かたる:皆さん、お久しぶりです。お休みを頂きました。昨年もそうなのですが、長岡祭りを目途として帰省してきました。何しろ、カタルの両親は既に亡くなっており、お盆に帰らないので8月の長岡祭りに墓参りをしてきた次第です。おばあちゃんと一緒に暮らしているので、親戚回りなどを済ませて来たわけです。それにしても…地方創生大臣をした石破さんは、一体、どんな対策を任期中にしたのか…サッパリであります。本当に、形だけの大臣が多く、皆、仕事ができませんね。長岡市の人口は、昔は18万人ほどで、地方の統合などがあり、現在は275千人の城下町です。
駅前は日本を代表するシャッター通りで、昔はデパートが大和、丸大、イチムラ、丸専などがありましたが、何れも衰退し、現在は市の借り上げかな?それとも…市の持ち所有か分かりませんが、役所の関連施設になっています。兎に角、土地は虫食い状態で、駐車場になっており、ほとんどが銀行の所有のようです。大光相互銀行かな?…は、裏で本社建設工事を実施、北越の裏も広大な空き地でした。駅前通りのビルは、塾などが入っている程度…ほとんどがシャッターを閉めているような状態です。まさに「失われた時代」を代表する街です。早く、再生できる人間が…登場すると良いですね。村論理で進まない政策など、弊害は至る所であるのでしょう。
その村論理を代表する東京都知事選、小池氏の圧勝で選挙を終えました。村論理の増田氏に100万票以上の差を付けての圧勝でした。野党連合の鳥越氏も問題になりませんでしたね。この票差を、どれだけの政治家が認知しているのか…。東京都連の石原伸晃、内田茂などの村論理派は、時代認知を進めるべきでしょう。オリンピックの開催で問題になる森善朗会長も、同じ穴のムジナのようです。残念ながら、今回の組閣も、この村論理に配慮した形で…組閣を終了、安倍さんのカラーが薄れているように感じました。まぁ、二階俊博さんを幹事長に起用した辺り、まだ救われるかな?さっそく、村論理の打ち止め宣言をしていました。
ただ財政出動もそうだし…日銀の黒田さんもそうだし…。本当に、時代を理解しているのか疑わしくもありますが、これまでの歴代に比べれば…「デフレ脱却」のスローガンは正しいですからね。この辺りの微妙な状態を、相場は表現しているのでしょう。
なにも政治家だけでなく…上場企業の経営者も同じです。本当に…日本に人がいるのか? 疑わしい時代が、長く続いています。まぁ、方向性は正しいが…思いきった政策を実行しないのは、困ったことです。米国は曲がりなりにも市場経済ですから、ROEの15%基準で世の中が動いています。日本のように8%目標とは違います。だから最低賃金が、日本は全国で822円で、東京は907円なのでしょう。しかし米国は15ドルですからね。失われた時代の実質重視の政策の間違いに、いい加減に気づき、本気になって改革の実行が望まれます。一番早いのは、何度も述べますが、キャッシュレス社会の構築です。既に技術的にも確立されており、導入が進んでいます。スイカなど代表事例です。
小野薬品のオプジーボ(ニボルマブ)は、遺伝子構成により効く人と、効かない人に分かれるようで…もし事前に遺伝子解析で分かれば、無駄な投薬料金が掛かりません。此処で問題になるのが、個人情報保護法です。この法律を早期に改正すべきです。簡単なんですね。昨日のニュースでは、IBMのワトソンが患者の命を救った…と、AIの素晴らしさが報道されていました。これを導入すれば…誤診は少なくなり、無駄な投薬料は必要ありません。誰が考えても分かります。手術ロボットのダヴィンチを安価で開発すれば、どの病院にも導入され、正確な手術が可能になります。脳や肝臓などの微細な神経や血管を傷つけずに手術が可能になれば…医療費の削減にもつながります。
本日の新聞には、トヨタの減益が大きく取り上げられていますが…トヨタは既に昔の産業です。下請けを叩き、半年ごとに1%の削減を求め、利益を積み上げるやり方は間違っています。IoTの活用を推進すれば、売上高営業利益率は30%を超えるのです。このような企業に照準を合わせ、政策を実行すべきですね。トヨタなどを基準にすべきではありません。衛星やAIなどを活用すれば…渋滞は解消されます。そうすると…一気に効率的な生産活動が可能になりますね。運送時間を一気に30%程度、削減する事は可能の筈です。全く…情けない限りです。
