シンギュラリティ

流石、米国株です。株価は良く戻りました。SP500では「高値奪回」が視野に入って来ました。基本的に3尊天井のような形を作って調整するか…、一気に高値を抜いてから調整するか…、この辺りで値固めをするケースなど…いろんなパターンが考えられます。

SP500の推移

ただ年初から一気に上がっているから「調整」と考えますが…この形を長いトレンドで見ると1年半程度、このボックス圏でウロウロしていたとも…考えることが出来ます。そう考えると…今回は慎重派が多いだけに上昇波動が長期化することもあり得ます。収益など…どうなのか? スマートコミュニティーが、一気に進行するか(進化論)どうか…。色んな見所があるのでしょう。

アップルの推移

一方、ようやく戻ってきたFAANG株の代表的なアップルを見てみましょう。この株は携帯電話の不振が言われ、他の株と比較すると弱い戻りですが、それでも半値水準を達成しました。昔から「半値戻りは全値戻り」と言います。200日線上に顔を出し、一応、高値を狙えるパターンに復帰しています。米国はSOX指数だけでなく多くの株が戻っており、中には高値を更新しているものもあります。

日本株は5月の大型連休や選挙に、秋の消費税の引き上げなどを控え、どうしても本格的な投資家は買いづらいのでしょう。外人投資家は故に日本株を売り越していましたが、ここに来て上海総合株価指数の戻りなど…世界経済への景気後退観測が薄れています。

カタルは長い景気拡大期間に対する漠然とした不安感が今回は強く働き、クリスマスショックに繋がったと思っています。基本的に在庫循環や設備投資、建設投資などの景気循環の波が知られていますが、この考え方の元を考えると…今の時代に合うのかどうか。疑問を覚えます。

今の時代はグローバル時代になり、瞬時にニュースが世界中に伝わります。大恐慌時代は通信手段が乏しく…後手、後手に対策が遅れましたが、今はデータ管理が確りしていますからね。厚生労働省のような統計ミスは、ある意味で時代背景が生んだ不祥事にも見えます。

ビッグデータの活用が叫ばれており、誰もが設備投資をしています。トヨタのかんばん方式は、既に生産の世界では当たり前の効率化です。コンビニの形態をみると今の時代背景が分かります。ローソンを始め、コンビニ各社は既にスマート時代に対応した無人化システムに動き始めています。分かりますか?

何故、カタルが「日本は恵まれている」可能性があると述べているか? 昔は、少子高齢化は「売りの材料」です。付加価値を生み出す人間が減る訳でGDPは伸びないからです。しかし…労働現場の革新により、これからどんどんAIの活用などが進み、人が余るのです。AIはまだ早いですが、RPAを見て下さい。既に都市銀行はこの技術の活用により新規従業員の削減に動き、高額報酬の団塊の世代がドンドン退職し…人件費が浮きますから、スマートコミュニティー化を急ぎます。邦銀株は有望な成長企業になる可能性があります。

三菱UFJの週足推移

分かりますか? この時代背景をよく考えないとなりません。何処で株価が反応するか?もうそんな段階なのです。陳腐な金利動向だけで、株価を見るべきではありません。アジアの成長力は高く7%近いのですよ。都市銀行は、なんぼでも稼ぐチャンスが転がっています。あとはやる気の問題でしょう。これまでは自己資本比率規制達成の為、どちらかと言えば「守りの時代」でした。しかし三井住友も達成に近づき、三菱UFJと共に走り出します。

この胎動が皆さんに聞こえないとすれば…いつまで経っても負け組なのでしょう。

カタルは令和時代を迎え…日本は新たな成長戦略に走り出すと考えています。残念ながら現在のROEでは、世界で負け組のレッテルを貼られています。しかし…どんどん変わりますよ。まだ村論理が横行し、資本論理が明確に見えません。ゴーン事件を巡り揺れていますが、これは彼個人の話ではなく、ルノーの日産支配の問題です。M&Aに発展するかどうか。

おそらくゴーンが居なくなり、日産の業績は低迷するのでしょう。その時に今の論理が浮上します。伊藤忠がデサントを支配したように…ルノーが日産を支配できるかどうか。世界の投資家の注目点の一つです。東芝も同じですからね。

なんでもそうですが…物事の見方には、色んな面があるのです。一面だけを観ない事です。自分の立つ立場を変えて…視点を変える必要性があります。そうしないと…カタルのような失敗を重ねることになります。

セブンイレブンの深夜業務問題は、カタルには「切っ掛け」に見えます。電通問題で2年前に起きた高橋さんの自殺が公になり電通が叩かれました。あれは何も電通だけの問題ではなく、日本中、至る所で潜在的に起きていた問題です。

潜在的な悲鳴だったわけです。その些細な…と言っては彼女に失礼ですが、一人の死がヤマト運輸問題に繋がり、正当な対価は支払う流れになり…賃上げに繋がって来ました。何も失われた時代が、一気に変わった訳ではなく、名目時代になる必然性が潜在的に在ったのです。ゴーン事件もデサント問題も一緒の流れです。

カタルは良く「市場の整合性」の話をします。一つの流れが起る時代背景が潜在的に存在するのです。RPAの活用が人件費をどれだけ削るか? 日本は団塊の世代が続々退職し…企業の内部留保は天文学的…は、オーバーかな? でも過去最高水準に積み上がっています。此処に技術革新のスマート化が生まれていますから、一気に社会構造が転換するシンギュラリティ(技術的特異点=新しい文化の爆発地点)なのです。

多くの人は消費税の引き上げがどうの…こうのと言いますが、今回はキャッシュレス減税が切っ掛けになり、一気に社会変革が進む可能性があります。物事の考え方には色々な視点があるのです。

どれを採用するか…それは読者の自由です。やはり…令和時代を考えると、ワクワクするのはカタルだけなのでしょうか? 楽しみです。

昨日で締め切りました、有料会員に多くの方がご応募下さり…感謝申し上げます。残念ながら…今回も選に漏れる人が居りますが、ご容赦ください。それでは…また明日。



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