まもなく…峠

昨晩のNY市場の動揺は、些か…予想外の展開です。やはりFOMCを控え…FRBに対する信認は、かなり低いのでしょう。一度でも「失政」を演じると…なかなか市場は信用をしてくれません。日本はバブル崩壊以降、間違いだらけの馬鹿政策ですから、市場が長期に低迷をしました。その為に「過剰な清貧思想」が生まれ…個人の現預金残1092兆円、企業の内部留保484兆円ものお金を貯めたままなのです。

この傾向は高齢化社会が定着しているから…基本構造は他国より深刻なのでしょう。政府が「子育て支援」をやって来なかったので「怠慢」です。そのなかで…菅政権は「不妊治療の保険適応」を実施しました。何もしないポーズだけの岸田さんと比較すると…大きな違いです。彼は講釈師(評論家様です。)のようです。だから…参議院選挙では、カタルは「日本維新の会」に投票します。最近はSNSの関与率が大きな影響を与えるとの事です。

さて…ナスダック指数は、既に調整波動が確定していますが…問題はSP500の方です。

米国S&P500と日経平均株価の比較推移

ただ米国株は日本株と違い…基本的に長期のチャートでは、「高い乖離」のままです。この乖離調整は、必ず…必要です。株価を下げるなら…早い調整期間になります。株価を下げないなら「時間調整」になります。カタルは、既に2年ほどの「横ばい」予想をしています。そのボックス相場を頭に描いていますが…政策を間違うと大変です。過去の日本は悲惨でした。

今の米国大統領のバイデンは、既に数々の失政を演じています。アフガニスタンに今回のロシアへの対応など…ですが、昨日、紹介したイエレン時間のレポートにある「イエレン長官は昨年、1兆9000億ドル(現行レートで約249兆2000億円)の米国救済計画(ARP)成立に大きく貢献した。先のトランプ前政権では合計3兆ドル近い規模の大型プログラムが2件導入されていた。ARPは家計や企業、地方政府に資金を注入し、新型コロナウイルス感染拡大による危機的影響を乗り切るのを助けたが、同時にワクチン接種も拡大していた。」の部分ですが、どうも…この米国救済計画(ARP)は、必要かもしれませんが…過剰だった可能性があります。

ただ岸田さんが「PFI」に関心を持ったのは良いことです。近年はこのようなビジネスは民間が代行しています。米国ではNASAの役割は軽減し、スペースXがスターリンク網を構築しています。本来は絶対に…当初、採算に合わない未来産業には「民間の資金」は向かいません。ここまで来たのは、米国人の「チャレンジ精神」と「金融環境」が在ったからです。ここで…馴染みのない指標を一つ紹介します。

NFCIとANCIの推移

様々なレポートを読んでいる過程でGSの金融状況指数と言うのが目に入り…色々見ていたら…政府のNational Financial Conditions Index (NFCI)と言うものに、関心を持ちました。此方のサイトです。英語版ですから…カタルにはチンプンカンプンですが…このサイトは過剰な信用供与を軽減している指標に見えます。そうして最新版がChicago Fed Adjusted National Financial Conditions Index (ANFCI)と言うこちらのサイトのようです。この話は非常に複雑でカタルも理解が進んでいません。カタルはロシアルーブルの相場とも関連付けています。そのロシアルーブルのチャートは此方です。

ドルとロシアルーブルの推移

エクソンは「サハリン1」から撤退する報道がされており、中国は入札に迷っているようですが、インドは積極的に取得を目指すと報道されています。日本は現状維持です。カタルは基本的に、何れ…「スティナブルコイン」の登場で、ドルの基軸通貨は崩壊して、時間の問題で世界の貨幣は、統一されると考えています。一気にそこまで発展するかどうか分かりませんが、カタルの寿命があるうちに…いずれ、起こり得る話です。


シェールガス大手 (PXD)の日足

イエレン時間のような「一過性のインフレ圧力」で、まもなく、この圧力が軽減する話が中国のゼロ・コロナ政策で横ずれしています。日本にとっては、これは良い話なのです。米国も…いまの状況は同じ筈です。日本以上に米国は資源を持っていますから、インフレの市場圧力が軽減されます。今の市場は消費者サイドの目線ばかりが強調され…調整場面になっていますが、米国の資源株や防衛産業は、「この世の春」の筈です。ここではシェールガス大手の「パイオニア・ナチュラル・リソーシズ 、 デボン・エナジー 」と軍事産業は「ロッキード」の株価を掲げておきます。

