昨日の日経夕刊の十字路、「ティッピング・ポイント」は、非常に重要な考え方です。
三菱商事の武居調査部長のコラムですが、流石、商社マンです。この考え方は、全ての相場(市況もの)に、当て嵌まります。基本的な人間の「心理現象」を述べています。値動きが派手になり、規制が発動された「ムトー精工」を、今年、カタルは取り上げました。
カタルが、最初に買ったのは…今年5月の話です。有料読者向けに…「夢テク」と一緒に「ムトー精工」を5月21日の会員向けレポートで取り上げました。あれから丁度、半年が経過します。5月19日は556円の引け値でした。そうして…22日は582円の引け値です。この銘柄は、日証金リストからのリストアップですが…最初のリスト登場が5月12日です。
決算数字が良くて、数あるリストの銘柄から、カタルは選択しました。でも仕掛けた当初は出来高が薄く…苦労しました。 チャートはこのような展開で…なかなか飛び出さずに、休みながら上がる段階が継続しており、途中で嫌になり、売り抜けています。
多くの人はカタルのように…最初の値動きは悪いですから、カタルのように僅かな儲けで、逃げ出すのが通例です。カタル自身が、あまり長く手掛けず、途中で卒業している訳です。だから充分に、この銘柄の上昇を活用していません。カタル銘柄には、こんな事例が、たくさん存在します。
どれに…力を入れ仕掛けるか? 難しいですね。
仕掛けている時には、未来図は分かりません。株価が上がるのは分かるのですが…、どんなケースを歩むか? どのスピードで上昇するのか? 的確に見通すのは…自分が仕掛け人になる程の力量が備わらないと、相場のコントロールは出来ません。カタルの資金量は限られており、相場など、コントロールできる道理がありません。
でもこのムトー精工のように…明らかに上昇角度が大きく変化するポイントがあります。そのポイントが…冒頭のティッピング・ポイントです。たぶん、このケースでは出来高が増加したポイントなのでしょう。しかしAの地点でも揉み合いを演じており、このケースはこのティッピング・ポイントを解説するのに、相応しいのかどうか。
むしろVテクのチャートで、説明した方が相応しいようです。その様子が此方です。カタルは3000円台で、苦労して時間をかけたのに…、結局、一番、おいしい部分を取れていません。まさに…コンチクショウでありあんす。要するに…いつもカスっていますが、的を得ていませんね。
今回のケネディクスは、既に4年が経過しています。でもこの月足チャートは…素晴らしいのです。カタルは、これから本格的な相場に発展すると考えています。要するに、何処かで出来高が1000万株、2000万株と大きく膨らみ、本格的な相場がスタートすると考えています。
今回は、昨日の日経夕刊をヒントにして、相場の上昇角度が、大きく変化する「ティピングポイント」の話を、展開しています。ついでに…ケネディクスの月足チャートを掲載しておきます。26年ぶりに22750円のデフレの扉がようやく明けたのです。株式相場は、常に…時代に、先行して動いています。
カタルの苦節30年の…「苦労」が報われるかどうか…。来年、明らかになります。本格的な名目時代の開始は、来年から…数年は続くと考えています。カナダの不動産は高騰を続けています。日本も、長く失われた時代が続き…常識的に、この時間のギャップは、必ず埋まるものと考えています。「失われた時代」が、如何に不条理なものだったか…を代表する相場に、発展すると考えています。それでは…また明日。