03/19

かたる先ずは春闘の話題からかな…。民主党の前原さんは盛んに実質賃金を引き合いに出しアベノミクスを攻撃していましたが、今年中には、その実質賃金も、プラス転換しますね。かみさんがトヨタは4000円なのに、日産が5000円なの? …とカタルに聞きました。一見すると、負け組の会社の賃上げが高く見えますが…、日産自動車は過去、経営危機の時に賃上げ幅を圧縮しており、業界水準からみれば、トヨタに比べ安いのですね。その辺りの認識がないようです。背景を知らないと…、今、起きている現象の認知が進まない訳です。ニュースは自分なりの時代認識が、バックボーンにないと理解が進みませんね。

今年、電機業界は、概ね3000円の値上げ…と一律ですが、シャープは逆に厳しい見通しでリストラを敢行すると言います。もともと前回の時は、銀行にも体力が残っておらず、中途半端なリストラに終わっていたのでしょう。何しろ当初は、台湾の鴻海科技集團(フォックスコン・テクノロジー)が、シャープ株550円で、第3者割当増資を引き受ける予定だったのです。それを株価が途中で急落したために彼らは反故にし、別の形で堺工場の権利を手にしました。このシャープの堺工場の建設費は、およそ本体だけで3800億円と言われていました。この投資を決めた町田さんから、おそらく片山さんだと思うのですが、間違った判断を下したのですね。総額は関連を含めると事業規模は1兆円と言いますからね。

でも…ね。幾ら技術進化の変遷が激しい世界でも、実際に3800億円を投じて作った最新の工場が、いきなり陳腐化する訳がないのです。シャープ株550円の株価は、それなりに産出基準があったと思うのです。此処が重要ですね。その後シャープは2012年に3760億円、そうして2013年に5453億円の大幅赤字を計上しています。この中には、この設備投資などの減損会計も含まれている筈です。そうして、今回は二度目の再建策ですね。どう考えても…残ると考えるのが普通です。銀行団が1500億円程度の債務を出資に切り替えれば、復活すると考えるのが常識ですね。ソニーには過去の蓄積があり、何度もリストラが可能でした。しかしシャープは、蓄積がなかったのです。その違いですね。本日の日経新聞の報道通りに進めば、おそらく株価は、早晩、仕手戦に発展する可能性が高いですね。それが、株と言うものでしょう。

さて春闘に続きイエレン氏の発言は流石です。しかし米国株は同時に、発表前のNY市場株価は100ドル以上安かったのに…、最後は200ドル以上のプラスだと言います。この乱高下が気に食いませんね。この原因は、基本的にオバマ大統領の清貧思想に火種があります。カタルが気にしている住宅金融のフレディーマックやファニーメイなどのGSEに、金融危機時に投下した資本は1880億ドルと言います。しかしその後の回復で、既に2255億ドルを回収したと言いますが、財政難を理由に政府は持ち続けています。一方、イギリス政府は、ロイズを売却すると言いますね。最近は米国を離れ、欧州は中国主導のアジアインフラ投資銀行に参加を表明しています。明らかに米国の力は失われています。

物事は、何でもそうですが、基本を押さえておかないと…派生する現象の理解が進みませんね。その為に、目先に走りやすくなります。そうして目先人気に振り回される訳です。しかし実態を捉えていれば、表面的な現象の理解は進み、株価の流れも納得できるものになります。大切なことは、背景に流れている時代の流れを理解する事なのでしょう。自分自身の価値観を大切に育てる必要性があります。GSEの処置を巡り、ヘッジファンドは裁判所に訴えましたが、敗訴しました。でも共和党政権なら小さな政府を模索しますね。この現象はFRBの金融政策にも大きな影響を与えます。ついては邦銀株の考え方にも影響を与えますね。

