01/21

かたる:今日の日経新聞にVWの急進ぶりがグラフで現れていました。この背景は欧州危機ですね。ドイツ単独では本来なら為替が日本の円高の様に強くなり、それほどVWの販売台数は伸びなかったはずです。しかしギリシャなどを抱える為にユーロが弱く評価され輸出の伸びが鮮明になっています。更に日本のお隣、中国程、東欧の生産力は強くなく相対的に観れば、日本のトヨタより条件は良かった筈です。しかし素晴らしいことに変わりはありません。もう一つの違いは、日本はエコカーブームでハイブリットでしたが、ドイツはダウンサイジングを主体に開発してきました。故にターボなどの技術力は、日本より優れているとも言われています。マツダは、日本ではダウンサイジングで追随組ですが…欧州でのシェアの獲得に至っていません。この辺りは方向性の違いでしょうか…。米国でもピックアップ・トラックなどで日本メーカーは、どちらかと言えば出遅れています。原油安も絡み面白いものです。経営者の感性が問われるところですね。

その経営者の感性、シャープは計画の見直しを迫られています。パナソニックの様に簡単に国内回帰できない家電部門もあり存続の危機にあります。一応、最終利益は赤字ですが営業段階では何とか利益を確保しているようです。しかし銀行管理下にあり厳しいですね。基本的にICUの状態に変わりありません。ここに来て空売り筋も多く参入しているようです。世間ではベースアップが話題になっていますが、シャープは賃下げの見込みらしいですね。シャープと言う会社を観ると…日本の製造業の実態を表している様で…何故か、郷愁を感じるのは、カタルだけの気持ちでしょうか…。サイバーダインの売り上げ規模を遙かに超える公募増資、それに引き換え、増資が困難なシャープの明暗は、経営判断が如何に大切か? 分かりますね。亀山は兎も角、堺は余分でしたね。設備投資の税制償却の違いなど、日本の製造業を取り巻く環境は決して恵まれているとは言えません。

だからあれほど頑張ったのに…エルピーダは消えたのですね。この現象は東西冷戦の崩壊から決まっていた現象です。もっと前のプラザ合意から、米国の庇護はなくなったのです。この辺りの基本的な観方を間違うと…国民は疲弊するわけです。今回の失われた時代も、ある意味で…太平洋戦争で敗れたようなイメージですね。国家戦略の資質が問われます。今回取り組んでいるケネディクスは、デフレ脱却の象徴的な銘柄です。だからこの課題がクリアできなければ…当然、株価は消えます。逆にこの泥沼から抜け出し、正常な資金循環が始まるなら、株価は大きく居どころを変えますね。正常な資金循環とは、市場経済下においての基本は金利裁定です。

裁定の意味は、語るまでもないと思いますが…安いのを買って、高い所で売ることです。代表事例は、株式の現物株を買って、割高になった先物を売ることですね。つまり将来の希望が膨らめば…現物の日経平均株価、現在は17270円ですが、先物価格はそれ以上になる筈です。しかし現状は17260円買い、17270円ヤリですね。現状は全く期待感がないという事です。理屈上は、現物価格に金利分を上乗せした先物価格がイーブンになります。でも未来に対する期待感が強ければ、先物価格が現物価格を常に上回り、金利分以上にプレミアムが付く筈です。日銀はETFのみならず、先物を買ってもいいわけです。そうしてSQの時に、現引きすればいいのですね。きっと合成先物を利用しているファンドは慌てますね。通常は日経採用銘柄全部を買う事はせず、20前後の銘柄合成で日経平均株価に連動させています。

大御所さんの話なので眉唾ものですが…、日本は戦争を始める時に、株を暴騰させ、戦争への期待を煽ったと言います。国家的な株価操作ですね。人間の気持ちと言うのはコロッと変わるものです。今はお金がある訳で…ムードを如何に早く醸造させるかが問題なのですね。一度、機関車を走らせることが出来れば…あとは、自然に時代は流れます。周りの諸条件は整っています。でもなかなかスタートしないからイライラしている訳です。国債金利はある意味で、その代表事例でもあります。通常は0.1%台などの所にお金を預けないで、2%、3%の所に回すのが常識ですからね。この現象が行き過ぎた清貧思想ゆえに、定着した「流動性の罠」なのですね。市場原理の世界では、水が高いところから低い所に流れるように…お金は金利の低い所から、高い所へ流れるのです。

