アーカイブ:2023年6月7日

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いやはや…ようやくバブル期の高値に「挑戦をする」段階の話を出来るかもしれません。そこで…そのバブル期のチャートを週足ですが、引っ張り出しました。この高値は1989年12月29日です。ザラバの高値は38957円ですが、その日の大引けが38915円です。

バブル期の日経平均株価の週足推移

前から申し上げていますが、その「ハシリ」は1983年頃から生成され…カタルもペイペイで、株の事を良く知りません。全くの「うろ覚え」なのです。でもこの時の「小野薬品」(4528)の相場で、カタルは証券マンとして、初めて…株式手数料、月間1000万円を達成しました。この数字は大手証券なら当たり前でしょうが…何も、「バック」がない…小さな証券会社ではかなりの数字です。

そうして1985年10月に「プラザ合意」が開かれています。

この1980年代前半は「日米貿易摩擦」の場面で…「日本叩き」が横行していました。今の「米中対立」のようなものです。日本人は中国のように反発をせずに、米国の軍門に下り…「プラザ合意」を受け入れます。「円高」ですね。

この円高を緩和するために…「低金利」政策に移行するのです。その時は、まだ名目時代で、「土地は下がらない」と言う「土地神話」があり…銀行は土地を担保に、お金をジャンジャン貸し出します。この過剰融資が「バブル」の引き金になります。当時の…澄田日銀総裁は、この過剰な「銀行融資」を見逃していました。ただメディアの甘言に従い、「金利平価説」だけを頼りに、バブルを国を挙げて推奨します。

1987年2月NTTが上場されることになり、大蔵省は高く…株を売りたいために…入札をして相場を煽りました。このNTTを買うために銀行は、お金がない人間にNTT株を担保にお金を貸し出します。

この売り出し価格160万円が318万円だったかな? 上がる過程で「バブル相場」が演じられます。実際は、多くの株は1987年の暮れ近くが「天井」です。そこから…一旦、株価は下げますが…最後の1年間程度が、今、起きている現象と同じ指数相場でした。

指数銘柄だけが上がるのです。その後…このバブルは崩壊しますが…名目経済の大切なエンジンである「資産価格」を無視して、実体経済は磐石だとして…今度は次の日銀総裁の三重野総裁は「株なんか関係ない」と言って、利上げを強行します。しかし銀行の不良債権を見逃していました。歴史は面白いですね。

でも今回の指数相場は「NTT」(9432)でも、配当利回りは3%を超えます。PERは11倍台です。だからバブル期と違い…今回は実態が伴った相場です。

何度も言って、恐縮ですが…仮に、この高値の38915円から…政策を「清貧思想」が跋扈する実質経済にしなければ…あのまま資産価格も重視をする「名目経済」を採用して3%の成長を続けていたと仮定をすると日経平均株価は10万円を超えます。これが世界基準です。資産価格を重視する「名目経済」が、世界基準なのです。人間は「名目の世界」で生きています。貰う給料が上がれば嬉しいのです。毎年、毎年、賃金が上がるなら、物価高も我慢が効きます。

その実質と名目の違いのグラフは此方が良いかな? 

確かに…経済学者様の言う通り、実質経済の物価と比較する見方が正しくもあります。しかしこれは「人間の感情」と言うものを、無視した考え方です。日本は34年間も壮大な実験をしたのです。これは世界史に残る実験ですよ。海外から見れば…大笑いされます。

名目と実質賃金の推移

日本は世界から見て異質な存在です。通常は暴動が起こり、革命でしょう。大蔵不祥事の「ノーパンしゃぶしゃぶ」など…色んなことが起こりました。それでも…政権が交代した程度です。でも結局、「村社会」から、なかなか抜け出せません。このグラフの…名目賃金の上昇が此処から更に上昇をするかどうか…。それとも、過去のように実質に引っ張られ、下落をするか? この「見極め」が此処から大切です。

日経新聞の記者は、もっと、よく勉強をしなさい。馬鹿な論説は止めるべきです。日銀はYCCを解除して…利上げをするのは為替ではなく、この動向を見極めないとなりません。カタルは34年の悲哀の期間、「失意のなかで」…国会図書館に通い続け、昔の新聞を読んでいました。何が…東大のエリート官僚だ! 馬鹿でも分かる…こんな理屈が分からないなんて…もう狂った連中です。メディアの人間は、一般的には高学歴で、優秀な筈ですが…日経新聞の論説はクズです。まるで素人です。

