かたる:この所…日経平均株価のこう着状態を、嘆く記事を多く見かけます。しかしカタルには「名目時代」に向けた「ステップアップ」の準備期間にみえます。何か…久しぶりの躍動感と言うか…。38915円の最高値が射程圏に入って来たように感じているのです。ただ…未だに多くの企業が、保守的で…新時代を感じていながら、積極姿勢への転換に戸惑っている様にも見えます。
まぁ、当たり前ですよね。何しろ、「失われた時代」は長く…多くの現役世代は、名目経済を知りません。日銀は2007年の失敗を経験していますから、辛うじて…名目政策を続けています。…が、しかし金融庁は、なかなか自分達の歴史的な立ち位置を、理解してないようにも感じます。
カタルは内閣改造を受けての安倍首相の記者会見を聴き…きっと株価は、大幅高になると考えました。彼は「経済最優先」を述べ、真摯に、この度のゴタゴタの「反省の弁」を述べていました。
統計データは、まもなく、深かった「流動性の罠」を抜け出す事を示しています。人手不足は深刻なのです。一般的に新規有効求人倍率を見ますが…正社員のものは、これまでなかったのです。しかしこの両者の変化度合いから推察すると…たぶん失業率3%割れが、正社員でも人手不足の数字なのでしょう。
今までは、いくらでも応募があったので、人間を人間として扱わないブラック企業問題が存在していました。経済統計は改善しているのに…なかなか実感が生まれません。賃上げも政府主導で、政策を強いられ、いやいや…企業は協力してきました。しかし、ようやく先月、正社員の求人倍率も、1倍を超え…名目時代が確定したのです。
まだ…この見方は市場では定着していません。しかしカタルは、昨年、日経新聞を読んでいて…馬場レポートに「光明」を感じた次第です。一気に、モヤモヤしていた「流動性の罠」の出口が、見え始めた瞬間です。この事は、これまでに…何度も述べています。
事実、「1300兆円の逆襲」シナリオの「雄」であるケネディクスは、株価水準を少し切り上げました。株と言うのは、だんだん良くなる「法華の太鼓」なのです。故に、上昇相場が続くと…だんだん、上昇スピードが上がります。
古河電工は、通期の業績も、珍しく…この時期に、増額修正をしています。長年、ガンだったコーニング社の買収が、ようやく生きて来るからでしょう。ルーセントからバカ高い買い物をして、長く低迷していました。米国経済は好調が続いており、自動車関連と共に高水準の環境です。このチャートは、非常によく出来ており、株式教室のチャート論に、使われるモデルケースですね。
B~Dの200日線割れは、高値保ち合いのボックス相場の下限形成です。しかし最後の200日線割れのEは、200日移動平均移動線が上昇し始め、今度はボックスの下限ではなく、株価水準がボックスの中段まで上げての200日線割れです。そこから時間を掛けずに、株価はこのボックス相場を離脱して…上昇を開始しました。
ポイントはFの場面です。ボックス圏で買った人たちの利食いを消化している形です。しかし株価は崩れていません。買いの勢力が強く、再び上昇を開始します。多くの人はこのFの場面で利食いをして、大切な上昇過程を逃すものです。
何故なら、このボックス過程の時間が、人間心理を誘導して、利食いしたいと言う気持ちに変えるのです。通常の投資家心理として、利食い玉を、長くほったらかして…おくことは出来ないものです。
まぁ、この古河電工は、色んな意味で…教科書で使われるチャートを描いています。あまり早く上がる銘柄を公開しても、多くの人は、株の原理を知りませんからダメなのです。モノに出来ないのです。いくらでもチャンスは転がっていますが、通常は少し儲けて…それで、お終いです。でも実質経済と違い、名目時代は「雪だるま方式」の売買が、とんでもない富を、もたらします。複利運用をイメージすると良いですね。
経営者は、これからドンドン強気になりますよ。最初は、おっかなびっくりの慎重な運転ですが、だんだん大胆な投資に、踏み切ります。清水建設が宇宙事業?…清水は大林に続き、宇宙エレベーター構想でも、持っているのでしょうか?
