アーカイブ:2022年12月

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今年1年の「振り返り」の一環として、本日は岸田政権の真価はどうか? 

少し考えてみたいと思っています。カタルは基本的に「市場原理」主義者です。常に市場経済が下す判断が、正しい道だと思っています。その点、イーロンマスクがSNSで意見を募り、その方向性で…行動する姿に似ています。でも、海運株の評価にも…Jトラストの評価にも…三菱UFJの市場評価にも、カタル自身は、「異議」を心の中で抱えています。

日経平均株価の日足推移

しかし基本的に…市場価格を重視して、その方向性に自分の考え方を「修正」します。それでは…日経平均株価のチャートを観てみましょう。

2021年8月末から大きく株価が上がった背景は、人気がなくなった菅政権が変わり…河野新首相の誕生を望んだ相場でしたが…実際は、岸田さんが新首相になりました。そうして…「新しい資本主義」とか言う基準を打ち出して、金融所得課税強化の嵐が市場を襲い…岸田さんは、この金融所得課税の野望を封印しました。

その後は基本的にバラマキ政策に見えますが…実際の数字は大きく落ち込まず…日本経済は「順調な回復」を遂げているように見えます。支持率は低迷をしており、何もしない総理大臣とのイメージですが、結果を観ると、なかなか…なのです。インフレへの対応も消費への対応もマズマズの評価です。

カタルは10万円給付などの現金バラマキには反対ですが…消費を刺激する旅行支援やGo To Eat キャンペーンなどの支援策は賛成です。来年4月に値上げされる電気料金にも緩和策が設けられています。なかなかなのでしょう。ただ日経平均株価は200日線を下回ったまま…本年の取引を、まもなく終えます。どちらかと言えば…この基準線を下回る時間が長く…「難しい株式相場」の一年だったのでしょう。

しかし…確実に、日本株式は水準アップしています。

日銀の黒田さんの政策変更には驚きました。2年債など…を始め、依然、高い金利になると日銀はオペを実施して、利回りの上昇を抑えていますが…カタルの基本認識は、後進へ配慮の下準備に見えます。来年のインフレ圧力は、春に多く集まっており、値上げラッシュが確定しています。そうして恒例の春闘も、ベースップが期待されるのでしょう。経済の「正常化への道」を歩み始めたように感じています。

事実…非常に遅いのですが、この市場要因の中でも、「日本製鉄」(5401)程の大型株は、「歩みは遅い」のですが…徐々に下値を切り上げて…株価は上昇を続けています。そうして日銀の豹変に驚いた「三菱UFJ」(8306)を始めとする銀行株の水準訂正です。単に金利高により「収益が好転する」という話だけではなく…カタルは基本的に「理不尽な株価」、あまりにも安い「市場価格」の「修正相場」が始まったのだろうと思っています。


KPPG=9274の日足推移
KPPG=9274の四季報数字

今年、カタル銘柄が選定した成功事例を観ると…何れも「高収益」に対する「市場評価不足」です。最近の事例では、「日本紙パルプ商事」(KPPG=9274)に、そうして…先日、ストップ高を交えて、株価が急伸した「グッドコムアセット」(3475)は、何れも市場評価が低いから…カタルは「会員レポート銘柄」に取り上げました。PER、PBR、そうして配当利回りのオーソドックスな「バリュー投資」の基準です。

グッドコムアセット(3475)の日足推移
グッドコムアセット=3475の四季報数字

本来の株式投資は「お金の流れ」を決める場所です。

市場と言うのは、未来の産業を育てる場面であり…その前提としてフェアなルールでないとなりません。PERが100倍の企業は、高い成長力がないと正当化できません。一方、「川船」(9107)のPER1倍と言う評価も、異常な光景です。この修正は時間が掛かると思っています。来年後半から再来年にかけて…実際の市況低下でも、大きく落ち込まない企業業績を観て、株価は「意外に堅調な」展開を見せるかもしれません。こればかりは…時間経過を待たないと分かりませんが、市場はお金を、公正に…評価するところでしょう。だから「裁定」と言う比較する概念が誕生します。

