アーカイブ:2023年10月

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株式の「先見性」は、どんな世界を描くのでしょう。

寄り前の住友化学(4005)の板状況

週末に「野村証券」(8604)の決算ともう一つ…思ったのが「住友化学」(4005)の大幅赤字のニュースです。カタルは財務面から観て…この内容なら株価は買えると判断をしています。その下値が気になります。その寄り前の気配値と…この株の場合は「週足」を用いて株価位置を判断しましょう。理由は時間が掛かるケースがある為です。

住友化学(4005)の 週足推移

野村証券の株価位置を観る時に、良くカタルは「月足」を用いて説明をします。

この理由も似た意味を持っています。時間軸の観方を違うことを伝えているのですが、既に「三菱UFJ」(8306)はあのリーマンショック時の株価800円を超え…完全復活への道を歩んでいます。しかし…本来の株式価値は2000円以上のものでしょう。

野村の数字は「未来図」を観れば…収入増加が明らかですから…買えるのですが、目先の利益はリストラ経費の増大で失われています。故にこの反応が、市場全体の要因のマインドを測る一つの指標にもなります。

「ニデック」(6594)を始め、「キャノン」(7751)も「ルネサス」(6723)も外部環境…つまり、市況が良ければ株価が高くなる要素があると思うのです。でも…ここでも米国市場の影響を強く受けているように感じています。

「大阪チタン」(5726)の相場が、何故、動かないのか?

カタルは年初にお年玉銘柄を「ナ・デックス」(7435)に据え…「日本製鉄」(5401)などの割安株を手掛けていましたが、米国の利上げなどを観て…相場は弱い可能性を考えて、1983年の「小野薬品」(4528)をイメージして、「エーザイ」(4523)と「大阪チタン」(5726)を選定して…「仕手材料株」の選択なら…相場に出来るかもしれない…と、基本は「薄利多売買」で相場に臨みました。

でも上手く行っていません。

その理由を考えていたら、「ボーイング」(BA)の決算数字に繋がったのです。親が赤字なのに…子供の黒字が大きく増える訳がありません。いくら円安で好調な環境でも…です。

だから「行けそう」で「行けない」相場になったのだとの「仮説」を立てたのです。でも…「三菱UFJ」の相場を観て、ようやく…開始かな?…と思っていたところ、思わず…「ルネサスエレク」(6723)から「アドバンテスト」(6857)の指数相場の開始でした。

アドバンは、日銀様のETFの浮動株式の「吸い上げ効果」が、もっとも…よく効く銘柄のグループです。日銀様のETF効果もあって…僅かな買いで、大きく指数が上がったのです。故に…強気になって「薄利多売買」から「雪だるま投資」へ変更を試みを、何度かしています。しかし…いずれも失敗です。「時間軸の把握」の話をしています。

その相場のスピード感を観るために、冒頭の「野村証券」の決算の反応や…「住友化学」の反応が「見もの」なのです。

いずれも「純資産価値」を大幅に下回っている会社です。自分で試さないと…株価が「自分のもの」になりません。株価って不思議で…実際に自分で、株を買わないとその「株主の心情」が分からないのです。実際に買ってみて、初めて…株価が下がった「痛み」を感じるのです。

だから…「ジェイドG」(3558)の田中君の評価が高まったのですよ。あの急落を受けて…「間髪入れない」発表です。彼は、株主の方を観て…経営をしています。

トヨタの章男社長時代に、元本保証の公募をしました。いかにも…日本的です。トヨタは全方位性を採用しました。EVでも大変なのに、水素やHVなど…色々です。そうして…極めつけは「ウーブン・シティ」です。イーロンマスクの「火星移住」計画のようなものですが、一企業が、株主を軽視してまでも、やることかどうか…。

「日本製鉄」(5401)「ルネサスエレク」(6723)などの下請けメーカーは、今回のコロナから派生した「サプライチェーン問題」で、その「かんばん方式」も亀裂が入りました。カタルは「適正利潤」の考え方が在るのだと思っています。設備投資も出来ない程…下請けを虐めるから…あとで「しっぺ返し」に遭います。

ユニクロ…つまり「ファストリ」(9983)の偉い所は、彼は世界標準の賃金を基準に勝負を挑もうとしています。日本では、異色の賃上げを実施して、今回は中国でも大幅な賃上げです。米国市場の軌道が見え始め…新たなステージに立ったのでしょう。

同じことが「DMG森精機」(6141)にも言えます。カタルは村社会論理を優先させた「偽りの経営」をすべきではなく、正々堂々と…世界競争に挑むべきだと思っています。そのような企業は時間が掛かりますが…株価は確実に上がっています。「日立製作」(6501)が代表事例でしょう。

ここで、KKRの話を紹介しましょう。世界でも屈指のファンドのインタビューです。この中で…――日本への投資ではどんなテーマに注目していますか。…と言う設問で…

「これまでは日立製作所やパナソニック(6752)など大企業による子会社の売却(カーブアウト)案件に注目してきた」「今後はさほど規模が大きくない上場企業に投資する機会も増えそうだ。特に脱炭素をめざす企業と組む余地は大きい。アジア全域で広がる産業の自動化の流れでも、日本企業は大きな受益者になれるだろう」

と語っています。「同じことを考えているんだなぁ~」と思いました。

金曜日だったかな? WBSで「塩野義製薬」(4507)のメジコン(咳止め)が不足していると言う報道がありました。その時に、山川さんが…日本はジェネリック医薬品メーカーが「小さいから」量産が難しいと述べていました。確かに欧米と比べるとメーカーが乱立しています。「沢井製薬」(4887)も不正問題が出ていますが、先に問題化した「小林化工」をM&Aをしましたね。今は「サワイグループ」と言うのだそうです。

