かたる:昨日の日本市場の動きは意味不明な動きでした。何故、こんなに安いのか…私には理解不能の現象です。おそらく先物からの仕掛けでしょう。日本人はその罠に嵌りやすい民族です。
しいて言うなら「流動性の罠」と同じで、「失われた時代」の産物である日本人の過剰不安が原因と思われます。自分でものを考えない日本人はメディアなどの戯言に心が動揺するのでしょう。でも市場の価格が一時的に間違っているとしても、一度は市場がつけた価格ですから…真摯に受け止めねばなりません。
これから臨むFTA交渉を前に「中国条項」の盛り込みを、今から過剰に心配しているのかどうか…この問題は厄介ですが、これから日中はRCEPに臨むわけです。TPPにイギリスの参加も期待され、中国も加入する路線はあり得ます。EUは「トランプ憎し」ですから、EUの参加期待もあり、これが「ドルの基軸通貨」論理を脅かす過程になるかも知れません。でも今からそんな先の幻想を考えても仕方なく…日本はモテモテです。
中国は貿易戦争を乗り切ろうと減税処置を発表し…上海総合株価指数は大幅高しました。日本はプラザ合意を受け入れ…その後4年間、実際は2年間ですが…株価は上昇しました。中国はそれを見本にしており、日本と同じ「間違いを繰り返さない」為に、固定資本投資を抑えたまま、消費を刺激しようとしています。11月1日の独身の日? アリババの戦略ですが見ものです。
この大幅な株安の中でTSLA株が大幅高しているようです。まだ市場は終わっていませんが、今は286.06+9.63%です。ブルームバーグのスパイ半導体報道ですが、アップルの否定は当事者だから当たり前の理屈ですが、他に「スーパー・マイクロ、悪質チップ埋め込みとの報道否定 米コンピューター・サーバー製造大手スーパー・マイクロ・コンピューターは、中国の工作員が下請け業者を利用して同社のサーバー用マザーボードに悪質なチップを埋め込んだとのブルームバーグ通信の報道について、誤っているとして否定した。」と言うことが報道されています。
どうも中間選挙に絡む情報操作の可能性も…考えられます。メディアは一斉にトランプを叩き、株安も演出していますが、既に共和党内はトランプ支持と言うか…。妥協の道が確定しています。その動きはWSJの記事を読むと分かります。トランプ戦略の支持率は高いのです。70%を超えています。金融界、IT界は総じてトランプ戦略を否定しています。でも実際に人々の暮らし向きは良くなっており、支持層は増えています。
ここで株を叩き世論を誘導しようとしても…成功するかどうか。本日は指数で先の安値を寄り直後に割ったようですが…この動きは、下値堅めの一環に過ぎません。本震の後の余震が大きくなるかどうか…程度の話でしょう。カタルは11月6日説を採用しており、これだけの問題山済みなのに…市場は頑張っているように見えます。
サウジ問題でスマートコミュニティーへの懸念が広がりますが、肝心のFAANG株はそんなに下げていません。一番弱いのはDeNAと同じで情報の在り方を叩かれたフェースブックなのでしょうが、150ドルを、なかなか割れません。此方の動きです。
中国の生産拠点移転により、アップルも大きな被害を受けると思われますが、この株はこのチャートでは全く影響を受けていません。210ドルの壁は厚そうです。むしろアップルの最近の動きは下値を切り上げています。
カタルは日経新聞をこちらに来てから読んでないので分かりませんが、きっと人々の心を煽った記事の連載が、山積みされているのでしょう。日本人らしい反応です。世の中にある多様な考え方を認めず、集団行動を強要する日本の教育から生まれた村論理。自分自身で、よく考えることでしょう。
この後は北朝鮮の復興、RCEPの行方からEUと日本は急速に反トランプ同盟と言うか…この流れを利用して動くことでしょう。世界経済の成長の元、要はアジア圏の繁栄です。人口の増加ペースやGDPの増加から購買力がついており、ようやく日本の経営者はその事実を認識し始めています。食品株が何故、高値を追うか? カタルにはサッパリ理解不能でしたが、この路線で考えると理解できます。
日本には使い切れない内部留保があり、このお金がどう経済に影響を与えるか? 安川電機はもっと下げて良いはずですが…良い内容ではないのに、結構、株価は強く感じます。
メディアは日立化成など、悪いものを取り上げ、業績数字の不安を煽ります。日本電産の数字が事前予想より良いのか悪いのは分かりませんが、一般的には、このような増益基調が続くと思われます。でも米中貿易を懸念し、経営者は保身に走ります。故にこの2Qの発表でも固めの数字しか打ち出さないのでしょう。
無理をするところではありませんが、カタルは少しずつ打診をしました。でも貧乏人だから戦略を誤り続けています。困った性格です。自分の見ている姿が、仮に正しくとも…時間軸がずれることで…大きな損失になることも多いのです。これはカタル自身の性格の問題かもしれません。何しろ、法螺吹き証券マンに、すっかり染まっています。
かみさんにいつも言われます。最近は子供まで、パパの話は誇大妄想ばかり…と批難されます。だって1万株を顧客から注文されて、安全を見て…半分の5000株にしましょう。なんてセールスをしていたら、成績はいつもビリです。逆にお客さんチャンスですから、此処は5万株か10万株で勝負しましょうと…セールスしますからね。顧客もお金がなくても、金持ちに見られ優越感に浸れます。そうカタルは名目時代にセールス教育を受けてきました。
故にブツブツと出会い衝撃を受けたのです。彼は10万株を買うところ、1000株にして、毎日、買えと言います…からね。彼は毎日100枚の注文伝票を出し続けたのです。いつも注文は1週間用います。そうすると買えないはずの指値が、こんな暴落があると次々に買え大商いになります。彼の平均年収2000万円~3000万円台は、伊達ではありません。あの「失われた時代」の環境下での話ですよ。今のような良い相場ではないのです。
世の中には、様々な見方があり、人それぞれです。周りの環境に揺れない自分のしっかりした考え方を持ちましょう。あと2週間です。まぁこの仮説が当たる保証は、何もありませんが…カタルはそう考えて行動をしています。それでは…また明日。