時代の変化

今回が、何故1989年に付けた38915円の最高値を抜くチャンスか? 

様々な面で皆様に伝えています。「野村証券」(8604)や「三菱UFJ」(8306)を好んで…「配当利回り株」として…カタルは推奨を続けています。その理由は、日本の時代背景に在ります。日本は長く…世界に通用しない独自システムで、国民を縛って来ました。たぶん…多くの日本人は、その事実も知らないでしょう。でも株式投資をしている人は、いくつかの不思議な現象に直面します。「株式持ち合い」は、今でも存続します。

今回の東芝の出資に、官民が挙って…「寄らば、大樹の陰」と言うか…責任を伴わない成り行き経営と言うか…昔の村社会論に縛られて、未だに行動をしています。でも日本製鉄の橋本社長は「理路整然」と持論を述べて…その村制度から離脱を始めました。日立もそうです。そうして今回、注目している企業のデンソーも内燃機部門からの離脱です。自らの手で、古い殻を破ろう…と、企業は努力をし始めています。

「この木なんの木」と言う…有名なCMを流した日立は、グロープ企業を外部に売却して総資産経営から離脱し始めています。日本人は「画一化」された教育を、小さいころから受けて…「皆と同じ」と言う「共同概念」も植え付けられています。学生服もそうですね。セーラー服もみんな統一されて…リクルートスーツも同じ感覚です。カタルはその終身雇用のサラリーマンを10年で辞めて…歩合給の世界に飛び込みました。実力だけが頼りです。

野村証券の凋落は「組織論」の敗退とも言えます。過去の野村証券はノルマ証券と揶揄されるほど…厳しい目標管理を問われました。歴代の社長は、みんな、なかなかの器でした。その咎めと言うか…。ヤクザ絡みの「損失補填」などが表面化して、内部の人間はみんな何らかの色に染まっていた為に、外部の海外部門の氏家さんを社長に据えて…改革しようとしましたが…仕事をしたことがない外様の社長に反発し、出来る社員と言うか…実力本位の人間は、嫌気がさして…みんな外に出ました。ソフトバンクに行った北尾さんなんかは、その代表的な人間の一人でしょう。

大きな制度改革は、なかなか…難しいものです。今回のツイッターは、その意味で非常に興味のある事例です。社内文化が大きく変化します。ある意味で激変です。でも日本の場合、日立のケースを観ても分かるように…ステルスと言うか…目に見えない形で、徐々に進んでいます。日本製鉄の橋本さんは、かなり強引に改革を進めているのでしょう。東京製綱を巡るドタバタ劇を観ると分かります。田中重人さんは、新日本製鉄出身の人ですね。

この事件は、面白い構図です。カタルには「総資産経営」の村社会論が、「ROE経営」の効率化論に変わった事例に見えます。このような事例は、今の日本社会の「構造変化」を問うています。

一方、東芝の奉加帳や日産自動車の事例は、村社会論の逆襲と言うか…。その論理派の動きです。日本のなかにも一枚岩に見えても、色んな考え方があります。官はアメーバーのように…増殖しようとします。つまり総資産経営です。規模の拡大を狙います。自分達の分身が働く場所を増やそうとします。

多くのキャリアは、法案の立案により…その糧を得る場を新たに造ります。そうして理事長などに天下りをして…勢力の拡大を謀ります。でもその集金システムは…電力業界を観ても、分かるように崩れ始めています。

くだらない規則や法律を作って、外部の新参門を排除する仕組みです。だっておかしいですね。 建設業界など…の談合は、今でも存続するでしょう。新規参入者は食えないのです。公正な競争社会とは…違います。村論理は、なかなか…厄介です。みんなが食えるように…だから「飛び抜けた」奴をみんなで叩きます。ライブドアの堀江さんやリクルートの江副さんなど…代表的な事例かな? 孫さんは、なかなか賢いのです。だから海外に活躍の場を求めました。

最近は、ようやく…ROE経営が定着し始めています。この原点は「利益率」ですよ。薄利多売の商売ではなく…誰にも負けない分野を作り、高い利益を追求する。高付加価値路線です。

今、日経ビジネスで…日本製鉄の橋本さんを特集していますが…彼はROE経営に目覚めたのです。だから高い付加価値を有する「電磁鋼板」で、トヨタを提訴して、物産も巻き込んだのです。日本的な村社会論ではなく…ROE経営の利益率重視に動いています。

だから高配当利回りになって、株価はまだ大きく上がっていませんが、下がりません。カタル達が注目した株価は1800円前後だったのです。この銘柄は読者からの紹介でした。彼の質問メールと言うか…疑問に、カタルは賛同しました。ちゃんとした背景があって、株価は成り立っている理由の一つです。日本の経営者も変わり始めています。