抽象的すぎるかな? 公示地価の発表を受け、若干、動きは鈍く感じるかもしれませんが、シャープの解説でも示したように、これまでの減損金額の積み上げが、不動産の場合は劣化しませし、その減損会計値が最安値ですから、AUMに含み利益が溜まっている訳です。利回り採算に合う商業用の不動産を手にすることは大変なのですね。カタルが上京した当時は、バブルの最中で地上げが水面下で進行していました。その地上げをする為に、小さな土地を1件、1件まとめあげるのです。通常は纏まった土地を手にする為に、20件から30件の地権者は、当然、いる訳です。なかに1件でもゴネル地権者が居ると、その地上げ資産全体が眠るのです。その投下したお金には、当然ながら、金利が掛かる訳ですよ。5年も10年もかかるケースはザラですね。

だから、収益性のある受託資産残高は、非常に価値があるのです。最近の東京の不動産は、海外相場から見て割安圏にあります。自分で地上げの苦労をしたことがない連中が、机上で計算するのと、実態は大きく違うのです。中には50年程度、幽霊屋敷化する事もありますからね。それが不動産の世界です。しかし、その反面大きな利益も見込めるわけです。この辺りの苦労をしたことがない奴には、都心の収益性のある物件の意味を理解できないでしょう。田舎の土地と違いますね。カタルのお客様だった若者が、東京建物の地上げ地を纏めようとしていました。東京駅のすぐ前ですが…小さな個人住宅が並んでいるのです。彼は、その地上げ地に住んで、毎朝、町内を回り、掃除をして、今でいう便利屋のような仕事をしながら、地元の人間に顔を売っていました。そうして3年、5年で、土地がまとまれば、御の字の世界ですね。本当の話ですよ。

お金など、いくらでもあるのです。金融庁が、そうして苦労して集めた土地の査定を、一部の投げ値を基準に、今回は減損会計を強いたのですね。だからダヴィンチは消えました。通常は収益性がもとになっており、回収は可能なのです。それを強引に…UFJが消えたから金融界で、金融庁の馬鹿さ加減に、文句を言う人間が居なくなったのですね。それが今回の減損会計の意味ですね。カタルがケネディクスに拘る理由の一つです。シャープも、似たようなところがあります。デフレ環境と言うのは、そういう事を述べているのです。だから前原さんのような机上しか見ない人間は、名目の世界が、どんなものか理解できないのでしょう。おそらく、シャープは残りますね。

一方、DENAの買い注文をみると…分かりますね。個人は値動きに飢えていますね。ソニーからファナックじゃ…とてもとても、ストレスがたまる一方です。このDENAを見ていると、何か必要ですね。本当は、仕掛け人の確かな連中が、必要なのですね。GPIFの総花的な展開では、間が持ちません。カタルは年初に年金基金の動きを読み、邦銀株や商社株を年金の対象にしましたが、ハイテクの値嵩株にすれば良かったのですね。半分、当たりですが…少し外れでした。

どうも分らないのが…サイコロの低下なのですね。やはり峠を迎えていると思っています。だから流れの変化が、通常は起きる筈ですね。そこにDENAの登場ですが…実態は任天堂ですね。でも岩田さんは、マリオなどは登場させないと述べていますね。期待値だけで、新しく相場が生まれるかどうか…。それも値嵩株だけに…。カタルは、やはりシャープに、ケネディクスですね。007は1000円の所で、過去、自社株買いを実施しています。だからポイントの株価ですね。昨日の展開でどの程度、増資が消化されたかどうか…。本当に、力があるなら買い上がりたいのですが…。何しろ貧乏人は貧乏人らしく、粛々と、展開に対応するしかありませんね。実はカタルウォッチ銘柄が、この所、好調で、ストップ高を交え上がり出しています。事前発表は控えていますが…どうも背景には、割安株修正の流れが存在しているように感じます。

手を広げても仕方がないし…自分の狙い通りの相場がいつ始まるのか…じっと待つだけですね。トホホのカタルは続きます。♪線路は何処までも…



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