起承転結

今日のなんだか…朝から暑く、いい加減に嫌になりますね。昨日の東京はゲリラ豪雨模様で…雷が鳴り響いていました。最近、温帯の日本も、亜熱帯並みの気候変動の様子です。これは北の地価が上がるでしょうね。京都も…暑いですからね。やはり仙台か函館、帯広か釧路の方面かな? ギリシャもそうですが…基本的に温暖な地域の人間は、ルールに対して感覚がルーズですね。

昔、聴いた田中角栄の立ち合い演説の中で、首都の移転構想があり、北海道に遷都しようという構想がありました。世界の文化都市の緯度は、みんな高いそうです。調べてみると…、NYは北緯40度68分、ロンドンは51度50分、パリは48度58分、ベルリンは52度50分、サンクトペテルブルクは59度55分ですね。それに引き換え東京は35度68分だそうです。環境は大切ですね。

テレビを見ていたら…甲子園の夏連覇は、これまで4校だそうです。この中で意外なのは、北海道の駒大苫小牧の2004~5年ですね。この偉業を支えた一人がヤンキースのマー君です。昨晩は、なんとか…ホームランを打たれましたが、7勝目の勝利投手になりました。彼の出身は、兵庫の伊丹なのですが…何故か、高校は北海道です。人間と言うのは面白いもので…縁とかゆかりを大切にするのでしょう。そう言えばマー君のかみさんの「まいちゃん」も、出身は北海道なのですね。

何故、くだらない話からのスタートになったかといえば…、昨日のNY市場の動きですね。この下落の原因は、中国の7月のPMIが48.2と低水準で…5カ月連続で景気の分かれ目の50を下回ったと言います。自動車販売の低迷も含め…、中国の優位性が消え始めましたね。高騰を続ける人件費から脱がれ、ユニクロを代表するとするように、生産移転が続き、固定資本形成マジックは、バブル状態で価格維持さえ四苦八苦している様子です。

もともとシャドーバンキング問題などの根源は、地方政府の開発競争ですからね。この問題を解決するために、市場原理化により、地方政府の債務は地方債など…オープンな市場原理に移行している為に、固定資本投資のマジックに限界が生じていますからね。日本同様に…。ヤンバダムや諫早問題を考えると…構図は似ています。日本はようやく失われた時代を経て、この壁を乗り越えつつあります。しかし中国はこれから一人っ子政策のツケを払わされます。これは日本より深刻ですからね。

この変化度合いのスピードを決めるのが、お金なの流れですね。多く人は表面的な現象だけを捉え、本質の在り処を探ろうとしません。中国のPMI低下も1937年問題に起因するのです。金価格の問題もそうですね。日経新聞には、でかでかと…中国ファンドの売りを強調していましたが…。全ての事象は起承転結の流れにありますね。冒頭のマー君とまいちゃんとの出会いが、どんなものか分かりませんが…同郷と言うよしみが、影響を与えたのでしょう。

このように1937年問題は、意外に深刻なのですね。1年遅らしたと言っても…2019年1月までにJPモルガンは4.5%も、バーゼル3の定めた7%の自己資本比率に、更なる上乗せが求められます。まぁ、先の話であり…その頃には、清貧思想論者のオバマも居ないし…、イエレン女史の任期は、2018年2月までですからね。GSなどは3%の上乗せですが、ウェルズ・ファーゴは2%なのだそうです。この2.5%の違いは大きいですね。常識で考えると…あまりに高い自己資本比率規制は不自然です。もともとバーゼル3の規制基準7%も高過ぎるように感じますね。厳しい監査下に置かれる訳で…自己資本の問題ではなく、政策の方向性の問題ですからね。リーマンの破たんなどは、事前に分かっていたわけです。監査姿勢の問題ですからね。

そう言えば…日経新聞の解説に在った消費株の好調ですが…基本はピジョン化現象ですね。カタルは、あの時に、何故、少子高齢化なのに…ピジョンの株価が騰がるのだろうか?…と、背景を調べたのですね。だってピジョンは哺乳瓶などの赤ちゃん用品の会社なのです。それなのに…日本は少子高齢化ですからね。新高値を更新するのは、明らかにおかしいですね。そうすると…その頃は米国に盛んに進出しており、これから中国にも進出し始めると…と言う辺りでしたね。その後、ノルウェーの年金基金が、失敗するのです。その原因が中国にありました。一度、ピジョンは大規模に「在庫投資」の評価損を一掃しましたね。この為、2年程、株価が低迷していましたが…しかし流石、年金ファンドです。見通しは正しく、今では、中国~今度はインドだそうですからね。

カタルは、このように日本以外に市場を求め、活躍する動きを「ピジョン化現象」と呼んでいます。「ROE経営」の定着と共に、日本企業の欠かせない「成長アイテム」です。東芝問題が経団連会長の苦言に繋がっています。カタルと同じように考える人はいるものですね。あの第三者の調査委員会の経営者責任問題の「利益至上主義」を批判した会見は、明らかに波紋を呼びますね。だって経営者が利益を追求するのが当たり前なのですから…上田さんは、きっと批判を受けます。あの人は…たしか、検察上がりでしたよね?

