アーカイブ:2022年7月

哀悼

昨日、カタルは銀座に出かけ、かみさんとの食事中に、安倍元総理の「心肺停止の報道」を知りました。後場が始まって相場を観ようとスマフォを観て…アレ?おかしいなぁ~。200円ほど下がったように感じたのです。その時に、かみさんから「安倍さんの銃撃事件」を伝えられ心肺停止の報道に接しました。最初は散弾銃との誤報でしたが、「心肺停止」をカタルも確認し…慌てて、持ち株の利食いを急ぎました。

日経平均株価を上昇波動に導いた安倍元首相の功績

この背景の思考パターンは、安倍さんの「功績」と、その「実力」です。

カタルの推察ですが、「新しい資本主義」を掲げた岸田さんの「豹変ぶり」は、安倍氏の意向が「強く働いた」可能性があると思っているからです。もともと…岸田さんはアラスカの「犬ソリ」の犬のような存在に思えます。上手く操れば…従順で良い犬ですが、目を離せば…何をし出すか分かりません。そんなイメージです。

同時に…デンソーを始め、日本製鉄など…様々な事象を観ていると、日本経済は「新しい時代」に突入し、ようやく…新しいプログラムが起動したように感じていました。

だから多少の「アホ」が上になっても、本質は変わらない…という時代変化もあります。しかし逆風より「追い風」が良いに決まっています。だから一旦は、持ち高を落としてリスクを軽減させました。「損切り」までして…「持ち高」を落とす必要はないが、利食いなら…多少、儲けが少なくとも「選択肢を増やす」行動の方が良いんじゃないか?…と考えて、食事が終わり、コーヒータイムに慣れないスマフォに挑んで…持ち株を成り行きで、次々に売っていました。

折角…始まるか? との期待感があったのに…いきなり「ふりだし」に戻された「すごろく」のような気分です。

カタルは、自身の経験から日本の「村社会論理」を批判しています。江戸時代の「鎖国政策」のようなものです。村単位で村人の行動を相互に監視させ…村八分のルールで人間の行動を縛ります。日本には多くの暗黙のルールがあります。日産自動車のゴーン氏はルノーとの統合を模索して…その下準備の「根回し」の最中に、凶弾に倒れました。

カタルは「地検の関与」の背後には「村社会論理」である権力闘争があったと思っています。助け合う精神は「横並び意識」が強要されます。良い面では「助け合い」ですが、悪い面では「協調性」が問われます。失われた時代は、「みんなで貧乏」な選択肢です。

でも人間社会では「能力の差」は歴然としています。出来るやつは、兎に角…凄いのです。田舎で秀才、天才と言われ…東大に入ってみれば、「トップ水準の意味」が分かります。まして…世界では「雲泥の差」でしょう。そんなグローバル競争の中で、熾烈な戦いを生き残るのは大変です。

安倍さんは、その実質経済の「閉塞感」を打ち破った指導者でした。ただそんな彼も、まだ「道半ば」で…凶弾に倒れました。あと少しだったのです。38915円の壁を越えなければ…日本が完全復活したとは言えません。まだ失われた時代の最中ですからね。

ようやく…今回の選挙は、「物価高と賃上げ」の話に来たのです。各党の矛盾をした主張を聴くと、如何に分かってないか…馬鹿ばかりの寄せ集めに見えます。物価高を非難して、同時に賃上げを求めているのです。実質賃金を増やしたければ…努力をしなければなりません。そんな努力もせずに、報酬を得られる道理がないのです。

先ずは…名目の世界を伸ばして…「成功者」を増やさねばなりません。だから分配より、先に「成長」なのです。

岸田首相が就任当初、金融所得課税強化を打ち出しました。まるで逆です。先ずは、日経平均株価38915円を抜けさせ…5万円になったなら、金融所得課税を強化すれば良いです。それから…消費税を19%に上げれば…良いのです。この「19」と言う数字は、たぶんプライマリーバランス実現のための数字の「仮計算」でしょう。成長の後で…「分配」です。

日銀批判が日経新聞を始め…円安・物価高から「仕掛け」が始まっていますが…この論説は間違っています。だから安倍さんは「日銀子会社」説の問題提起をしたのでしょう。早く、日銀が抱える国債の処理を決めないと…次のステップが見えません。

財務省が主張する「ワニの口」論の様子

一番は償却ですが…無理なら永久国債…それも駄目なら長期国債への転換です。問題の先送りですが、インフレ圧力を3%程度にすれば…30年債でも十分でしょう。ここで…こちらを観ましょう。そうしてもう一つは少し分かり辛いのですが…こちらの記事も参考になります。

でもこのワニの口論は、最近の…過去最高税収の伸びを観れば、安倍さんの主張が正しかったのでしょう。成長の拡大策が日本の問題の解決に繋がります。程度の…「インフレ」が一番なのです。

最近のカタルレポートの読者数を観ていると…5000人を割れる日が多くなっています。一つは「相場が低迷」して、みんなが儲かってないのでしょう。もう一つは、カタルの努力不足で面白くないのでしょう。

