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まぁ…経験の乏しい皆さんが、パニックになるのは容易に想像が付きます。だからこんな展開になっています。昨日の下げは、幾つかの要因が重なっています。コロナに加え…大きかったのが「OPECプラスの決裂」です。その様子が日経新聞に掲載されています。この日経の記事は、なかなか良いセンスの視線で…報道されています。パチパチ…。

サウジ等の財政均等に必要な原油価格の相場の資料が載っています。通常の記者だと此処まで踏み込まず…単に原油価格の下落を伝えるだけでしょう。何故、サウジの財政問題が金融市場に大きく波及するかと言うと…米国の借金問題があります。この記事に載っているCLO(格付けの低いローン担保証券)のデフォルト・リスクです。

基本的に景気と言うのは「進化のスピード」です。進化のスピードを上げるためには、金融を緩めて、お金を回せば…どんな赤字企業でも、成長が可能になります。WeWorKを事例に掲げると分かりやすいでしょう。

だから昨日のTICK回数のトップは、ソフトバンクでした。45549回で、なんと日経レバレッジの42542回を抜いています。同時にカタルが注目している三菱UFJは42541回とこの3銘柄と言うか…ETFを含めて人気になっていました。

みずほの月足推移

コロナで売っていると思っては、大間違いです。昨日の株価を見ると金融株の値下がりが強く、「みずほ」は驚くことに119円なのです。この株価水準は、既に2016年の安値を割れ、もうアベノミクスのスタート地点の水準です。その様子をご覧ください。7.5円の配当ですから、7.5/119=6.30%の配当利回り水準ですが…株価の下落は止まっていません。

ここで、何故…カタルが金利裁定の概念を持ち出しているか? この知識がないと駄目です。2003年5月に…この「みずほ」が倒産すると言われ…当時の株価10万円(100円)を割り込む事態(58300円だったかな?)に陥りました。かたるは「みずほ」が倒産するなら、何をやっても駄目と思い…倒産リスクのある「みずほ株」を大推奨します。そうして10万円を割れる中で果敢に買い進んでいました。丁度…今のような環境で、株価がガンガン下がっている最中の話です。

その時のカタルの年収は438万円でしたが…しかし銀行株が上がり続けるお蔭でカタルの年収は2004年に9307万円、2005年は1億544万円、2006年は9107万円と高額納税者になるのです。

先日、引っ越しを準備する中で…昔の源泉徴収票が出てきたのです。これが株屋の実態です。400万が9000万に跳ね上がるのです。一般の仕事では考えられません。顧客の資産は3億円だったのが、なんと40億円に膨れ上がるのです。でもリーマンショックで、また沈むのですが…。カタルの銀行好きは、この辺りが原点かも知れません。

何故、この話を持ち出しているか? 

カタルは、本当に…コロナの後に「バラ色相場」がやって来ると思っているのです。実はあのレポートを書いた時は、既に始まっているかもしれないと…錯覚をしていました。それは時間の問題だったからです。この辺りの時間の読みは実に難しいのです。

昨年の8月に内部留保の金額、463兆円が発表されて、カタルは、もう日本も新しい時代に突入すると思っていました。いよいよ「流動性の罠」から脱出すると考えていました。だから臨時の会員レポートを書いたのです。

ところが…世の中は本当に儘ならないものです。まさか…こんな展開になるとはカタル自身も考えていません。コロナだけでなく…今回は原油価格の急落です。しかも日経新聞には、CLOのデフォルト・リスクを匂わす報道がされていますが、こんなもんで…おかしくなりませんよ。

今の金融システムは、リーマン危機以来、ガチガチに自己資本を積み上げており、農林中金の8兆円ほどの金額は、たいしたお金の規模ではありません。そりゃ…多い金額ですがこんな金額は、「鼻くそ」のような金額なのです。

流石に流動性の観点から、「三菱UFJ」の今の気配値は、買い物が入っており良識派の人間が、日本にも存在するようです。だって25/432=5.78%だ…もんね。わが国も個人金融資産の現預金残は、986兆円もあるのです。三菱UFJ銀行を16個以上も買えます。全部の株が売り出されても…買い手は、「蛆虫のように湧いてくる」はずです。表現が悪いかな?

