ハト派のブレイナード理事のFRB議長説を、相場は、「過剰に織り込んだ」米国の債券市場の動きは、間違っていると思っています。テーパリングが決まり…徐々に「流動性供給」は途絶えるは…少し表現が違いますね。要するに減少します。まだ供給は続きます。ですから…米国の物価上昇は、止まらないと思っています。
理由はコロナ禍で発生した一時的と…「一般認識」されている物価高は、その主な理由はサプライチェーン問題です。コロナ禍で発生した様々な障害が重なり一時的と思われています。しかし…米国では既に「企業内物価」の上昇は、市場価格の「消費者物価」に反映されています。ここでの焦点は、この物価高を受け入れ「人件費」も上がっているのです。基本的に米国の経済活動は、物価高を消化して…経済成長を続けると思っています。
一部でスタグフレーション、つまり経済成長が鈍いのに…物価が上がる現象ですね。この可能性が浮上しました。株価の上昇程、企業業績が大幅に良いという訳ではありませが、しかし…企業業績を観ると確実に上昇しています。
例えば…テスラが良いかな? 確実に成長を続けていることが確認されたから、株価は1243ドルと馬鹿高値の評価になったわけです。これは「特殊なケース」ではないと思います。マイクロソフトも…確実に、ステップアップしています。
基本は、企業内物価の上昇が、消費者物価に反映され…更に人件費が上昇すると…経済活動はインフレ下でも、正常な動きになります。
一方、中国は厄介ですよ。さらに…本日の日経新聞にも載っていました。中国のように「共同冨裕」を謡い、企業に物価上昇を押し付けると…経済活動は停滞して「スタグフレーション」になります。
ばら積み船相場が急落しているように…中国はある面で、強引に物価上昇を抑えるために鉄鉱石の購入を止めました。鉄鉱石価格が大きく上昇したからです。だからパナマックス型よりケープ型の相場の変動が激しいのです。ケープ型は大型船です。パナマックス型はパナマ運河を通れる…大きさから名前が由来したのでしょう。
中国は明らかに岐路にあります。これまでは不動産産業の資産高騰効果を利用して、経済活動が高い成長を遂げていましたが、この資産効果を利用できないのです。恒大集団はマシな企業です。故に試金石ですね。
この現象は、「新興国の罠」と呼ばれる現象です。カタルは米国はこれを狙って戦略上、世界経済の運営をしている可能性があると考えています。故にパウエル議長は、故意にテーパリングを遅らせた…とも、伺った見方をしています。
その結果…「CPI」(消費者物価)は、更に上がると思っています。だって…年初から人件費の上昇は言われています。基本的に人件費が上昇する段階で、インフレ対応に舵を切らねばなりません。これを遅らせた6か月から1年は、大げさかな? この対応の遅れが後になって「しわ寄せ」が生まれると思っています。
ここに…人口の多い「アジア圏の躍進」が加わり、世界的な物価上昇は長く続くと言うのがカタルの基本戦略です。だから船株も意外高になる可能性があると前から考えていましたが…実際はその通りの動きになっていません。最近のカタルは浮遊者状態で…上手く、心の整理が付かず…相場観も歪んでいるのかもしれません。
理解不能の現象が、多くある為です。東京機械、新生銀行、関西スーパーなどを巡る一連のTOBの判断は株の価値を決める重要な現象です。そこに東芝のような事例が生まれています。一連の歪んだ現象をどう解釈すべきか…株価の行方を考えると悩むのです。まぁ、この問題は棚上げして…。
たぶん…カタルの解釈が正しいと思っていますが、間違っている可能性もあります。
例えば物価連動債の利回りは2005年前後のリーマン前の好景気の時は2.71%でした。この時は「ばら積み船市況」が大幅に上がり、商船三井の株価は大上がりしています。確か株価は2万円台に入りました。今も物価連動債はこのラインですが…FRBの量的緩和状態で金利が低く抑えられています。
故にその当時の10年債の金利は4.69%で…その後、5.31%まで上がっています。しかし今日の米国債は1.56%なのですね。つまり3%以上もFRBの判断で低い金利状態にあります。どちらが正常か?