ただ…曲がりなりにもベクトルは鈍いですが、政策の方向性は間違っていません。だから非常に緩いのですが…徐々に変化しているのでしょう。一例を掲げましょう。裁定買い残と言う「期待度」があります。通常、裁定買い残は先物を売り、現物株を買います。つまり期待感が強く、先物が先行すると…先物を売り、現物株を買うのですね。その鞘を抜く取引です。この買い残が、歴史的な低さなのです。その様子をグラフでどうぞ…。
そうして、空売り残の様子もグラフで提示しましょうか…。此方は作成しなくてはならないから時間が掛かるのです。東証はエクセルデータを提供すべきですね。ここでも村論理なのです。今の日本株は、実弾投資が主流を担っています。仮需ではありません。此処に日銀がETFの買い入れを、約2倍に増やしました。これが効く可能性が高いですね。もともと論理価格上は、株価が安過ぎるのです。三菱UFJの株価を観れば分かります。現状を容認するなら…デフレが進むという時代観でないと…論理的に、あり得ない株価が続いています。
カタルはマイナス金利政策が、効くのではないかと思っているのです。日銀の国債買い入れが続き、金融庁の融資規制も緩和されています。故に、今度は、日銀の国債買い入れ分が、直接、市中に流れます。マネタリストは、お金の流通量を、問題にします。実体経済とマネーの量は「鶏と卵の関係」にあり、どちらが先かという問題ではありません。実体経済が活性化されれば…流通量は増え、逆にお金の量が増えるなら、実態経済も期待値が発生します。米国は、確か…6%台です。日本は3.1%でしたかね。この違いが問題なのです。米国株のM2の前年比率推移を良く理解して下さいね。
本当に日銀は、分かっているのか微妙なのですが…9月の総括では、1月末に実施されたマイナス金利政策の効果は、確認が出来ないと思っています。少なくとも1年程度の経過観察は必要でしょう。金融政策が効果を発揮するのは、通常、6か月程度は、最低、必要と言われています。
最近はソフトバンクを代表事例にして、日本電産など…の低金利を利用した海外企業の買収が続きます。でも海外ですからね。お金は日本に還流しません。門戸を解放する試金石のシャープは、ホンハイの煮え切らない態度が悪影響を与えています。この時間はチャンコロですね。中国人特有の「ズル賢さ」と言うか…呆れる次第です。カタルも期日が到来し、現引きを余儀なくされています。今年はカタルの運用はマイナスになる可能性が高いのです。通常は…中国当局の動向などは、言い訳に過ぎません。お金を入れ、真剣に取り組まねばなりませんが、明らかに…工場と技術だけが欲しいとの態度ですね。台湾はここに来て、韓国や中国との差が広がっています。おそらくTSMCだけでしょう。
労働改革を述べた安倍さんの発言は「クラウドワークス」の株価を押し上げます。この辺りの認識が、市場にあるかどうか…。効率化推進には、IoTは不可欠のアイテムです。故にユビキタスの相場は、序盤の値固めを、もう直ぐ終えるように見えます。何しろ、来週で3週目になります。政策発動が、ようやく…及第点か、落第点か…は市場が判断します。
しかし三菱UFJの株価を観れば…どうにか…合格になるかどうかの水準なのでしょう。スマートコミュニティーへの視点を欠いた財政出動ですからね。もともと財政出動など必要なのかどうか…。カタルは個人情報保護法の改正や、コンセッションへの税制優遇などで…充分かな?と思っていました。政策ブレーンに、人が居ないようです。まぁ、役人は自分達の勢力を拡大したがります。なかなか…的を得た対策になりません。日経平均株価は、その辺りを、良く知っているように見えます。
ただ先ほどの裁定買い残の話など…日銀のETF買いの増額は、これまでの政策効果を後押しし、思った以上の期待値効果を発揮する可能性が高いのです。この辺りを念頭に相場を眺めると良いと思っています。今までは347億円の買い入れでしたが、昨日は707億円の買い入れを実行しています。リートを外したのは、そもそもの上場リートの規模が小さい為ですね。これからの相場の見所は、裁定買い残が減っており、空売り比率が高まり、何処か…で、爆発する可能性もあります。まもなく、限界点が来ているようにも感じます。はたして…この仮説は正しいのかどうか。神のみぞ…知る領域です。それでは、また明日。