12/15

かたる:カタルは12月1日の今日の市況に於いて…日経平均株価の好転率のグラフを掲げ、今日の低迷をある程度は予期していました。でも指数はあまり下がらないとも述べています。その中で確か…「懐疑から楽観」の局面か?と述べていました。おそらくFOMCで利上げされ、堅調な株価推移を見て…今度は「楽観から幸福感」の局面に相場は移行するのでしょう。本来、この用語の用い方は、もっとスパンの長い景気循環に用いるものですが…エリオットの波動を知っている人は、一つの株価波動の中にも…幾つかに細分化され、繰り返されることを御存じだと思いますが、此処で用いている言葉は、かなりスパンを短く解説しています。

基本は安倍政権の政策姿勢です。名目重視の目標値を掲げる辺り、なかなか…彼は良く知っていると思われます。これまでの政策手段は適正ですね。カタルはもっとスピードを上げるべきだと言う論者ですが…スピードを高めると、当然ですが、物価高などの弊害もあります。この辺りは…何処が適切か?…は、分かりませんからね。この程度なのかもしれません。軽減税率の適用は、公明党の主張に配慮したかに見えますが…あれは景気対策の一つですね。でもこのスピード感覚はやはり不満です。ケネディクスの上昇スピードだけ見ているから、不満感が残るのかも知れません。でもこの基本政策の堅持が続く限り、行く道は一つ、財政ファイナンスをスタートさせている以上、後戻りはできません。もう決まっているのです。こんな簡単な理屈が分からない証券マンが居たら…哀しいですね。

でも今日も三菱UFJは安いですね。747円です。下値は乏しいのに…、一体、誰が売るのでしょう。FOMC後は、霧が晴れる筈ですね。原油価格も既に下値圏です。硫黄分の多い重質油は、既に20ドル台だそうです。WTIなどは、良質な軽質油の相場ですからね。基本的に原油価格の価格低下は消費国にとってプラスです。中にはその為に産油国の投資などが減るので、世界景気に影響を及ぼすと言いますが…基本は、原油価格の下落の方が大きいプラス要因ですね。しかし何でもそうですが…日本化と言うデフレ環境は、経済活動にマイナスです。基本は名目重視の世界なのです。

何故、失われた時代が長く続いたか? よく考えればいいのです。若者に歪を押し付け、希望を奪った罪は、やはり大きいですよ。老人大国、日本のエゴです。日本村の良い所は確かにあります。しかしそれなら、何故、プラザ合意の時に、自ら方向転換しなかったのか? パイオニアの指名解雇の時に、何故、問題に取り組まなかったのか? 本当に、いい加減な国です。政治家も官僚も…社会が色んな歪を訴えているのに…ここまで疲弊させ、財政ファイナンスとは…。能力のない馬鹿が、如何に指導部に多いか? 真剣に株式投資でもさせれば…何故、株が下がり続けるか? 考えますからね。株式投資をエリート官僚に奨励すればいいのです。

インサイダー? それは、問題が違う次元の話です。正論を求めれば、自ずと道は決まります。それが市場原理であり市場経済です。確かに市場経済は弊害もありますが…貧富の差の拡大は、ある程度は仕方がありません。どの世界も努力をしない人間は居ます。落ちこぼれを拾い上げるユトリなどないですね。既に、財政ファイナンスに突入しているのです。これは非常事態宣言です。やはりスピードを上げる必要があると思いますが…黒田さんは、一体、どう考えているのか? 簡単なのです。既に、あと一歩なのです。

さて難しい話より、相場論ですね。カタルは、以前、「好循環の相場」を語ったことがあります。基本的に先駆した株が休み、出遅れ修正が起り、全体が嵩上げされます。市場論とは比較感ですからね。当然、良いから先駆したわけです。しかし乖離問題など…様々な要因があり、先駆した株は再び関門を迎えます。それが調整と言う壁ですね。ケネディクスを見れば分かりますが…9月8日の356円を起点に上昇を開始し、11月17日の517円で第一波の上昇が終りました。そうして現在は調整中です。

一度、200日線をクリアしており、25日線が200日線を上回りましたが…このゴールデンクロスでは、反発に転じませんでした。やはり、まだ需給バランスが悪いのでしょう。既に下降波動だった75日線は上昇を始めています。この次は、この75日線が200日線を下から上に突き抜けるゴールデンクロスを待つことになります。問題は25日線の上昇が反転せずに、維持できると…もっといいのです。株価は既に200日線を下回っており、調整波動はいつ終わっても不思議ではありません。再スタートをかけてもOKの筈ですね。

