カタル:国道交通省から基準地価動向が発表され、相変わらずデフレ状況が見えますが…、明らかに変化が表れています。東京の商業地から、利回りが確保しやすい地方に地価上昇が広がっている様子が窺えます。3面の博多駅周辺は、大阪のデベロッパーが路線価の5倍に近い価格で入札したと報道されています。この記事の表題は「危うさ潜む 地価上昇」と見出しが躍っています。思わず…カタルは「待っていました!」…と声を掛けながら新聞を読んでいました。この心理…、長く株屋をやっているベテラン証券マンには、ご理解いただけると思います。まさに不動産市況も金融相場が、ようやく、やって来たとの印象です。
皆さんもご存知のように、どの相場も、大相場は、いつもこんな感じで仕手戦が演じられます。この見出しは、まさにピッタリの表題です。人間心理とは、こんなものですね。長い失われた時代の為に、人々の心理は完全なデフレ状態に陥っています。バブル崩壊から、長い期間を経て1300兆円も、我々は土地資本価値を失ったのです。その反転の兆しが、ようやく見え始めています。ここ2年~3年は、東京圏の不動産が上昇し、それが地方に波及し始めました。日銀の量的な緩和政策が、ようやく実体経済に波及し始めています。
日銀がリートを買うので利回り低下が発生し、ハードルが下がったために、路線価の5倍近い価格で底地を買って、一から開発してリートに組み込んでも、収益が得られるのですね。既に上場されているリートは3割近い含み利益が存在しています。それでも利回りが低下してきた…と、現状は尻込みするのです。現在のリートの配当利回りは、上質のものでも5%を確保できるのでしょう。一方、預金金利や国債は如何でしょう。
昨日、カタルは毎日新聞の金融庁の方針転換の記事を紹介しました。本日は日経新聞に「受託者責任」の話が、登場しています。「顧客本位を問う」との見出しが躍っています。今年に入り、財務省と日銀そうして金融庁は、月に一度だと思いますが、合同会議を開催し始め、政策連動を開始しています。今までは、いくら日銀が緩和しても…金融庁が金融機関を雁字搦めに縛り、赤字法人には融資をするな…と言ってきましたが、今では銀行が、最も危ないベンチャー融資に、舵を切って博打を始めました。
ベンチャーの成功確率など、かなり低い筈です。まさに「千、三つ」の世界ですね。僅か、0.3%の成功で採算が合うのが、この手の投資です。1億ずつ1000社に投資して、3つが上場できるかどうか…なのですね。それで収益が得られる世界です。まぁ、みずほクラスがやっているのは、既に成功し始めている上場予備軍投資なので、正式なベンチャー投資とは言えませんが…。
でも時代の変化を感じますね。確実に動き出してきています。此処で、もう一つ…同じく日経新聞の18面ですね。バイト時給のグラフが目に留まりました。記者もいい加減と言うか…もう少し手間をかけて、時系列の資料を追えばいいのです。カタルはリクルートのサイトに飛び、同じ資料を集めグラフを作成しました。本当はリーマン前から集めればもっといいのですが、リーマンショック後からにしました。それでも…カタルの狙いはこのグラフに出ています。明らかに賃金は確実に上昇しています。
カタルは「馬場レポート」の意味を、これまで、何度も解説しています。失業率が来年になると…3%割れが定着します。そうすると日本でも賃上げが、幅広く広がります。今は政府の意向を受け、大企業だけが賃上げを政策的に実施してきました。しかし今年は、トヨタのように業績は良いのに…充分な賃上げを実施しませんでした。しかし来年は、そうしないと…人材確保が難しくなります。完全にインフレモードに変化します。
おそらく…1月のマイナス金利も、効果を発揮しているものと思われますが、それ以上に金融庁の方針転換、所謂、政策の協調性が生まれた成果でしょう。故に「景気の中弛み現象」から、ようやく抜け出して、本格的な名目時代へ突入する筈です。パチパチパチ…、ケネディクスの人気は、全くなくなり、信用買い残はどんどん減り続け…昨日のTICK回数は、なんと871回しかありませんでした。枯れてきましたね。この意味を理解できる証券マンが、現場に何人、残っているかどうか…。「1300兆円の逆襲」相場の下準備は整いつつあります。
