先ずは訂正をします。流石、カタルの読者水準は高いようで…昨日バンカメと最低賃金の話をしたら、両者を比較するのは…おかしいとのご指摘を頂き、こちらのサイトを紹介されました。
仰る…通りです。カタルはメディアが良く使う「作為的な誘導」をした訳です。読者の言い分が正しく…カタルのレポートは、ある意味で間違っています。
しかしその真意は、米国は名目成長時代続け…日本は実質成長時代を長く続けたために、様々な弊害が起きているとして…大相撲界の話から朝乃山と豊昇龍の精神分析を述べました。(ですが…本日のニュースでは朝乃山はキャバクラ通いで謹慎処分なのでしょう。おまけに竜電の話まで報じられていました。まぁ、その話は置いておいて…。)
此方がデータ元で、そのグラフを用いました。米国では常に賃金は毎年2.5%程度、伸び続けています。その平均賃金と伸び率のグラフです。一方、日本は、基本的に横ばい…若干のマイナスに見えます。此方です。その結果、資料は古いですが…こんなイメージです。
つまり米国は名目成長時代を続け、国民は前向きな考え方が定着し…日本人は実質成長時代を続け、後ろ向きの保守的な考え方になっていると言いたいが為に…作為的な比較をした訳です。故に最近の株価動向にも、反映されているという見方もできます。
厚生労働省の月額の平均賃金の発表では、男女差があるものの平均で3062000円ですから…残業代金が入っているかどうか分かりませんが、8時間、20日間として1600時間ですから平均の時給は1913.7円です。だからカタルレポートは誤解を生む可能性は十分あります。
しかし基本的に、このような基本的な政策の違いにより…日本人が劣化したのだろうとカタルは推察しています。
故にロコンドの田中君のような発言になるのでしょう。ソフトバンクの孫さんとカタルは同じような年齢で、孫さんは2歳年下かもしれません。ですが…名目時代を一貫して生きています。それぞれ生活した環境や時代背景により、人間の考え方は変わります。チャレンジ精神を維持するかどうか…の話です。
日本の元気のなさは、基本的に「失われた時代」の弊害です。その元凶が「1300兆円の逆襲」の話です。ですが…本日の日経には成長戦略で、「送電網の整備」の話が載っており、必ず、日本の電力問題は大問題になります。故に…「NPC」(6255)は捨てきれません。本当は反騰の狼煙を上げても良い筈だとも…思います。
そもそも日本の電力料金は高く、チタンの製造を始め、電炉業界もそうですが、コストが割高になっています。その背景は、関西電力の不正問題のように「目に見えないコスト」があります。何もソフトバンクの孫さんが、NTTの「天下りは人的賄賂」だと述べた同じ背景が日本中の…至る所にあります。
先日、社会問題化した学術会議のメンバー問題も同じ土壌です。日本は村社会を維持するために様々なコストが掛かっています。コメの国際価格と違う問題は農協などの仕組みも関わります。
カタルは発想の転換が必要だと考えています。生産者優位の考え方ではなく消費者優位の考え方に政策のスタンスを移行させるべきです。そうしてどうしたら国際競争に勝てるかどうかを考えるべきです。ワインもチーズも肉もすべて自由化させて、国際競争にさらし…そのうえで価格競争など…どうしたら勝てるかを考えるべきでしょう。そうすると…だいぶ日本と言う国は変わると思っています。
税も、もっとシンプルにすべきです。税務署に自分が追われると分かります。彼らの基準が正しく…僕らが経費だと主張する金額は間違っていると言います。接待で5万円から7万円の食事料金を取られるところはたくさんあります。一人10万円程度かかるのです。しかし彼らは、絶対に認めません。彼らの基準は5000円程度だと言うのです。まぁ税務官により、それぞれ違います。だから必ず、国税に相談をするとは地元に聞いて欲しいと言います。作為的な「お手盛り基準」が村社会です。明確なルールがありません。
故にみんなキャッシュレスにして…公明正大にすべきです。そうすると村社会で生きる人間は困るのでしょうね。高級官僚が定年を迎え、雇用する場を用意しないとなりません。その為に企業は要らないコスト払います。これが、孫さんが述べる「人的賄賂」です。
電力業界は悪魔の巣窟のような組織です。東電の原発補償金を「奉か帳形式」で関西電力にも沖縄電力にも負担させるのですよ。みんなで助ける構造を積み重ね…原発反対の声が上がると…対策費が求められ、地元の有力者にお金が流れたのが関西電力の話です。その見返りに…関電の役員にもお金が流れます。
このコストを国民全員が負担をして、日本の電力料金は高くなる。別に電気代だけではありませんよ。村社会の「鎖国価格」と言うのは、そういう事です。
そうしてバブル崩壊で、パイオニアの指名解雇事件が起こり…空洞化になります。直ぐにやると痛みが大きいために…時間闘争になり「失われた時代」が作為的に作られたのです。冒頭のカタルの平均賃金の作為的な誘導を、メディアは常に実行して、森・加計問題や桜を観る会、学術会議でワイワイ・ガヤガヤ…やって時間闘争をします。これが「失われた時代」です。
ですが…ようやく地検なども気付いているのでしょう。今回のゴーン逮捕で日産自動車とトヨタの差は明らかになりました。
この損失(違い)は日本の政策の間違いを指摘しています。村社会行動は良い面もあるかもしれません。今回のコロナ感染は、ある意味で抑えられています。これは村社会構造の為です。地方では…勝手な行動は許されません。
あの人は…どうのこうの…と言って「村八分」に近い状態に置かれ…生活が脅かされます。岩手では、子供の帰省も止める親が居たのです。だから…欧米に比べて感染者が少ないのかもしれません。これは明らかに村社会の良い面でしょう。どちらが良いか…。難しい問題です。
本日は最低賃金の話から…脱線をしました。でも大切なことですよ。僕らは常にメディアに誘導されて、洗脳されているから、自分でデータ元を検証するのです。だからメールでカタルの間違いを指摘してくれた読者に感謝申し上げます。この方のお陰で…多くの読者が「作為的な報道」の意味を理解されるでしょう。ありがとうございました。
さて…肝心な話です。昨日の日経夕刊にサマーズの「FRBは間違っている」と言う報道が掲載されていました。インフレが過熱し始めている話です。これに怯え…金利が少し上がると株価が急落をしていましたが…大引けにかけて株価は戻っていました。この理由は何か?
