アーカイブ:2023年6月21日

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疑問に思っている米国の経済と株価の関係で、先日は「M2の増減」の話をしました。お金の量の話です。このような激変する変化に実体経済は耐えられるのかどうか…。

米国債券の推移

もう一つは金利の話しである「逆イールド」の現象の問題があります。通常、先行きの経済状況が良いなら、未来の金利は上がる筈ですが、現状の米国は2年債より大幅に10年債の金利は低いのです。普通は預ける期間が長ければ、金利は高くなります。今は景気後退が見込まれるから、10年債の金利は2年債より低くなっており、何れ…FRBは景気を刺激するために「金利を引き下げる」だろう…と言う仮説の為に「逆イールド」になっています。

ところが…S&P500などは安値から20%の株価上昇をして「底入れ」したと言われています。この相反する現象を、どう理解するか? 2年債の利回りが低下して、株価の動きを正当化するのか? それとも株価が下がり、債券市場の見方が正しいのか? どちらなのでしょう。

M2の増減は、非常に危険な行為です。コロナ禍の特殊事例ですが、急激な変動はジェットコースターのようなもので、春に起こったSVB問題のような弊害を生みます。他にも「隠された問題」があるかもしれません。その一つと考えられているのが、米国の商業不動産です。この融資が焦げ付く話です。中国の「恒大集団」と同じ問題です。

既にFRBのパウエルは、いくら…難しい時期とは言え、過剰なお金を供給してインフレの兆候を見逃しました。その為に「慌てて」…利上げを強行した結果、その動きについて行けずに…SVBなどの小さな銀行が破綻に追い込まれました。明らかに人的な「二つのミス」を犯しています。難しい…場面ですが、危ない手法です。

カタルはバブル期の日本を観ています。

日本は失政に次ぐ、失政を演じ、奈落の…「失われた時代」に落とされ…34年間の悲哀です。最近になって株価は上がって来ましたが、34年間も、過去の高値を取れない国などは、他にないのでしょう。狂った政策です。通常は「革命もの」です。本日は日経新聞にブラックロックの話が載っています。中国から日本への資金移動です。他にも多くのファンドが同様の動きになっています。

だから「キヤノン」(7751)の「国内回帰」の話を、何度も、事前にしています。

今回もTSMCの話しから九州は大変です。お金が日本国内に落ちて…クルクル回る「貨幣乗数効果」の話を、事前にしています。皆さんは、ちゃんとカタルのレポートを理解していますか? 何度も…同じことを繰り返して申し訳ないですが…メールを読んでいると、たぶん…理解してないのです。

この利下げの話しから、未来の株価を観る…新興株は、既に動いています。

カタルは前から「ソフトバンクG」(9984)のITバブル期の話しから2年半程度が分岐点になると述べています。そうして200日線に注目して、一旦クリアして…「2度目に沈んだところが買い場」になると言う仮説を元にして、相場を解説しています。

ジェイドG(ロコンド=3558) の日足推移

事実、ジェイドG(ロコンド=3558)が一番の効果を、既に…発揮しました。如何に経営者の田中君の資質が高いか分かります。こんな小さな会社が大企業の「伊藤忠」(8001)相手にリーボックを取り入れたのです。早くに利益を重視した戦略を取り入れて、成長を加速させています。

そうして…他にも4銘柄を掲げています。ソフトバンクG(9984)、メルカリ(4385)、BASE(4477)、サイバーダイン(7779)です。この4銘柄を米国金利が下がった時を見越して取り上げています。その中で…メルカリが先行してきています。

メルカリ(4385) の日足推移

何故なら、早めに利益を上げているからです。ジェイドGに及びませんが…黒字転換をしています。チャートを観ると、ジェイドGと同じ方向性です。

エヌビディアの株価上昇を観ると…やはり、「未来の夢」を語る相場は人気があります。割安株投資とは違います。「時代を切り拓く」株式投資です。

メルカリの業績推移と未来図

この成長論の話を。会員レポートではしています。メルカリの過去5年間の売上成長は357億円から1700億円ですから年率で約36.7%の成長になります。36%ですよ。凄いですね。感覚的に…妥当な株価は8000円台から5桁相場でしょう。ここから本番を迎えます。

先駆したジェイドGが新高値を取るか、どうか…。

この真価は、今期予想の121円の利益の計上に掛かっています。4180円が高値でしたね。カタルは2400円前後の時に、必ず、復活するとして2000株だけですが、現物にして保持を続けていました。その見方が正しかったかどうか…年内にも判明するでしょう。