この辺りの認識は、非常に大切な基本的な考え方です。正常な循環に戻す事が出来るかどうか…。1985年のプラザ合意から始まった日本の凋落を方向転換させることが出来るかどうか…が問われている訳です。シャープも、このような解説を聞いていると、時代の流れのキーポイントの一つに見えてくると思います。まだ修正計画も発表されていませんから早いのですが…カタルの基礎構想は、このような視点で物事を観ている訳です。

ケネディクスへの拘りが、何処から生まれているか?ケネディクスの株価の行く末は、日本の未来の指針なのですね。カタルは理想論を掲げ、それに突き進むタイプです。相場を当てようとか…あまり考えませんね。目先の動向など…どちらかと言えば、どうでも良いタイプです。昔から乗るは大相場。と言う諺があります。故に武富士の時も、最高裁の判決を批判しました。今井判事が下した判例は国賊です。日本の法治国家としての権威を揺るがすものですね。ある日突然、時代をさかのぼり改正案を適用したわけです。

まぁ、あれだけ準備金を積んでいた武富士が消えた歴史は、日本の清貧思想の一コマに過ぎません。お金など…所詮、紙屑です。使ってなんぼであり、使い方が問題ですね。国家財政を考えれば…如何にインフレターゲット論が正しい政策か分かります。日銀はなんでも出来ますね。それこそ、昔、空想を述べたように…スマートコミニュティーへ向け、50兆円ファンドの創設で、メザニンローンを引き受けても良い訳です。日銀保証に勝るものはありませんね。やり方など腐るほどあります。ターゲット・インフレ論、堅持の姿勢が正しいのです。

そうすれば…倒産という文字の憂き目に揺れるシャープも、宝物に変貌しますね。すべてはこれから起こる政策動向が、我が国の行く末を決めますね。今日の文章は難しいかな? 株価の行く末を決めるのは、政策などの戦略なのですね。JA改革が焦点になっていますが…カタルは族議員に問いたいですね。農業の就業年齢は何歳ですか?これほど高齢化しているのに…何故、「死に体」の組織が、存続できるのでしょう。結果責任を問うのが当たり前ですね。日本の農業を、ここまで疲弊させた責任は、誰にあるのでしょう。他所の国では競争力がある農産物が作れているのに…、何故、気候に恵まれている日本は作れないのでしょう。萬歳さんは同郷ですが…彼を見るたびに…腹立たしさを感じます。前回の選挙で禊(みそぎ)は、済んだはずです。国民の信認は得たのですね。強行すればいいのです。TPP交渉に絡み、重要なポイントですね。

最後にケネディクスの株価は、昨日のポイントで一旦は回復しましたが…まだ予断は許せません。今日は小幅安でも容認です。ただ現在、場に出ている521円の55万株を取って…休むのが正しいと思っています。時間的な経緯を考えると…既に新しい相場が始まっていても、不思議はありません。貧乏人は粛々と…相場任せの浮き草でしかありませんね。昨日の484円で投げ、今日は30円上の514円で買った次第です。貧乏さえしてなければ、こんな戦略は採用しませんね。一番正しい戦略は、ドル平均法で買い続けることですね。

まぁ、日銀が白旗を掲げれば、買いの根拠はなくなりますが…。1300兆円の逆襲は、依然、ベストシナリオです。国家の借金など簡単に消えるのです。しかし清貧思想を継続して消える道理がありません。こんな常識は小学生でも理解できます。さて見所はざっと解説しました。後場からの動向はどんな展開を辿るのでしょう。株価の動きは現実の動きに呼応しているのが、良く分かるかと思います。基本的に株価が安ければ、シャープの様に内包する悪材料があるのですね。その悪材料が表面化した現在は、新しい相場に入れるチャンスでもあるのですね。「噂で売り、結果で買い戻す」のが筋なのです。どうなのでしょうね。通常、空売り筋は、一旦は、手じまいしますね。それとも疲弊は続くのでしょうか?興味は尽きませんね。



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