アーカイブ:2023年10月18日

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今の疑問はやはり…米国経済と金利の行方です。

米国10年債の月足推移

カタルの基本知識が不足しており…「景気と金利」の基本図式の認識が間違っているのか…どうか…。先ずは、その10年債の月足推移を観てください。なかなか目先のチャートは出てきますが、長期のものは、皆さんも観たことがないでしょう。このトレンドを観ると…今回の金利上昇が、過去に事例を観ない「異端のもの」だと言う理由が分かると思います。

何しろ…1ドルの債券価格が、50セント割れる金利上昇ですから…必ず、何処かに処理をしきれてない「隠された損失」があると思うのが…普通の考え方です。3月の「SVB」の問題表面化から…時間軸は半年経過しますが、その後も…この9月は「予期せぬ金利上昇」です。約1%も…FRBは動かないのに、市場金利は勝手に上昇しています。昨日も「強い消費」を観て(小売り売上)…金利が高値を更新しました。

米国2年債と10年債(左軸)、イールドスプレッド(右軸)の推移

ここに来ても「イールド・スプレッド」(長期と短期の金利差)ここでは2年債と10年債を比較するのが一般的です。このデータは10月16日までのものですが…基本的にカタルの予想を裏切っています。

カタルは2年債の金利が、まもなく下落して…スプレッドがプラス圏になると思っています。その時期を期待しているのですが…現状は10年債の金利が上昇して、逆イールド状態が縮小しています。この逆イールドは2年債の金利が10年債を上回る矛盾した現象です。通常、期間が長ければ、金利が高いのが当たり前ですが矛盾しています。この「逆イールド」の開きが…過去最大になってから、今は縮小傾向に推移しています。

通常は、此処まで金利が上昇すると、景気指標が落ち込むはずですが、昨日もGDPの大きなウェートを占める消費の割合は、米国は高く…70%程度でしょうか? だから小売売上の指標が強いという事は、経済全体の「GDPの成長率」は、第三四半期も…かなり高いのでしょう。

何が、言いたいか?

米国 NAHB住宅市場指数 の推移

7.5%もの住宅ローン金利を受け…米国 NAHB住宅市場指数40に落ちていますが、リーマン時はもっと悲惨でした。しかし2年債の金利は、既にその時分の金利水準です。10年債もあと僅かです。プライムレート8.5%の価値観は、薄れているのでしょうが…それでもこの水準はPER評価では20倍から22倍です。基本的に、その程度の会社は、此処からの金利上昇において…経済活動を縛られます。

来春に…金利の引き下げ場面があるなら、そろそろ…市場に、何らかの現象が出てくるはずですが…今は昨日も紹介したように…昨日の米国市場もNYダウは高くナスダック指数も戻っています。

このような歴史的な金利上昇場面なのに…株価も同時に上がるという事は、「ものすごい」…金利水準を超える「効率化社会に変貌している」可能性があるのです。

AI革命はかなり速いスピードで社会に浸透する可能性があるのです。昨日は、米国の中国への輸出規制で株価が下げたエヌビディアですが…、この株価の行方が注目される理由です。

基本的に、物価高を超えた効率化が進み…経済成長が落ちないのでしょう。これは「実質賃金」がプラス圏の意味ですよ。でも日本の「名目賃金」はプラス圏になっていますが、物価上昇が大きく…賃金の上昇が物価に追い付いていませんから「実質賃金」はマイナス圏なのです。だから植田日銀総裁は、来春の賃金動向を観て…政策転換をする可能性があります。

日本10年債金利の推移

日本の国債利回りは0.8%前後まで上昇していますが、まだ日銀はインフレの基本認識を変えるかどうか…の段階です。この意味は「三菱UFJ」(8306)の株価が一段高する時間軸を示しています。他に、カタルが注目している「地銀株」も同じです。

「人民元安」が進み…賢い中国人は日本の不動産を漁っています。習近平政権が続く限り…資金逃避は続くと思っても良いですね。滅多に売りに出ない香港の高級不動産が売りに出ている現象も、その事を示しています。彼らにとって50億円、100億円は「はした金」なのです。中国人の金持ちは「異次元」なのです。だから日本の不動産の「一棟買い」も多いのでしょう。一戸ではありません。

この年末、年始になれば…たぶん2年の米国債は、金利が低下するんじゃ…ないかな? 

米国2年債利回りの月足推移

この話は「銘柄選択の時間軸の読み」が絡むのです。今の株式市場の焦点は、この「景気と金利の関係図」を抑えているかどうか…この事は非常に大切なのです。

さて今日のお勉強はこれで…お終いです。学者間でも米国経済の観測は、意見が割れており難しい判断です。経済指標が発表される度に、株価動向が揺れます。でも…株価が「叩かれ強く」なっており、今はまもなく「反転する」と思って良いのでしょう。

仮に「ソフトランディング」の認定なら、指数も高値を更新する場面がみられるかもしれません。故に…「野村証券」(8604)も年末年始に、上がる方向性だと思っています。今日は緊急避難をして…売った「野村証券」を買い戻し始めました。先ずは5000株です。595円にも5000株の指値が入っています。

何しろ「ジェイドG」の更なる…下げに備え、かなりの玉を外して損切りをしました。500万ほど損をしたのでしょう。一方、買ったジェイドGは余分の口座は売り、適正値に戻し…昨日は1580円、1585円を500株ずつ買いました。