でも名目時代は良いですね。ユトリが生まれ始めているから、積極的な投資に踏み切れるのです。この古河電工も、昨年1Qの45億円設備投資から、今1Qは一気に27億円を増やし…72億円を使ったそうですね。実に60%増の出費です。このような前向きな投資が、更なる前向きな投資を呼び…「正の好循環」を形成して行きます。これが名目経済です。
日経新聞などの馬鹿メディアは、直ぐにバブルだ、バブルだ…とオーバーな表現を用い、購読者の気を引こうとします。視聴率なども…同じです。言葉の意味も知らない馬鹿ばかりが、日本に居ます。バブルの概念を理解してないのです。
カタルは中国の不動産取引の多くが、現金取引で、頭金も3割とか…5割の実態を知っていたので、メディアは、日本のバブルと比較するあほらしさを知っていました。しかし一般の読者は、背景を理解できません。バブル期は、未来の値上がり率を担保にして、頭金などなくても…土地などが買えたのです。お金がなくても、投資が出来たのです。生保がお金を貸して…株式投資をする保険を販売していました。
異常な行動を容認した日銀と大蔵が居たのです。馬鹿役人め!何が、東大法科だ…。データも読めない馬鹿ばかりです。上に掲載した不動産融資の前年比は30%台の伸び率ですよ。現状は1300兆円も下の位置で…しかも僅か6%程度の伸び率なのです。
一部の鳩居堂前などの相場は、バブル期を上回りましたが…99%~100%近くの不動産はバブル期の不動産価格に遠く及ばないのです。カタルの田舎の土地が公示価格で売りたい時に、売れるなら文句など言いません。売りたくても売れない土地が、日本中に一杯あるのに…金融規制?馬鹿ですね。
まだ名目成長時代が始まるかどうか…。ようやく「流動性の罠」の出口が、見え始めた所です。これからですね。38915円を奪回してから、日銀はテーパリングです。株式相場はいつも実体経済を物語っています。
三菱UFJの株価が、どうして純資産価格を割れているの? 三菱UFJの資産は、都心の一等地です。トヨタのような田舎の売れない土地の純資産とは違います。良いですか…数字にも、価値がある数字と、まやかし数字があります。この違いが理解できないと駄目なのです。本日のレポートは、この辺で…。
さて…IRNETは、現在、有料の株式教室を受講される新規の会員を募集しております。募集期間は、13日の日曜日までです。この機会を逃すと…最低、半年は待たされます。残念ながら、既に、昨日の段階で募集枠を超えた応募があります。しかし…公正を期すために13日の日曜日までの応募は、同じ条件で取り扱います。当然のことながら…前回、前々回に落選された方を優先します。故に、次回の募集があるかどうか分かりませんが…今回、応募して置かないと、次回、もし募集があっても優先されません。
この有料の株式教室は、投資顧問業とは違い、投資情報や投資アドバイスをするものではありません。あくまでも、一般的な株式の勉強会です。しかしカタルは…実践に即した解説をします。形式上の理論などは…ケースバイケースで、株式投資には、あまり意味がないからです。
料金は半年で5万円です。月2回の有料レポートをアップします。6か月間なので…12回分の有料レポートです。
新規会員の人は、過去に書いたレポートも読めます。この料金が3000円です。故に…合計で53000円が、これから半年分の新規の会員料金です。これに消費税が8%掛かりますから、結局、57240円が、必要になります。ただし学生の人は「半額」にします。その旨、メールに記載して下さい。(当選されたら、学生証などのコピーの添付をメールで求めます。)
残念ながら…全ての応募者に、お応えできる枠もないと思います。これまでは2回、過去に有料会員を募集しましたが、1回目は120名の応募があり、実際の採用は30名程度でした。それから2回目は、応募が減り…たぶん料金が上がった為です。50名程度の応募で10名程度の採用だったと思います。
今回も…10名ほど募集します。全員が採用になるかどうか分かりませんが…応募される方は、右のメールアドレスから、先ずはメールで応募して下さい。表題に「会員応募」と記載して下さい。13日まで…募集する予定です。
記載事項は「氏名」、「年齢」(10代とか60代とか…で結構です。)「住所」(都道府県だけで結構です。東京都、北海道とか…)以上の3つの記載は、絶対に必要です。尚、前々回、前回、落選された方は、その旨をメールに記載して下されば…採用に辺り考慮します。
応募された方、全員に…、必ずメールを返信します。その時期は、13日までの募集ですから…20日までに、メールにて振込先などを記入の上、返信します。落選された方にもメールいたします。それから入金が確認されたなら「パスワード」を発行します。新規講座は9月から始める予定です。関心のある方は…応募されてみて下さい。
先ずは…ご案内でした。それでは…また明日。