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かたるまぁ、ギリシャ問題が引き金になり、全世界的に動揺を誘ったのですが、その背後に隠れた環境を考えると…、米国株などは、特に大きく上がっただけに、調整は致し方ないと考えるしかありませんね。問題は流動性の供給から、どういうシナリオでお金を引き上げるか…。もともと金融デリバティブの発展により、BRICsの経済発展が、リスクを乗り越え実現しました。最も弱いブラジル、そうしてロシアなどが先に沈み、今度はインドや中国と思われますが、インドは幸い、膨らむ前に資金の引上げ期に突入し、中国は膨らんだ後の資金の引上げです。この違いは鮮明ですね。しかし同時に覇権は東から西へ推移すると言う時間の流れもある訳で…、誰もが米国から中国への覇権移行を想像します。AIIBなどは、その登竜門のようにも見えます。ただ南沙問題など観ると…多少、目先、天狗になっている中国を叩くシナリオもないとは言えません。ギリシャなどより、余程、此方の方が、カタルは気になります。

この米中関係のパワーバランスに挟まれ、日本は東西冷戦下の防衛線で、戦後の急成長が実現できたように…、今の安倍政権の政策は、まさに、その流れに乗っていますね。加えて面白いのが、産業革命以来流れる、大きな技術進化のスマートコミュニティーの進展です。米国大手物流のUPSがIT技術の進化を利用し、地球32周分の効率化を実現しているとか…日経新聞に報じられていました。こんな事例は当たり前のように…現代社会の流れに組み込まれます。少子高齢化は、GDPの生産高が減るので、これまではマイナスとされてきましたが…、移民問題などのコスト増を考えると…ロボット化の進展が日本にとって大きなプラス要因になりますね。そうです。時代の端境期なのです。IoTと言う流れを、規制を掛けず、どう取り込むか…。ドローンの問題を考えると、分かりやすいですね。首相官邸のドローンから、浅草の三社祭の撮影で権力は動きましたが…過剰な安全を求める国民性が、新時代の妨げにならなければいいのですが…。気になるのは、やはり日本の国民性ですね。

一方で、ようやく生まれ始めているデフレから脱却が、食品株の高騰に見られるように…日本食のアジア展開が加速し、アジアの中産階級の需要を上手く取り込むことが出来るかどうか…。カタルはこれを「ピジョン化現象」と読んでいますが、ピジョンのように少子高齢化を逆手に取り、グローバル展開をして、海外市場を開拓できるかどうか…。ヤクルト株は特殊ですが、グリコなども含め、明らかに市場は成長株として捉えていますね。これが実現されるかどうかは…経営者の判断です。所詮、経営者が企業の業績推移を左右するのですね。いくら政策支援があっても、肝心、要の指揮官が動かなくては、企業業績は改善されません。

これはケネディクスにも、言えます。宮島さんの勘と言うか…経営能力が問われています。コンセッションへの流れは、日本にとって非常に重要です。今度上場される介護リート、ヘルスリートですが、これも、この流れの範疇にあります。何も、国や地方自治体が担わなくても民間でできるものは、民間の力を利用するのが当たり前の話ですね。膨れ上がる債務残高を見れば、プライマリーバランスの改善は、当たり前の事です。ギリシャ危機は「対岸の火」ではありません。日本は「財政ファイナンス」問題を抱えています。既に秒読みは行われており、最後の賭けに出たのですね。大勝負ですよ。国家をあげてのデフレからの脱却、だから年金基金も、郵政も、総動員で名目の世界に舵を切ったのですね。

国家戦略に逆らう投資は、成功する訳がありません。メディアのバブル越えなどの掛け声は、東証一部単純平均株価の推移を見れば分かるように、明らかに行き過ぎの演出です。カタルの今年の成績は、GPIFの組み込みスピードを読み違えたため、芳しいものではありません。しかしデフレ脱却は、国家をあげての相場ですからね。1937年問題などもありますが、そんなに…現状を悲観もしていませんね。

さて個別株の話にまいりましょうか…先ずは、なんと言っても、秋に予定されるに日本郵政株の上場の下準備ですね。当面は此処に焦点が当てられます。だから三菱UFJの株価だけを見て置けば、相場の流れを把握できますね。今から、こんなことを言うのは、早いかもしれませんが、大きく下がらない可能性が…高いと思っています。日経平均株価は2万円を挟んだ足固めでしょう。三菱UFJも下がらずに、ボックス相場でしょうね。5月7日の830円、そうして先頃、付けた6月18日の851円などが下値の基準点になると考えています。目先、6月18日の851円を割っても、5月7日の830円では止まると思っています。つまり800円割れは、あり得ない。そんなイメージを抱いています。

一方、カタル銘柄も同様のイメージですね。ケネディクスの本日の安値468円かな?…は4月6日の465円、5月13日の463円と並ぶ水準ですね。まだ信用買い残は重く注意を要しますが…これを割り込む下げが仮にあっても、そこが絶好の買い場になるのでしょう。この次の上昇は…かなりあきらめムードが広がりますから期待されます。カタルがファンドの指揮官なら、M&Aを含めた投資を考えますね。今なら800円程度の時価総額で、経営権を支配できるかもしれません。どうかな…?

