市場原理主義者のカタル君は、「米国株の動揺」をこう考えます。政策と市場認識の「ギャップ」が大きいので…株価が変動するのでしょう。単に…政策への信頼性の問題です。残念ながら、昨晩も米国株は立ち直りの「切っ掛け」が見出せません。
でも皆さんは…気付きましたか?
ブルームバーグの報道変化です。昨日の記事は『米国株は「スーパーバブル」、暴落が進行中』との記事でしたが…本日は幾分、表現が柔らかです。「FOMC、3月利上げと年内の量的引き締め開始を示唆か」となっています。年4回から5回に近い…3月の0.5%の金利引き上げ説は後退した「伝え方」に変わっているように感じています。
やはりFRBの行動が遅かったため、このような現象が生まれました。
でもカタルは「リバースレポ取引額(残高)」の推移を観て…相当、ポジション調整が進んでいると考えており、テーパリングの採用で「悪抜け」かな?…と「年末年始の株高」と言う「アノマリー」に傾斜していました。
しかし見事に…この仮説は不発でした。動意はあったのですが…実りませんでした。「株主還元」相場のソフトバンク、日本製鉄に、船株は期待に応え…一時は堅調な動きでしたが、ここに来て…全体の環境悪に、再び、沈んでいるイメージです。仕切り直しかな?
1月のFOMC(1/25、26)で「大きなポカ」がなければ、なんとか…目先は乗り切れるのでしょう。しかし長期的には、しばらくは駄目でしょう。「ネットフリックス」(NFLX)の反応を観る限り…大幅な「値戻し」と言うか…前の状態は期待できません。株価は21.79%下落をしましたが、論理的に株を買えるかどうか…まだ、株価は高いようにカタルには見えるからです。何しろ下がってもPERは35倍です。やはり米国株は、まだ高い水準です。
ソフトバンクの株を解説するときに、「アマゾン」と、株価が下がった「アリババ」を比べました。アマゾンは55倍で、アリババは17倍です。アリババの評価が正当な株価評価のイメージです。 問題はアップルです。この会社のPERは28倍です。カタルはアップルも高いと思っています。
米国株の注目点は、この「アップル」と、馬鹿高値を付けた「テスラ」の評価に集約できるのでしょう。この二つの株価だけを観て…判断をしても良いのでしょう。今のテスラは「空売りの買い戻し」があるのでしょうが、そろそろ…その買い戻しが切れても…不思議ではありません。そうすると…ネットフリックスの「二の舞」になります。決算を観た反応が注目されます。
ただ…ね。通常なら一旦は、「値戻し」があり…徐々に適正株価を探るものです。そこで…ARKKのETFの株価を観ています。そろそろ「コロナ前」の爆上げ相場の前の株価水準になります。あと10ドルほどです。出来高も増えて来たようです。
インフレとFOMCに新興株の動向は「見えない糸」で繋がっており、あるシナリオが浮上します。その対策を事前に考えているのが…カタルです。もともと…昨年の春にお金を引き上げた時に、市場には「違和感」を抱いています。初めての経験なのです。運用の途中で資金を引き上げるなんて…そこ程、見えなかったのでしょう。
此処での基本戦略は、金利上昇で恩恵を受ける「バリュー株」の選択です。
「株主還元」相場と言うのは、そういう側面を持っています。次に来る流れである「設備投資」相場は、今年後半がメインになるのでしょう。
日本株はようやく「新しい展開」場面を迎えたと、カタルは思っています。今回のインフレから米国の金利高は、その切り替えの…良い「切っ掛け」だろうと思っています。故に過去の日本株のように、世界は低迷しても…日本株は「独歩高」する素地があると思っています。
何故なら…「アジア圏の躍進」があるからです。
多くの人は「一過性の物価高」と述べ、今回のインフレ圧力を見誤っています。いよいよ…日本周辺のアセアンを中心とする人口の多い国々の成長力が加速します。何しろ…ようやく、まともな可処分所得の水準(購買力が高まる)になって来たのです。
中国の「共同冨裕」からの展開も、ベトナムやタイを始め…人口の多いインドネシアの首都移転などもあり、大きな成長期を迎えます。これらの国々の立ち位置は、日本の昭和30年代なのです。「3種の神器」と言われた冷蔵庫や洗濯機にテレビが爆発的に売れた時代と同じ時代背景があります。
だから…「ダイキン」(6367)は、今回の下げでは「拾い場」になると思っています。注目しておいてください。カタルは機関投資家でもないから株を買いませんが、意外に良いものになるかもしれません。
