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いやはや…「米国株の反乱」に遭っています。この表面的な現象は、このような極端な見方が登場した影響もあるのでしょう。この警告は、昨年の春からあります。

午後から広がる警戒感S&P500の5日間の様子

そもそも…半導体株などを観ると分かります。もともと半導体は市況商品ですが…時代革新により、用途が広がり…需要観測が的確に判断できなかったのでしょう。そこに車のサプライチェーン問題です。まぁ、行き過ぎですが…こんなものでしょう。このブルームバーグで紹介されている過激な意見は、昔からあります。国内では…澤上さんなどは、その口です。

ただ金利が上がるから、株が下がると言う単純な考え方は間違っています。

このような低金利が「異常な状態」ですから、徐々に変化させる「スパンが長い…大転換」なのでしょう。この現象は「慎重な日本人」にとって、逆に「良い現象」だと思います。

未来図を心配して…投資が遅れていました。慌てなくても物価は下がると言う判断から…早く行動をしないと…物価は上がると言う基本概念が変化します。これは設備投資などにおいて、大きな心理変化です。そもそも…デフレとインフレでは「行動スタイル」が大きく変わります。デフレは静観するのが正しい「待てば海路の日和あり」…でしたが、インフレは積極派が勝利を収めます。遅れれば、遅れるほど物価が上がります。

昔…隣の浜ちゃんが「大和ハウス」(たしか…)を空売りして…大ヤラレしたそうです。彼は富山出身で、都会の住宅環境を理解してなかったのです。早めに土地を買い、家を建てた人が勝ちのインフレ時代です。日本は「失われた時代」において、長くデフレを経験したために「資産インフレ」を忘れています。

この結果が、企業の内部留保484兆であり、個人の現預金残1072兆円の現実を生みました。今度は逆です。大きな体制転換でしょう。カタルはこの現象が「数年は続く」と思っています。だから「野村証券」(8604)の選択になっています。この発想は一昨年末からです。

商船三井の月足推移

ここで2006年から2007年のリーマン前後の船株と、銀行株を比べてみましょう。銀行は再編があった為に…長いチャートがありませんが、バブル期は「馬鹿高値」を付けていました。どの金融株も数千円の株価です。カタルはバブル期と、そうして…リーマンショック前の経済環境に、今の状況は似ていると考えています。銀行株が上がるのも、船株が上がるのも同じ理屈です。基本はインフレ環境が背景にあります。

三菱UFJの月足推移

船株の運賃を「一過性の現象」と片付けるのは、非常に危険だろうと思っています。まるでパウエルの「一過性の物価高」と「同じ響き」に、聞こえます。パウエルは、何と言っていましたか? その考えを改めたのが11月です。ところが僅か1か月程度で、またテーパリングを早め…6か月の移行期間から3か月にしました。そもそも昨年の春に、方針転換をすべきだったのに…約半年程度、現状認識が遅れています。コロナ騒動の為に雇用問題を優先したためです。

ところが…世論が物価高に声を挙げると、中間選挙を控えたバイデンも慌ててインフレ問題を口にしますから、今度は態度が豹変したように…年2回~3回の利上げが、4回に変わり0.25%の利上げ4回が…更に3月には0.5%の引き上げになっています。まだまだ続きます。驚くことに…FRBが持つ国債などの資産の「切り売り」が指摘されています。償還を待っての「持ち高調整」をせずに、市場で売却すると言うのです。これでは…市場は混乱をします。このカタルの観測と同様の意見がありました。此方です。

たぶん…市場の反乱は、この「FRBの豹変」が原因でしょう。

だから1月のFOMCを控え「不安定な株式市場」になっているのでしょう。日本のバブル期に似ています。澄田元総裁が円高対策で、金利平価説を採用し、ガンガン利下げをしました。そうしてバブルが形成されます。問題は既にピークを迎えていたのに…後任の三重野元総裁は「急ブレーキ」を踏んだのです。ジェットコースター政策です。

この行動が、金融機関の大量の「不良債権」を生んだのです。バブル崩壊は、これだけが原因ではありませんが、大きな要因でした。同じ失敗をFRBが犯す可能性を、市場は懸念しているのでしょう。果たして…米国のFRB議長は本物か…。偽物か…。市場が判断を下します。カタルは「市場原理主義者」ですから…市場の警告が正しいと思います。過度の金利引き上げは混乱を招きます。

ARKKの日足推移

最近、何故…ARKKの様子をカタルレポートに登場させているか? この背景には、ある狙いがあります。この発想は貴重な情報だから、一般化は先です。先ずは、会員レポートの登場させた後に、何れ…公開します。

ある狙いがあるから、事前に布石を打って…皆さんに考えてもらっている訳です。そうでないと…「市場の整合性」が保てないのです。船株の低PERの謎と同じ現象です。因みに…商船三井の決算はFOMC(25日~26日)が通過した後の1月31日です。この1月はFOMCで不安が一掃されるかどうか…問われます。

悪材料としては、このFRBの方針とやはりウクライナ侵攻かな? 仮にロシアが侵攻したら…原油価格が上昇します。まぁ世の中は、何とか…なるさぁ~なのです。あまり先の事を心配してもしょうがありません。

ここで基本ですが…自分の負けが込んでくると…「悲観シナリオ」を採用しがちになります。市場には、様々なシナリオがありますが、自分の気持ちで選択するシナリオが変わります。故に、「ブツブツ投資」なのです。一度に買わず、一度に売らず…徐々にポジションを変化させます。そうすれば…大きな「間違い」を避けることが出来ます。自分自身の間違いがあったら…時間を置くことを勧めます。株なんか…どうでも良いのです。

「株主還元」相場の優れているところは…株価が上がろうが、下がろうが…安定した利回り配当を貰えます。日本製鉄の株価が下がり、再び8.76%の利回り表示になっています。これなら…株価が下がっても心配ありません。何故、株を売る人が居るのか? 不思議です。

カタルが何故、1兆円もの自社株買いをするソフトバンクを選択したか? 