どちらかと言えば…ケネディクスは先駆したグループに属します。故に、他のカタル銘柄より早く上昇を開始すると考えています。問題は経営陣の姿勢です。公募した資金で不動産を買ったのは良いのですが…メザニン投資など非効率な投資をするなら、公募の必要はありません。そうして自社株買いですよ。…何の為に公募をしたのか? カタルはもっと積極派だと思っていました。このスピードでは介護リートの効果も出ませんね。都会では老人の大生産が開始されます。介護リートは成長分野ですね。あまり儲からないのでしょうが…それでも社会に必要なので適正利益は確保されるはずです。もっと…目一杯の利益を計上し、株価を4ケタに押し上げて、更に高値で公募をして、規模を拡大させればいいのです。この辺りが…リーマンショックで懲りた、後ろ向きの経営者ですね。財政ファイナンスの意味を理解していません。いくらでも…カタルなら投資家を説得できます。

来年4月、オリックスの関空の民営化がスタートします。見ものです。常識的には、このようなコンセッションは宝の山の筈です。高収益が期待されますね。来年は、一度、カタルは、世界経済は「ダリオ時間」の洗礼を受けると思っていますが…、おそらく心配されるほど…深刻でない筈です。この辺りはスマートコミュニティーの技術革新とも絡み、時間の読みは難しいのですが…。来年末には、日本は、米国を離れ良い相場になると思いますね。米国は、日本より条件が悪いですね。日本株の条件はやはり素晴しいと思っています。

好循環の話が途中でしたが、先駆した株は上昇を開始し、上昇相場は第二弾を迎えます。年末年始ですね。勿論、ケネディクスより強いのが、パイオニアです。この株の起点は8月25日ですからね。ケネディクス程、休みらしい休みを入れていません。故に200日線とのかい離は、離れるばかりです。ようやく25日線とのかい離が、この調整で消えました。でも75日線はまだ305円ですからね。基本的には、まだ調整不足です。しかしアイサンを観れば分かりますが…市場はスター株の誕生を求めていますからね。幾ら低迷している市場とは言え…アイサンでは市場の期待を吸収できないのです。

カタルはトリオからカルテットと言った理由が、分かると思います。もっとやっていれば…良かったですね。この辺りが…まだ、まだ、やはり3流域なのでしょう。早くなりたや…一人前。相場の合間を縫って…何度か、内需が浮上します。そう強くないので、なかなか市場の理解が得られず、スター株も誕生していません。でも内需は基本的に好業績が続きます。カタルはいくつか掲げています。高橋カーテンウォール(1994)に日本ヒューム管(5262)など…。最近はあまり目立ちませんが…以前、割安株で掲げた小型棒鋼の合同鉄鋼(5410)などは水準訂正を続けています。大林なども…確りしています。川岸工業もそうだし…横河ブリッヂなども、その口です。

皆はオリンピック需要だけ…と思って、勘違いしていますね。ダンプなどの特種車の新明和の設備投資を見ると…一時的な需要増大に新規の投資は出来ないと述べていましたが…日本は戦後構築したインフラの膨大な量が物理的な寿命を迎え、待ったなしの更新需要がうなぎ登りに発生します。横河ブリッヂなどの企業業績は…落ちません。だって更新対策をしなければ…橋が落ちて事故が発生します。高速道路のトンネル事故被害がありましたね。既に絶対期日を迎えているのです。だから新明和の経営者は人員を拡大させ、設備投資をする必要があります。膨大な需要に応える責任があります。1年も2年も待たせるなんて…経営者の時間感覚を疑います。ここにきて株価は下がっていますが…GPIFなどの年金は、こういう株を買わねばなりません。でも株価の動きは鈍いですが…。

さて…これから出かけますからね。今日も与太は多いですが…基本的に、FOMCの後の相場は強い筈です。年末年始高に向かいますから心配はいりません。中国の株は、昨日は高いですね。日本だけです。いつも悲観的に発想するのは…。それは仕方がありません。長かった「失われた時代」の責任です。だから通常なら動いていますが、いつまでも流動性の罠の泥沼から、脱出できないのです。その分、先駆者の利益は競争相手が少なく拡大しますね。ケネディクスは、やはり有望な株の一つに見えます。そろそろ…今日もばく進しているアイサンから離れ…、今度のカルテットの相手は、テクノスジャパン(3666)かな? ヒントは四季報にあり…それではまた明日。



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。

関連記事

  1. 2019.12.24

    12/24
  2. 2015.03.03

    03/03
  3. 2023.07.05

    7/5
  4. 2021.04.26

    4/26
  5. 2020.08.26

    8/26
  6. 2017.04.27

    4/27
2024年5月
« 4月    
 1234
567891011
12131415161718
19202122232425
262728293031  
株式投資関連の本