様々な…角度からの検証

まぁ日経新聞の一面に、ドイツ銀行の事が載っていますが…どうして「一面」に書くのでしょう?

基本はクレディスイスが発行する「AT1債」の処理に、市場が反応をしただけの話です。金融危機が広がっていると見方は「問題外」でしょう。日経新聞は、長く…「清貧思想」を振り撒き続け…「ネガティブな発想」の見方を掲載しています。

そうして官僚とのつながりが強く…アドバルーン、つまり観測記事も多く掲載されますから、素人は報道を比べませんから、解釈を間違います。投資と言うのは「基礎知識」が必要です。

AT1債の発行率

今回の「AT1債」を調べた人は、読者の中に、何人、居るのでしょうか? その発行残高が此方です。ドイツ銀行と共に…バークレイズ銀行の株価が売られるのも、分かるでしょう。カタルは事前に関連記事を掲載していました。此方ですね。

報道機関でも「CoCo債」と報じたり…この違いが、分かり辛いのです。カタルもかなりネットサーフィンをして…学びました。でも総額で33兆円程度とされます。問題行と言うドイツ銀行問題は、クレディスイスの「二番煎じ」の発想です。もともとクレディスイスはアルケゴスからグリーンシルと立て続けに、大きな損害を受けました。クレディスイスはファーストボストンを統合しており、昔は「投資銀行」です。どうしても…収益の主体が金融取引になっていますから…必ず、金融被害に遭います。まぁその代わり…儲けも大きいのでしょう。

ドイツ銀行の株価推移

ドイツ銀行の危機は、コロナ禍の時でその時の安値の株価は5.11ユーロです。今回は8.54ユーロですから、「二番底」と言う訳でもありません。別段、日経が一面に載せるような事でもありません。事実、ドイツ銀行の株価の戻りもあり…米国株は最終的に高くなりました。カタルの認識は、「SVBの特殊性」です。パウエルが「杜撰」と批判したらしいですが…大口預金者の資金を、長期運用した誤りです。

経営者にありがちです。良い時は、必ず「浮かれます」。その時に「箍」(タガ)を締めるのは大変です。カタルなんか…直ぐに銀座のクラブ通いです。誘惑に弱い人種です。まるで…阿波踊りのような人種です。「踊る阿呆に観る阿呆」…。通常はそうなのです。

少し…状況がネガティブになると「逆風の試練」に耐えられません。本物は、様々な逆風に耐えるから…後世に残るのです。今回の…「この程度の試練」は大きなものではありませんね。少なくとも…今回は大丈夫でしょう。

ただこの後…来年とか、再来年とか…基礎体力が完全復活してない時に、大きな試練が来るとアウトです。クレディスイスは、その事例です。リーマンショックが、記憶に新しいから…ドイツ銀行の「二番煎じ」は、ないと思うのが普通です。

ドイツは、確かに…日本と同様の成り立ちです。だから競争相手の中国の台頭で…試練を迎えています。故にロシア…中国と言うタブーの世界にも、積極性を発揮して、どうにか…耐えていましたが、今はそのツケを払っています。

でも日本は、ずっと…耐え続けています。

水面下のまま、体力を温存してきました。それに…中国の台頭は、もともと日本の空洞化により、産業基盤が日本から中国に移転したのです。カタルが、「バンガードの方針転換」を皆さんに紹介して、非常に重要だと述べましたが…日経新聞は、まだ伝えていません。

もう馬鹿新聞社ですね。力が落ちたと言っても…米国はまだまだ大きな力があります。今回の半導体戦争でも分かると思いますが…米国は本気ですね。

基本的に「資本」が、一番大切なのです。何故、中国が躍進したのか? 

