先日の日経平均株価の乱高下に隠された意図は、どんな理由が考えられるのでしょう。カタルはいつも株価の値動きの背後には、それぞれ意味があると思っています。単純に株価が上がった、下がったとは思わずに…その株価が生まれた背景を探ろうと相場を見ています。
菅総理の退陣表明を受け株価は、河野総理誕生を期待して先物から海外投資家の買いで上がったように思います。この背景は日本の「構造改革の前進」を期待したものでしょう。チャート上では「c」の局面です。
しかし実際には、官僚ロボットの岸田政権が誕生し…金融所得課税強化に見られるように…一気にその期待感は剥がれ、今度は逆に短期筋の買いが一気に売られ…日経平均株価は下がりました。「d」の局面です。
しかし…この株価の下落を見て、岸田内閣は金融所得課税を封印しました。この効果か…あるいは同時に、「日本製鉄」(5401)の「トヨタ」(7203)への訴訟問題などが起こり…株価は意外に確りした動きになっています。これには…カタル自身も驚いています。実際には、選挙が終わるまで…大きな動きはないだろうと思っていたからです。この局面が「e」の場面です。
このように…株価の上下には、その裏に隠された意図が、あるのだろうとカタルは株価を考えながら見ています。昨年の9月に相場の中身が変わりました。この切り替え作業が上手く行かずに、ロコンドを始めDX関連など…多くの個人好みの銘柄はシコッタのでしょう。
カタルも大きくやられました。ロコンドの雪だるま投資の口座は、今でもマイナス状態です。折角、前半はケネディクスなど大当たりした利益の蓄積があったのに…ロコンドへの拘りが大きな損失に繋がり、未だに回復が出来ません。
この「a」の局面は、コロナ禍の特需と景気回復を買った相場です。この9月から自動車や半導体が大きく上がりました。しかし後半の12月からの相場のチャート上は「b」の流れですが…別のシナリオが、この9月からの波動に加わって合わせて動いていました。
この「b」の波動は、インフレへの警戒感もあり、金利高の要素が加わりました。カタルは上手くこの波動を捉え…「野村証券」(8604)で大当たりの筈でした。ところが世の中は上手く行かず…アルケゴスで引っ掛かります。単に…「三菱UFJ」(8306)と「野村証券」の株価波動の違いは、そんな差があるのでしょう。カタルは今でも三菱UFJより野村証券の方が株価は高くなるだろうと思っています。
このように…それぞれの景気循環の局面で、銘柄の物色内容が変わります。
まぁ実際はこんな単純ではなく「レーザーテック」(6920)を見れば分かりますが、レーザーテックは最近まで超人気株のままです。今でも売買動向の30%程度の信用買いがあるのです。ハッキリ言って、こんなに長く人気を維持できるなんて不思議な思いです。
このような相場論を理解してないと運用成績が大きく変わります。相場には流れがあります。その潮流に上手く乗れば、大きな成果が生まれ…逆にその潮流を外すと、自分の運用成績が落ちます。時代の流れと市場評価のギャップが、株の儲けになります。この格差が大きい所が…狙い目になります。時代の流れから見て妥当な株価か…それとも過大評価か?
僕らは過小評価されたものを選択して買えば、時代の流れ、つまり時間経過で…やがて真実が一般化されて、その株価を世間は評価し直します。これが「株式投資の王道」でしょう。僕らは、時代の先を考えて行動をします。カタルの謎はたくさん存在します。
三菱UFJの純資産価値と企業業績から見て…何故、こんな評価が続くのか?
