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昨日、読者から貴重な情報源を紹介してもらいました。此方です。カタルも全部聞いたわけではなく、海運株の部分解説(8分過ぎ辺りから)を聴いたに過ぎませんが…最近の謎が分かりました。先日、あれは会員レポートを書いている途中だったかな? 

「出来高推移」が株価より重要だと言う意味で…海運株の出来高消化率の話をしていた時に…午前中のある時点では、「川崎汽船」(9107)の出来高消化率が順調に…海運株の中で一番だったのです。(前日の出来高と比較して…当日の出来高が多く消化されていました。)つまり…相場と言うのは出来高が維持されるなら、株価が多少下がっても問題なく…株価は上がる可能性が高いのです。その為に「出来高バランス」が落ちないことが大切なのです。

しかし内容が劣っている筈の「日本郵船」(9101)の方が、何故か…時間の経過で出来高消化率が高まる傾向が見られました。この不可解の動きがカタルには「謎」だったのです。何故だろう?…と考えていたら、この読者から頂いたこの解説で、その謎が解明されました。時価総額の違いです。そこで…この話は非常に重要だと思われますから、本日の題材に選びました。

ITバブルの時に、カタルはあれほど…大推奨をしていた「ソフトバンク」(9984)が1万円を超えた段階で…カタルが利食いをしたら、その「高いと感じた」時点から…僅か1年未満で株価が19倍になった「謎」も、この解説で…説明が付きます。今回の海運株がこのケースになる可能性があるので、この解説は非常に重要です。

東証一部時価総額の推移

我が国の東証一部の時価総額は7月末で約698兆8590億円程度です。ついでですから…日経平均株価ではバブル期の高値を抜いていませんが、時価総額では既に日本株はバブル期の時価総額を抜いています。バブル当時の時価総額のピークは590兆円でした。そのグラフも付けておきます。

この銘柄数は2190銘柄ほどありますが…時価総額上位50銘柄の合計の時価総額(金曜日現在)は310兆5936億円です。上位「2.28%」の銘柄で、時価総額の「44.44%」を占めます。つまり時価総額上位の株式をファンドに入れて置けば…概ね、指数通りにファンドは運用されるのです。

世界中のファンドの中心の運用方法は、個別株運用のアクティブ投資から、指数運用のパッシブ投資が主流になっています。その割合をネット上で探すと、最近のデータはないようですが…2017年3月末時点で78%がパッシブ運用になっています。アクティブ運用は22%しかないのです。この傾向は、それ以降も同じでしょう。この金額は日本株式では2017年3月末現在で24兆505億円だそうです。その後も増えていますから今は50兆円ほどあるのかもしれません。

このような指数運用のうち、時価総額ランキングを中心にして運用されていると言う話が、このビデオの「肝」です。ファンドマネージャーは銘柄の良し悪しではなく、「機械的」に時価総額の上位企業の銘柄を選択して、あとは多少…ファンドの違いを出そうとしているのでしょう。運用の采配は、若干の選択肢(わずかな金額)があります。でもアクティブ・ファンドは違いますよ。おそらく…最近の海運株の買いは、このアクティブ・ファンドが中心なのでしょう。

そこで…50位に位置する会社の時価総額は…「ユニ・チャーム」(8113)です。こちらにランキングがあります。この時価総額は2兆9924億円です。30位の「ファナック」(6954)が4兆5702億円です。色んなファンドがあり多少の特徴の違いはあるでしょうが、概ねこの時価総額を重視して運用されていることには違いありません。

たぶん…ITバブルの異常な年末からの株価急騰は、こんな時価総額の違いが背景に存在していた可能性があります。あの時のソニーは凄かったのです。銘柄がソニーですからね。その株は年末に連続で「ストップ高」して行くのです。

つまり逆算をすると…この3兆円前後が今回の船株の「分岐点」になる可能性があります。

そこまでガンガン強気で…攻めても良いのかもしれません。現在の郵船の時価総額は1兆2397億円でランキングでは114番目です。一方、商船三井は7792億円で186位です。川崎汽船は…4236億円しかなく277位に過ぎません。

この3兆円基準は、日本郵船の株価で…17641円です。日本郵船株の会社側の今期の一株利益予想は2960円です。この1Qは894円です。仮に1Qの4倍なら今期末の一株利益は3578円になります。株価が50位の3兆円である株価17641円なら、会社側の予想でPERは5.95倍、4倍の3578円なら4.93倍です。

カタルが、PER「5倍」水準が妥当だと言う述べた論理株価と同じ水準になります。その時価総額3兆円基準まで株を持っていけば…、パッシブの運用者は株価の高い、安いにかかわらず…数千億円の買い需要が生まれる可能性があり、その買い物に、僕らの売りをぶつけることが出来ます。50年ぶりの大相場の論理的な仕組みの「解説」が、また一つ増えました。

このビデオ解説をみて…カタルは「ITバブルの謎」も分かった気がします。ここから半年程度、市場を席巻する「海運相場」と言うシナリオに、自分が賭けるかどうか? あくまでも「博打」ですよ。それは…やる前から分かっています。その理由は、こんなバカ市況がいつまでも通用はしません。ですが…新しい船は簡単に出来ず…2年以上も時間が掛かるのです。半導体市況は「高止まり」が続いているように…海運市況も「高止まる」可能性があります。