山川さんの発言を聞き、この仕組みは…如何にも「日本的」です。

日本は建設業もそうですが…兎に角、日本人の心の基本が「和を以て貴しとなす」と言う「共存共栄」を主眼にしています。何故、遅々として「構造改革」が進行せず、「失われた時代」が永遠と続き…「貧困化」するのでしょう。市場原理を基本的に否定しています。

市場原理は、強いものが勝者になり…独占をします。「和を以て貴しとなす」と言う精神ではないのです。だから銀行も乱立しています。

大手銀行の統合の歴史を観ると分かります。徐々に変わるのでしょうが…大変です。でも確実に…日本は「名目成長時代」に入って来ました。野村証券株は、その要なのです。

「富士通」(6702) の週足推移

このような時代の流れは、変化しませんが、その時間軸のスピードは余程、経営者がドライに…頑張らないと駄目なのです。「富士通」(6702)は高値圏になっているのは、黒字でもリストラを怠らずに…構造改革をしているからでしょう。おそらく…このボックスを抜けると思っています。時間軸の把握はテクニカルの話です。このチャートも週足提示の方が良いのでしょう。

「日立」(6501)の日足推移

その日立は業績を受けて…株価は高いようです。先日、1万円の大台に乗り、一旦、株価は下げていましたが、この株のPER評価は17倍から15倍程度です。配当利回りは1.56%~1.61%で、PBRは1.75倍です。まぁ違和感を覚えない水準での評価でしょう。この株は日足を展示しておきましょう。いずれ…また株価は1万円を超えるのでしょう。

先ほどの「KKR」のヘンリー・マクベイ氏の意見は、まだ少数派でしょう。きっと彼は日本の変化を、良く観ているのでしょう。だからその変化を感じています。

「住友化学」は決算の事前アナウンスですから…本決算を観て判断をしましょう。カタルが買っている「C君」もそうです。決算を観て…株価がどう反応をするかどうか…。今の市場は非常に「ネガティブ」な反応を示します。日米とも…同じです。

今回の決算を受けて…野村証券が600円台定着なら…日本株も3万円を割れずに上昇するシナリオが見えてきます。通常の経営者なら4桁奪回です。この一株利益は、きっと…大きく変化します。来年の5月から…再来年の数字が100円台もあるのでしょう。来年の出世株の一つになると思っています。昨年末、三菱UFJが上がったような展開を示す可能性を感じています。でもカタルは、本日は5000株だけ外したのです。その理由を明日にでも話しましょう。

本日は寄り付きの1501円で…そうして1490円で500株ずつ買ったジェイドGですが…諦める奴との綱引きです。目先、急騰するラインはとっくに消えています。何しろ…「買う奴」が、自社株買いだけのようです。カタルのような人間は珍しいのでしょう。(読み返していたら…1480円も買っています。)

本日の板状況は1493円を割れましたが、1486円はまだです。でも…全体相場の悪化でまた1400円接近もあるのかもしれません。要するに…「需給動向」などは、誰かが売れば下がるし…誰かが買えば上がります。方向性は「上」ですが…目先は分かりません。そんな事をいちいち…気にしていても意味がない話ですよ。馬鹿だけです。

田中君は素晴らしい経営者だろうと思っています。過去の実績を観ても…そうです。多少、カタル同様に法螺を吹く面もありますが、行動派の経営者は、みんなそうです。

「ニデック」(6594)が、もっと下がらないかな?

板バランスを観ると均等化していますが…まだ株価は下げています。止まったら買うつもりです。あるいは…もっと下がれば買います。カタルは永守と言う人間が、嫌いではありません。日産から関さんを迎え…放り出す姿を日本人は嫌いますが、カタルは当たり前の人事だろうと思います。EVアスクルはなかなか難しいのでしょう。此方が参考になるかな?

この「Xin1」と言うのは、搭載するインバーターやモーターに減速機で3つですね。最近は広げて7つの部品を搭載するものもあるそうです。そうなると「3 in1」から「7 in 1」になります。だから「X」と表示していると解釈しています。

「ギガキャスト」の話と同じで…部品の数を減らして…量産化すれば単価を下げられます。このモーターに絡むコイルの「スミダ」(6817)の株価は公募価格前後です。なにも悪いから下がっているのではなく、たぶん…全体市況の関係でしょう。

ただEV市場は「激しい競争」で…厳しい単価を要求されているのでしょう。ニデックで負けるなら…「アイシン」(7259)を利用する「トヨタ」なんか…本当に採算ラインを維持できるのでしょうか? 知れば知る程…面白い世界が株式投資です。

半導体だって、「チップレス化」の話は、面白いでしょう。前工程と後工程は前から在ったけれど…、最近は「中工程」と呼ぶほど…このチップレス化が有望視され、「ソシオネクスト」(6526)や「アオイ電子」(6832)が注目されています。

カタルは通常の証券マンの知識レベルです。しかし最近は「一皮」剥けた可能性を感じています。果たしてどうでしょう。まぁ、ノンビリ見守ってください。そのうちヒットを連発できるでしょう。

でも今は、何をやっても駄目でしょう。たぶん…ね。だから「無理をしない投資」を求めているから、大型株の話しを書いているのです。この心情を汲める奴、分からない馬鹿が居ます。世の中は色々です。それでは…また明日。



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