保が空いたので、翌日は369円の寄り付きで1万株を、そうして追撃で…更に5000株と1万株、ずっと買い続けています。

昨日は、買い過ぎた分を、一旦は1万株を売りました。

でも直ぐに450円で2000株、後場の寄り付きは451円だったかな? それで2000株、更に出来高が1000万株以上になったので、大引け間際に479円で2000株を買い。更に同値で2000株。そうして…大引けでも479円で2000株を買いに行きましたが…残念ながら480円で引けましたので、最後の2000株は買えませんでした。だから昨日は1万売りに対して8000株の買いです。常に、相場の流れを掴むために…実践を演じています。

本日は寄りが高かったので…2000株だけ売りました。でもその後は株価が下がってきていますから、今度は逆に、買いに向かいます。今の株価は514-517-485-486=5018100(9:29)です。素晴らしい出来高です。良い人気株になって来ました。

それでは昨日、買えなかった479円で2000株、指値をしておきましょう。買えると良いですね。株価の行方を聞かれても…神様ではないから分かりません。しかし皆さんには論理的な解説をしましょうか…。今の株価は486円です。

何故、カタルが株価500円を「妥当株価」と判断したか?…という論理的な解説です。

昨年の売り上げは99億31百万円です。そうして今期の予想売上は110億円です。この会社は12月決算ですから…既に始まっています。ざっくりと…売り上げが100億円で時価総額は株価が486円で、約544億円の時価総額です。つまりPSRは5.4倍ほどです。このPSRの論理的な解説をしてみましょう。

基本的に、成長株と言うか…小さなベンチャー企業の場合、利益は関係ありません。売り上げの伸び方がどうか? 

通常PERは10倍が「一般的な企業」の目安です。ざっくりですから…あまり詳しいことを期待しないで下さいね。売上高営業利益率、あるいは売上高利益率(税金の違い)が10%だとしましょう。売り上げ100億円に対して10億円の利益として…この10年分で元金が回収できます。つまりPER10倍は、10年分の利益と言う解釈です。

PSRは売上高に対し、時価総額をいくらまで、買えるか?という指標です。

PSR10倍と言う企業は、ずいぶんゴロゴロありますが…カタルは5倍から10倍程度が現実的な数字だと思っています。その理由です。

ここで…潜在成長率を測る尺度として…「終価係数」があります。複利の元利合計の数字です。そうして…売り上げの伸び率が18%だと10年で5.23倍になります。ところが…売り上げの伸び率を26%に高めると10年で10.0倍です。つまり…売り上げ成長率が高いほどPSRも高く買える計算です。この伸び率が35%だと…なんと20倍です。この3つの数字を頭に入れておいてください。

それではBASEの実際の売り上げの伸び率は、どうでしょう?

BASEの売上推移

まだ起業、間もない赤ちゃんですから…105%、63%、115%、昨年は19%です。当然の話ですが、売り上げが増えれば、増えるほど…売り上げの増収率も落ちます。当たり前の話です。だからアマゾンなどは凄いのですよ。でもこの4年間のBASEの平均は、なんと…75%の伸び方を示しています。これを…先ほどの終価係数で観ると…10年後は269倍になります。だから…10810円でも…公募増資が実行できて、129億円かな? ものお金を集めることが出来ました。

多くの人は「赤字企業」を敬遠しますが、成長が続くなら、お金は付いて回ります。

だからカタルは昨年の大きく落ち込んだ売り上げ成長の19%を元にして計算をすると5.95倍になりますから…500円が妥当株価で、ここから株を買い下がると述べました。如何にも論理的な解説です。このPSR5倍台の株価は、基本的にPER10倍と同じような意味を持ちます。

しかもリッチな会社ですよ。

時価総額が544億円で、現預金残は222億円、しかもFCFは17億円の黒字です。何故、怯えるのでしょう。でも株価は魔物ですからね。先行きは分かりません。ですが…本日も479円で2000株を買いました。

何故なら…この手の株は、全体の「市況悪」で、大きく株価が売られたからです。反撃相場が始まったと思うのが、「当たり前」の感覚です。通常は200日線ラインが基準になります。本日の…このラインの株価は1068円です。かなり大幅に下がったのです。