良い言葉ですね。「危うさ潜む、地価上昇」素晴らしい表現です。相場の格言に、「金融相場は悲観の中に生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟して、幸福感と共に消えて行く」と言う物があります。まさにピッタリの表現です。この人間心理は、相場の極意です。
カタルは様々な資料を示し、時代背景を解説しています。カタルの課題は「時間の謎」ですね。条件が整っているのに…なかなか現象が現れないケースや、タイミングの把握です。やはり未来時系の推測なので…今、行われていることが、未来を変えますからね。仮に日銀の包括検証で方針が変わったりすれば…未来図は、また変わります。時代を早める事も出来ますし、遅くすることも出来ます。だから常に相場観を修正しなくてはなりませんが…ピッタリのタイミングに合わせるのは、難しい課題です。
カタルは何度も述べていますね。上がる株など…既に事前に決まっていると豪語しています。新聞を丹念に読んで考えながら読んでいるかどうかです。記者が何故、その記事を掲げたのか? 背景を推察しながら読み、相場状況と照らし合わせ、検証作業をします。時代の変遷を受け、相場がどう反応したかですね。市場経済とは…市場の動向を見ながら、政策を変えることを言います。自分が正しいと思わずに…何故、3年もケネディクスは横這いなの?…と真摯に現状を受け止め、理解に努めねばなりません。分かり辛いですからね。
一般的には地所や三井不動などと違い…1兆円以上の支配不動産の価値は、外人にも理解できないのでしょう。海外のリートと日本の仕組みは少し違います。日本の場合は管理会社の意向が強く働きます。不動産取引の世界はいい加減ですからね。価格などあって、ないようなものです。
話しを…少し変えますね。クラウドワークスは、当初のカタルの目標株価を達成しました。故にどちらでも良いと述べています。利食いしても良いし、そのまま保持しても良いとカタルは考えています。出来れば…11月に発表される数字を確認すると上場来高値を更新できるかどうか…分かると思っています。前回の数字発表は、カタルにとって期待値に届かなかったのです。でもマズマズでした。もし、今回の数字で大きな伸びが見込まれるなら、俄然、面白くなりますね。再びカタルはクラウドワークスに買い参加する事になります。
現状は下がれば…買っても良いかな? …程度の評価です。再び800円を割れるなら、バカになって買いますが、4ケタに乗り、調べると分かりますが、簡単に1200円台の壁を超えられるものではありません。しかし…この形は明らかに玉が吸い上がっており、誰かが買っていますね。おそらく…内部情報に関与した仕掛け人でしょう。それでないと…このタイミングで仕掛けませんね。この仕掛けは今年の春から始まっています。壮大な時間を掛けての仕掛けですから…かなり天井は高く、一気に超人気株に育つかもしれません。その見極めはこの揉み合い状況に拘わっています。どんな形で時間調整をするかどうかですね。
此処でのカタルが理想とする調整過程を演じるなら、カタルは再び高値を買い進むかもしれません。それは全てケース・バイ・ケースです。既に多くの読者は利食いしたと思います。しかし今年初めに、音声認識で仕掛けたフュートレック(2468)と明らかに違います。フィートレックの場合4ケタ乗せの後、明らかに違和感を覚えたので「撤退宣言」を直ぐに出しました。しかし今回のクラウドワークスは、どちらでも良いと述べています。利食いしてもしなくても…。場合によれば、この高値での買い増しが正解かも知れません。カタルには、判断がつかないのです。現状では…11月に予定される数字を観るか…ここしばらくの株価推移を観察しないと…次の一手が打てません。
理想形は、出来高が継続する事です。10万株以上の出来高が続き、落ちないことが条件の一つでもあります。場合によれば、何度か壁と思われる1200円台も付けるでしょうが…おそらく、直ぐに抜けるとは思えません。上場時の出来高は、かなりありますからね。このシコリを、時間を掛けて、ほどく作業が、次のステップに繋がると考えています。それでは…また明日。カタル自身は、残りの玉は売らずに、現引き作業をしています。場合によれば、また買いますが、大きな変化がない限り、現状はそのまま「ほったらかし」でしょう。貧乏人なので、それほど、玉は残っていません。トホホ…貧乏は、いい加減に嫌いです。