06/29

かたる実に…面白いタイミングですね。ギリシャの国民投票は…、いったい、どんな結果になるのでしょう。もしユーロ離脱でドラクマ復活なら、最後は、悪性インフレによる通貨下落で、ギリシャ問題の事態は収集されます。市場経済下では、既に結果は決まっています。日本が戦後のドサクサで実施した預金封鎖もありえますね。故に通貨より、土地や会社の株式なのですね。実物資産の裏付けのある価値は、俄然、輝きます。カタルが、昨日、翁長沖縄知事と民主党の歴代首相(鳩山、菅、野田)と、ギリシャのアレクシス・ツィプラス首相が、ダブって見えると言ったのは、一時的な民衆の支持を得た大衆迎合主義の政策運営が、如何に危険か…。

我儘は、混乱だけを与え、結局、高い代償を払う結果になります。混迷の移り変わり(時代)に見える…との意味なのですね。一見すると…正しいように見えますが、要するに、混乱に陥れただけの話で、国民は、覚悟を再認識させられるのです。ギリシャは、収入のかなりの額が年金と公務員の給料に…消えていると言いますからね。たしか80%とか…の記述を何処かで見ました。この認識は、間違っているかな?

まぁ、当然と言えば当然ですが、ツケは払わねばなりません。問題はギリシャではなく、EUの仕組み崩壊を懸念しています。今は過剰反応ですが…時間の経過で分かりません。イギリスはEUからの離脱を国民投票で決めることになっています。移民問題が様々な問題を生んでいますからね。もともと通貨統合を中心にして、国が統治される矛盾が、露呈している様に感じています。この辺りの認識が、どう市場経済で、咎められるか? ギリシャだけの債務は、大きな規模ではありませんが、EUの仕組み全体に波及し、混乱すると…懸念は、更に広がりますからね。

あの金融危機の時、サブプライム問題(住宅ローン)は、たいしたことはない。…と、カタルは、当初、考えていましたが…、結局、このサブプライムが引き金になり、金融デリバティブ全般の仕組みが懸念され、最後はCDSと言う絶対に正しい筈のシステムまでもが、崩壊の危機に晒されました。リーマンだけなら…何とか、なったかもしれませんが、結局、AIGなど…CDSの引き受け元も、信用不安の連鎖に勝てませんでした。金融界全体のシステム崩壊に繋がりました。丁度、ダムの決壊と同じで…最初は小さな穴でも、やがて全体が崩壊する可能性は、やはり否定できません。

でもカタル銘柄にとって、この壁は…、良い淘汰になりそうですね。やはり来るのかも知れませんね。大きくポジションを減らし、先週の動きは意外だったのですが…。仕方なく、あの動きで、少しポジションを戻したのですが、やはりHSBCの報道を見て、ポジションを減らした行動は、正しかったのかもしれません。最近は金融界の動きが、ドンドン縮小されています。米国での金融縮小の動きも、やはり気になります。米国のマネタリベースの減少は、大きな影響を与えそうですね。今日の日経新聞にも、中国への資金供給が、逆回転している…との指摘が、日経新聞の指標面で報じられていました。ブラジルの動きなど…BRICsからの資金の引上げは、オバマの清貧思想に関連しますね。

1937年問題です。カタルは金融危機後、金融庁の姿勢を批判しました。収益還元法価格で成り立っている不動産を、ごく少ない実勢取引を基に、減損会計を強要する馬鹿さ加減に、呆れたのです。ダヴィンチは、毎月、あがる賃貸料を元に、不動産を購入し、金融機関などへの支払いも順調だったはずです。それを…僅かな取引の実勢価格が下がったからと言って、それを基準に、銀行が返済は可能とするものまで、減損会計を強要したのは頂けませんね。バブル期なら、いざ知らず、何年も不動産は下がり続け、収益還元法と言う論理的な価格そのものを…金融庁は否定するのです。この姿が現在の「流動性の罠」に繋がったのですね。そうして未だに、なかなか、この泥沼から、抜け出せません。1937年問題は、この間違いと同じ要素を秘めています。

