SP500の騰落率の分布

株式投資の世界は、なかなか難しい…のでしょう。今回の講演会も、ブツブツとの会食も意外でした。カタルはてっきり…世の中はバブル期に近い好況場面との印象でした。

しかし…カタルの頭のイメージは、やはり、かなり先行しているようです。今回の講演で弱気論をぶち上げた人は、岡崎良介と言う人で…伊藤忠から野村アセットのファンドマネージャーをしていたらしいのです。確かに…着眼点は面白く、データを重視しているようですが、どうかな?

SP500の月間騰落率のヒストグラム

彼の主張は、此方のグラフです。SP500の月間や年間の騰落率から見た、今後の相場観を述べていました。講演会の資料を引用しても良いのですが、カタルは独自に資料を作ってみました。SP500の1950年からの月間の騰落率の平均値はプラス0.66%で標準偏差値は4.08%でした。その様子は…此方です。

カタルは数学が得意ではなく…あまり良く知りませんが、理屈は理解できます。要するに彼の主張は、過去の平均値がこのようなのに…此処に来ての景気拡大期の上昇期間も長いので…間もなく、景気の後退期に入るだろう…と言う、先入観でシナリオが組み立てられていました。

此処に来て、トランプ政権後のSP500の株価の上昇は1.6%と高く、何かのショック安があって株価が下がるだろうと言う…リスクへの警戒感を訴えるものでした。何かのショックとは、北朝鮮との開戦などを想定しており、湾岸戦争時の下落は20%を超えたとの話でしたね。あり得る話ですが…その根拠は、不確かなものです。

このデータを作っていて…思ったのですが、SP500の816カ月(68年間)のデータの平均値は0.661%程度の上昇を続けています。つまり年率では8%弱程度なのです。なかなか株式投資と言うのは、優れたパフォーマンスですね。この水準を続けると、一般的な運用でも10年間で約2倍です。

話しは変わりますが…本日の日経新聞のFRBの政策目標の見直し論は、非常に重要なアイテムに思えますから、日経新聞を熟読して、各自が事前準備して置く必要性を感じます。

もう一つは、昨日の日経新聞の一面の「最高益の実相」の中で、最後に日本企業の売上高純利益率が4.7%なのに、米国は11%であり、欧州は8%強と言う数字ですね。日本企業は、最近、ようやく変化を始めていますが、そのスピードが加速するかどうか。

カタルは企業への現預金の課税問題で…ようやく名目時代に移行するので、設備投資が始まり、人材投資が始まり、更にROEの改善に向かうとの予想を立てました。このシナリオのラインが、今後の相場の中心として、推移すると考えています。

ただ時代の移行期は混沌としており…初期の兆候は分かりにくいのです。余程、時代の流れを注意深く見てないと…その変化に気付きません。

ブツブツは、何故、資生堂を「空売り」してやられたか?

一つは食品と同じ背景があります。アジア圏の購買力の拡大です。カタルは前に言いましたね。人口が増加し…これから、日本の昭和30年代のような成長期を迎える新興国を、足元に多く抱えているから、日本株は、必ず…大きく上がる筈だと言う予測を展開しています。インドネシアの人口は2億6千万人に近づいています。フィリピンは1億を超え、ベトナムも9200万人台です。タイは6800万人台で…これらもアセアン諸国の所得は、ドンドン上がっていきます。

先ずは基本を観ないと…全体像のデッサンが出来ません。ブツブツの間違いは、この辺りの認識が欠けていたのでしょう。

本日の日経新聞のFRBの政策変更の話を読んでも…カタルが述べている金融規制の悪玉論まで、言及されていません。基本は世界中の金融機関は、ガチガチの経済情勢を前提とした清貧思想規制を強いられているから、なかなか浮上しない訳です。故に、時代の流れを誘導する先駆者である金融デリバティブの機能が働かないから、なかなか物価が上昇しない…とカタルは考えています。もちろんスマートコミュニティーの進展も背景にあります。

問題は、法人減税後の米国の金融規制がどうなるかです。ここでもレパトリ減税(企業の海外資金の移転に対し、税率を優遇すると言うもの)からのドル高が予想されますが、目先は…円高が進んでいます。アップルなどの株価が堅調な理由でもあります。

今日の原稿は、アイテムを並べているだけで…、原稿の流れに一貫性はなく、分かりづらい内容ですが、我慢して下さい。カタルも、次のステップが、明確に見えてないのでしょう。

半導体に関する考え方もそうだし…「新川」の動きを見て、最近は…ショックでもあるのです。700円前後で、かなり同社株を買っていたのですが、前回の「ケネディクス」の下げの追証で、種玉の5000株を投げたのです。その為に、上がるんじゃないか…とは、思っていたのですが、乗っていません。この銘柄は、「夢テク」と、同時期に掲げており…両社の選択を迷った株です。

いつもそうです。当たりを引かずに…ハズレのカスばかり。まぁ、「夢テク」もマズマズですが…これまでの成果は、褒められたものではありません。カタルはいつもパーフェクトを目指していますからね。常に最高のパフォーマンスを達成したいと考えています。だから、いつも主役を引かないと…フラストレーションがどんどん溜まります。最初から…圏外なら、こんなに悔しい想いはないのでしょうが…。世の中は、上手く行かないものです。

さて…愚痴を言っても仕方ありません。様々な方向性が見えるだけに…どれを選ぶか。仮にベストを選択しても、有意義な利用の仕方になるかどうか…。この辺りのズレは非常に繊細なのです。

金曜日の原稿にも書きましたが…相場が育つ過程で、色んな状況がドンドン変化するわけです。その変化が追い風になる場合もあれば…逆風になる場合もあります。つまり…完璧に相場を読むことなどは出来ません。ところが…証券マン時代も、今もそうですが…顧客は、いつもベストを求めます。自分の選択が間違っていても、その間違いを、他人に転嫁します。証券マンの辛い所です。

常に10倍、20倍の水準を求めているカタルにとって、なかなか満足する結果になりません。でも他人比較すれば…かなりの好成績のようです。当たり前の話ですが…今年は2倍以上になっています。でも不満なのです。

それは何故か…いつもカスっているからです。今回だってSUMCOの選択が良かったですね。1万株保持していれば…1000万は抜けています。上手く売り買いをすれば…2000万近くなるのでしょう。それなのに…。トホホです。

この年末年始に「ケネディクス」が大きく上昇するのは、疑いようのない事実でしょう。何故、断言できるか? それは…かなり「ぶら下がり」が消えています。板状況を見れば…明らかです。前なら一値に20万単位の玉が並んでいましたが、今は、高値圏なのに、僅かな玉しか…場にはありません。人間と言う動物は、時間推移には…やはり勝てないのです。

ただ明確に、全体像を把握しているか…どうかは微妙のです。本日の原稿に、アイテムだけが並んでいるのは、カタル自身、ハッキリ…と相場が見えてないのでしょう。まぁ、こんな事もあると思います。

本日は、有料サイトの原稿を書く日です。上手く書けるか…自信はないけれど、精一杯、頑張りますね。会員の方は、明日にでも…読んでください。これから書きます。それでは…また明日。



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