アーカイブ:2023年12月9日

乾坤一擲か…

市場で形成される…株価は正しいのか?

最近は、この「タイムラグ」に悩みます。カタルは既に…「未来に上がる株」は分かるのですが…完璧な時間軸の読みを、どう考えるか…この試行錯誤を続けています。

必ずしも…カタル自身が買うタイミングが「市場の底値」を示すことはありません。問題は株価が底値を付けても、直ぐに「爆上がり」するわけでも…ありません。そうして、市場は時々…意外な動きをするのです。「理屈に合わない」外れた…現象も出現します。基本的には「市場の整合性」が成り立たない動きは、何かが…間違っています。その為に、未来の時間軸においては、その現象は修正されますが…そのタイミングが問題なのです。

例えば…半導体です。

市場価格は、既に反転を始めており…赤字幅はどんどん減っていますが、未だに多くの会社は赤字圏なのです。最大手のサムソンは黒字を保っていますが…利益は78%減です。

11月のTSMCの動向が発表になっていますが…売り上げは7.5%減の2060億台湾ドルと言われており…この1月から11月の前年同期比の売り上げは4.1%減の1兆9900億台湾ドルなのだそうです。足元も半導体製造装置は、活況とも言える「特需」に沸いていますが…納期の延長を求められていると言います。

でも「レーザーテック」の株は、今年5月が下値でした。あの時、カタルはもっと株価は下がると思っていました。でもその後、実際は…下値圏で持ち合った後、9月から株価は上がり始めました。実際は「中段保ち合い」からの株価の反発です。

レーザーテック」の 週足推移

現状のPERは53.9倍です。カタルには、この評価は「理解できない領域」です。今でも政府は挙って「資金援助」をしていますが、この動きが今後10年間も続くとは思えません。せいぜい…3年程度から、長くても5年間持つかどうか…でしょう。世界中で増産ですよ。

レーザーテックのPERは53倍評価、つまり18.3%成長

半導体は「市況品」ですから、余った半導体は、市場に溢れますから…新工場が稼働する3年後辺りから、市況は頭打ちでしょう。でも人気は不思議ですね。

確かにAI時代を迎え…半導体の需要はドンドン増しますが…そんなに世界で、一斉に作って需要が賄えるのでしょうか? 数年後の半導体業界は、不況になるのでしょう。在庫循環の話です。

既に一昨年にピークを越えたお船のコンテナ船市況の現状は、黒字かどうか…の市況状況だと言います。爆利益は完全に消えました。でも相場は、まだ完全に終わったとは言えません。その理由は「純資産価値」です。川船の一株あたりの純資産は6350円です。現状の株価は5000円前後です。爆利益は消えても…黒字は維持するでしょう。

川船の月足推移

この川崎汽船は、実は小手川君が買っていたのです。その時は2012年の前半でしょう。株価は100円台です。当時の純資産は317円です。たぶん買値は150円台でしょうね。2012年に7月に公募を125円で実施しています。

しかし僅か3年ほどで…この「黒字の期間」は終わり…2017年に掛けて業界の再編成に追い込まれます。そうして2017年10月に株式の併合です。10:1です。この時に、不況を乗り切るために「オーシャン ネットワーク エクスプレス ジャパン株式会社」が創られます。2017年10月の設立です。如何に…「大不況」だったかが…分かる現象です。日本郵船と商船三井と川崎汽船の3社が纏まったのです。そうでないと…倒産です。

まぁ下値をじっと我慢しているなら、大きな成果を得られたのでしょうが、村上ファンドが株を買ったのを観れば…小手川君は途中で挫折でしょう。あるいは…その後の「微利益」で撤退です。結局…方向性は正しかったのでしょうが、時間軸の読み違えです。下値で10年と言うと…通常は耐えられません。

今、月足を観たら…やはり、カタルがあの時に目指した「株価目標」は、結局、正しかったのです。2021年の夏の話です。その後…例の2000円割れを覚悟して…買った株価まで落とされた後でブラックロック様の登場です。ブラックロックは川船を買っていませんが、日本郵船と商船三井を買っていました。

今年のカタルの失敗は…もっと「相場は強い」筈、と言う間違った認識を元に相場観を構築し為に損失を受けました。

ジェイドGの業績推移と進捗率の話し

此方の表は、以前、作成したものですが…ジェイドG の企業業績の「進捗率」の話です。カタルは現実を知っていますから、心配してなかったのですが…実際の株価は大きく下がって来ました。

カタルはいつも「目一杯の勝負」を、主眼に生きていますから…まさかの追証懸念が生じたので…4万株の持ち株を2万株に減らした途端に…11月16日に営業利益の進捗状況の発表でした。株を売った…その日の発表です。危なかったのです。

全体の相場状況は悪く…下がる傾向です。この発表がないと…株価は1300円台を維持できるかどうか…「難しい」と思っていました。だから、ぎりぎりだったので…「保険」を入れました。何しろ…買値はそんなに高くなかったのです。2万株と言っても損失が僅かでしょう。でも…結果は我慢をした方が800万円の違いですから大きかったですね。

この年末に来て800万の違いは、投資額の小さなカタルにとって痛手でした。そうして今は、連日、再び株を買い直しており…持ち株は増加しています。問題は、川船もそうなのですが…このジェイドGも時間軸のズレが、何故、生じるか?…です。

そんな大きな時間軸の違いではなく…川船は、当初予想した株価を、結局、実現したのです。3分割ですから…高値は5833円ですから3倍で、昔の株価では17499円です。

今、ジェイドG のPERは最低でも20倍…通常は30倍で評価すべきだろうと思っています。この理由は、田中君の「経営手腕」です。過去5年間の平均成長率は15%なのです。通常は40倍で…評価するのが妥当な市場水準です。一株利益が128円なら…株価は5120円です。自分で計算をすると分かりますよ。10年後の売り上げと、利益が基準になります。彼と「夢を共に」…頑張れば、未来において、きっと良いものになるのでしょう。

5年で平均15%成長を続けるとPERは40倍?