解り易い事例は、配当落ちした「Jトラスト」(8508)と「ミライノベース」(3528)の合併比率は0.42ですから、その範囲で…株価は決定されるはずです。あまりにJトラストが下がることもないし…ミライノベースが下がることもない筈です。両者の関係には相関関係があります。これは合併比率の話ですが…世間には「金利」という「ものさし」があります。年間1%の利回りより、3%の利回りなら…当然の話ですが、お金は金利の低い1%から3%に移行して…両者の利回りは、最終的に同じ状態になる筈です。これが金利の利回り「裁定」です。

何故、カタルが個人の現預金残1092兆円に拘って、何度も、その異常な量をおかしいと述べているか? ここまで…政策の「不信感」を増長させた政策官僚を始め、政治家は猛省すべきです。このような「清貧思想」を蔓延させて恥ずかしくないのでしょうか?

官僚と言う種族は、余程「厚顔無恥」なのでしょう。メディアの種族も同罪です。その結果、失われた時代が誕生し…日銀が「笛を吹いても踊らない」…ガチガチの空気が日本に誕生しました。2012年末に、安倍政権が誕生して、2013年の春から異次元の金融緩和をしても、ようやく…全国区の住宅地が、昨年、「プラス領域」になったばかりなのです。

何故、今回のコロナ、ロシア制裁から物価高が神風か…?

企業の内部留保は516兆円もあるのです。既に、時代の先を考えている企業は、続々と…社内の優秀な人材を囲い込むために、賃上げ表明をしており、前倒して…物価対策で賃金を上げているところもあります。このようなバックボーンを「理解してない」と、三菱UFJの株価は急速に上がったから…「それ利食いだ!」という声になります。

確かに株価の乖離は、開いていますが…基本的な経済環境の「変化」を考えない馬鹿行動でしょう。この流れの中に…割安株の水準訂正が、静かに浸透し始めています。

それでは…来年1月のお正月のお年玉銘柄として…前から掲げているN君をご紹介します。しかしカタルが「銘柄紹介」を、「躊躇っていた」のには、訳があります。あまりに…過小資本銘柄で…皆さんが一斉に動くとあっという間に、ストップ高になる為です。読者皆様の良識に期待します。

カタルは誠備の加藤アキラとは違います。あんなイカサマは絶対にしません。皆さんを騙すことは簡単ですが…カタルはそんな事はせずに…「本物の投資家」になりたいと願っています。カタル自身が、その本物の世界を目指し…日々努力をしています。

だから…皆様にも同様に「他人に流されない」…自分自身で決断が出来る、本物の投資家になって欲しいのです。SNSの声なんか…その多くは偽物です。それでは発表します。N君は「ナ・デックス」(7435)と言う会社です。

ナ・デックス=7435の四季報数字

この銘柄を「お年玉銘柄」として…読者の皆さんに推奨します。理由は、非常に割安だからです。PERは7倍割れ水準、PBRは0.44倍、配当利回りは4.13%です。しかも増収増益です。何故、株価が1000円以下の評価なのでしょう。説明できる人が居たら…カタルに教えてください。基本的に、設備投資に絡む機械商社です。でもレーザー溶接などの製造部門も持っています。

ナ・デックス(7435)の日足推移

カタルが紹介を躊躇った理由は、日々の「商い」量です。基本的に自分で売買する場合の基準として一日の商いの10%未満に、抑えて…取引をすべきです。この株の場合せいぜい1000株から多くても5000株未満に留めましょう。

ナ・デックス(7435)の板状況

ただし…売り物が1万株以上あるなら…その内の3割程度は買っても良いのでしょう。2万株なら6000株です。成り行きで買いに行けば…必ず「反動場面」がありますから…時間をかけて…「押し目を待って」、また買えば良いのです。このような過小資本の場合…簡単に自分の商いで株価を創ることが出来ます。そんなことは簡単ですが…問題は、高値を誰が買うかです。逆に5000株ほど成り行きで売りに行けば…株価は1割ほど…直ぐに動きます。このような過小資本株を、玩具にしたのが…誠備の加藤アキラです。

卑怯な奴です。だから野村証券などの大手証券はその株券が「担保価値がない」として…代用預かり…信用の担保として、株券を取りませんでした。そうして…崩壊したのです。

彼はあまり理不尽なやり方でした。株価は「金利裁定」などの概念が働く…経済の仕組みが浸透している評価なのです。カタルは「レーザーテック」(6920)をどちらかと言えば…現在は批判しています。2万円の評価は「高すぎる」と思っています。

