玉虫色の決着か?

この所…カタルの銘柄はワイワイ、ガヤガヤ…と、激しい風に晒されています。野村証券株のアルケゴス問題は「逆風」でした。一方、東芝へのCVCキャピタルのTOB観測は「追い風」です。時代の変化を感じる出来事です。

皆さんは大きな関心が薄いかもしれませんが…G20において「法人税の扱い方」が議論されて…最低税率の適用が決まる方向性です。これはグローバル化から「地球連邦」構想に移行するステップに、カタルには感じられます。だから…世界基準の「ROE」経営の大切さが分かります。世界は「村社会の秩序」で、資金配分が決まるのではなく…効率化競争なのです。

コロナ禍は、何も偶然の産物ではなく…「自然の摂理」と言う考え方も成り立ちます。よくデッサンをする時に、自分の立ち位置を変えて、別の角度から銅像などの対象物を観ることがあります。世の中の流れを見ると…そう感じます。MMT理論と財政出動、ベーシックインカムと給付金問題などの関係は面白いですね。

株式投資も同じです。自分自身の気持ちを、常に「買い方」と「売り方」に置き換えて、相手の気持ちになって株価を眺めることは大切です。

例えば…東芝のこちらの続報を見ると…事前に仕組まれた「巧妙な策略」を感じます。

政府系金融機関は、基本的に廃れる存在です。本来なら役目を終えたら、「解体すべき組織」だろうと思いますが…日本国は「総資産経営」の村社会論理です。だから組織の改名をしてイメージチェンジを図ります。官の増殖は止まりません。

産業革新投資機構などは、失われた時代に作られ、組織形態を変えて維持され続けています。とっくに役割を終えたなら…解体すべきでしょうが、如何にも終身雇用の日本らしい形で延命されています。成功事例ばかりでなく…ジャパンディスプレーなどの失敗事例も多くあります。それならば…民間に任せるべきだろうと思いますが、村社会の日本ですからね。

今回のCVCの提案は「渡りに船」の印象です。きっと諸手を挙げて賛成に回るでしょう。流石…頭のいい世界的な一流プレーヤーです。

この報道を見て、「やはり」…と思う自分が居ます。このままでは「ものを言う株主」の攻勢は止まりませんからね。お金を使って…の「問題の先送り」をするのでしょう。上手い解決法を考えたものです。

村論理派閥もバカではありませんから、この方向性が採用されるのでしょう。問題は5000円程度で「ものを言う株主」の過激なグローバル派閥が賛成をするかどうか…が、次の焦点なので、たぶん、しばらくはTOBの認可を巡り…株価は揺れるのでしょう。しかし…東芝問題は時間が掛かります。再上場なら、その時間が稼げますから…みんながハッピーな解決法でしょう。

実は昨日、後場から下がる東芝を見て、もう100株だけ「買い増し」をしようと思っていましたが、月曜日に譲りました。この辺りの「優柔不断」なところが、カタルの本物への脱皮を妨げています。

実は木曜日、N君の相場に変化が見られ、買おうと思っていましたが、忘れていました。そうしたら…案の定、金曜日は大幅高していました。失敗をしました。

野村証券の時もそうでした。あの時の金曜日の大引けで、1万程度を売る選択肢も考えましたが、その晩のNY市場は高いだろうと思ており、売るのを月曜日に延ばしたら…GSのブロック取引でした。一報を聞いた瞬間、カタルは「嫌な感じ」を抱きました。しかし月曜日に、まさか…野村が関与していたとは…。売り気配になる前に売り指値を入れていたのです。ほんの僅かな決断の遅れが、損害を更に広げました。

このような経験は誰にでもあるでしょう。だからなるべく、最初の「インスピレーション」が生まれたら…その感覚を大切にして行動しようと心がけています。しかしお金は無限にはありません。今は、儲かる「アイディア」がたくさん頭に浮かんでいます。たぶん…このアイディアは「金の卵」でしょう。

日経平均株価の月足推移

カタルは述べています。「名目成長時代に日本は移行した」と再三にわたり…述べています。デフレの関門の22750円から27270円の意味を語っています。このアイディアは素晴らしい着眼ですよ。(ハハハ…誰も褒めないから自画自賛です。)

いつも株の事を考えてないと…こういうアイディアは思い浮かびません。皆さんには一体、何が素晴らしいのか…サッパリポンでしょう。

ですが…何故、世界的な一流プレーヤーのバフェットが、昨年のコロナ禍の最中、初めて日本株を買ったか? 更にそれも商社を狙った着眼は、何処にあったか? 考えたことがありますか?

