かたる:一般の投資家は、「利益の質」と言う意味が、理解できないと思います。今日は有料の株式教室でも述べていることを、一部、公開したいと思います。例えば…カタルが推奨しているケネディクスの利益の質について述べましょう。一般的に考えると、リートの組成会社で利益成長率は、低いと思われます。何故なら…日本の人口は、大きく増えないからです。
だから基本的に…名目GDPの増加は、余程のインフレにならないと増加に転じません。GDPと言うのは、付加価値の積み重ねですから、人口が減るなら…基本的に、余程の効率化により、生産性を高めないと付加価値は、増えません。基本は人口が増えるから、一人あたりの生産性が低くても、GDPは増えるのですね。株価も地価も、基本的には…このGDPの総量で左右されます。
日本は村論理で生産性の低い業種も、囲い込みをしてきました。基本的に…江戸時代から続いた鎖国制度が、根付いており排他的な国民性です。だから自分達の領地を広げようとお山の大将を演じるわけです。しかし、ベルリンの壁崩壊から東西冷戦構造が崩れ…一気にグローバル化が進みました。加えて金融デリバティブの発展により、BRICsが台頭し先進国の空洞化が生まれましたね。
近年は、金融規制克服論が誕生していた時に…ブレグジットやトランプ政権の誕生です。この動きはグローバルゼーションの再構築なのでしょう。決して保護主義の台頭で世界経済の成長が止まるのではありません。制度変更と言う程度のニュアンスでしょう。
少し…難しいかね。話しがそれて来ました。同時にジャスダック指数などの連騰に観られるように…スマートコミュニケーションが、進化しています。AIなどの活用ですね。米国のエヌビディア(NVDA)と言うGPUと言う分野の半導体開発の会社の株価が10倍以上になりましたね。日本でも大赤字なのに…デジタル・メディア・プロフェショナル(DMP=3652)と言う会社の株価は、なんと2580円の評価ですよ。まったく驚きますが…次の時代を担う会社との評価なのですね。
確かに少子高齢化社会で、日本の未来は暗い…と思われるかもしれませんが、だからこそ…その弱点を活用できる社会が創設されます。スマート・テクノロジーの導入ですね。スマートと言うのは「次世代」と言う意味で、カタルは捉えています。SF映画の未来社会です。ロボットが活躍するのです。
だからこそ…少子化投資が加速し、どんどんIoTの導入が進むのです。問題は日本医師会など…JAもそうですが、村論理の既得権力者集団の存在ですね。でも既に、こいつらは寿命が来ており、棺桶に片足を入れています。石原慎太郎などの歩く姿を見れば分かります。
カタルは、既に61歳ですよ。この世代がインターネットの第一世代です。ビルゲイツもそうですね。孫さんは2つ、下かな? 要するに時間の経過で…社会の世代交代が進んでいます。市場を見ると分かりますね。エステルと言うビッグデータの解析を手掛ける会社のPERは100倍以上で…川岸工業や高橋カーテンウォールのPERは低い評価ですね。この違いは成長力の違いですね。潜在成長率と言う考え方です。GDPと同じ程度の成長力ではPERは10倍程度の評価ですが、年率30%増なら10年で13倍になりますね。だからPERは100倍以上の評価になります。
ここで再びGPUの話ですね。このGPUと言うものを簡単に解説するとCPUの演算を並列で活用し、効率を10倍にするものだ…とカタルは、認識しています。画像処理などに時間が掛かりますが、それを円滑にするために…NVDAのGPUが、任天堂などのゲーム機に利用されていると言います。今、流行のAIもそうです。
一度、先ほど紹介したDMPの会社説明会資料を観ると解説してあります。(後半のZIAの話)あの事例は、雨の中で傘をさして歩いている人を認識する事例ですが…AIを利用するにあたり、GPUは必要不可欠なのです。だからNEDO(新エネルギー・産業技術総合開発機構)からの受託生産になり、国から資金が出ています。