最初は「外部環境の悪さ」(共同冨裕に金利高)から外したのです。今回は参加しないと…と決めたのですが、考えを改めたのは、こういう閑散相場が続く可能性を考慮したのです。その時に、やはり1兆円は凄い金額だと思いました。まもなく…底値から離脱する可能性があります。ですが安全を観て、高い時に売り、安い時に株を買うボックス相場を念頭に何度も利用すれば良いですね。簡単でしょう。株式投資は…。物理的な売り買いに徹します。

でもカタルはスケベだから…もっとボラティリティーの高い船株に傾斜しています。まぁ選択は様々です。自分が好きなものをやれば良いのでしょう。今、三菱UFJを5000株だけ買ってみました。買値は670.6円ですね。

たぶん2週間程度の休みを経て、再び上昇を開始すると思っています。先ほど昨日、買った川崎汽船を売ったためです。やはり6000株は、今のカタルにとって…持ち高が「過大」のようです。本当は買いたいのですが…力量配分の為に間違っても、損失が少ない三菱UFJの選択になりました。この性格は株屋です。信用の枠が空くと…何か、買わないと気がすみません。待つことが苦手です。トホホ…早く貧乏根性から脱出したいものです。

カタルには、株が、あまり下がるように見えないのです。

共英製鋼 の日足推移

何れ…米国離れして、日本株が独歩高しても良いような環境に見えるのです。例えば…カタル銘柄の「共英製鋼」(5440)です。この株は合同鉄鋼と共に注目したことがありますが…スクラップ価格の高騰で採算が悪化して、価格転換が進まなかったのです。ですが…最近知ったのですが、この会社はベトナムの電炉にも着手しています。このようなアジア圏に進出している企業の中から、キラリと光る銘柄が発掘できるなら…今年は「勝ち組」になれます。読者の方で、何か見つかったら…カタルにも教えてくださいね。きっと何か大物が出てきます。

その意味で普段は貶している岸田総理の発言が此方です。この通りです。米国にTPPへの参加を促すべきです。珍しく岸田総理と意見が一致します。

しかし米国のバイデンは3流のようです。政策を通過させることが出来ず…後手、後手に対策が回っている印象です。ロシアも中国も北朝鮮も外交は全滅に見えます。内部の経済政策も…難しい舵取りは事実ですが、株価が安定しなければ駄目政権です。こう考える、日本は恵まれていますよ。何しろ、動かないお金が、唸るほど…あります。

「シックHD」(7365)のTOBのように、買収価格の株価がゴロゴロしています。川船も例外ではありません。マークに買収されたら、日本郵船や商船三井は連合を組み、買収合戦に発展するかもしれません。それ程、割安な株価です。もう…どうかしています。

多くの人は9月の連想、トラウマに襲われて、慌てて売っていますが、今回は時間軸が違います。約4か月違います。まもなく正しい決算数字が出ます。期末の数字を誤魔化すことは出来ません。期中の予想は控えめに打ち出せますが…期末の数字は厳格な事実です。

早めにやれば…ガンガン「空売り」を呼び込めますが…果たして、やる奴が居るかどうか…。カタルは公約をしています。川船の8770円を切ったら、また川船を買い増しをすると述べています。

そこから、一気に2万円がカタルの基本シナリオです。だから8000円でも売らずに…ここでの「損切り」を余儀なくされています。追証は物理的に持論を通せません。仕方ありませんね。本日は1000株売り、これで5000株です。貧乏したものです。

やはり3万円台の「レーザーテック」(6920)を空売りしていれば…良かったのかもしれませんね。本日も下げています。半導体は値惚れで買ったら大変ですよ。気を付けましょう。

買うなら銀行・証券・不動産の3点セットの「資産インフレ株」でしょう。もう一つが…BASEなどの…売られ過ぎた株です。本日は505円まであります。ようやく500円の所に来ました。実は、昨日は少し買ったのです。何れ、詳しく述べます。この仲間も株もそろそろ…反転する頃合いだろうと思っています。

「ロコンド」(3558)なんかも、その口の銘柄です。基本は無理なポジションを持たない事。あまり悲観をしない事、ブツブツ投資を「心掛ける」ことなのでしょう。

基本戦略は資産インフレであり、株主還元相場に設備投資関連でしょう。この路線を堅持すれば…損はせず、儲かる筈です。あとは皆さんの選択です。それでは本日は此処でお終いです。果たしてパウエルFRB議長は、馬鹿かどうか…。この1月にも明らかになります。

市場原理主義は、市場が正しく…その動向に追随する政策を言います。そうすると…2月の株価も見えてきますね。このシナリオが、皆さんに分かるかどうか…。それでは本日は、この辺で…また明日。



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