アーカイブ:2023年10月13日

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一昨日は、「半導体」の戻り相場で…昨日は「指数相場」の大幅高でした。この3日間の日経平均株価は1500円程度の上昇です。つまり…9月半ばからの急激な先物主導の下げは10月4日の711円安の30487円で終わり、そこを起点に株価は反発しました。

日経平均株価の日足推移

でも今の半導体は「変化の兆し」の段階で…、直ぐにどんどん株価が大きく上がらないでしょう。むしろ…人気場面は「目先なら」空売りに「分」?「歩」?…どっちかな?があります。

サムスン電子の業績推移

昨年は「川船」(9107)の個別株を買っており、2000円割れを覚悟して買っていましたが、あの時の「下げの恐怖」も、なかなか…のものでした。こんな株価は「あり得ない」筈…と思っていましたが…実際は、追証との背中合わせでした。

裁定買い残の推移

最近の傾向を観ると…ここ数年、配当付きの3月と9月からの「リバランス」と思われる影響が強く表れています。何故でしょう。たぶん…日本の「投資家層」が薄いのです。何しろ34年の「失われた時代」です。この時間軸で国民教育をされてきました。人間は学習能力があり、自分の経験値で物事を判断します。

事実、このリバランスの影響から…か?「裁定買い残」は、激減しています。先週は4435億円が減り、残りは7594億円です。8月初めに6822億円がありますが、この辺りが基準になるかどうか…。

昨日の相場で感じたのは、5月の立役者の一つの「ルネサスエレク」(6723)の戻り相場です。少し…解説を加えましょう。チャート論も意外に大切です。ファンダメンタルの基礎知識と…相場の需給動向を観る「テクニカル論」の話です。この話は全ての銘柄に共通していますが、意外に、このような「基礎的な考え方」が、理解されてないのでしょう。その為にカタルが正しいわけではありませんが、カタル式の解釈を伝えます。

「ルネサスエレク」(6723)の 日足推移

一般的に、この企業は12月決算ですから、「a」の部分の値上がりは、たぶん…決算報道を受けての株価上昇です。そこで…会社のIRに飛ぶと売り上げが、51%増、最終利益は98%増と言う「化け物」決算です。

通常のこのような「伸び率」は、あり得ませんから、たぶん「M&A」による買収により、事業規模が拡大したのでしょう。これを評価した株価の動きを続けている訳です。

通常は第三四半期には、通期の増額修正は分かっています。M&Aの時期を詳しく観ないと…何故、3Qの段階で、増額をしなかったのか? あるいは大幅増額が分かった時点で…臨時のIR発表をして、「増額修正を事前告知」するのが、普通なのです。しかし…この会社はしていませんから、意外にオープンではないのでしょう。日本的な会社です。

そうして…株価がステージアップした「b」の段階で、この傾向は続くかどうか…。市場が精査して、色んなアナリストのコメントが出てきます。特に…4月28日を観てもらうと分かりますが…「b」のボックスを下に放れるような「騙しの下げ」をみせ、カタルが実際に株を買った「c」の場面になります。

カタルは実験ですから5月16日(受け渡しかな?)1962円で300株を買って5月18日には2011.5円で利食いをしています。短期運用の実験の話です。たぶん当時の「今日の市況」にその事を書いているでしょう。疑り深い人は…右のカレンダーから当時の今日の市況のレポートを観てください。

その後、この株も新規の日経225採用になったので、その影響もあるのでしょうが…5月からの「指数買い」相場の「追い風」を受け…株価は良く上昇をしました。通常、このような上げ方になる背景には、各社が一斉に…「レーティング」などを引き上げて「ルネサスエレク」を称賛します。

でもその大元は…昨年から年初の時に「M&A」の中身を、良く調べていれば…この相場のスタート時点を捉えることが出来ます。「a」の前の話です。

でもこれは結果論です。通常の人は、この「b」の期間に待たされ…この時間軸が嫌になり、株を売ります。特に、上げる前のボックス圏を下に抜ける4月28日は株を売らされます。そうしてフルイを入れて…7月の株価上昇です。

この7月5日の2899.5円を抜けると思っているのが、カタルです。「循環買い物色」説をカタルは以前から、述べています。そうして実際に「d」の地点で止まると思っていましたが、実際は「e」のラインの200日線近くまで下落をしています。

この「d」のボックスでは、何度か…2400円前後を買って微益で「利食い」を繰り返しています。2350円でも駄目で、次は2250円と思って…公開レポートで述べています。現実の底値は10月6日の2132.5円が安値でした。

このように…「企業業績の発表」が基点になって、相場がスタートするケースが多いのです。でも通常は「良い数字」が出た所を買っても…この「b」の時点のように時間を待たされます。「ジェイドG」(3558)は、その典型的な事例の一つかもしれません。