ロッキード の日足

ウクライナに提供している兵器はハッキリ言って生産を止めているような時代遅れの在庫整理なのでしょう。多くの人はスティンガー(地対空ミサアイル) やジャベリン(地対地ミサイル=対戦車)は威力が高いと思っていると思うでしょうが、米国側から考えると生産を中止していた在庫処分です。既に米国在庫の1/4程が提供されたと言われています。この原油高により…シェールガス産業は青色吐息の時代から特需が舞い込んでいます。船の相場のようなものです。

米国株が、なかなか…「底入れ模索」を感じさせる動きにならないのか…が不思議です。

今回のFOMCで「悪抜けをする」可能性もあります。それはCPIなどの動向です。ただ…中国のゼロ・コロナがあり…需給は締まっているのでしょう。基本的に高止まりでしょう。船の相場も一緒です。ここからが旬を迎えるはずです。全体が安い中、輝く存在になる可能性があります。

もともと…カタルは「株主還元相場」を謳っています。高い内部留保を維持したままで…多くの企業が買収価格なのです。だからMBOやTOBが頻発しています。しかも…カタル自身は「初体験」なのです。PER10倍以下で…配当利回りが4%以上の株式は、ゴロゴロしています。だから「野村証券」株の「雪だるま投資」なのです。日銀の応援もあり円安状態ですから…何処かで大量の海外投資家のマネーが流入すると思っています。流石…バフェットです。此方を観てください。

基本的に…先駆した成功者に続くのが、「雁行型経済」です。馬鹿は識者の真似をすれば良いのです。

ただ…こちらの報道も事実でしょう。サブスクなど…は、政府の過剰資金の流入から、家計は潤っていました。やはり…物価が上がり生活苦になると、消費支出を削減します。この影響でネットフリックスやアマゾンは打撃を受けたことが分かります。

メルカリの3Qの様子

この環境下ですから、いい成績とは言えませんが、この成長度合いを維持しているメルカリは、立派なもんだと思っています。しかし残念ながら「与信対策が不十分」でコストが掛かっています。クレジットカードの不正利用があり、日本人のモラル感も、どんどん…低下している様子が分かります。

やはり清貧思想の実質成長経済は、至る所で…「歪」を生んでいます。NHKが毎日、「振り込め詐欺」の注意を喚起していますが、なかなか減らないようです。老人社会ですから、一人暮らしの「年寄り」も多いのでしょう。カタルは今回、痴ほう症老人のお世話をしたので…その苦労がよく分かります。

きっと…現場で働くスタッフは、大変なご苦労をしているものと推察しています。早く、年を取ったら自分の身の振り方を考えた方が良いですね。大きく分けて3つのステージがあるように思います。比較的元気なうちには、リゾート型の老人ホームです。そうして…自分の身の周りの…行動が自分で出来なければ、介護付きの老人ホームを選択して、最後は病院機能を備えたホームです。

カタルの知り合いの姉妹は、一人は胆管がんで余命宣告を受けたので慶友病院にお願いをして…もう一人の妹は有料の介護付きホームにお願いしました。前者の利用者は平均年齢が90歳を超えるそうです。ほとんどが寝たきりなのでしょう。あるいは、多少…歩けるかどうか…の状態なのでしょう。患者数と看護師の数は同程度です。料金が高いわけです。

後者はリクレーションや歩行訓練などのリハビリ施設を備えた所です。残念ながら…両方とも普通の人は、とても料金が高くて経済的に難しいでしょう。豊かな老後生活を願っていますが…やはり家族がお世話をするのが、一番じゃないかな?…と思っていますが、うちの場合は、既にかみさんが「介護疲れ」の様子です。だから…来年は施設への入居を考えています。その為にも、何とか…毎年1000万円程度、稼ぎたいなぁ~。

慶友の場合は改装があり個室だと月額で95万ほどですから、もろもろの経費で100万円以上が必要なのかもしれません。つまり10年なら…概算で12000万ですが、既に多くの施設が物価高で料金の引き上げになっています。この問題は、必ず「社会問題」として急浮上します。

何故、カタルが介護の「ツクイ」を推奨したか? 分かりますね。でもTOBになっちゃったけれど…。次はパラマウントです。

でも…ね。昨日も話しましたが…今は「難しい相場」なのです。このイエレン時間が確定するのは、早くて6月から8月の間でしょう。秋には一定の方向性が確定して…新しい展開になるでしょうが…それでも、米国株は、これだけ高い乖離ですから、横ばい波動が続くと考えています。今は「恐怖」に近い…投資環境の心理でしょう。だから米国株は乱高下をします。

この現象は、既に…新しい資金が「打診」を入れています。

しかし…打診ですから、株価の上を買う状況ではないのです。カタルは事前にそう述べていますが、読者の人は「爪を伸ばして」失敗しているケースが、殆どのようです。カタル自身がそうです。だから成績は奮いません。総合的にみればマイナスでしょう。

