かたる:12月の急落から多くの株が戻り相場に入って来ました。 ただ12月の下げ幅は大きく…この月間の下落率を埋める株が、どの程度…生まれるか? チャートを見ると…25日線(20576円)まで戻って来ましたが75日線(21798円)は、まだ遠い存在です。昨年春の安値を付けた3月26日の動きは20423-20766-20347-20766の値動きです。それから株は上がり5月高に向かいます。相場の回復が強いものは、この75日線ラインが戻り相場の目安のなるのでしょう。
例えば進化論の古河電工の75日移動平均線は3127円です。本日は3180円までありますから、戻り相場の第一関門を突破したことになります。この株は下降相場に入ってから2度目のチャレンジになります。昨年の9月から10月に一度このラインを抜けましたが、再び下落を強いられました。今後もこのまま上昇する可能性もありますし…もう一度下値を確認しに行く場合もあるのでしょうが、大切なことを前回の安値を割らないことです。まぁ、一時的なら割れても構いませんが、直ぐに回復すれば下値が確定します。時間の経過で200日線も回復し…上昇パターンに移行することになります。
貸借銘柄は空売りが入りますから相場がマイルドになります。逆に現物株は空売り分がない為に通常は値動きが激しくなります。 JTECやユビキタスがストップ高して…初動波動が大きな動きになったのは当然のことです。逆に貸借銘柄の初動波動は、弱い可能性があります。どうしても空売りの売り物があるからです。
どちらにも同じことが言えますが…出来高推移は非常に重要です。カタルは先々週かな? 1月11日に清水の舞台から飛び降りるつもりで、Sと言う株を519円で1000株買いました。 疑心暗鬼の前進模様です。この理由はJTECやユビキタスの値戻しを見て…この株も、大きく上がって当然だろうと思っていました。その模様を1月11日の今日の市況で述べています。11月30日に808円だった株が、500円を割れる下げを12月に演じます。
この株は現物株なので…下げが急激になったのでしょう。貸借株なら空売りの買戻しが入りますから、下げ過程にも一定の買い物があり、下げもマイルドになります。しかし…現物株の場合、どうしても全体安に押されます。更に人気株ほど信用の買い残がありますから、追証などの投げも入りやすいのです。その分、勢いで実態から離れた株価が生じやすいと言えます。
でもこのような戻り相場になると…今度は逆になります。カタルは本日の買い気配スタートを見て…最初は590円から買おうと思っていましたが、買値を上げて610円から買い下がる事にしました。現在は625-625-586-594円です。今の所は590円まで買えています。今、気に入っているのは出来高推移です。金曜日は277万株出来て、株価は591円53円高と大きく上がりました。もう少し時間があれば…会員にも事前に報告できたのですが…残念ながら上がった後のレポートになりました。
本日は買い気配でしたが、これはなかなかです。株価は飛んでないのに出来高が出来ています。既に今の時間が9時56分ですが、出来高は156万株も出来ています。行けそうな予感です。もう少し買うかどうか…。このように相場観と言うものは常に修正され続けます。出来高が100万を超えないと下値圏で買った連中の売り惜しみでしょう。
でも相場は順調に売り物を消化し…人気もマズマズのようです。出来高のバランスは非常に重要な株価情報です。皆さんは株価の値動きだけを気にしますが…出来高の推移が色んなことを教えてくれます。更に一度、前日比でマイナス圏になっている点も評価できます。
今は買うつもりはないのですが…進化論の古河電工は、やはり有望そうに見えます。何しろ…75日線を回復しています。本格的な相場は、まだまだ先でしょうが…カタルは継続観察になっています。たぶん…もっと高値で買った玉も、何れ…利食いになるのでしょう。
相場が生まれない下値圏の相場もよく観察していると…様々な相場模様を感じることが出来ます。東邦チタンなど…値動きを、よく観察しておくことです。証券マンの皆さんは板状況など…のバランスも重要になります。今はネット時代で、ディトレの連中も多いのですが、基本的な相場観を忘れないでください。時代推移が株価を創るのです。基本はこの時代の観察です。
だからカタルは一見すると、株価と関係のないニュースにも市場の株価との整合性をよく考えます。今の最大の見所は…東芝でしょう。これは日産のゴーン事件も関連し…モノを言う株主から取締役を受け入れたオリンパスの相場にも関連します。
日本は市場原理のグローバル観を、どの程度受け入れるか?…と言う大きなテーマになります。 これは…如いてはROE経営の進展に関わります。このような背景が理解できるかどうかが…相場を理解するうえで重要になります。
市場の整合性の中にも、色んな見方があります。カタルは昨年大きく下がる前に…読者からサンバイオの情報を頂きましたが、市場リスクの観点と、株価が高値圏にある為に却下し、手掛けずに東邦チタンを無理やりやっていました。でもサンバイオはこれだけの下げを消化し…株価は崩れませんでした。そうして本日は、再びサンバイオは高値追いをしています。でもカタルはサンバイオには、全く関心がありません。
逆にFと言う株を、同じく…この下げ過程で、強い株として紹介しています。このFもサンバイオのように…これだけの下げ相場の中で上がってきた株です。だからサンバイオの上昇を見て、Fも買い増しして見たくなってきました。市場の整合性と相場観の変化の様子を、此処では皆さんに伝えています。
あららSは585円も買えました。 580円はどうでしょう。本日は高寄りをしていますから大きな陰線になると…相場の目先は苦しくなります。逆に…陰線でも良いのですが、最低591円、出来るなら昨日の高値の613円前後で引けるのが理想でしょう。
変わらずか…出来ることならプラス圏で終わると良いですね。 寄り値が高くなったためです。全体の相場は崩れていません。今は625-625-581-581で198万株です。今580円も買えました。今度は575円です。どうでしょう。
寄り値を見て買値を上げたから持ち株が増えてきました。当面は買い進むつもりでいますが…どうなるか…。仕方がない、更に下値の買いを用いてみます。ハイ、今550円まで買い物を入れました。出来高が200万を超えたので…関心度がドンドン高くなっています。でも、もし本日が大幅陰線なら、チャート面から腰は引けるのでしょう。
でもこの程度なら…本格的に買い増しの対象になります。本日は相場の状況次第で変化する観方を解説をしています。 時代の流れと…株価水準(株価位置)、出来高推移などにより、自分の相場観がドンドン変化する様子を…解説しています。カタルは評論家とは違います。常に実践を通じて、その状況を解説しています。このような心の動きは値動きによりドンドン変化していきます。それが相場です。
だから事前に、株価が上がる素質を持っている株でも、相場になるかどうか難しいのです。東邦チタンもそうです。あの時に1300円程度で我慢が効いているなら、今頃は1800円台を付けていた事でしょう。様々な条件はコロコロ変わります。
良いですね。Sの出来高は206万株ですよ。こりゃ…ひょっとすると本物になるかもしれませんね。一気に4ケタの可能性が、あるのかもしれません。後場から…大きく株価を消さなければ…更に買い増しの対象になりそうな値動きです。
サンバイオ以外で、安値圏から一本立ちする銘柄が登場しても、良い相場環境なのです。果たして…どうでしょう。それでは…また明日。あらら…SUMCOが1300円台復帰です。古河電工との違いを比較すると…この株も、もう少し戻っても良さそうに感じています。