2006年かな? ライブドアは粉飾決算で上場廃止になりました。我々が日本のルールを決めると…強権を発したのに、その後の社会は、矛盾していますね。IHIはどうでした? オリンパスは…さらに東芝は、どうなのでしょう。地検のアイデンティティーと言うか、ポリシーと言うのは、地に落ちていますね。僕には、彼らの正義の基準が、何処に存在するのか…理解できません。実はリクルート事件の時も、そう考えていました。だって公開株が、確実に儲かるとは限りませんからね。それに知人に自社株を持ってもらいたい…と、考えるのは当たり前の方向性です。

この辺りは…日本村論理で、非常に曖昧な基準ですね。日本人でも分からないことが、たくさん存在します。東証の裏口上場も…東電の在り方も…、要するに自分達の仲間は許され、他人は駄目なんですね。公明正大が問われる市場経済なのに…。中国を一方的に批判できませんね。白鵬の実績は素晴らしいのに…何故か、カタルもそうですが、日本人横綱の誕生を待ちわびています。何処か、心の中で、白鵬に対し、やはり反感意識があるのです。だから昨日の名古屋場所での豪栄道コールになるのでしょう。日本って、言うのは…面白いね。

株価も…実は、そうなのです。サラ金株の動向を見てみましたか? 常識的にはサラ金株は、今井最高裁裁判長の個人的な判断により、適法前まで遡って違法認定を受け、過払い請求に応じるように求められました。まるで、後出し「じゃんけん」です。その為に武富士は倒産しました。おそらく遺恨じゃないかな?…と思いますね。武富士は大蔵省のお偉いさんを招き入れ、武井さんは、会社の決まりだと言い、そのお偉いさんに便所掃除をさせたと言います。学歴も実績もある中年オヤジが、便所掃除を強要され…屈辱を感じ人生を送ったのを、報復されても仕方ありませんね。現場は不合理な現実が、時々、起りますからね。

ようやくサラ金株は、過払い請求と言う年季が明けます。だから間違いなく、株価はどれも上がる筈です。ところが…ところがですよ。各社の業績はマチマチで…株価の動きも統一されていませんね。アコムだけが強く、他は低迷を余儀なくされています。おかしいですね。根は一緒なのです。過払い請求が消えるので…どのサラ金株も、再び上昇しますね。ここで今の相場の状態が分かりますね。買いセクターの主軸筋が、年金基金などの失敗を咎められるサラリーマン投資家が主体だという事が分かりますね。だからアコムであってアイフルではないと…何処かで、カタルは書きました。すなわち、パッシブ運用が中心なので…値嵩株のファストリや良品計画、さらにニトリなどが買われ、割高になるのです。

カタルは、これを批判し、割安の海運株なんかにも、目を向けるべきだ…と述べました。でも日本村は「赤信号、みんなで渡れば怖くない」と…横並び主義なのですね。カタルレポートを読んで…自分なりに、考えて欲しいのですね。何度も、これまでに述べていますが、カタルは株式市場を通じて、共に日本を考え、変えようとして…このブログを書き始めています。証券マンの悲哀を通して、日本の問題点を浮き彫りにして、共に考え、共に日本を変えましょうというのが…このブログの狙いです。市場経済は、様々な問題が集約されて、市場に現れます。その動く株価には、必ず、原因となる背景があるのですね。そこを捉えると…自ずと上がる株も分かるし、下がる株も分かるというものです。

我々は、賢い投資家になり…、一大勢力を作りたいと願っています。力が付けば、やがて市場の流れとなって…方向性が現れ、自己主張も通りやすくなります。そうして、その力が、やがて政策を動かせるほどの力を有するかもしれません。田中角栄の数の論理でもあります。民主主義と言うのは…そんなものかもしれませんね。ジョージ・ソロスは、実際に国家援助なんかも、していますね。バフェットはゲイツ財団にも寄付し、ゲイツ財団は政策方向にも、力を有していますね。まぁ、理想は理想です。



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