どうしても…「株式投資の本質」を理解してもらうためには…経済の基礎知識が必要になります。今回の米国の金利動向の読みなどは、実に「面白い教材」ですが…経済の知識がない人間には、難しく…退屈な話でしょう。

株式投資は競馬、競輪とは違い…確り理解していけば…必ず「利益を得られる」仕組みです。偶然性が排除されます。

でも…今回の安倍さんの訃報のような予期せぬ事は、時々…起きます。今回はパウエルFRB議長が間違っても仕方がない「不確定要素」が次々に起きています。予測困難なコロナ感染やロシアのウクライナ侵攻など…。カタルはこのロシアの行動の背後には、綿密に練られた計画性を感じています。米国の「仕掛け」でしょう。

過去、みんなそうですね。ベトナム戦争からイランやイラクもそうだし…アフガニスタンに今回は、ウクライナ…です。流れを観ると…日本が太平洋戦争の選択肢に追い込まれて行った流れに似ています。ジワジワ圧力を掛けて追い込みます。

今回の新しい構図、G7とBRICsの対立構図も見えてきました。

TPPなど観ると、米国の「傲慢さ」は分かります。ある意味で中国の反発も理解できなくはありません。まぁ「青臭い」論議をするから…読者数が伸びないのかもしれません。でもこういう基礎的な背景を理解してないと、なかなか…市場の「見えない糸」の繋がりが理解できないのです。それぞれの値動きには関連性があり…その背景を理解してないと株価の動きも理解できません。雇用統計の発表を受け金利は上がったので…景気後退懸念が薄れて株価が上がるか…。それともインフレ圧力が増して…金利高に実体経済が押しつぶされるか…難しい選択肢の中で、株価が揺れ動いています。

インフレ軽減と景気の両立は、相反する主張です。

この綱引きの微妙な「さじ加減」を模索している株式市場です。先ほどの物価高と賃上げの話と同じです。でもこれは両者の差が大きく開くと問題になりますが…適度な開きを容認して成長を、つまり「名目経済」を加速させるべきです。今までの日本は、金融庁の赤字法人への融資禁止のような…「ガチガチの清貧思想」を広めた結果、生まれた弊害が「動かないお金」の話です。共産党は企業の内部留保に課税を求めていますが…その前に、何故、この現象が生まれたか? その反省の話が抜けています。

実質経済のガチガチの村社会の強要が、矛盾をした結果を生んだのです。ライブドアと東芝の事例です。東京機械の最高裁の判決は、ブルドック以来ですが、時間が経過しても…変わらぬ「村社会」構造です。最高裁の判事は、馬鹿の寄せ集めなのでしょうか? 

日本の資格制度のなかでも、「司法試験」は最難関の試験の一つなのに…世界金融の仕組みも理解できないのでしょうか? 何故、東芝が注目されているか? この選択肢が、後世の道筋を決めます。「官」が、アメーバーのように…税金を使って、しゃしゃり出る場面ではありません。

東芝をくれてやれば…世界からお金が集まり、M&Aの革新期を迎えるのです。どの株も買収価格です。金利裁定概念の「論理」も働かない…ガチガチの「動かないお金」(個人の預貯金は1088兆円)の融解が必要なのです。その試金石の一つが、東芝問題です。もっと日経新聞の記者が、「社内革命」を起こすべきです。ROE経営の推進を謳うなら…日本は復活します。お金が動き…「貨幣乗数効果」が高まり…皆が、豊かになります。

その旗振り役だった安倍さんの死は、やはり「名目時代」待望派には、悔やまれます。カタルは親父の死を「切っ掛け」に、サラリーマン生活に見切りをつけて…上京しました。七夕の1日前の7月6日が命日でした。そうして安倍さんが七夕の1日後の7月8日に…亡くなりました。何か…七夕を挟み、運命的な繋がりを覚えます。1989年から2022年に…果たして…岸田さんは総理として成長をするかどうか…。この犬ぞりが「快走」するかどうか。

最近は「氷点下で生きること」を、ずっ…と、見ているために(今は8シリーズ目)異常気象問題も身近に感じ…時代の変化も同時に感じています。このスー・エイキンスのおばさんが、時々漏らす…卓越した人生観が、また面白いのです。素朴な「生きる意味」を考えさせられるドキメンタリー番組です。そうして伝統を引き繋ぐ…人生観の意味を考えています。

カタルの無駄な試行錯誤の迷路で、苦しんだ末の「相場観」が、皆様の「指針」は大げさですが…「一助」になるなら嬉しい限りです。カタルと同じ年(1級上)の安倍晋三元首相のご冥福をお祈りいたします。歴代の総理で、あなたほど株屋にとって…。いや、日本国にとって多大な貢献をされた方は居られません。安らかに…。あとは残された僕らが…名目時代の確立を目指します。

これから…会員向けのレポートを作成しますから、たぶん夜半には上がると思いますが…一応、明日にでもお読みください。また…明日。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。
2022年7月
« 6月   8月 »
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  
株式投資関連の本