本日は1570円を買っていますが、1560円以下の買いは、まだ買えていません。でも1630円、1620円は売れました。基本的に「期日の調整」です。カタルの場合、必ず、儲かるなら売っており…下がれば、逆に買っています。そうして期日を延長させています。

この基礎概念が大切です。自分の持ち株の買値を、今の市場株価に近づけます。

カタルは1835円で買った玉もあるのですが…途中で「損切り」をして、下値で買い直しましたから、今の平均買値は1700円を割れて来ました。あの日…野村証券を売って…買った口座の平均買値は1410円以下です。

今のところは「サソリ」に刺されずに…、「天秤」をかけた選択は、田中君の決断で活きています。彼は素晴らしい経営者です。株価を知らない経営者はいないでしょうが…株主の方を向いている経営者は、少ないのです。米国では100%以上の「総還元性向」の会社は多いのですが…日本は非常に稀なのです。今回の選択をみて、改めて…素晴らしい経営者だと思いました。だから…安心をして、彼にお金を預けられます。

「トヨタ」(7203)なんか…3流以下です。アップルとの「違い」が分かります。

皆さんも、目先の株価に一喜一憂せず、彼に10年ほどお金を預けるファンになると…ひょっとすれば…ひょっとします。たった160万円ですが、1億円になるかもしれません。事実、任天堂なんか…そんな株になっています。10倍なんてものではなく…100倍以上です。その代わり…時間が掛かります。でも30%成長を続けるなら…10年を待たずに達成です。今期は、その伸び率なのです。

しかし割安株投資の代表格の「日本製鉄」(5401)は、絶対にそんな事は起きないでしょう。その代わり「安全」と言うか…「安心感」があります。この「リスク」と「リターン」の関係は当たり前なのです。儲けを狙う…高いリターンを狙うなら、当然ですが「リスク」があります。特に…ジェイドGは、市場のなかでも「小型現物株」と言う部類です。

せめて「貸借銘柄」にすべきでしょう。同じ小型株でも貸借株なら…変動率も和らぎます。カタル好みの「ハイリスク・ハイリターン」の銘柄です。2020年に4180円から…890円です。ここから1万円になる可能性も十分にあります。その論理的な解説を、先日はしました。仮に来年も30%も伸びるなら、あら大変…となります。これがリスクとリターンの関係です。

カタルは沢山の選択肢をご用意していますから…各自が、「自分好み」のものをやれば、良いのです。昨日は「キャノン」(7751)を紹介しています。既に…何度も登場している「国内回帰」の銘柄です。時代を先導する企業の株は、注目されます。「ラッセル」をする奴は珍しいのです。田中君は、有言実行のタイプでしょう。彼自身も、未来の売り上げは分かりませんが、やる気のある奴と…ない人間の差は、大きいのでしょう。人間はその「やる気」、モチベーションで…「進化」、人間の器が決まります。

「住友化学」(4005) の日足推移

株価位置が低くて…堅い銘柄もあります。カタルは会員レポートでも…既に公開レポートでもその銘柄を公開しています。十倉経団連会長の「住友化学」(4005)です。まぁ…倍増がなかなか難しいですが…来年は500円の株価を回復するのでしょう。

だから…この400円割れの時に、一度かな? 2度かな? 紹介しています。年金生活者は、野村証券とか…住友化学の選択なら…そんなに冒険ではありません。定期預金より、ずっと…良いでしょう。

「ニデック」(6594) の日足推移

大切な事は…一度に買わずに「ブツブツ投資」で時間をかけましょう。この株は「ニデック」(6594)と同じで…200日線は「下降波動」です。この後、一度、株価が200日線を超えて顔を出して、その次に、また下回ったら…買い始めても充分でしょう。株価位置が低い株を狙う場合は、「時間が掛かります」。当たり前ですね。ニデックは「狙い目」の場面でしょう。

リスクが小さければ、何かが…「犠牲」になります。今日は米国の景気と金利の話し…それとリスクとリターンの関係を少し解説しました。このような一般常識がある奴とない奴の差が大きいのです。

未来図なんか、誰も分かりません。そんな事を推測するのが…馬鹿だけです。経済統計値の語る意味を、自分なりに解釈して…未来の相場を頭に描くのです。外れるのが当たり前です。それを補強するのが「ブツブツ投資」です。

1926円でジェイドGを買ったら、また株価が下がった1374円で、買えば…良いのです。一度、信じたら、やられるまで…トコトンと付き合えば、それで良いのでしょう。あとは自分の「力量問題」です。

不安を感じるなら、その時点で「分不相応」な事をやっているのです。己の力量は、自分だけが知っているのです。カタルの当たらない推察なら…この数日間は、この株価で揉み合いでしょうが…また一段高するのでしょう。そのシナリオで…下値を狙います。

「BASE」(4477) の日足推移

株価が上がってからは、本日、買った1570円が下値かな? 午後から、また買うかどうか…検討をします。何しろ…損切りをして、1万株や2万程度なら…買えます。本日は「損切り」をした「BASE」(4477)も買い直しましたが…この株も、ひどい有様です。野村証券が600円を割れる訳です。それでは…また明日。   



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