そうしてカタルは、昨日も「BASE」を買っています。昨日は、合計で15000株を買いましたね。275円で1万株と270円で5000株です。本日もこの270円で5000株の買い物が入っています。実は昨日は、あの後…「大阪チタン」(5726)も2990円で500株を追加で買っています。合計で1000株、買い増ししました。そうして本日も…株数を合わせるために寄り値(2950円)で300株を買いました。この大阪チタンの話は、又の機会にします。

カタルは本物を目指していますから、事前に、いつも…カタルが取る行動の説明をしています。米国のお金の話しや株の話しから…経済の考え方などを含め、少し難解なM2の増減の話しやイールドスプレッドの話などを加えて。相場を解説しています。

しかし3月の予兆から…海外投資家の指数買いの予想は見事に外しています。しかし…掠ってはいます。霞みと同じで、カスリでは食えません。

「リクルート」(6098)は下値圏で、皆さんに早めに伝え、「ルネサスエレク」(6723)の柴田さんの行動を、早めに伝えています。「デンソー」(6902)の話しから、内部留保は設備投資と株主還元であると伝え…工作機械は早くから注目株に上がっており、ここでは3銘柄を選択しています。「オークマ」(6103)に「DMG森精機」(6141)、この森精機の話は社長の談話まで紹介しています。そうして王道の「ファナック」(6954)です。いずれも未来図を考えてレポートで語り続けています。

要するに、選択肢は様々です。読者が、カタルレポートの中から、自分の感覚に合うものを、問題は此処ですよ。自分の「力量と相談して」選択して行動をしましょう。下値になったら株を買うのです。兎に角、下がったら買い続けるなら…株式投資は、必ず、選択した企業が倒産しない限り…儲かる投資が「ブツブツ投資」です。株式投資は簡単ですね。

しかしこれでは効率が悪いから、カタルは最後の壁の「時間軸」に挑んでいます。ピッタリ、タイミングを合わせる努力を続けています。

その理由の一端を説明しましょう。6月19日にBASEの出来高は485万株に増えて289円の高値を付けましたが、その時の買いに主体は「現物株投資」なのです。通常、BASEは個人の人気株で信用の買いが膨らみやすいのですが、19日の主体は現物株投資でその割合は83.5%でした。最近、玉を拾っているように気がしています。しかし…その翌日は手を抜いています。断続的に株価を集めている可能性はあります。あくまで推測です。

メルカリも同様の動きです。だから信用の取り組みは改善しています。ヤレヤレの売り物を消化しています。これはジェイドGも同じです。これが2年半の時間推移の効果でしょう。みんなが「諦める時間」が2年半程度なのでしょうね。相場が大きくなるためには、意見の対立がないと駄目です。高値を買う投資家が生まれません。

「エーザイ」(4523)は意外に人気がありません。現物株比率が高い株ですね。昨日も86.71%の現物投資比率です。9800円まで…86%95、91、86、86%なのです。流石に1万円台に入ると74%まで落ちましたが…それでも70台ですよ。人気がないと、株価は大きくならないし…かと言って、あまりに人気になると相場が過熱します。適度に人気を上手に保たねばなりません。

要するに、「仕掛け筋の演出」が上手いかどうか…で相場が決まるのでしょう。

企業業績が良いものが、必ず上がるとは限りません。魅力が必要です。「安川電機」(6506)や「ダイフク」(6383)などの会社は、昔は500円程度の仕手株でした。それが市場で騒がれているうちに、経営者も株価に関心を持ち、変化するのでしょう。今では、良い会社になっています。たぶん人気株は。多くの取材を受けるために経営者も意識変化をするのでしょう。

ジェイドGの田中君は、この時期に1億円、5億円の自社株買いです。分かるかな?

経営者が株価に関心を持たないから、TOBに遭うのです。

物を言う株主にワイワイ言われるのは自分が悪いのです。未だに「フジテック」(6406)の内山さんは騒いでいます。この手の会社が日本に非常に多いですね。挙句に「コスモ石油」(5021)や「東洋建設」(1890)の問題化です。こんな風に…狙われない経営が必要なのです。

一所懸命に頑張らないなら、MBOで非上場にすれば良いのです。それが出来ないなら、文句を言わずに、株主の期待に応えねばなりません。株価を上げらない、PBR1倍以下の経営者は、どう考えても…経営失格です。こんな事は当たり前のノルマなのです。偽物ばかりの村社会の日本らしい株価です。

最近になって変化が生まれているから、本日、報道されているブラックロックやKKRなどの大物も日本株を買っているのでしょう。それにしても強くなってきましたね。また明日。



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