回転日数

かたる:日経平均株価の動向からは窺い知れない…見えない「相場の低迷」を感じるデータがあります。このグラフの数字は日証金の信用残の「回転日数」と言う数字の推移を示したものです。

日証金の回転日数の推移

通常の人気株は、株価のボラティリティー(変動率)が髙く、この回転率は早くになります。だからプロの投資家は、常に回転日数のデータを気にしています。人気株は5日間を切るのが通例です。逆に信用でシコリが生じ意に反して、長く信用で株を持ち続けるケースがあります。

通常は利食いが出来ると思うから、金利を払っても信用取引を利用するわけです。逆に下げ続けると信用で買った人は回転が効かずに、自分の意に反し…長く持つ事になります。これが「シコリ」です。

多くの銘柄では、一度、シコルと…期日を迎え整理を促進させられます。カタルの様に馬鹿の一つ覚えで…ケネディクスを5年間も信用で持ち続ける奴は居ません。通常の精神力では2年が限度とされています。これが僕らの経験則です。

基本的に過去のデータを見てみると…回転が効かず、2か月以上経つなら、早めの整理が結果論としては良いのでしょう。このグラフは日証金の回転日数の平均値の推移です。この数字が40日台なら、かなり良い相場と言えます。逆に60日を超えるようでは相場が低迷していると考えて良いのでしょう。

整理が付くとは…出来高が落ち着き、TICK回数が極端に小さくなり…尚且つ信用の回転日数の長期の改善が必要になります。重要なのは出来高加重平均取引より、引け値が高い日が多いことが目安の一つになります。人間と言うのは面白いもので…自分が買った株価より高いと気分が良くなります。だから人気株のバロメーターの一つはこの出来高加重平均取引値、所謂、VWAP(Volume Weighted Average Price)ですが、この考え方は非常に重要です。

機関投資家は大量の注文を出す時に、このVWAPで玉を拾ってくれと、証券会社に一任することがあります。このような注文が多くなると…通常は引け値が髙くなります。

こんな事はプロの証券マンなら常識です。カタルは長い実践を通じて、数々の市場に存在する見えない兆候を探るテクニックを磨いてきました。格言一つとってもそうです。格言は、先人たちの知恵が詰まっています。

カタルが一番好きな言葉は、「強気相場は悲観の中で生まれ、懐疑の中で育ち、楽観の中で成熟して、幸福感と共に散っていく…」と言う下りの文章は…なかなか相場の原点を言い当てています。常にそうなのです。

でも先日示した成長株論は、全く違う概念です。通常の人は、目先の欲に溺れます。カタルの長い証券マン人生では、1人しか知りません。それも伝聞ですからね。実際にカタルが担当だったわけではありません。先輩から聞いた伝説の実話です。

ビルゲイツが若い時に日本に遊びに来ていて、知人の家に遊びに来ていた時に…たまたまマンションの高騰で、マンションの購入を諦めたOLが、彼の言葉通りに動いたのです。ビルゲイツが、「それなら、うちの株を買っておけば良いよ。」と言ったそうです。

当時は、珍しいのでしょう。米国のマイクロソフトの株を500万円分買って、何年も何年も寝かして置いたのです。これには訳があります。歩合セールスのお爺ちゃんですから、米国株なんか、まったく知りません。マイクロソフトがどんな会社かも知らなかったのです。だから当然のことですが、証券会社から矢のような催促の…利食いの勧めがありません。

このOLはバブルが崩壊して、地価も安くなったので…ソロソロ郊外で小さなマンションがローンでも買えるかもしれないと思い、その頭金に利用しようと…マイクロソフトの株を売りに来て、初めて…その価値が大きく膨らんだことに気付いたのです。

その人は六本木の高級マンションを購入し、高級車に乗って、尚且つ、女性ですから洋服は全てオートクチュールの高級品です。それでも使い切れないお金が残ったと言います。

多くの人は、成長株を一度は手にしたとしても、必ず、売っています。自分の欲には、敵わないのです。創業者は株を売る事は出来ませんからね。今ではビルゲイツは財団を作りボランティア活動に力を入れています。バフェットも協力しています。

その頃…カタルは、ビルゲイツの友達だった西さんが興したアスキーを買っていました。カタルに米国株の知識があれば…違った人生を送っていたかもしれません。あれから30年間、日本は実質経済を歩み、米国を始めとする世界は、名国経済を謳歌して成長を続けています。

日本は基本戦略の方向性を大きく間違ったのです。その為に中国の後塵に拝する事になりました。政治家は、株をしないから経済が分かりません。国会でも馬鹿な論理で真偽を遅らせるのです。まるで…駄々っ子の馬鹿野郎です。本当に大学を出たのでしょうか? チャンと社会の経験を積んだのでしょうか? 新聞配達をすればいいのです。日経新聞の記者も、先ずは若い時に1年程度、ノルマを掛けて新規購読を獲得してみれば良いのです。

今はそんな時代ではないでしょうが…末端の苦労をしならないから、くだらない精神論を述べたり、村論理で、自分の地位を守ろうとするのでしょう。

今日は相場論の…一つの見方を解説しました。日証金の信用残の「回転日数」の話です。まぁ、知識がいくら増えても使う人の器量がモノを言うのです。自分の器がどんなものか…よく考えて行動しましょう。所詮、分不相応な生活は長く続きません。やはり自分自身の器量を磨くことが、お金持ちへのステップアップに繋がるのでしょう。

それでは…また明日。



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