アーカイブ:2022年3月21日

逆襲相場のスタート

今回の「マザーズの逆襲」相場が、本物展開になるか? 誰も分かりませんが、カタルは前からこの仮説を元にして…相場展開を考えてきました。今のナスダック指数をITバブル期のナスダックの動きと比較して、同じような展開を歩むだろうと思ってきたのです。仮に株価が下がるにしても…です。

基本的に、株価はボールのようなもので…上から落とせば、必ず、反発をします。しかし…やがて、そのバウンドは小さくなって行きます。その基準線をカタルは200日線ラインにおいています。

過去…1年間で株を買った人に、株を利食いする機会を与えないとなりません。その気持ちの変化は、他人により様々です。株屋時間では、儲かればすぐに顧客に「利食い」を薦めます。1割も儲かれば「御の字」で営業活動をします。でも中には、なかなか…利食いをしない人も居ますが…時間経過は絶大です。多くの人間の気持ちは、2年も持ちません。故に調整波動も2年程度が目安になっているのでしょう。

しかし株価が上がる場合もそうですが…下がる場合も…その継続性が長く続くことはなく…どの株価も、必ず「乖離調整」が避けられません。故に相場は上昇過程でも下降過程でも相反する動きを伴って…必ず乖離が大きく開くと修正されます。

この原理を当て嵌めたのが…カタルが今回主張している「マザーズの逆襲」相場です。そうして沢山ある中で…素質の在る4銘柄を選択したのです。「ソフトバンク」(9984)、「メルカリ」(4385)、「BASE」(4477)、そうして「サイバーダイン」(7999)です。それぞれ…個性を持った良い銘柄だろうと思っています。何れ…その素晴らしさを…語る日も来るでしょう。

この「マザーズ株の逆襲」の原点に、位置している考え方は人類の「進化の促進」です。過去において…人間は「創造と破壊」を繰り返してきました。そうして技術進化を遂げてきました。原子力の利用はそういう副産物です。

今はウクライナで破壊活動が実施されていますが…基本は規制により技術革新をする「脱炭素化」など…の国際ルールの適用は分かりやすい事例です。金融政策に似ています。金利の上下により…景気活動の強さをコントロールします。同じように人類の進化を促すために「規制」は存在します。排ガス規制、公害問題など色んなものがあります。人類は「栄枯盛衰」の繰り返しです。その縮図が株価でしょう。

ナスダック指数の日足推移

通常、1月中旬(aの部分)に200日線を割れていますから、既にそこから2か月間が経過しています。この2か月と言う期間は、人間心理に大きな影響を与える時間推移でしょう。そうして最初の底と考えられたのが1月24日の13094ポイントでしたが、反発は2月2日の14504までです。

その後、次はロシアのウクライナ侵攻が開始されて大幅安で始まった2月24日でしたが…この上昇波動も3月3日の13837までで終了です。そうして次のポイントであるFOMCを控えた3月14の12555で…そこから現在はウクライナ侵攻の戻り高値13837を抜いて13899と高値を追っている最中です。カタルは200日線の14719を超える展開になると…前からこの仮説を述べています。

だから…ソフトバンクもメルカリもBASEもサイバーダインも含め、買っては投げ、買って投げを繰り返して底値の確認作業をしていました。誰も下値は分かりませんが…何れ、前に買った株価では、買えなくなる相場に転換します。そうすれば…今度は下降相場から上昇相場です。

カタルはあまり事前の仮説に拘りません。一応、目安は持っていますが、そんなものはアテにならないことを長い経験で知っています。だから自説に拘らずに追証懸念が発生すれば…先ずは「損切り」です。いつも…買っては投げ、買って投げを短期投資では繰り返してきました。常に市場株価は正しいと市場原理主義です。

ところが多くの人は自分が正しいと思って行動をします。でも最近のカタルはいつも市場が正しいと思い、何故、こんな奇妙な現象が誕生するか…を考えます。テスラの株価評価は常識で考えると…まともな評価ではありません。でも何故、格上のトヨタを遥かに上回る時価総額で評価されるのでしょう。テスラの時価総額は935Bですから9350億ドルなので…119円として…時価総額は111兆円です。一方トヨタの時価総額は2020円で発行済み株式総数は163億株ですから時価総額は約33兆円です。4倍近い開きです。

通常ならトヨタ株を買って、テスラ株を空売りすれば…儲かる理屈です。

しかし株価は未来の夢が加味され、その人類の期待を背負って評価されていると考えるのが「市場原理主義者」の主張です。株価は常に正しく…未来を暗示しているのです。だから政策を株価動向に合わせて…「市場との対話」が欠かせません。金融政策だけでなく…財政政策もすべての政策を市場に合わせて考えます。緩和姿勢が長引くと…必ずバブルが発生して市場価格は修正されます。過去ITバブル期、そうしてリーマンショック時は有名です。最近では2018年の景気後退期もありました。

コロナの為に金融政策の運営の仕方を間違ったから、その咎めを受けたと考えていました。だからFRBが間違ったと思われるレバースレポの取引が急激に増え始めた昨年の春の辺りで…今回の調整は終了するだろうという仮説を述べていました。(チャート上ではbの部分)

