CB消費者信頼感指数(コンファレンス・ボード)と言う呼ばれる指数が低下し、そこにバイデン前副大統領に打撃を与える狙いで、ウクライナに圧力をかけたと言う事で、トランプ氏への弾劾調査を開始するとの事で、米国株は下げたと言います。(ウクライナとバイデンがどう結び付くのか良く分かりませんが…)
朝方は米中貿易協議の進展期待で高かったのです。でもトランプの国連演説で中国への強硬姿勢の表明などが影響し、半導体株などが下げたと言います。まぁ、株屋は、こうやって投資家を迷わせ…手数料を稼ぐと言うか、株を下げて買い場を探すわけです。
結局、株価が上下する事で、儲かる場面を作るのでしょう。米国株はチャートを見れば分かりますが、目先は調整波動です。でも早晩、新高値を更新する確率が高いのでしょう。むしろ米国株が下げたことにより…日本株の「堅さの度合い」が分かります。
日本株は、先物と現物株の鞘が175円ほどあり…この分が、この9月の配当落ちの分でしょう。12月の先物価格が現物株に比べ175円前後安いのは9月に中間配当が実施されるために、その分が加わり安くなっています。この配当は9月26日までは配当付きです。昔は4日でしたが受け渡しが1日短縮されたために26日が配当付きで27日に配当落ちです。この影響があるのかどうか。注目されます。
本当に…新しい相場がスタートしているなら、米国株との連動性は段々薄れ、日本株は強くなっていきます。更に配当期待だけで、最近の株価が強いと思われている思惑も、27日以降の相場が強いなら消えて行きます。その兆候はあるのです。本日は不動産株が高いです。地所11円高、三井不動25円高、住友不動32円高、東急不動2円高、ケネディクスは変わらず程度の動きです。
この不動産株が高いと言う事は…日本が名目時代に入っていると言う証明にもなります。先日、発表された基準地価動向でも分かりますが、地価は毎年上昇しています。通常の運用なら10%を超えるわけです。だからカタルはノンリコースなど必要ないと思うのです。ノンリコースは利払いが出来なくても、担保物件を銀行に渡せば…それ以上の損失を被らない仕組みのローンです。つまりその分、金利が高くおよそ0.5%程度の保証料を払っています。
基本的に宮島さんは、景気動向の認識が弱かったのです。リーマンショックの時のトラウマがあるのでしょう。だから開発投資が少し遅れました。その分、収益のピークが後ずれしています。でも先日、横浜の物件を子会社化し…いよいよ始まります。まぁ、経営の方針により…あるいは、社内の財務内容に影響され、経営戦略は変わります。
だから法人企業統計で示された内部留保463兆円の価値は、非常に高いのです。もう内部に安全牌(現預金)を積み上げる必要はないのです。そんな時にソニーや日立が変わり始めています。その理由は本日の日経新聞の一面です。「ものを言う」株主の登場です。
ケネディクスの株を、一時的とはいえ…エリオットが買いました。その為にケネディクスの宮島さんは、自社株買いや配当性向を高めています。同じことが…ソニーにも日立にも言えます。
日本の経営者がグローバル基準のROE経営に変化しているのです。総資産経営の結果、日立の株価は37年間も、横ばいのままなのです。売り上げを伸ばす事より…効率的な経営に変化するのです。日本が本当の変化を迎えているから、株価はバブル期の38915円を超えますよ。
その兆候が、今回の株高に繋がっています。だからもう新しい相場がスタートしていると言う仮説を、カタルは立てているので、会員向けに臨時レポートを書き、その事を述べた訳です。そうでないと野村証券の自社株買いだけでは、この動きは説明が付きません。三菱UFJの上昇も…本日の不動産株の上昇もそうです。
内部留保の価値と言うか…。その意味を理解しないとなりません。もうお金を積めないから、使うしかありません。設備投資や株主還元に回ります。勿論、賃金も上昇します。この賃上げが効率性の向上に繋がります。付加価値を生み出すのです。何故、ROE経営が良いのか? 利益率が高い分野を開拓するために…利益率の低い分野を切ります。資生堂のアニメティのようなものです。
