アーカイブ:2025年9月

様々な展開とブツブツ投資

どちらかと言えば…カタルは「トランプ」は大嫌いだけれど…「米国第一主義」への転換は理解できなくもありません。何れ…必ず、通らねばならない壁ですから、事前に「予行練習」を積んでいた方が、世界体制の混乱は軽微になります。

そもそも「ドル」と言う基軸通貨の「体制転換の準備」をしなくてはなりません。物事には理屈がありますから、「ご都合主義」で…良いとこ取りは出来ません。世界の安全保障を米国に委ねるなら、それ相応の支払いは免れません。でも日米安保条約のような曖昧な形はどうでしょう。もっと「赤裸々に」実態を、明らかにすべきでしょう。

でも日本は難しい国です。そもそも「あり得ない」…「挙国一致」体制を国民は望みます。今回の自民党の総裁選も、その現象が「垣間」観られます。

最後の壁である「時間軸」の克服に、カタルが挑み…どの程度の時間が経過するのでしょう。カタルが「理想とする時間軸」の相場を予見するのは、なかなか…難しいものです。

でも皆さんは、そんな事は「お構いなし」です。気ままな…自分勝手な時間軸を信じて、勝手な講釈を垂れます。人間はみんな、そんなものです。要するに、自分勝手な動物なのです。自分さえよければ、それで良いと言う考え方が基本です。あまり…待ち時間が長過ぎても駄目だし、かといって、ピッタリ過ぎても駄目です。

そろそろ…カタルは「相場を当てること」は卒業です。問題は、その価値の「見極め」と、その価値の「利用度合い」の問題に移行してきました。

しかし完璧に「会得した」わけではないのです。まだ「謎」の部分が多く在ります。結局、すべてが見える訳ではなく、途中で何度も実際の状況を把握しながら、相場観を修正するしかないのでしょう。理想の展開はありますが、かならず…そのシナリオ通りの展開になる確率は、非常に低いのでしょう。必ず、様々な事象が「新たに」発生します。

例えば…関税交渉が、ほぼ終わりに近づいており、米国は次の段階を迎えつつあります。でも、この後のシナリオは沢山あり過ぎて、どれになるか分かりません。人間と言うのは不都合な事象にぶつかると、必ず「回避行動」を取ります。だから未来図を「事前に当てろ」と言う「要求すること」自体が、馬鹿な要望です。結局、誰も「未来図」など分かりません。

それなのに…みなさんの多くは、「この株はどうですか?」と未来の株価を求めます。如何に、自分が「馬鹿な要求」をしているか? 全く…質問以前の問題です。誰も、未来の株価などは分かりません。だから、間違わないような「事前の準備」が必要になります。失敗しても、構わない体制です。むしろ目先は、失敗した方が、後々の成果が「大成功」と言う事もあるのです。だから「時間軸」が問題だと述べています。読者には「目先張り」の人、中長期の人、など…様々なのです。

カタルが「謎」と伝えたリーマンショック後の「邦銀株の下落」


リーマン時の「三菱UFJ」(8306)の 週足

具体的には「三菱UFJ」(8306)の株価です。あの当時のレポートを読めば分かります。そもそも…リーマンショックなど全く関係ないのに…金融庁は「バブル」の「トラウマ」に襲われて…過剰な「清貧思想」を実施しました。だからカタルは、松平定信の「寛政の改革」と時間軸を比較したのです。

でも…今回の方が、もっと「悲惨」でした。2012年に方向転換をしてから、永遠に…未だに「回復途上」です。今回の完成形の最後は、日銀が抱えるETFを全部、処分を終えて…尚且つ、そこから更に「過剰流動性」相場に入るまで…止まらないと思っています。この基本方針は不滅です。

しかし…その道中が問題です。例えば…トランプ関税から、ようやく9月は利下げになるのでしょう。FRBのパウエルは、そもそも「その器」の人物かどうか…。最初から疑わしいと思っています。その前の「イエレン女史」の影響を強く受けすぎています。イエレン女史も労働政策の専門家と言う事で、「過剰に」遅行指数である…労働指標を重視してきました。その流れを意識し過ぎているように思います。

まぁそんな話は、兎も角、今の問題は、本当に「消化」できるのかどうか…と言う話です。

トランプ関税の目玉は「米国内への回帰」です。でも同時に末端労働者の移民を敵視しており、摘発を進めています。だから既に、米国の「建設市場」は大混乱をしています。日本でも同じですが…末端の作業員に、日本人の労働者はあまり居ません。

「とび職」は、なかなか高給取りだと言います。2000万円ほど稼ぐ奴が居ても不思議ではありません。それ程…魅力的な報酬ですが、現場の作業がつらい為に、新規求人は、慢性的な人手不足です。農業、漁業…特に一次産業の従事者は「不足している」のでしょう。日本の話になると、また論点がボケますから米国に戻します。

だから現代自工のEVバッテリー工場の移民摘発の話を紹介したのですよ。でも多くの人は、この「報道の真意」を探りません。読者のなかで、何人の人が、問題を発展させましたか?