なかなか…ウクライナ侵攻などがあり、論理どおりに市場は動きませんでしたが…そもそも、米国にとって、そんなに…悪いシナリオではないと考えています。ただ一つの危惧はバブル化です。でも…カタルは「バブル」と言う言葉を使わずに「フロス」(小さな泡)と表現をしていました。でも流石に「ARKK」が選択した銘柄は、未来社会をかなり「先買い」していましたから…皆、コロナ前のスタート時点に株価が押し戻されました。

しかし…株屋の理念としては、このような未来産業にお金を流し続けるのが筋です。だから米国ではキャシー・ウッドは根強い人気があるのでしょう。イーロン・マスクが、何故、人気なのか? やはり「火星探査」などの未来社会に向かって…邁進しているからでしょう。だからトヨタは33兆円で格下のテスラは111兆円もの評価を、株価が下がった今でも…市場は与えています。テスラ株は1243ドルだったのですが…今は905ドルの評価です。それでもトヨタの3.3倍です。

お金は何処に流れるか? 「共通する理念」にお金を流すのが正しい選択でしょう。

ソフトバンクは未上場企業ですから、更にハードルが上がります。ARKKなんてもんじゃありません。そもそも…市場がないのです。最近になって経団連などは新興企業を育てようと言っていますが、リーマンショック後の金融庁は赤字企業に対して融資を止めたのです。だから…ベンチャリは有望な企業でしたが資金ショートしました。あの時に20億円程度のお金があるなら…助かったかも知れません。

お金は使ってなんぼなのに…金融庁はガチガチの清貧思想を広めたのです。その結果である影響が、今も続いています。個人の現預金残1092兆円、企業の内部留保の484兆円です。絵に描いた餅など…意味がありません。拝銭主義もいい加減にしなくてはなりません。だから日経新聞の報道姿勢をカタルは批判しています。

ROE経営をマイナス面ばかり描き…良い面を伝えませんから、欧米を比較して見劣りします。東京機械の判決を下した最高裁の第三小法廷(林道晴裁判長)は本当に、今の日本の現状を理解しているのでしょうか?

日経新聞が正しい世界の流れを伝えず、村社会構造に忖度をした報道姿勢だから、政治家も経営者も、皆、狂った概念を持っています。その結果、日本の一流域の企業でも配当利回り株なのですね。日本製鉄の株価は上がりましたが、今でも6.48%です。三菱UFJも3.67%ですよ。何故、こんなにお金が動かなくなったのか? 報道機関は猛省をせねばなりません。

自分達の報道姿勢が間違っているから、政治家も経営者も馬鹿が誕生し、その場限りの誤魔化しをして…目先を凌いでいます。みずほのシステム障害だけではありませんよ。今回の日野自動車も国交省のデータ改ざんも、みんな同じ土壌で誕生した不正です。東芝問題もそうです。

何故、岸田のような「新しい資本主義」と言う概念が誕生する政治家を生むのでしょう。もっと日本国民は真剣に日本の未来を考えないとなりません。ただ岸田さんのお陰で3%には届きませんが…2%程度の賃上げ水準になったようです。物価高は年金生活者から…働く若者に所得を移転させる政策です。良い選択ですね。黒田さんの方策は、悪い選択ではありません。

日経新聞を読む気もありませんが…本日の見出しに「悪い円安、流出する国富」となっています。

自分達がお金を動かさない政策を支持して…よく言います。もう完全に狂った新聞社のイメージです。まぁ朝日新聞の多額の損失を計上し…時間闘争に入っていますが…もっと真剣に、記事を書いた方が良いと思います。おざなりの…時代は終わり、本物だけが世に出る時代です。ネット社会はそういう事です。ある意味でBASEに出店する個人の中からも、スター企業が誕生するかもしれません。ロコンドのヒカル君と言うのは、そういう現象でしょう。

それを見出す経営主眼は、やはりナカナカなのでしょうが…まだカタルは株を買っていません。ですが…今のところは戻り相場の評価なのですが…ロイターが報じているこの報道などは、今後の相場の行方を左右するアイテムの一つとして注目されます。ナスダックの200日線回復から…再び下落相場が始まる時間は夏ごろと思っていたシナリオを修正して、新高値を取る本格反騰に、カタルの相場観は修正される可能性も秘めています。

仮にそうなると…ソフトバンクは奇跡の復活を遂げて…1万円台を駆け上がるシナリオが生まれます。相場は常に流動的です。故に、あまり深く考えず…いつもパッパラパーで…ケセラセラ世の中はなるように…なるのです。考えた以上に悪くもならず…期待したようによくもなりません。どっちに転んでも「良し」と言う体制を築くことが肝要です。

BASEの日足

でもBASEのチャートの200日線の乖離は、マイナス53.9%ですからね。ここまで売るほどの…内容ですか? 現預金残は240億円もあり…時価総額は511億円です。なんと…46%が現金なのです。赤字計上と言っても…FCF(フリーキャッシュフロー)は17.6億円の黒字なのです。日証金でバカバカ…「空売り」をした人は、本当に「財務分析」が出来ているのでしょうか? 先週末の3市場残はどんな変化を見せているでしょう。

逆襲相場のスタートです。また…明日。



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