付加価値の高い分野を目指して…総資産経営を止めるべきです。カタルがトヨタの章夫社長を、最近は批判しています。彼の立場から考えれば…分からない理屈ではありませんが、このやり方では、10年後か20年後にトヨタも凋落します。今ならまだ大丈夫でしょう。早く転換すべきでしょう。

その点、同じグループでも、デンソーはエンジンを切るのです。改革には痛みが生まれますが…早めに構造転換を図っている理由でしょう。これ以上の「内部留保は要らない」と宣言をして、自己資本比率を削るとも述べています。50%以上の自己資本を抱えるのは、ある意味で不健全なのです。

でも…投資家の視線は、「無借金」企業が素晴らしいとか…「赤字経営」は駄目だとか…考えます。もう狂った概念が、市場に蔓延っています。まるで…一時の狂った金融庁の役人を観ているような考え方です。時代に合わせ…環境に合わせて、経営するのが経営者でしょう。王国を築くことではありません。

カタルは常に、相場観を微調整しています。皆さんは、その相場観の「修正」の意味も理解してないような馬鹿が、いっぱい市場に居るようです。時代の流れは、日々変化しています。例えば…一例を掲げるなら、本日の日経新聞の一面にフランスのマクロン大統領がウクライナの停戦を訴えているとか…。ポーランドへのミサイル攻撃は、米国の保守層から批判を浴びているようです。此方です。下院が共和党支配になりましたから、米国の政策も変化するでしょう。このタイミングで、ポーランドへのミサイル落下です。

この事象が…相場に与える影響は、未来の相場を変えます。過去において、こんな事はなかったし…この事件の波及効果が、どの程度の広がりを見せるか分かりません。ハンガリーは早速、ゼレンスキー批判を始めています。ハンガリーは、もともと「イデオロギーでは飯は食えない」と…ロシア寄りの政権です。イタリアもそうです。

もう少し…具体的に言わないと、皆さんは想像力がないから駄目かな?

例えば、この記事…この動向にも…影響を与えます。何故、カタルが今、持っている構想の実現の「時間軸」を考えているか? もう未来図は、ある程度決まっていますが…その移行速度と相場への影響度を考えているのです。その為に持ち株の比率を変えて…微調整をしています。

例えば…「Jトラスト」の合併など…は、事前には分かりません。今から考えると…だから、あの時に700円台に入らずに、相場が形成されていたのでしょう。時間軸の「横ずれ」ですが…未来の株価の天井は、これで…また「一段と高み」を狙えます。パッパラパーとしているように見えるのですが、やはり藤澤と言う人は、時代を先読みして、なかなか…の器に見えます。

日本の消費者物価の推移

何故、1989年の38915円を超えるか? 昨日は消費者物価が発表され…3.6%の上昇だそうです。このタイミングです。NTTの新入社員の給料が引き上げられ…企業の内部留保は516兆円と膨らんでおり、安全保障から経済安保です。ダイキンも国内回帰を始め…早もの勝ちでしょう。早く行動転換をした方が、いいように思えます。カタルは、この時期に奇異に感じた村田製作の中国投資を紹介しました。でも村田はMLCCを中心に、ずっと国内比率が高い会社です。こんな記事を観ました。

戦略ですからね。中国が追い込まれて…台湾に軍事侵攻する可能性も出ています。不動産絡みの大量の不良債権処理に苦しんでいます。地方財政も破綻し始めています。これに加え少子化の影響を、これから日本以上に受けます。もう中国は衰退をするばかりですが…あと数年は、まだまだ商売が出来るのでしょう。米国の投資家の多くは、既に手を引き始めており逆にインドなんかに投資を増やすのでしょう。あとはアセアンでしょう。

このような…時代背景の見方が、ちゃんと構築されてないと…未来の相場が見えません。でもカタルは「市場の速度計」の読み方に苦労しています。既に中間選挙が終わり…間違いなく米国の政策は、景気動向に主眼が移ります。メディアの報道は、未だにインフレ金利高に焦点を充てていますが、激変します。その潮目の変わり目が、次のFOMC12月14日前後なのでしょう。だから、こちらの報道のような…相場付になります。

そんな事で、具体的な行動を含め…これから会員向けにレポートを書きます。会員の方は明日にでも、お読みください。今日は書き出しが早いから…深夜を待たずに原稿があがるかもしれません。果たして…どうでしょう。



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  1. 2018.07.21

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