カタルには理解できないのです。こんな謎は、謎のまま…封印するしかありません。カタルが三菱UFJを買っても、株が騰がるわけではないからです。時期到来を待つしかありません。
同じく…海運株の「低PER」の評価は、どうして起きているのでしょう。
「レーザーテック」(6920)はPERが100倍以上の評価で、海運株はPER3倍にも満たないのです。この差が30倍以上も開くのは、何故なのでしょう。おかしな話です。同じお金なのです。
「東京機械」(6335)を買ったアジア開発キャピタルは、株主の権利を認められないなんて…日本人の浅ましい村根性でしかないと思います。
何故、東京機械が「ものを言う株主」に狙われたか? その怠慢な状態を長く放置した経営陣が責められるべきで…株を買った人間が排除されるのは、カタルには納得できない現象です。こんな事を裁判で認めたら…日本は「異質な国」だと思われ…益々、世界から日本は排除されます。だから…日本に投資をする人間が居ないのでしょう。
その結果、TSMCを誘致するために、多額の税金が投下されます。マイクロンテクノロジーの投資は、まだ決定事項ではなく…これから日本政府との話し合いが進行するのでしょう。
過去、ブルドックソース事件の時も、株主の権利を認めない判決の前例がありました。大相撲界の白鵬問題と同じ…日本人の感情問題でしょう。村社会行動は、いい加減に止めましょう。他人批判など止めましょう。フェアな競争社会の実現が欠かせません。
昨日、久しぶりに飲みに出かけたら…そこの大将の息子さんは、自殺をされて今年が13回忌だと言います。50-80問題の被害者です。
電通の高橋さんのような不幸な事件が身近にあるのです。何故、意欲ある若者を叩くのでしょう。その程度で、自殺をするなんて負け組だからしょうがない…と片付けられない日本人の自殺の多さは、「村社会行動」の為でしょう。
文化が似ているのか…韓国も同様なのです。カタルがこのサイトを始めたのは…色んな意味がありますが…一つはこのような日本の問題を、みんなで考えて、糺したいと思っている為です。その為に…食えない年収120万円の時代に転職を決意した「切っ掛け」が、このサイトの始まりです。だから題名が「株式市場 日本を考える」だったのです。
50-80問題は当事者でないと、なかなか理解されません。意欲ある若者が…過酷な条件の中でノルマが消化できず…行き詰ります。引きこもりにならないまでも…ヤドカリ族と親のすねをかじっている若者は多く居り、自立できません。
しかし社会は、彼ら若者の成長を見守る時間がないのです。それ程の切迫感が現場にあるのでしょう。この原因を辿ると政策のミスリードです。1985年のプラザ合意からの政策のミスリードなのです。その結果。日本は「失われた時代」となり…様々な社会問題が生まれたのです。日本人は「成田闘争」(時間による解決の道)を選択しました。
福岡10区の小倉北、小倉南、門司区選出の山本幸三は、長く失政を演じた宮澤喜一の秘書を務めた人物です。そうして今回「金融所得課税」の火ぶたの切った財務官僚上がりの人間です。1987年ですから、彼が宮澤喜一の秘書の時に日本を間違った方向に誘導した人間に加担したのでしょう。このような人間を当選させれば…電通の高橋さんのように、自殺をした若者が浮かばれません。きっと彼は優秀なのでしょう。大蔵から直ぐに、国の税金で…米国留学です。岸田さんのおひざ元の宏池会のメンバーです。
官僚を解雇することは出来ませんが、政治家は選挙民が落とせるのです。フェアな競争社会の実現のために…です。自分の意思に反する人間を落とせます。だから読者の皆さんは、選挙に行ってください。そうして…自分で未来を選択しましょう。今回は最高裁の判事の投票もあります。先ほどのブルドック事件の判決など…自分の意思に反した人を、ネットで調べれば分かるでしょう。そうして投票をすれば良いのでしょう。ネット時代は自分の努力次第で必要な情報が手に入ります。
日本人は、自ら選択して行動することが苦手な人ばかりです。そのような自分で決める教育を受けてない為です。与えられた環境に対し従順に行動するロボット教育を受けています。画一化教育です。
しかしカタル自身が生きて来た感想は、もう子供の教育には間に合いませんが、せめて孫には…望むなら高校時代から海外留学をできるような、資金的な援助が出来るようになりたいと思っています。日本の常識は海外では通用しません。
でも先ほどの日経平均株価のチャートの「e」の株価上昇は、あの日本製鉄も村社会論理から抜け出した現象に見えるのです。デンソーに続き…利益率を重視する当たり前の理屈です。このよう積み重ねが、時代背景に存在するから…僅かな短期筋の仕掛けの「買い」で、日経平均株価は、簡単に新高値に躍り出た現実があります。「時間ですよ」なのです。
企業の内部留保484兆円と、個人の現預金残は1072兆円もあるのです。
東京機械が何故、ものを言う株主に狙われたか? その背景があるのです。十分な資産活用をして…経営を真剣にしてないからでしょう。高値で買ってくれるなら…売れば良いのです。どうせ…新聞の輪転機など、未来は消える産業です。嫌なら…それ以上の価格でMBOをすれば良いのです。自分の怠慢な経営を棚に上げ…いつまでも経営権に固執するべきではないでしょう。
この話は新生銀行にも言えます。村社会派閥は、依然…多く日本に存在します。決めるのは…我々…一人一人が自分の判断で決断して行動が出来ます。それが株式投資でしょう。今日も連敗を続けている川船を200株だけ買いました。それでは…また明日。ガラガラポンがやって来た!の知識の補完レポートです。
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