でも…イメージは少し違うのです。ここでは、もう一つ…「ダイキン」と共に…注目しておくべき株は「ZHD」(4689)かもしれません。なにしろ…「LINE」を取り込んでおり「ZOZO」を傘下に持ち「ペイペイ」があります。更に…通信のソフトバンクも同じグループですからね。
このLINEを上手く纏め、アジア圏での「覇権」を握ることが出来るなら…アップルやグーグルに対抗できる器になれる素地を秘めています。果たして川邊健太郎社長は、その器か、どうか…の試金石になります。ここ3年から5年の期間が重要です。
楽しいでしょう。株式投資は…こういう未来図の「夢を語れる」相場になると良いですね。
悲観にくれる…解説なんか、意味はありません。
カタルはデフレが終焉を迎え…インフレになるイメージを抱いています。非常に大きなシステム転換です。何しろ…日本は33年も「失われた時代」だったのです。ただ…「待てば海路の日和あり」と、何もしない奴が、勝つ世界なんか…馬鹿らしい時代です。
やはり積極的に「頑張る奴が、勝利を収める」社会でないと面白くはありません。昨日の日経夕刊に公的年金が0.4%減って、消費者物価が0.5%上昇している記事が載っています。合わせて約1%です。年金で食えると思ったら大間違いです。
先日、坂道の途中で歩けなくなった老人の話をしました。子供はいるそうですが…同居をしてないようです。最近、知り合いの老人ホーム探しを手伝ったりして、この介護問題の深刻さを痛感しています。
年間500万円もかかる老後時代、20年で1億円に「一時金」です。やはり普通の人は無理です。多くが「人間動物園」行きでしょう。そう考えると、自殺を認める社会の構築も必要です。安楽死を認めるのが、良いと思います。多くの老人は「死にたい」と思っている人が、大勢いるはずですが…自殺と言うのは勇気が必要です。延命処置などすべきではありませんね。回復の見込みがあるなら別ですが、「胃ろう」など…は、すべきではないでしょう。
話は逸れましたが、時代が大きく…変わります。33年ぶりに「積極派が勝ち」を収める時代になるのでしょう。ラッセルをしましょう。果敢に挑戦をすれば…きっと、活路が見えます。これは…カタルの「生活信条」ですから投資方針も同じです。
昨日、紹介した「米国株は「スーパーバブル」、暴落が進行中」と言うシナリオは政策が間違った場合の「筋書き」です。
人間は株価暴落のような現実を、回避しようと画策をします。FRBのパウエル議長も、バカではないでしょう。確かに…対応が遅れたことは事実です。しかし11月には方向転換を始め、そのアナウンス効果が、十分に…市場で反映されているから、株価が実際に下がり、「一定の効果」があります。今回のFOMCの焦点は「市場との対話」です。ここが見処ですよ。まぁ前半はゴタゴタから下値を模索しますが…後半は政策への信認が増すのが通例でしょう。
日本だけですよ。三重野元日銀総裁のように…偽物が上に行く国は…。米国は曲がりなりにも…市場経済の国で、本物を育てる国です。だからJPモルガンのダイモンCEOの年収は9.5%増の3450万ドルなのでしょう。これが世界水準です。このような格差を嫌うのが…岸田政権の「新しい資本主義」なのでしょう。北欧型の福祉社会を目指す官僚派閥もいます。
市場が一番である米国なので…カタルは、そんなに株価の先行きを心配はしていません。「スーパーバブル」という表現は、テスラなどの一部の企業を言うのです。それに…既に株価は、かなり下がって来ました。既にナスダックは200日線移動平均線を割れています。
リーマンショックのような下げではなく…今回は「ITバブル」のようなイメージでしょう。200日線を割れた後、回復する時間があります。
でも…その後に回復軌道に戻ることもあるのです。これは時代進化の話です。ARKKのキャシー・ウッド氏の言う未来社会の「進展速度」の問題ですね。金利高など…を含め、お金の流れがどう変わるのか? この見極めは、依然「混とん」としています。多くの要因が株価に影響を与えます。来週は、そのような環境の中で株価が揺れますが…FOMCを通過したら、株価は安定すると思っています。
無理をしない投資をしていれば…ケセラセラなのです。 例えば…バリュー株代表の三菱UFJはこんな感じです。増額修正は確実で自社株買いを実施中です。ちゃんと未来図を反映した株価になっています。
遅れて登場する設備投資のTHKなどの株価位置はこんな株価推移です。自分の頭で考えれば…米国株の動揺からアタフタしなくなります。この下げは、ある意味でチャンスかもしれません。それでは…また明日。
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