逆に「三菱UFJ」の株価は、ここに来て急進はしましたが…やはり「安過ぎる」と…長年、考えています。ようやく…日銀の変化により、本来の価値が認められる場面が到来したのだろうという認識です。何故なら、純資産価値が1369円もあるからです。

何故、毎年、利益を上げ続け…配当利回りが3.62%の株式に、資金が流れないのでしょう。長年の疑問でした。しかも…この純資産価値は東京の駅前の「一等地」です。何故、その資産を売り、自社株買いをしないのか? まぁ金融の場合、「自己資本比率」規制がありますから…自己資本を大きく減らすと…総資産の拡大が出来ませんから…制約を受けます。

でも「ナ・デックス」なんかは…その制約がありませんから、総還元性向が100%以上でも良いのです。だから株価が1900円に回復するまで…「経営者の責務として」配当と、自社株買いを敢行すべきです。

それを怠った経営者の会社は、「TOBの対象企業」になります。いやなら…正当な株価にすべき義務がありますね。これが市場経済の良識です。

カタルは…市場の「黒子」として…このような「市場の矛盾」を修正する役目を負っていると思っています。自分の価値観が正しいわけではありませんが、PERやPBR、そうして配当利回りなどは…株価を決める決定要素の中でも「基本的な指標」です。この基準さえ…正常になってない市場は、やはり狂っています。この市場価格を、一つ一つ…是正することが「市場論理を根付かせる」使命だと思っています。

証券マンは、自分達の責務を忘れていませんか?

もっと自分の仕事に誇りをもって…行動をしましょう。自分達の行動が、「社会の進化」を促しているという…「仕事の誇り」を大切にして、育てましょう。今の日本株市場は、長い33年もの「失われた時代」から立ち上げる「黎明期」です。初めはチョロチョロ…なのですね。

カタルはいつも、いくつかの市場の流れ、「潮流の話」を展開して皆様に事前に伝えています。そうして共に…日本株市場に「賑わい」をもたらしたいものです。熱狂場面になるときを目指し…目指せ、38915円の奪回です。その為に、日本人である以上日本を愛し…正常なお金の流れの道筋をつけたいと願っています。

ナ・デックス(7435)の日足推移

カタルの主張に、同調される方はカタルと共に…「ナ・デックス」をお昼から連日、買いましょう。過小資本ですから、最高1000株程度に抑えて…参加して実行しましょう。850円までカタルは、後場から500株、そうして大引けは870円前後まで…500株を大引けで買います。

買えなかったら…後日に、持ち越します。皆さんと共に…カタルは行動をします。余り株価が上がるようなら…カタルは持ち株を売って、撤退をします。限度は1000円まででしょう。良いですか…カタルは、加藤とは違います。故に、正直に言いますが…皆さんが一斉に動くと…株価はドンドン上がりますから…それは「一時の動き」です。何故、200日の移動平均性が基準か?その事をよく考えて…行動をしてください。

大きなお金は、「日本製鉄」でも「三菱UFJ」でも同じことです。

ナ・デックスとの共通項は、割安株の株価修正です。地味な作業ですが…これは大切な基礎です。最後に、市場の潮流の話をします。何故、カタルは今の時期ならでは…の選択で「仕手材料株」として、「エーザイ」(4523)と「大阪チタン」(5726)を掲げているか? 

いずれも200日線との乖離が高いから…リスクが高いのですが…市場の動向の読みは非常に難しいのです。色んなことを言う人がいます。どれも…未来の選択ですから、どんな形になるか…まだ分かりません。このような「相場の端境期」の選択肢として…個別株の「仕手材料株」が選択されます。選択肢は、様々な潮流が見えると述べています。明日は順番にその潮流のスター株を掲げ…年末年始の課題にしましょう。

自分の読みが、当たるなら…儲かるのです。大切な事は、自分自身の「力量」配分を、確り…把握することでしょう。お年玉銘柄の「ナ・デックス」は現物の過小資本株ですから…100株だけでも良いのです。勉強の為です。それでは…また明日。たぶん…明日原稿をあげられると…思っています。

会員の方は、一日早いですが…今晩、これから会員レポートを書き上げますから…明日にでもお読みください。



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