さて…この進捗率の表を、何故、持ってきて…「ジェイドG」の話をしたか?

この後は会員ページで「会員を優先する」と終わっても…良いのですが、カタルは基本的にオープンな人間ですから…一般の読者にも相場観を語ります。でも当たるかどうか…分かりません。川船程度の時間軸のズレは、良くあることです。

皆さんの多くは、野村証券で、その現実を学んでいます。アルケゴスで2年は遅れましたね。奥田は劣っており、証券マンにしては「小心者」でしょう。通常の株屋は「大ぼら吹き」です。「出来る人間」は、みんな…そうですね。ソフトバンクの孫さんを観ると分かります。

ジェイドG の田中君も、その要素を持っています。出来る奴は、自分を追い込みます。既に観察を初めて3年です。カタルが観察を開始したのは2020年の年初でした。当時の株価は1000円を割れていたのです。そうしてコロナで575円を付けてから「ヒカル効果」を成長株評価として…「間違った判断」の為に、再び1000円割れの890円を経験しました。よく復活してきました。

まぁ小さなところは省き…千趣会から「モバコレ」を2019年に取り入れ…2020年はワールドから「ファッションフォーカー」です。そうして今回は伊藤忠から「リーボック」です。通常、M&Aを利用して…上手く成長を続けられる経営者は、あまり居ません。東芝の事例でも、日本郵政は4000億円の損失だったかな? 東芝は屋台骨が傾きました。武田もなかなか軌道に乗れません。

ジェイドGの日足推移

田中君の「経営手腕」はたいしたものです。流石、コンサルタントのマッキンゼーの出身だけあります。しかし…問題は「株主愛」です。株主の気持ちに配慮して、「自社株買いのおかわり」に続き、この報道は翌日訂正され…4月までになりました。更に弱い株価を観て…途中経過の「進捗状況の発表」です。このタイミングは株価を観てないと株主の気持ちが分かりませんよ。

彼は、株主と共に生きています。だから「高い評価」なのです。PER40倍に持ち上げて…彼の支援をするのが、本当の市場でしょう。

もういい加減に「ウンザリ」なのです。

5年間で1000万円のキックバック? それを…「裏金」と「悪く表現して」みんなで寄って集って虐めます。たかが…年間200万円です。派閥から政治資金の援助があったとしても当然の帰結です。

ただ…確かに法律上は記載が必要なのでしょう。問題は此処です。あとで判明したら「修正申告」をしたという事で、片付く程度の問題だとカタルは思います。何故、「裏金」と…東京地検の言いなりの「作文」をするのでしょう。たぶん…東京地検がメディアにリークをして、世間の反応を観たのです。アドバルーン報道です。

安倍派閥は、地検改革の為に「黒川人事」を強行しようとしましたから…その「江戸長崎」でしょう。

官僚と言うのは、もっと日本国の未来を考えて動くべきでしょう。小さな利権争いの為に…姑息な手段を用いて…リーク記事を、知り合いの記者に書かせて…世論の反応を観るのです。折角、失われた34年、来年は35年ですよ。

いったい、本当に日本国の事を考えて行動をしているのでしょうか? 今の検事総長は甲斐行夫氏です。昭和34年生まれです。大分の出身だそうです。東京地検は検事正の山元裕史氏で千葉出身の今年59歳ですって…

日産自動車のゴーン逮捕の時も、感じましたが…国家観の「意識の違い」です。この辺りにも「大岡裁き」が消えた「村社会」構造を、感じることが出来ます。

確かに不正は駄目ですが…そんなに「悪質な事件」なのでしょうか? 悪戯に世論を煽っていませんか? 官房長官の松野さんは、確か…千葉県でしたね。地検の山元さんと…なにか確執があるのでしょうか? 松野さんも千葉県の議員で、安倍派閥です。黒川人事を「画策した裏」があるのでしょうか?

もう本当に…いい加減にウンザリなのです。

もう35年間も「失われた時代」なのです。馬鹿な利権争いを演じている場合ではありませんよ。末端は真剣度が違います。この話をすると、止まらないから…この辺で止めて続きを書こうと思いましたが、もうスペースが消えましたから…明日、続きを書きますね。

別に隠している訳ではないのです。カタルは非常にオープンな人間です。本物は「有言実行」が出来る人間だと思っています。ですが、カタルは「乾坤一擲」をするような…器の大きな人間ではないですね。「年の瀬」が迫っている…年末に来ても迷っているのです。

その時間軸の話の続きは…また明日。これから会員レポートを書きますから、会員の方は明日にでもお読みください。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。
2023年12月
« 11月   1月 »
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31  
株式投資関連の本