偉そうに日々語っていますが…なかなか…現実の壁は高いのです。でも今回の会員継続の作業では嬉しいメールも頂いています。やはり三菱UFJや新日鉄の効果が出ているようです。カタルの短期運用は「果敢にチャレンジ」の口座ですから、この比率はゼロですが…今の相場は「株主還元相場」で、基本は「バリュー相場」なのです。でもこの中でもソフトバンクや船株を選択するのは、カタルらしいハイリスク投資です。

日本株の場合は、米国株とは違い「乖離問題」は全くありません。しかも…カタルも初体験の「利回り株」水準なのです。

だから…外人投資家の「投資ブーム」が起こる可能性が高いのです。今はその「夜明け前の時間」だと思っています。世界では、意外に…インフレ地獄のトルコの株価も堅調です。ここに来てカタールやサウジアラビアの株価も…確りしています。これは道理です。ペルーが上がっているのは…少し驚きました。

iシェアーズ・MSCI・インドネシア・ETF (EIDO) の推移

此方のリストを観ると…カタルが日経平均株価は10万円だと述べている理由が、なんとなく…理解が進むかもしれません。その中でインドネシアは人口が多いですから注目されます。そのチャートだけ付けておきます。何故…Jトラストを時々、取り上げて書いているか? その狙いが分かる人は居るでしょう。

基本的にインフレ環境では株価は強いのですよ。たまたま…今は「過剰なQE」を市場は咎めていますが…既にその状態の大半は、市場に「織り込まれている」と考えています。だから…昨日紹介したFRBには「最良のシナリオ」か…と言うレポートが出てきます。イエレン時間(パウエル=一過性の物価上昇)の可能性もあるのです。

この「一過性の物価上昇」のシナリオは、現在、薄れていますが…消えたわけではないのです。既に中古車市場や住宅市場は沈静化しています。秋になれば、基準になる数字が高くなり原油価格も高止まりでしょう。この確認作業を残すだけの話です。

だからゾウさんとネズミさんの話を持ち出して…金持ち時間では「買い場」で…貧乏人時間では「薄利多売買」なのでしょう。このような…市場環境を確り理解してない人が、自分の欲で株価を考えるから…皆、売り場を逃した。…と騒ぐわけです。まぁ、偉そうにカタルも述べていますが…カタル自身も自分の欲望に目がくらみ…失敗をしています。

でも最速の変化は、この5月のFOMCで相場環境が変わります。先月には、「コアCPI」で変化が出ています。中古車市場もそうです。パウエルFRB議長は、満更…馬鹿ではないのです。しかし中国のゼロ・コロナなどで横ずれをしており…過剰な期待感が剥落しているから…米国も悲観ムードが漂っています。

もしFRBがバイデンに煽られて「過剰な」引き締めを実施すると…既に市場は反応していますから…「死者に鞭を打つ」政策(オーバーキル)になります。例えば…0.75%の引き上げなどです。しかしこの可能性は、既に殆ど…ありません。

ただ…市場原理主義者のカタルは、ナスダック市場が新安値を更新している現実を考えると…いくら強気のカタルでも、多少の不安はあります。ですが…月曜日に追証の心配がないなら、船やマザーズ株の下値を買おうか…と思っています。日本は連休ですが…この間に米国株は目先、底入れをして…値戻しが進む可能性があります。

カタル自身のシナリオは、年内に米国株が新高値を更新するとは思っていませんが、たぶん今の株価水準が下値で、「高値圏のボックス相場」が2年ほど続くと思っています。

そうして時間調整が済み、早ければ…来年のどこかで「新しい展開」(新高値が狙える相場)に入るでしょう。基本的には、そんなに悲観はしていません。株価が下がると消費が冷え込みます。だから11月の中間選挙に向け…相場は戻るでしょう。しかし…ここでは高値を更新はできません。だから…この年末年初の高値は売り場でしょう。次のチャンスでしょう。

でも良い面の不確定要素は、ロシアのウクライナ侵攻の話です。何処かで和平になると…株価は一気に…状況変化の展開になります。要するに、先の事は分かりません。

故に、まだ警戒感を持って「ユトリ」ある行動をすれば、問題はないのでしょう。いつもそうですね。でも目先は、かなりの確率…90%以上の確率で、FRBが0.75%などと言うバカをやらなければ…この株価は、更に崩れる心配はないと思っています。来週は面白そうですが…連休なので仕方ありません。これに賭ける人は、月曜日の寄り値、直後の「下げ場面」がチャンスなのでしょう。一昨日の商船三井の「後場の場面」の展開を、カタルはイメージしています。

それでは…またね。休みですから…少し長く書きました。

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