日立など…これまで総資産経営を実施して、売り上げを拡大してきたために無駄が多い企業なのです。その一つが日立化成や日立建機など…。成功した事例ですが、日立本社にとって必要ありません。まったくの別会社です。だから富士通がアドバンテストを売却したように…ソニーもオリンパスを売却し…サードポイントは、画像センサーなどの半導体部門をスピンアウトしろと迫った訳です。
ものを言う株主だけでなく…株式持合い関係が希薄化していますから、説明が付く経営をしないと株主から訴えられます。時価総額以上に現金などを積み上げる企業もあるでしょう。
先日、紹介したキーエンスの事例もその一つです。
今の相場の大きな見所の一つは、日本が本当の変化をしている可能性があるのです。その事を株価が知り始めている。だからもう2万円を割るような幻想はありません。このまま、日本株はどんどん上がり続ける可能性が髙いのです。
この事は、既に確定していましたが…今かどうかの速度計算が、なかなか難しい。その試金石の一つが、この26日、27日の配当落ちの変化であり、米国株安にも拘わらず…日本株は上昇するケースが増えるかどうか…。この辺りが相場の見所になります。
特にカタルは邦銀株に注目しています。キャッシュレス社会を迎え…スマート化が一番必要な産業で、しかも銀行が持つ情報が大きな資産になります。情報が武器になる時代になるのです。だから中国の場合は、国民の監視目的ですが、情報管理という点では…似ている面があります。AIやビックデータの活用などが次世代型の産業になります。
そのハシリが…今の相場のスタート地点の可能性が高いのです。慌てることはありません。カタルは壮大な上昇相場をイメージしています。日経平均株価は10万円を超えるのです。日経新聞の報道も…先日の日立の記事、そうして本日の「ものを言う株主」の記事…見えない糸で繋がっていることを、読者の人は理解をして下さい。ケネディクスも上がりますよ。三菱UFJもそうです。楽しみにしていればいいのです。
皆さんには、本物の相場を味わってほしいのです。問題は政策ですが…幸い安倍政権はスレスレの及第点です。だから「流動性の罠」が生まれましたが…その泥沼も、内部留保と言うお金で満たされて…既に泥沼は乾いており、普通の大地に変化しています。馬鹿でも自然に走れます。
日本人は幸い、他人の行動を真似る性格です。だからソニーが走れば…日立が走れば、いずれ我も我も…と先を争います。そのスタートがようやく到来した可能性が高いのです。だって…三菱UFJの銀行預金には幾らの現金があるのでしょう。お金は唸る程あるのです。三菱UFJの預金から、株主に変わる方が…ずっと得ですよ。早く気付いたものが勝ちなのです。
「金利裁定」と言う絶対的な基準があるから、株価は下に行きません。地価も収益還元法(金利制定)と言う基準で下値が岩盤になり止まりました。そうして上昇をしています。下に行かない株なら、上に向かうのが道理です。米国株安にも拘わらず…本日の株価も堅調なのでしょう。そう考えています。
昨晩のNY市場は何故か、全体安なのに…BAの株価は髙く、逆行高していました。そろそろ737MAXも運航再開でしょうか? 本日の大阪チタンの株価は続伸しています。非常に買いにくいですが…此処が本命で東邦チタンも上昇するのでしょう。でもジャムコはまだ安いですね。このようにして…目に見えない繋がりを考えて行きます。これが「市場の整合性」と言う考え方です。
内部留保の残高も、ソニーも、日立もみんな一つの方法性を示しています。だから日経平均株価が、今度はお辞儀をせずに、200日線の上を維持して、暫くすると…また上昇をする本格的な名目時代の相場に突入するかもしれません。
馬鹿には時代背景に流れる本当の潮流が見えません。僕らは自分なりの仮説を組み立てて、行動する賢い投資家を目指します。それでは…また明日。