米国金融

米国の金融界は、依然として金融危機の傷跡が残ったまま…、FRBのストレステストなどをクリアしようと努力しています。しかし流石、一流の投資家と言われるバフェットはすごいですね。カタルはこのリーマンショックからの株価の行方を追っているのですが、ウェルズ・ファーゴ(WFC)が、米国金融界で最も良い投資対象でした。その様子を、シティーバンクとの比較でご覧ください。リーマン破たん前の株価を元に指数化しました。

米国のファーゴとシティーの比較推移
image-340

米国のファーゴとシティーの比較推移

この金融危機は2008年9月12日から9月15日の休みの間に、リーマンの破たんが決まりました。15日の月曜日にリーマンは破たん申請をするわけですが…流石に市場経済の国ですね。CDSと言うリスク分散の保険機能を担っていたAIGを国有化し、被害の拡大を止めましたね。概ね、最も苦戦していたシティーバンクも、峠を越えたようです。日本のリテール部門を売却したのは、ストレステストの影響がある訳です。

ただカタルは、未だに疑問を感じているのですが、何故、政府の管理下にあるフレーディマックやファニーメイなどの住宅金融のGSEを、民営化しないのでしょう。まだ傷跡が残っているのでしょうか? オバマ時代は無理で、共和党政権下になると動き出すのでしょうか…。多くの皆さんは、株価を見て、経済は万全に回復していると…考えるかもしれませんが、システム崩壊で受けた傷跡と言うのは、意外に深いのですね。 わが国の三菱UFJも、1989年からのバブル崩壊で、明治維新から培った財産を、すべて吐き出したのです。

「1300兆円の逆襲」と言う言葉の裏には、様々な思いが隠されています。

カタルはNHKで放映されているイギリス貴族の「ダウントン・アビー」と言うドラマ番組がお気に入りです。株価の動きをみる場合も、背景に流れている時代から、水面下の動きを分析して、行動しないと大変なことになりますね。このドラマのモデルになっているハイクレア城は実在しているそうで、ドラマの成功を受け、城の修繕費を稼ぎ出したと言います。貴族社会も時代に乗らないと没落します。

利上げ観測で…米国株が大きく揺れるのは、通常なら、この観測から2年になりますから、そんなに株価は動揺しない筈だと思うのですが…、大きく乱高下する様は、やはり水面下の金融機能が盤石ではないのでしょう。イエレン女史は「労働の質」に拘っていますが…、金融株の動向をみれば、経済はおおよそ理解できます。自動車販売も関連下請けが多く、非常に重要ですね。米国は価格帯の高いピックアップトラックなどの回復が目立ってきたと言いますが…乗用車はマイナス圏まで来ましたね。

世界経済の回復が本当に強いなら、コンテナ船などの株価は運賃がドル建てでしょうから、もっと上がって良いはずです。しかし、最近、株価が回復しているとは言え、川崎汽船の株は、依然としてPBR1倍水準を回復していませんね。船舶の需給ギャップが改善されてないのでしょうが、それにしても…株価は水面下に沈みっぱなしです。カタルの基本構想は、PBR1倍+PER10倍の株価が、妥当価格と言うものです。この見方からすると三菱UFJの株価は1700円程度が…妥当株価と言うものです。

米国株は時価総額を競い、ROE水準も高いままです。株主還元が徹底していますね。トヨタの自社株買いを、相変わらず、期待しています。日本は株式投資などの資産運用の利益を、不労所得として蔑む環境にありますが、金融で利益を得るのは至難の業です。まず、世間を知らないとなりません。そうして勉強して自分なりに研鑽を積まないと、必ず負け組ですね。何しろ、ノーベル学者が負ける世界ですからね。カタルなど…とてもとても、足元にも及びません。

カタルは先週、日経平均株価のサイコロジカルラインの50割れを見て、そろそろ年金基金などの3月末の積み上げ目標も達成し、全体は一服する可能性が高いと思っていました。しかし…木曜日と金曜日は、SQ参加連中の天王決戦から、おそらく仕組み債の攻防で…株価は大きく続伸しましたね。でも常識的に考えると…、指数だけの動きだけで、人気を長く持続させるのは不可能でしょう。ハローウィン緩和からのモタツキ場面の繰り返しがあっても良いと考えています。だからファナックなど…大きく人気化した株は、警戒感を持って見ています。トヨタなども然りです。

同時にトヨタのベースアップをみると、日本経済は確実に、デフレ脱却に向かっていると考えています。おそらく雇用はひっ迫すると思っています。優秀な人材は限られ、雇用の確保は企業にとって死活問題です。すき家のケースなど観ると、よく分かりますね。確実にデフレ脱却の動きは広がっているようです。今日の原稿は、あまり纏まっていませんね。おそらく…相場が見えてないのですね。カタルは、どっちに転んでも、良いようなポジションになっています。多大な期待感を持っている訳じゃないし、悲観もしていません。

でもみんな、いい加減な市況解説をしますね。ドル高が米国経済に大きな影響を与えるとは思いませんね。何しろ米国企業はグローバル化が進んでいますからね。日本企業は自前主義に拘り没落しました。しかし米国は早くから生産委託をしていますね。アップルなどは代表事例です。それに最近の活躍企業は、ものを売る商売ではないですね。システム販売ですよ。スマートコミュニティー化と言うのは、情報の活用に尽きるのですね。やはりリクルートは、良い会社になると思っていますね。年金のファンドマネージャーは、株価がもたついている所で、ガンガンと組み入れておくべきですね。カタルも多くの資金があるなら買いますが…何しろ貧乏人だからね。早く、この世界から脱出したいものです。

頑張れよ。ケネディクス!



amazon.co.jp 全品に拡大 無料配送キャンペーン実施中!詳細はこちらをクリック。

関連記事

  1. 2017.07.01

    FRBの矛盾懸念
  2. 2023.03.11

    SVB問題など…
2024年11月
« 10月    
 12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
株式投資関連の本