金子さんが復活して、アラブの王様か誰かを説得すると…面白いですね。そんな空想が働きます。だって1兆5千億の不動産を傘下に、僅か800円としても、時価総額は2125億円ですからね。詳細に傘下の不動産を調べ、リストアップして、現状を説明すれば…資金は集まると思っています。誰か、やりなさいよ。それが金融マンの務めですね。面白そうだね。数字は合う筈ですね。仮に財政ファイナンス問題が炎上しても…日銀券は劣化しますが、不動産の価値は変わりませんね。歴史を見れば明らかです。

さて、007は先日の安値1384円を割り込んだようですね。これは仕掛け人たちの意向次第でしょう。此処で、やる意思があるのかどうか…の問題です。小型現物株はゲリラ戦の環境が続くと思われ、舞台は整っていますね。JTECは、目先の買い付きはなく、程々の推移でしょう。一番強いのが…まだ割れていないVテクですが…どうなのでしょう。あの時、カタルは3800円の指値をしましたが…3830円までで買えずに、結局、4120円で買ったのですが…見事に騙されました。やはり6月10日に決断したポジションの縮小は、正解だったようですね。

問題は何故、先週、日経平均株価は高値を更新したのか?と言う問題ですね。下げる前に強気に見える二番天井のイメージです。やはりカタルのコーポレートガバナンス改善評価と考えるのかどうか…、あの時は、銀行などの株式持ち合いを解消させると言う国内問題と、一時的なギリシャ危機の楽観論が、おそらく空売り筋の動揺を誘い、高値を取ったのでしょうが…。通常、空売り筋の買戻し程度で、新高値は更新できないものですね。あの動き見て、カタルは思いました。既に、相当数の浮動株が吸い上げられていると…考えた訳です。少なくとも指数に於いては、そうですね。

三菱UFJの週足推移
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三菱UFJの週足推移

しかし新高値更新にも拘らず、三菱UFJは6月1日の高値931円80銭を、24日に916円30銭、二日後の26日に916円40銭を付けて下落しています。しかし僅かですが…26日は24日を10銭、抜いています。この辺りの動きは、浮動株の吸い上げが何処まで進んでいるかを…物語るものでしょう。しかしまだ乖離は大きく、26週線(793円=1週間でおよそ8円程度の上昇)の移動平均線の上昇を待ってから、仕掛けた方が良いですね。本当は…52週線(708円=1週間で5円程度の上昇)の上昇を待つべきなのです。

三菱UFJがこの有様なので…全体相場が上に抜けることは、当面は難しいですね。故にゲリラ戦なのですね。ソフトバンクもようやく調整が一巡しているようですが…、肝心のスプリント株は、4ドル前後で低迷を続けており、おそらく仕掛け筋の参加はないですね。此方が優先されます。ペッパー君程度では、ソフトバンクの評価を引き上げることはできませんね。やはりカタル銘柄のゲリラ戦が、面白いと思いますが…どうかな? いつも言っている事ですからね。

昨日はTOWAなど銘柄の上昇がありましたね。この銘柄、昔、仲間の歩合セールスが盛んに仕掛けていました。仕手性があります。要するに個別材料株物色が、続くと思われます。本当はシャープの実態推移が良いなら、このクラスの株を仕掛けるのが面白いのですが…株価推移をみると、おそらく、今の所、大きな変化はないようです。しかし最近テレビの動向は、全体的に改善されているようですね。余り小型ではなく、全員が参加できる仕手系の材料株で、場味を繋ぐのが筋ですね。三菱UFJなどの本命を休ませる配慮が必要ですね。だからケネディクスも可能性があるのですが…仕掛け人の参入がなければ、所詮は駄目です。

世界の中で、最も環境が良いのは、日本株です。そんなに悲観されることはないと思っています。でもおそらく10月頃まで、相場は大きな動きをせずに、ボックスの展開を考えています。007やVテクも、それなりに可能性があるのです。問題は仕掛け人の動向なのですね。素質があり、下値圏の株を持って、仕掛け人の登場を待つか…それとも多少のリスクを侵し、動きのあるTOWAなどの銘柄に乗るか?

あとは、当然ですが…、秋まで休むと言う選択肢もありますね。まぁ、政権が変わって国家体制を挙げての相場への取り組みですから、昔のような閑散相場の下落状態にはなりませんね。故に、そんなにギリシャなどは、気にする必要はありません。問題は1937年問題や中国の市場経済化のスピードですね。最近は国内では安保問題に対する推移も、気にする問題になりつつあります。百田発言は広がっているようです。

まぁ、要するに見えてないものが…、何を述べても参考になりませんが、自分の力量に合わせ、行動すれば…いいだけの話なのです。この自分自身の力量を把握してないから、事故が起こるのですね。証券マンは、顧客の経済状況をよく把握して、無理をさせないことです。無理を強要しては、いけませんね。カタルは何時も強気ばかりを貫きましたが、結果、あまり良くなかったのです。2010年に於いて…失意の中で辞めることに成りましたからね。本当は、やはり2006年に辞めれば良かったのですね。あの時、本当は考えたのですね。丁度、ビスタを始める時に、辞めようかとも考えたのです。引け際と言うのは、やはり難しいものですね。

今回は一時的に、ポジションを大きく減らしたのですが…、先週は不思議に思いながら…再び買っていますからね。この辺りの迷いは、やはり人間らしいですね。故に中途半端な解説になっていますね。あまり余裕がない人は、無理をせず、安全を優先させれば良いし…お金がある人は、秋まで買い続ければいいのです。ドル平均法を用い、粛々と買えば…必ず素質のある株には、仕掛け筋が参入するものです。色んな、やり方があります。要するに、個人の力量問題なのですね。

カタルの場合は、追証を入れ続け、機会の反転を待ちます。まぁ、追証ではありませんが、再び、評価損の世界に入りましたからね。先日まで、まだかなりの評価益があったのに…昨日の下げは効きましたね。トホホ…。相変わらず、下手糞ですね。それでは…また明日。



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