時代が銘柄を選別する

さて今日はメールの返信を書いており…原稿を書くのが遅くなりました。1週間に一度だけ返信しています。相場が戻り…みんな少しずつ元気になってきたようですね。カタルと同じようです。でも…ね。カタルは最近、やはり「ダリオ時間」の到来が、気になりますね。あるのか、どうかも分かりませんが…金融デリバティブの行き過ぎは、前から言われており、CDSの潜在的な規模は、「天文学的」な数字なのです。

これに規制を掛けようと…FRBなどは、躍起になっています。この金融規制が、自己資本比率問題です。主に欧米がこの商品の取扱高が多く…、日本は実際の融資などの古典的な手法なので影響は少ないのですが…、カタルは、米国の景気回復も「見せかけ」の回復と疑っています。リーマンショックの影響から、物理的な潜在需要が多くあり、更に米国への資金還流が、一つの流れになっているので、基本的に米国景気は好調です。でもその割に…回復軌道は、弱いですね。金融機能が痛んでいる為です。

もともと東西冷戦下だった市場経済が、ベルリンの壁崩壊などで…冷戦構造が崩れ、市場規模が大きく膨らみました。この動きを助けたのが、オプション論理です。金融デリバティブ商品の開発により、本来は貸し付けが出来ない筈の共産圏などへ、リスクを分散する事で、高い収益を求めるお金が生まれ…中国などの発展が可能になりました。鄧小平はこの機を上手く捉えました。中国の躍進は、毛沢東時代の文化大革命の厳寒期間が生んだ、反動による躍進です。周恩来が鄧小平を育てたのですね。市場原理の南巡講話が効きました。

この動きと金融デリバティブが結びついた事が、今日の中国の躍進です。中国に過剰投資をさせた後で、この資金回収が始まっています。AIIBの設立、更に南沙問題など…政策的な利害関係も経済運営に影響を与えます。ヘッジファンドは、この政策運営のミスを指摘して…ギャップを利益に置き換えます。この感覚が、皆さんに理解できるかどうか…。基本的に潜在的な固定観念が、崩れる時に大きなギャップが生まれます。今は産業革命以来、人類は歴史的な進化の入り口に位置しています。スマートコミュニティーの到来とはそういう事です。医者も運送屋も…多くの産業が消え、新しい産業が生まれます。人工知能は無限の広がりが存在します。血液一滴で…あらゆる病気の診断が可能になり、人間は死ななくなりますね。再生医療の進化は、SFの世界が到来しているのです。

しかし…人間は、なかなか、この進化に心がついて行けません。江戸時代から明治への転換、今のNHKの大河ドラマの世界です。同じことですね。このギャップを、金融論は儲けに結びつけます。金融マンは…みんな優秀です。人々の心を、市場を通じて操るのですね。僕らは、その動きに翻弄され…、あれが良い、これが良いと、お釈迦様の手の中で踊っているだけの孫悟空の話です。このギャップが何処に存在し、いち早く修正の動きを見出せるかどうか…。此処に相場論が存在し、「儲けの種」が存在します。

貧乏人は、自ら道を構築する事は出来ませんから、他人が作った道を、一緒に歩むだけの作業になります。でも先人の歩んだ道は、多くの罠か仕掛けられており、多くの人が、その罠の生贄になります。だから生贄を覚悟して、その損失リスクを承知で、売り買いをするのが、売買テクニックになりますね。最近、カタルは…分散投資の「ブツブツ投資」を解説しています。10万株買う所…先ずは生贄を捧げ…1000株ずつ参加し、死を覚悟するのです。非効率に見えますが…自分が仕掛け人ではなく…傍観者ですから、タイミングは分かりませんからね。仕掛け人たちも…市場人気の読みは難しく、分からないのです。

どんなことが起きても…必ず、儲かるような売り買いをすれば良いだけの話です。だからドル平均法なのです。倒産すれば当然アウトですが…倒産しない限り…絶対に儲かりますね。ただし時間は読めません。この時間を読むためにチャート論などが存在します。昨日は、その時間推移を観察して貰いました。自然界の現象はすべて共通しています。

時間を置けば置くほど…相場は熟成されます。100年も相場がなければ…凄いですね。今は、産業革命以来のIoTと言う世界の到来です。スマートコミニティーの世界は、すごいスケールなのですね。日本は幸い村論理が存在しており、構造改革の為の長い「失われた時代」と言う肥やしが、たっぷり蒔かれています。日本株は、壮大なスケールの相場が、始まったばかりなのです。この歴史観がないと…相場が見えません。

カタルは10年間の社員生活の後、歩合セールスの資格を得て、1989年に成果主義の世界に入りました。しかし運命は面白いもので…ここがデフレの世界の入り口です。それから…今まで、失われた時代ですからね。この失われた時代が、中国の文化大革命と、同じような効果を持ちます。所謂、氷河期ですね。ようやく雪解けです。村論理が構造改革の必要性を問い、TPPと言うグローバル論理の幕開けです。金融の自己資本比率規制もその動き、全ての動きがグローバル化なのです。IASと言う国際会計基準もそうです。日本食の文化が、フランスや中国に負ける道理がありません。もてなし…器、季節感…全てを兼ね備えた文化を、日本は有しています。

ただ競争に揉まれてないだけに…金融の世界だけが、世界から一回り、劣っています。金融を制する者が、世界を制するのです。ところが日本は、悪銭に身に付かずとか…お金を蔑む傾向が強いですね。でも真実は違います。お金の動きが活発化するところの経済が、元気になり、そうして豊かになるのです。その為には、貨幣乗数効果を上げる必要性があります。お金を盛んに動かす必要があるのです。インフレにすれば…お金の動きが活発化します。ABCマートやドンキホーテなど…ブラック企業問題や。JCBなどの違法残業問題も消えます。ブラックバイトなどの言葉も死語になるでしょう。

基本的な経済原則の核を、しっかり捉えておけば…ケネディクスの株価が、多少、上下しても、心が揺れることはありません。問題は自分自身なのです。自分の力量を超えず、自分の器を認識して、それに合った売り買いをすれば、良いだけの話です。株と言うのは、上がる前から…大きく株価が騰がる株は、もう決まっているのです。

見えないのが…何時、人気になるのか?そのタイミングだけの話ですね。だから…ブツブツ投資は、非常に優れています。株が上がれば売れば良いし、下がれば買えば良いのです。何回も繰り返せば…良いのです。時期が来れば、何れ世間が…その潜在的な価値に気付きます。その時には、僕らはピークアウトを待ち、持ち株を外せば良いだけの話です。他人より先行して考え、先行して行動する。その為には…時代の流れを、しっかり捉えておくことが重要なのでしょう。

時代が…銘柄を選ぶのです。それでは、また明日。



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