この高値圏のボックス相場を「いつ抜けるか?」は…それは色んなケースが在って一概に言えません。でもカタルは田中君を信じて株を買っています。

通常、75日線を割れた所で、反発するケースが多いのですが、「ルネサスエレク」は、かなり「ぶら下がり」があるのでしょう。「付和雷同組の買い」です。その為に調整波動がきつくなったのでしょう。

このような株価上昇は、「珍しい」部類です。短期間で約2倍ですからね。その分、調整もきつくなります。でも本日の日経平均株価は123円安ですが…ルネサスエレクは16円高の2387円です。高いのですね。この「d」のボックスを抜けた後で買った方が、良さそうに思います。基本的に株価の安値を買う事が、正しいのかどうか…その後に予定される「待たされる時間」に遭遇すると…通常に人は、この時間経過が「嫌」になります。人間は「時間を克服」できないのです。

だから…バフェットが、天文学的なお金を貯めることが出来たのです。

彼の時間感覚は「常人」、普通の人間の時間軸ではありません。株式投資は基本的に「忍耐ゲーム」のようなものです。下がり続ける株は、ありませんから…その下がり続ける「嫌になる時間」を我慢して、しぶとく…買い下がることが出来るか? それとも何か、嫌な材料が出現して、株を投げる羽目になるかどうか…この違いが未来の成果に繋がります。

この「ルネサスエレク」のチャートは、教科書的にはマズマズの形で色んな解説をもっと加えることが出来ます。企業業績と株価の関係の話です。大概…証券会社が買い推奨をするレーティングの引き上げの場面は、「売り場」の確率が、非常に高いと思ってください。特に気を付けるのは200日線から「乖離状態」です。

この200日平均移動線と現実の株価の開きが大きい銘柄は、どんな成長株も、必ず、「調整場面を経て」そうして…また繰り返すのです。これが基本です。

「無理をしない投資」を心掛けよう!と…述べている意味は、限りなくゼロ円になるまで株を買える買い方をするなら、その会社が倒産しない限り…買い続ければ、いつか…儲かります。

本日はこの「C」君をまた5000株115円で買いました。全部で15000株です。

「C」の日足推移

実は先日の155円、140円を買って駄目だったのです。まだ下がっています。基本的にやる前から「100円割れ」を覚悟して…買っています。まるで…何か、抱えているような下げ方です。たぶん…「大株主」が株を売っているのでしょう。基本的に、僕らは…発表されている有価証券報告書を観て…株価を判断しています。粉飾決算のようなイカサマがないことを祈るだけです。

でも通常は「買い物」が入る筈ですが…何故か、「売り」ばかりです。この「C」君を観ても分かります。今の市場と言うのは「懐が浅い」んですね。まともな…投資家が、市場に存在しません。だから野村証券(8604)が、簡単に600円を割れるのでしょう。

所詮、株価は下値がゼロまでですから…買い続けるなら、いつか株価が上昇して儲かることもあるでしょう。ノンビリ、ノンビリです。今回の下げ相場を観て市場参加者層の薄さを感じています。GPIFや日本生命や東京海上と言う日本の機関投資家様は、みんな素人集団なのでしょう。何処も…彼処も…同じです。

「グーグル」(GOOG )の日足推移

米国株の話しを少しします。やはり株価は強いのです。「グーグル」(GOOG=アルフェベット)の株価を観てください。ほぼ…高値圏ですよ。チャートは、嘘を言いませんからね。ここまで株価は戻るのです。

一般的には、指数もそうですが、「アップル」の株価に連動しています。アップルは中国の問題もあり下落していますが、かなり強い動きです。昨日はCPIを受けて金利が上昇すると株価は下落幅を広げましたが、大引けには戻り始めていました。やはり…時間軸は終盤なのでしょう。まもなく「変化」をするので…株価も、そんな展開に見えます。

カタルの本日は、1590円から「ジェイドG」(3558)を買い下がっています。今、1570円で、別口座でも株を買いました。次は1560円です。基本的にカタルの考え方は、株価が上下しても…あまり変わりません。論理的な裏付けの見通しと言うのは、そんなに変化しないものです。

でも決算を控え…株価が弱いから、「目先は駄目かも」知れません。それも運命でしょう。基本的に無理をしない株の買い方をすれば、それで良いのでしょう。

でも嬉しいのは…昨日の相場でルネサスエレクが物色されたことです。この「循環買い」物色は、名目成長時代の「要の投資法」の一つです。株は乖離調整が済むなら…また高値を更新するから…下値を買い続ければ儲かります。

しかし「失われた時代」は、買っても、買っても…下がり続ける「実質経済」でした。ここで重要なのが「GDPデフレーター」の存在です。

日本の企業物価指数は、落ち着きを取り戻し…上手く…賃上げになって、実質賃金もプラス圏になると成長の輪が広がりますが…果たしてどうでしょう。

でもTSMCも…「追加の投資」だって…6ナノの世界は、なかなかの先端分野です。「シャープ」(6753)がiPhoneの生産をするようになるなら、もっと面白くなります。そんな話が出てくると面白いのに…そんな事を考えて、また明日。



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