でも同時に人工知能などの技術進化の話は、やはりワクワクします。時代の端境期に位置しているのが、良く分かりますね。あとは政策次第ですね。幸い、安倍首相は、なかなかの政策運営です。問題は安保問題ですね。これで支持を失うと、一気に改革機運が傷つきます。折角のコープレートガバナンスの追い風が、消えなければいいのですが…。今の株価を支えているのは、やはり安倍政権の市場経済化、グローバル論理の加速ですね。まだ、成功途上に日本経済は位置しており、黒田批判も多く存在しますね。昨日は日銀の統計資料から、我が国の不動産向け融資残高推移を見ました。10%台なら容認ですね。15~20%台に融資が伸び続けると、注意を要しますが…まだまだユトリがありますね。

この資産効果が生まれれば、実態経済の成長速度を、更に加速させますね。日本企業は一気に資産効果を梃子に、グローバル化を加速させ、スマートコミュニティーの世界に、向かう事が出来ます。毎日、毎日、内部留保が増えると…ファナックのような考え方になります。必要以上の蓄積は要りませんから、株主に還元します。当然、グローバル化の冒険をするようになりますね。多少、失敗してもいいから、新たな収益源を求め、拡大経営になります。名目の世界に…一気に、なだれ込みますね。

NTTが上場される頃、不動産向け融資の伸び率は30%を大きく超えていました。1987年3月は、前年同期比で32.65%の伸び率です。カタルが述べているプラザ合意からの間違った政策運営が、貸し出しによるバブルを形成し、日本を長い失われた時代に叩き落としたのです。日本郵政の上場を控えた今日、不動産向け融資の伸び率はプラス転換したばかりで、2012年6月からプラス圏に転じました。そうして2015年3月は前年比で3.57%の伸びです。もう一度、昨日のグラフを掲示しておきます。

不動産融資残高と伸び率推移
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不動産融資残高と伸び率推移

カタル銘柄にとって、最後の振い落しになるかどうか…。非常にワクワクしています。まぁ、貧乏人なので、やはり追証の心配は尽きないので、今日は余裕があっても、新たに買う事はしませんでしたが…「楽しみな足音」が響いてきているような…。ワクワク感が生まれ始めていますね。果たして、この気持ちが更に広がるのか…。それとも萎むのか…、どっちに転ぶのでしょう。先が見えないカタル君、土曜日の株式教室のレポートのように右手に強気、左手に弱気を抱え、相場に臨む次第ですね。

今、神主さんから電話が来ましたね。彼も買いたいような口ぶりでしたね。でも土曜日の株式教室の懸念を話し、スマートコミュニティーの構想も述べました。どっちの行動を取るのか分かりませんが、他人は、他人ですからね。自分は、自分の力量の範囲で…粛々と行動するだけですね。このワクワク感は、果たして更に膨らむのでしょうか? 楽しみですね。

良いですか…、日本郵政が民営化されると言う事は、「財政投融資」に流れていた無駄な資金が、効的な運用に変わるのですね。日本国の第二国家予算を支えていた裏の資金が表に出るのです。分かりますね。昔からの読者なら…郵政民営化の話題の時に、何度も、この仕組みの矛盾を説きました。これが、構造改革ですね。なにも、JA改革だけではありません。日本は、中国のような共産的な仕組みを抱えていました。この構造改革が、今回の株高の主エンジンなのですね。

スチュワードシップコードからコーポレートガバナンスの変化が、日本株を10万円に押し上げるのです。このワクワク感は…堪りませんね。カタルらしい法螺が、通用する世界が、またやって来ます。株式投資は変化率であり、夢を買うのです。その行動が、やがて現実になり、人類が進化します。丁度、ITバブル期にナスダック市場が付けた5136ドルを、先日抜いたのは…ITバブル期の夢が、現実に変化しているのです。丁度、007が赤字から黒字に変化するようなものなのですね。この変化を感じて欲しいのです。それでは…また明日。



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