ただし2年の時間が経過すれば…また適正価格に戻るのでしょう。

短期の相場だけれど…リスクがあるだけの…「天井の高さ」が期待でき、博打としては面白い相場でしょう。

問題は目先…出来高が落ちないことが最大の条件になります。「エーザイ」(4523)のように落ちると仕掛け人不在ですが…今回は、低いPERと高配当があり…時間のアノマリーも「新電元」(6844)のケースで、解説をしましたが…この9月は買い方に分があります。9月15日前後に激増する一株利益の四季報が発売され…カタル達が知っている「決算短信」の数字が一般化します。

そうして9月末は「配当」と、もう一つ…3Qの運賃表が発表されるのでしょう。この価格があまり落ちないから…高収益は約束され、3Qの大幅増から高額配当と自社株買いがあっても可笑しくないでしょう。やはり「博打心」のあるカタルには堪らない実験材料の株式です。仮に、この仮説通りなら、短期の雪だるま投資を敢行すれば…あっという間に億万長者です。

こんなチャンスは滅多にあるものではありません。だから50年ぶりの大相場と…述べ、株価が50倍になった三光汽船の相場をレポートで参考にしました。

そうしてITバブルの相場を、早くから比較しているのは、たぶん…カタルだけでしょう。

ただし…こんな事は常識ですが…あくまでも博打です。乖離水準が高く、先週末のように急激な押しを入れますから…それを覚悟して、相場に参加しなくてはなりません。乖離が100%近いという事は…当たり前の話ですが、全員が利食いできるという事ですよ。当然、利食いも重なります。

こういう仕手材料株が嫌なら…「野村証券」(8604)のような「配当利回り」採算の合うテーパリング後の米国の金利高に賭ける「三菱UFJ」(8306)のような投資もあり得ます。参加する前に…リスクを考えて、「後悔しない選択」をしなくてはなりません。

ある読者から…「シックHD」(7365)のアドバイスを求められました。かたるに余裕があるなら…4桁まで買い続けると述べています。そういう器です。ところが…最初の500円台の株価から800円台になったのに…300円も株価が上がれば…当然のことですが、地合いが悪化すれば…利食い急ぎの売りもあるでしょう。

こんな事は…やる前からの常識です。自分でリスクを考えて利食いできる時には売っておくことです。上げり続ける株はありません。この後、船株が高騰しても…同じことですよ。皆さんは株価が高いとワイワイ言い続け…株価が少し下がると…文句を垂れます。

自分の決断には自分で責任を持つのです。カタルは推奨理由も事前に述べています。今回の海運株の相場に、確かに…カタルは出遅れています。前からある程度の観測はありました。しかし、ここまで数字が激変したのは、最近、8月に入って知ったのです。しかも高配当です。

通常、この1Qの段階で…配当を、2倍も3倍も膨らむ配当を宣言するところはありません。この激変が株価評価に繋がらなければ…何かが狂っています。

その可能性もあります。本日の日経新聞の人口減少の話は、新時代の価値観を述べたアナウンスかもしれません。川崎汽船が22.70%の出来高消化率で日本郵船は22.96%です。前日の今現在の出来高消化率です。今の時間は9時29分です。商船三井は20.78%です。日本郵船で1000万株を超えるかどうか…。要するに…出来高が増えるなら、調整完了から再反騰への時間が早まります。

カタルは、この出来高なので…休みが「1週間説」(陰線が一本)を採用したのですが、思った以上に、週末の株価が押したから…2週間説の可能性も視野に入れています。ですが…3週間の休みは考えていません。あり得ません。

9月になれば…また高騰相場が開始されます。ひょっとしたら、ストップ高を交えて…株価が飛ぶ可能性もあります。そうでないと論理的な数字が合いません。当初から買い増しを急いだのは、この9月に「スター株」誕生になる可能性を考えていたのです。あっという間に、株価が、2倍、3倍になっても…まだ論理株価に届かないのです。カタルが運用者なら…100万株単位で玉を組み入れます。連日買いますよ。

まぁ日本人は、本物人間が居ないし…馬鹿が多いですから、どうでしょう。株は楽しいでしょう。目先は「エーザイ」(4523)で失敗をしましたが…本当は未練たっぷりです。

株としての「資質」は、ずっと…「エーザイ」の方が上だと思っています。まぁ、何れ、次のチャンスにやります。お金があれば…もっと買いたいなぁ~。商船三井だけが金曜日の下値6380円と同値です。順番に今の株価も述べておきましょう。

郵船は7290-7490-7190-7340=4978900(9:40)、商船三井は6470-6670-6380-6560=1874200(9:40)、川崎汽船は4530-4710-4470-4545=1846800(9:40)です。消化率は26.89%、24.05%、26.63%ですね。マズマズでしょう。

出来ることなら…この消化率が80%程度なら。調整、「1週間説」もあり得ます。つまり今週後半は株価が新高値になる可能性もあります。日本郵船は8570円、商船三井は7590円、川崎汽船は5320円です。そう考えると…やはり「博打心」は動きます。

それに…時価総額3兆円まで…ガンガン強気です。株価はあっという間に2倍、3倍に飛ぶのです。この仮説が正しいかどうか…。あと1か月もすれば…結果が判明します。それでは…本日も「船祭り」でレポートはお終いです。また…明日。

まもなく原稿を挙げる時間ですが…今は10:31です。日本郵船は809万株です。昨日が1851万だから、43.7%ですね。午前中に60%近くなら…1100万株程度なら凄いことですよ。だって昨日は株価が下がったので…19日比で198.5%ですよ。約2倍なのです。既に本日は1000万株以上は確定です。

カタルの仮説も満更、法螺ではなさそうです。でも株屋は、いつも話が大きいのです。その分を割り引いて考えないとなりません。



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