株価動向を見て「一喜一憂」せずに、ノンビリ構えましょう。今の株価は、更に下がっており…514-517-466-467=7935700株(9:59)です。これだけ出来るなら問題ないですね。下値を買い続ければ、株価はまた上昇に転じます。次の援軍は526円の株価を奪回した時に…「登場」します。

カタルが現役の証券マンなら…10万株単位で買います。だってARKKもソフトバンクもナスダック指数も、まだまだ下値圏のままです。基本は…此処です。それでは…講釈は兎も角…もう2000株、今度は458円で指値をして…空売りをした440円と435円の買い戻しも出来るかもしれませんから…買い物を入れておきます。果たして下値まで…買えるかな?

BASEの話はここまでです。他に本日はソフトバンクを5250円で200株、5200円で200株の買いを用いました。担保があるなら、買いたい株は沢山あります。

悔しいのは「大阪チタン」(5726)です。つい最近まで観察を続けておきながら…今回のチャンスを逃しています。やはり狙う奴はいます。この環境です。まだ止まりませんね。BASEは…今の安値は462円です。

ここでカタルは5000株、買っていました。自分で実践をするという事は、こういう事ですよ。株価にはドラマが隠されています。常に相場に参加していると…そのドラマの「流れ」が分かります。何故、カタルが高くなっても、株を買い続けるか? 

BASEの日足と移動平均線の推移

基本的な目標株価は200日線の1063円ですが…最低でも75日線をクリアすると思っています。 その株価は589円です。だから…そこまで買い続けても、良い筈だ…という感覚がある為です。馬鹿は株価を観て一喜一憂しますが…カタルは至って、冷静に判断をしています。

しかし…そのような論理的な相場観より、個人の「力量問題」が優先されます。追証になったら、待ったなしに売りです。今の時間が10:12分です。そろそろ切り返しのタイミングの時間です。たぶん…午前中の引け値はプラスマイナスゼロ辺り480円前後で着地でしょう。

だから…この460円台前半は、ディトレなら「美味しい株価位置」です。こんな事は常識です。カタルはしませんが…一応、458円で買い指値を2000株だけ入れました。本当は462円でも構いませんが、既にたくさんあります。たぶん10万株近くの株を持っているのでしょう。カタルにしては…冒険の量です。

反騰の狼煙の仕手株らしい動きになっています。

カタルのような「きわもの」好きには「持って来い」の対象です。この462円前後は、既に出来高推移から見て…売り物が消えている株価位置です。だからそんなに大きな金額は必要ないのです。

カタルなら…5万株単位で、5本ほど買えば…株価は反転するでしょう。そんなもんです。この感覚は…自分でやったことがある奴は、相場を理解しています。本日の大引けは変わらず…程度か、小幅安でも構いません。

勿論…力があるならストップ高を狙っても…出来ます。要するに…市場の総意が、その判断を下します。でも481円をクリアしたので…基本的に、もう心配はないのです。次に526円の壁を越えれば…市場のムードは一変します。カタルが現役の証券マンなら100万株程度…買いますが、皆さんは、どうかな?

貧乏人は。いつも夢を見て…追証になって「損切り」を強いられます。先回の川船は一時4000万ほどの利益だったはずです。往復ピンタで、取れた相場を…下手をしたものです。このように…市場には、いくらでもチャンスがありますから…無理をしない、相場に拘りを持たない…いつも「ケセラセラ」で対処をすれば良いのです。

今日はBASEの相場を通じて…PSRの考え方を紹介しました。株式投資は、お金が絡みますから…確りとした「理論武装」が必要です。その上で…ご自身の力量の問題があります。この力量には、何も…お金だけではなく…精神状態が問題なのです。だから無理をしないようにしましょう。また…明日。

原稿をあげる段階でもまだBASEは止まりません。安値は444円です。あと少しで空売りの買い戻しが可能です。凄い素質ですね。この株はやはりカタル向きです。皆さんは無理をしないように…しましょうね。



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