カタルはこの報道を聞いて、直ぐに、「あぁ~ようやく始まった。」と感じました。苦節31年間が「走馬灯」のように駆け巡りました。

1989年に上京して…悶々とした日々を国会図書館で過ごし…あの食堂に、いったい何度、通ったことか? 日本国の未来を、何度…憂いだ事か…。「ガラガラポン」が訪れる前に…どうにか、土俵際で踏ん張っている印象です。だから時間がないのです。

ですが…菅総理はなかなかです。彼は意外に実践的な「仕事人」に見えてきました。携帯料金の引き下げ問題でドコモを利用し…今回は反対派閥が東北新社を利用して反撃をしています。 皆さんはマスコミの報道に踊らされているから、内面が見えてないように思います。東京地検の人事問題で、黒川さんは血祭りに遭いましたが、この話も権力闘争の一環に過ぎません。

たぶん…そうだと思っています。全部、カタルの推測ですよ。

しかし相場論を考えると…そういう面が見えるのです。今回の携帯料金の引き下げ競争は、国民の消費者支出を高める効果があります。「富の分配」を変えるのです。脱炭素に舵を切り、トヨタ社長は下請け企業の雇用問題から、時間闘争をしようと画策をしましたが…時代の流れは菅総理に向いています。 DX投資もそうです。子供庁の創設は教育問題の根幹を考える問題でしょう。

そうして一番の焦点だと思っていた、原発の汚染水処理の問題です。彼は2年後と言う条件ですが…海洋放出を決定しました。この「汚れ役」を、安倍さんも出来なかったのです。これは…「政治家らしい」決断ですよ。

大衆迎合主義の小池都知事と一線を画しているように感じています。イチゴ農家の倅のくせに…苦労人らしい対応に見えます。だから株価は安泰でしょう。

東芝問題は、たぶん…この読売報道のような結末に動くのでしょう。玉虫色の決着ですが…世界の投資ファンドはやり方次第で、日本でも儲けられることを学ぶことでしょう。バフェットのような成功事例が続々と誕生します。

年末は、流石に無理かな? バブル期の高値「38915円の奪回」の話です。

野村証券の週足推移

今はまだ早いのですが…何故、カタルが今年は「東芝」と「野村証券」だけをやっていれば良いと述べたか? 

今年の年末になると…カタルの真価が、皆さんも納得されるだろうと思います。投資と言うのは「今日買って、今日売る」博打ではありません。ここでは…もう野村証券の株価の4桁奪回は決まっています。問題は時間の推移だけの話です。

「正当な投資」は時代を動かすのです。スティーブ・ジョブズの活躍が、「人類の躍進」にどれだけ貢献したか? お金は「使ってないぼ…」でしょう。

早く、早く…カタルにはもう残された時間は余りありません。上京以来、待ち続けた初めての名目成長時代の相場が始まっています。皆さんも「歴史的な観点」で、日本株を一度考えてください。楽しい…株式投資です。

僅か…100株の東芝の買いだから、楽しいのです。これが1万単位で買っていたら、カタルの取っても「負担の金額」ですから楽しくありません。ハラハラドキドキに変化します。自分の力量は、自分だけにしか分かりません。カタルはいつも「無理をしない投資」を皆さんに求めています。自分自身が「株式投資は楽しい」と感じる水準が、「適正水準」です。株は下がって良し、上がって良し…どちらでも良しなのです。それでは…また明日。



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