先日のS&Pの「ソフトバンクG」(9984)の「格下げ」のようなものです。ソフトバンクGは、1兆3000億円も借金を返済したそうですね。本当に笑える話です。

それを…他のメディアは、格付け会社が、どうの、こうの…もう狂った報道です。相場の世界は誰も助けてくれません。自分が確り判断をして、成功も失敗も、受け入れる体制を作らないとなりません。神様ではありませんから…全てが儲かるわけではないのです。

自分で市場に溢れる様々な見解を聞いて、自分の考えに近いものを選択して行動をします。その結果の責任は、全て自分が負うのです。このようなら基礎教育が出来てないから、「親ガチャ」と言う言葉が誕生します。情けない国民教育のレベルです。しっかり…他人とディベートをする機会を持つことでしょう。

ボーイング社(BA)の値動き

市場には、「様々な意見」があります。昨日、ボーイング社に新たな問題が発生したようで相場は動いていました。その報道は此方です。そうして株価の値動きが此方です。

大阪チタンの株価データの推移

しかしカタルがデータを取っている範囲で、月曜日と火曜日に、「大阪チタン」(5726)は「需給バランスの変化」が生まれました。明らかに…大きなファンドの参入と思われる買いが観られます。一回当たりの売買株数が増えています。しかも…この買いは「仮需」ではなく「実弾」投資です。

大阪チタンの売買動向の推移

この動きが、続くか…どうか分かりませんが、カタルは3230円に300株、そうして3180円で500株を買いました。「危ない行動」だと思っていますが…果たして、どうでしょう。要するに…このように、常に「相反する別の観方」が存在する結果が株価です。

カタルは、大阪チタンの不自然な値動きは、このあと「公募増資」を控えている可能性まで考えています。でもそれは「スミダコーポ」(6817)と同じで…「増産投資」の為の資金です。通常、名目時代は「公募増資は買い」だったのです。この設備投資の後で、業績が向上するからです。希薄化…は確かですが、それ以上に利益を見込めるのです。これが名目時代です。常に「前向きな発想」に変わります。実質経済と全く違うのです。

先ほどの厚生労働省が発表する毎月の勤労統計調査の話ですが…、この名目値が上昇をすると、米国のように…アップルの「8%成長」でもPERは29倍に評価します。でも実質経済の日本では2倍の「16%成長」でも、PERは13倍の評価なのです。 なんで…こんなに「開き」が生まれるのでしょう。米国並みなら…PERは60倍以上の評価でしょう。

米国なら「ジェイドG」(3558)の株価は121*60=7260円です。これが名目基準です。しかし現実のジェイドの株価は1638円です。本当の実力の22%の評価です。これが実質経済と名目経済の違いです。

自分が、どの世界を望むか? それで投資判断は分かれます。株式投資とは何か?

過去を評価する場ではなく…「未来の夢」にお金を託すことです。だから現実の利益である割安株投資の理屈は分かりますが、所詮は「PBR改革」なんて…言われるような企業の経営者は失格です。東証は「トヨタ」(7203)をプライム銘柄から外す覚悟を持てば…世界から資金が集まります。そうして「国際金融市場の世界的な地位」を築けます。早く、早く…日本に残された時間は少ないのです。

昨日は、残り100株を9800円で買いました。これでエーザイも元の鞘の1000株になりました。大阪チタンのカタルの買値は、本日の800株の買いで3410円になり…5300株に膨らんで来ました。3650円を超えないと本物とは言えません。

BA社に影響は受けますが…そんなものより「時代観が優先される」と思っています。ジェイドは昨日、結局、下値は買えませんから…1615円と1620円で500株ずつを買いました。下値は買い続けるつもりです。本日はスミダの1320円も買えました。下値は1310円まであります。あまりいい気になって…株を買っていると、また追証になるかな?

何しろ…トホホのカタルは、常に「目一杯」の生き方です。

「アドバンテスト」(6857) の日足推移

読者は、各自…自分の力量を超えない「慎重な態度」が必要です。自分の身は誰も守ってくれません。己が…自覚をして無理をしない行動をしましょう。さて今日の見所は…大阪チタンにエーザイ、そうして乖離が高く調整が予想される「アドバンテスト」(6857)などでしょう。

指数相場は一服してもおかしくありません。そんな場面を想定して、カタルは仕手材料株相場をメインにしています。それぞれ…自分が信じる道の行動を取れば…それで良いのでしょう。

また…明日。



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