だから駄目なのです。報道の裏を読んで、自分で調べませんね。そうすると、この後の米国の混乱が、容易に「想像」がつきます。日本だけで80兆円? 膨大な金額ですよ。いくら広い米国でも、なかなか消化できない投資額です。結局、採算に合わせるのは容易ではありません。

「キャタピラー」(CAT)の 日足

高騰する建設資材費、「日本製鉄」の株価が上がっている背景には、そんな構図があるのかもしれません。もっと単純に建設機械の「キャタピラー」(CAT)の株価を観た人は、読者のなかで「何人」いますか?

Flagstar Financial, Inc. (FLG)の 日足

更に雇用統計を観て…FRBの利下げから、Flagstar Financial, Inc. (FLG)の株価やTruist Financial Corp(TFC)などの株価まで観た人は、何人いますか? 何故、これらの金融機関の名前を掲げているか? 「チンプンカンプン」な…読者も多いでしょう。それは過去のカタルレポートを理解してない為です。「商業不動産問題」の話を何回も出していました。だから「利下げ」を機会に…それらの企業業績が好転する可能性が在るから、株価が飛びやすいのです。

つまり…「市場の整合性」を理解できているなら、米国経済の移行速度を測ることができます。このような「事前知識」があるなら…「この報道の意味」を知ることになります。歪だった…米国金融の話です。「光と影」は、どの世界にも存在します。危うかったのです。でも金利が下がることで、ようやく…待機していた資金が活動を始めます。この現象は、このような背景を探る事象の一つです。だからNYCBを前身とするFlagstar Financial, Inc. (FLG)の株価を、ずっと…観察していました。

ある面では「利下げ」が促され、この局面を待っていた資金が動き出しますから、円滑な「資金調達」が進む面も在りますが、そんなに…多額の米国内への回帰の「需要」を賄えるのでしょうか? どうも…「大混乱」を迎える可能性さえあります。漠然としていて…あまりに大きな問題で、現時点では、「消化」できないのです。だから観察をするしかありません。色んな「予防線」を張り…「観察」を続け…「時間軸を探る」のです。その「繰り返し」です。

一つの現象を解説するには、大変な資料を事前に把握してないと駄目だし、読者の力量は、バラバラです。よって、どの人達に的を絞って「相場」を解説するか? 悩みます。

あまり詳しくても、「分からないことだらけ」になるし…細部を説明しても、読者の基準はそれぞれ違います。今回は分かった事は、「潜在的な」根強い読者が存在し、その人達が、ようやく「一息」ついたのでしょう。だから「初めてのメール」を非常に多く頂いた訳です。

「大阪チタン」(5726)の手口分析

「大阪チタン」(5726)の「謎」は「手口分析」からの疑問でした。この資料が正しいのかどうか…は、カタルの確かめる手段はありませんが、たぶん発表された公開資料ですから正しいのでしょう。その中で「本当か」どうか分かりませんが、大阪チタンの7月の値動きは、異常なものでした。現物株の売りの2倍も、3倍もの株数の「空売り」があって…株価が成り立っているのです。だから「近いうちに」株価が上がる可能性を、ずっと考えていました。だから何回か…チャレンジしては「失敗」を繰り返していました。

「ジェイドG」(3558) の手口分析

同じような現象が「ジェイドG」(3558)にも観られるのです。だからと言って、「大阪チタン」のようになるとは限りません。色んな条件が、重ならないと相場にはなりません。必要条件と十分条件の関係かな?

「エーザイ」(4523) の週足

実は「エーザイ」(4523)と「大阪チタン」も似た…関係にあるのです。いずれも過去に相場があったのですが、その時に、相場は「開花」していません。不十分なまま…調整波動に入りました。だから…「大阪チタン」(5726)の失敗を探り、カタルは「米国株の観察時間」を増やした経緯があります。ある面では…「似た者同士」の相場です。

「大阪チタン」(5726)の 週足

時間軸の考え方も読者の力量も様々ですが、失敗しない投資方法は、「ブツブツ投資」なのでしょう。間違っても良いのですね。失敗を前提にした投資術でも在ります。また明日。



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