カタルの推察ですよ。ようやく金利高でも、株高局面に移行するかもしれません。昨日は時間系列が確かではなく…カタルの感覚なので認識が間違っているかもしれません。
たぶんFRBの議事記録か何かが公開されて…FRBも物価高を認識しており、場合によればテーパリングを考えていると言う議題が、公開されたようなのです。このFRBの認識を観て…株価が上がっているように見えました。
つまり…ようやく「金利高」が、市場で「容認される」…時間推移になって来たのかもしれません。
だから昨日のレポートで「相場の見処」として…米国金利の2%台乗せと述べたのです。市場金利が上がっても、株価が大きく下がらなければ…市場で、その対策が一巡したのです。
問題はここなのです。市場で「準備が出来る時間」があるかどうか…。株価と言うのは良いから上がるのではなく…みんなが、そう思う時間を創るのです。乖離調整の意味はそういう事ですよ。
皆さんの認識は間違っています。市場に「共通認識」を創ることが大切なのです。金利が上がっても、株価が下がらなければ…市場でその材料は消化したことを意味します。これをチャートで確かめる訳です。
ロコンドの株価でも…何でもいいのです。例えば…野村証券にしましょうか…本日は601.5円を付けました。9:33です。ようやく…600円を抜けてきました。この報道を観てください。前向きなチャレンジ精神が、評価に代わる日も近いのでしょう。このレポートはどちらかと言えば批判的ですが…。
本日の野村株は10円高で、三菱UFJは若干安いのです。両社株の差は30円に縮まっています。つまり昨日、1万株、三菱UFJを売り野村証券を買って置き、本日、反対売買をすると50万と30万だから20万円の儲けになりますね。利用された方は居ましたか?
何れ…株価は完全に逆転をします。アルケゴス問題の消化です。時間が問題認識を消化したのです。難しいかな? FRBの議事記録か…どうかも分かりませんが、すでにカナダはテーパリング…。何れ、米国もそうなります。金利が上がることが「悪」ではないのです。認識を間違っては…駄目ですね。
乖離調整の意味も…材料の消化の意味も投資判断には欠かせません。本日は珍しく…カタルは空売りをして「日計り」をしました。滅多にやったことはないのですが、ある読者から…昔、カタルが推奨した銘柄が復活してきたのです。銘柄は「クロスマーケティング」(3675)です。
決算でストップ高をして、読者から意見を求められ…今の相場状況を話しました。残念ながら…「どの株も大きく伸びる相場環境にはない」と述べたのです。
彼がその後、どうしたか…分かりません。この後、この株価がどうなるか分かりませんが、カタルは自説を試すために、貸借株なので本日は1000株だけ660円で「空売り」をしました。更に株価が上がれば、また売れば良いと考えていました。
そうしたらレポートを書いている最中…678円までありましたが、直ぐに下落をし始めて、643円を付けて650円だったので、その650円で「買い戻し」を入れました。所詮は実験です。相場感覚を磨くためです。僅かな儲けですが…9980円儲かりました、20円しか…手数料が掛からないのかな?
本当は今の相場環境は「空売り」なら簡単ですが…カタルは信条でしません。負けても良いから「買い」で儲けようと…常に努力をします。カタルは名目成長率の世界が正しいと思っており、有言実行を貫いています。今年は…東芝と野村だけで充分と…言い続けています。
株価の下げなんか…あまり気にすることはありませんよ。既に日本株は名目成長時代に入っています。余程のバカ政策を実行しない限り…日本株はまた3万円、4万円と上がり続けます。名目成長時代は、みんなが「豊かになる時代」です。
人間が「前向きな行動」に変化をするのです。
他人非難をしない、寛容な社会の実現です。清貧思想は、糞食らえ! 朝乃山も、竜電も本人達の問題で、他人がワイワイ言う問題でもなく…若いから仕方ないとも言えます。悪戯に「他人の不幸は蜜の味」と言う考え方は、やめましょう。寛容な社会育成を…。まぁ、厳格な処分も必要ですが…相場と同じで本人たちが反省をすれば…材料は消化されたと市場は判断をするのでしょう。
それでは…また明日。