故にカタルは、来年は大幅な金利上昇が続くと思っており、最終的に三菱UFJの株価はリーマン時の2000円近くまで上昇する可能性もあると思っています。2003年当時からの再来相場をイメージしています。
その前哨戦が、まもなく…この年末年始に再現されると思っている自分が居ます。カタルの頭の中には、様々なイメージが混在しており、どれを選択するか…常に試行錯誤しています。その為に、自分が実際に株を買って実験をしています。その模様を語っているのが、このカタルレポートです。
本日も原稿を書いている途中で…様々な調べ物をしており、相場を見たり…自分の考えを纏めています。その試行錯誤の模様を綴っています。でも…もどかしいですね。
日本人のレベルは、結果が分かっていることを、村社会の為に…時間闘争をして村人の同意を得る仕組みです。その為に「失われた時代」になったのですが、日本人はこの集団行動を「是」としています。東京機械の高裁の判断は、明治政府時代の富国強兵の…産業を育てるための古い思想だと思っています。日本は全て企業側の論理です。消費者側の論理ではなく…生産者論理で政策が運営されているから不満が溜まります。
これを破ったユニクロなどは、構造改革の象徴的な企業でしょう。ただ今回の柳井さんの決断は物価高を転嫁せずに…国内価格を国民目線に変えました。この辺りの現象を観ると…時代の変化がまだなのかもしれません。
企業内物価の上昇を、消費者に転嫁するのは食品に限られています。携帯電話の料金を外して消費者物価を見れば…たぶん日本も、かなり消費者物価は上昇している筈です。来年は食品を中心に値上げ行動が、さらに広がると思っています。だから国内金利は上がり、三菱UFJなどの「金融株」が狙い目になります。
勿論、野村証券の方が、後になれば…カタルは三菱UFJより「上の株価」になると考えています。今は、直ぐに株価は逆転しません。ですが来年の春から後半は分かりません。
未来図を事前に語りますが…実際は間違いだらけですからね。でも昨日もある読者から電話をもらい、新電元の事を聞かれました。カタルは時間を掛ければ株価は新高値を取ると考えています。ですが…当面は車と半導体は大きく上がらないと思っています。一度、買ったからです。短期の調整でしょう。たぶん…半年程度の時間です。
そんなに悪い決算だと思っていませんが、誤解があると悪いので…2000年と2001年が大幅な赤字の為に税金を払わずに済むから一株利益が増えて見えます。実際は6割程度なのでしょう。四季報数字の2023年3月の一株利益400円程度の認識が正しいのでしょう。
そうすると株価はPER10倍程度ですから…通常の株価評価でしょう。しかしEV化が加速され、「パワー半導体」は大きく伸びます。モータの制御など…兎に角、EV化で、車に使われるパワー半導体の需要は大きく増えますから、PER20倍以上の評価が正しいと思っています。何れ…の話です。
でも昨日は下げ過ぎでしょう。最近、アルゴリズム運用の為に、どうしても株価は「一方通行の流れ」になります。このアルゴを逆手にとって、利用しようと思っていますが、今のカタルには、その資金量がなく出来ません。しかし何れ…こいつら行動を利用して、相場に役立てたいですね。実際に昨年はユビキタス、そうして…今年はシックHDで、カタルは僅かな資金を利用して…演出を加速させました。株価の誘導なんか…僅かな資金があれば簡単なのです。
そろそろ…その演出が効く相場状況になっています。
ついでに船株の話ですが…11月9日、昨日と川船など…明らかに手が入って来ましたね。しかしカタルは11月5日の動きを見て、クリスマス説を採用しました。時間経過で株価が落ち着くと…新たな賛同者が生まれるからです。新規の筋の参加です。
次の四季報の発売から…最後の爆上げをイメージしています。ひょっとすれば…アジアの躍進が生まれ…我々の認識が変わるかもしれません。その可能性もあります。この辺りは時間経過を見ないと分かりません。
今、ロコンドの1260円が1000株買えました。この下げが二番底になるかどうか…下値が注目されます。次の上昇は、更に株価は軽くなっています。
次は上値も買おうと思っており、今は、再び打診買いを入れています。でも今のところはカタル以外注目している人は居ないようです。今回の決算を受けた上げからの…下値を切ったので、次は先日の安値1165円までの何処かで…株価の下落は止まる筈です。そうして二番底を付けて「上げ相場」に入ると思っています。
しかし企業業績の大幅な期待は出来ないから、急騰はなく…75日線を上回る展開で横ばいから…200日線を待って、本格的な上昇に入るのだろうと思っています。先ずは75日線を完全に捉えないとなりません。
あとは新規の買い参加者と、田中君の頑張り次第でしょう。でも昨日かな? 述べましたが…僅か7億円の増加ですが、このような「努力」を観ると、やはり田中君の評価は捨てたものではないでしょう。カタルはまた本格的に上値を買いますが、しばらくは打診程度の量です。でも下げ相場はないですよ。絶対に…。川船と同じで…下値のボックス相場ではないかと思っています。そうして時間経過を待つのです。カタルの感覚では…二番底値は1250円程度ではないかと思っています。
ほぉ~、やはり三菱UFJは此処で切り返すようですね。米国金利に連動する筈です。そんなわけで本日は此処で…お終いです。時間がありません。アップできるかな?