経営者の方向性により、市場のPER評価は10倍から100倍に変化するのです。カタルが、何故、ケネディクスの1万円相場の話をしているか…。読者の皆さんは、理解しないとなりません。ただし経営者の方針なのです。現状のケネディクスの一株利益は40円ほどですが…たぶん今期は50円から60円でしょう。理由は新規開発物件の市場化です。もともと、もっとも利益が上がるのは、デベロッパーなのです。ただしリスクが非常に高いのです。そうして、新規開発に時間が掛かります。
2005年~2006年の頃は、デフレ脱却…と、誰もが思っていました。だからケネディクスも、有頂天になり…銀行借り入れを100%以上活かし…自社開発をたくさん手掛けていました。でもリーマンショックや金融庁の清貧思想です。再びデフレの世界ですね。だから宮島さんは、過去の失敗に懲りて…保守的な経営スタイルです。
でも先日、ようやく…雪解け現象ですね。潜在的な体力が回復したので…先日はシーアールイー(3458)と言う不動産管理の会社の株式を大量に保有しましたね。アスクルの倉庫火災で、この業界は有名になりましたが、物流投資の会社です。近年、物流リートの急速な発展が、アマゾンなどのネット販売を支えています。カタルはコンセッションの話を、何度も…しています。このような物流リートは、ある意味で、民間投資による社会基盤整備です。介護リートもそうですよ。此方は採算性が低い為に、なかなか広がりませんが…。
ここで…昨日、紹介した「シムズ理論」の知識が生きてきます。基本的に安倍政権はコンセッションなどを活用した財政出動をすべきですね。政府はお金を使わずに例えばリートの利回り保証などをすれば…一気に、日本に不足している社会基盤整備が完成します。そうすると成長度が上がりますね。
ケネディクスが大株主になった物流倉庫のシーアールイーの売り上げ成長を見て下さい。2013年の159億が、220億、252億、338億に、そうして今期の2017年7月は460億円予想です。この成長性が理解できますか? 昨日は日興がレーティングを上げたので株価が動いたようですが…宮島さんは、少しずつ、次世代の在り方を理解し始めた証なのでしょう。だから…30億円ほど投じて、大株主になったのでしょうね。
さて今、現在でも一株利益は40円前後あります。この経営変化だけでも…市場評価は変わり、PERが20倍から30倍に変化する可能性があります。リート(コンセッション)は、成長業種なのです。折しも…金融庁は外債投資の検査を強化するそうです。つまり地銀の資金は、何処に向かいますか? リートは、次世代の社会基盤づくりになるのです。
シムズ理論が活きますね。読者に皆さんは、様々な新聞記事から、それぞれを組み合わせ…未来の相場の在り方を考えないとなりません。何も、高値になった株価を追う事が…投資ではないのです。未来社会に貢献できる企業の株を買う事が、投資の原点なのでしょう。
データサイエンスの新規注目株は、もう少しで500円割れですね。割れると良いですね。でも割れない可能性の方が高いかな? 果たして…どこかの馬鹿が、もっと利食いをするかどうか。何度も言いますが、上がる株なんか…もう事前に決まっているのです。でも問題はタイミングだけなのです。
カタルに資金があれば…簡単に相場構築が出来ますが…500株じゃ…どうしようもありません。ボヤージュは、完全に誰かの手が入っているから、この動きなのですね。でもたいした株ではないのです。カタルは…クラウドワークスを、高評価しています。ただ現在は信用の買い付きが多過ぎて…小野薬化しているだけの話ですね。その小野薬も、そろそろ反転なのでしょうが…飯炊きと同じで、はじめチョロチョロ、中パッパの程度なのです。
安く買おうとすれば、時間が掛かるし、高値圏なら時間は節約できますが、リスクは増しますね。株って…やはり、上手く出来ています。それでは、また明日。