背景を、確り…理解してないと未来図は見えません。鄧小平の南巡講話から…村社会論理がパイオニアの指名解雇で、日本では通用しなくなったのです。プラザ合意の本当の意味を、理解してないから…日本は凋落したのです。未だに日経新聞は書いていません。もう完全にバカ新聞ですよ。

日本を「誤った方向」に導いたのは、日経の責任です。「鶴田天皇」体制の馬鹿が、いっぱい居るのでしょう。故に、後進が育ってないのでしょう。残念な事です。だから長い権力は腐るのです。プーチンも習近平も似たようなものでしょう。

皆さんは「賢い投資家」になりましょう。自分で、精査するのです。同じ記事を、様々な角度から観て…色んな人の意見を聞いて「自分の頭で考える」のです。

バンガードの撤退は、米国の本気度を意味しています。米国は沖縄返還をしましたが、北方領土はそのままです。中国は尖閣問題や南沙問題を観れば…どんな国か分かります。故にキャノンの御手洗さんが「国内回帰」を決めたのが正しいのでしょう。何故、「DMG森精機」(6141)の記事を紹介したか?

社長がインタビューで公言をしています。

「「会社の業績がよくなっているのに、社員の賃金が上がってこなくてどうしてかな?と考えたら、残業で報いる形になっていたので、これはまずいなと。ドイツやアメリカはそういう形態ではなく、すでに生産性に対して支払われる形になっていたので、日本も一挙に変えようということ」

「DMG森精機」(6141) の週足

このインタビューを観れば株価は高くなるのが当たり前です。この銘柄は時間が掛かります。「リクルート」(6098)と同じような時間軸です。

日経新聞のような総資産経営ではなく、明らかに成果主義の「ROE経営」です。日本の場合はポーズだけです。「働いているふりをして…皆に合わせる」カタルは現役当時…よく遊んでいました。3時が引けると…部下と共に麻雀をして、夕方に7時ごろに会社に帰ります。そうして…また電話をする仕事をする「ふり」をして、皆に合わせたのです。ノルマなんか当たり前なのです。

問題は「時間」です。東芝を何故、批判したか? この時間の概念がゼロです。だから劣化します。

本当に仕事が出来るやつは、聞いた瞬間に…「行動に移して」処理をします。何人か、カタルは上京して、そのような人間に会っています。グチグチ…言い訳なんかしません。間違っていたら、先ず謝ります。そうして改善策を直ぐに考えて、次の行動に移ります。失敗しても良いのです。その後の行動が、問題になります。

もう一度…ハンガガードが撤退する報道をリンクしましょう。この後…どの時点で他のファンドなどが…「追随する行動」に出るのか? 

資金が中国から「逃避」するのに…伸びきった環境で、5%成長を維持なんかできません。その大元は、「習近平の拘り」です。彼は、嘗て中国が栄華を極めた明の「鄭和」をモデルに…勢力を拡大する「覇権主義」的な思想の持ち主です。その為に米国と対立しているのでしょう。

近年は米国と対立するサウジアラビアに取り入り…イランと仲立ちをして成功し、シリア問題も解決しようとしているようです。今回のロシア訪問も、その意味もあるのでしょう。なにもウクライナだけではないのでしょう。日本の恣意的な報道だけでは…世界の勢力図は、見えませんから、ネット時代を活用して様々な角度からの検証が必要です。

東芝の株価が安く…TOBの成功を窺がわせます。ですが…全く予断を許しません。4620円と価格が低くなっていますから…4月から5月にかけ、「更なる上の株価」のTOBに発展する可能性もあります。今の株価なら鉄板でしょう。4500円以下なら…何処でも買い場でしょうね。まもなく…金融システム不安の問題も収拾します。故に面白くなってきました。此方の報道が良いかな?

本日はAT1債問題から発展させて…自分が様々な角度から市場を観る「癖」を身に付けると良いのでしょう。相場は強いのです。今回のゴタゴタで「地盤」が固まります。二番底の強さを実感することになるでしょう。カタルはそう考えています。

二番底を確認するか?ナスダック指数の推移

二番底さえ…確認するなら、意見が割れていた見方も、徐々に統合と言うか…集約されます。来年は本番の大統領選ですから…パウエルは政権寄りの政策を実行しています。インフラ法案が背景で流れていますから、インフレは高止まりするのでしょう。故に、金利も大きくは下がりませんね。たとえ…「利下げ」機運に包まれても…大きく金利が低下するシナリオはありません。

これから「具体論」を交えて…会員レポートを書きますから…会員の方は明日にでもお読みください。また…明日。



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