何故、カタルがダビンチの金子さんが好きなのか?…と言うと、彼は行動力がある本物人間だからです。彼は、この収益還元法と言う考え方、所謂、投資利回り採算の基本的な考え方に基づいて…最初に行動をしたのです。

万民が総投げの…今のような市場の中で、利回り採算と言う金利裁定概念を用い、みんなが悲観に明け暮れる中で、果敢に不動産を買い向かったのです。当時は金融機関が不動産を投げ売る総悲観の中で、行動をした本物人間だからです。それも、あっという間に1兆円ですよ。カタルの40億円どころの話ではありません。

「疾風に勁草を知る」とは、良い言葉です。本日の寄り付きは、多少無理をして買っても大丈夫ですよ。もう…米国でも強弱感が対立してきました。だから今晩は「投げ売り」が収まるとプラスになる可能性があります。この動きを感知して、本日の日経平均株価がプラスになるかどうか…その点は寄り前の現在では分かりません。

しかし三菱UFJの株価を観ると、昨日の出来高は、カタルが昨日、言ったように…2億弱の19501万株でした。しかも株価は大幅安です。本日が「分水嶺」になる可能性が高いのです。今の時間は8:52です。実は…本日は流石のカタル君も、眠れずに原稿の書きだしが早いのです。もう原稿を書いて1時間近くになります。

上海総合株価指数と日経平均株価の比較チャート

そんな訳でパニックになる必要はないでしょう。問題の所在がハッキリしています。ここでコロナ騒ぎの原点である上海総合株価指数と日経平均株価の比較チャートを載せておきます。こんな感じです。1.5倍にも開く差が生まれるのは可笑しいと思いませんか?何故、本家本元の中国株は確りしているのに、日本株の動揺が増しているのでしょう。カタルにはサッパリポンです。

WTI原油の相場推移

更に原油先物の相場のチャートも…ついでに掲げておきましょう。金融市場のコメントを見ると…日経新聞の一面に農林中金の「CLOリスク」が載っています。つまり…ガチガチの自己資本比率規制がかけられているのに…こういう不安を煽る記事が載る辺り…が、今の市場の体温なのでしょう。この金融リスクも一般化しているのです。

昔から、「相場は相場に聞け」と言います。だからカタルはこの休みにアップル株が筆頭ですね。そうして三菱UFJと安全資産である米国債の相場を伝えています。良いですが、時間を掛けると…コロナは、何れ終息します。

その時に安全資産に積み上がったお金は、いったい何処に向かうのでしょう。この辺りをよく考えましょう。カタルは1月の末の時にケネディクスの力強い動きを見て…もう「流動性の罠」から抜け出せると思っていました。この流れが、次の相場でしょう。でも三菱UFJはあの時も駄目でした。このギャップに注目すべきだったのでしょう。本来なら、同時進行で進むべき道なのです。それが片肺飛行でした。

この些細な見逃しの為に、カタルは強気、強気を貫き…大きな痛手を負い眠れぬ夜を過ごす事になったのです。「疾風に勁草を知る」とは、よく云ったものです。カタルの器の小ささが露呈しています。この程度でアタフタするようでは…なかなか本物の世界に旅立てずに…レポートを書き続けている器なのでしょう。

そう言えば…昨日は知り合いから、株を買おうかな?とメールをもらいました。彼女は三菱UFJ株を買ったでしょうか?

こんな時に株を買わずに…預金をしているのは馬鹿だけです。何しろ三菱UFJは5%を大きく超える利回りなのです。いくらCLOリスクがあると言っても、この段階になって弱気を言う馬鹿につける薬はありません。こんな時は強気に対処です。

アップル株の日足推移

ただ一抹の不安があります。MAGA相場に既に移行しているかどうか分かりませんが、アップル株は依然、200日ラインを割れていません。この解釈が難しいのです。カタルは会員レポートで述べています。このラインを割り込むかどうかが今回の注目点だ…と先々週末に述べています。その様子です。

読者から強気のメールをもらい、「大バーゲンセールですね。」という内容のものも頂きました。その方にも返信をしましたが、まだ三菱UFJが1回もプラスになっていません。この株が指標だと前から述べています。この株が一度プラス転換をして、追証を断ち切ってから、2週間が相場の目安になります。本日、仮に三菱UFJが、少しでもプラスで終わるなら…ここから2週間です。つまり3月24日になったら、株を買っても良いですね。

参考にする指標銘柄を、何故、3つ掲げたか? アップル株もそうです。この株価には、常に注意を払いましょう。MAGA相場(株式市場主義)に移行する重要なアイテムの一つなのです。

昨日も述べていますが、もう追証の人は出来るだけ耐えましょう。カタルは今週にも底入れをすると、先週末、読者から「弱気のメール」を頂いた時に返信をしました。

遅くとも…来週だと述べています。でもこのガラを見ていると、総悲観が早まっており…今日かも知れません。金利裁定の概念が既に働く水準の株価ですから、この辺りが良い所なのでしょう。カタルはそう考えていますが、自分自身は本日も投げています。それは相場観ではなく、既に物理的に売らされているのです。だから貧乏は嫌いです。

はやく…相場観で相場を張れるようになりたいものです。だって金利裁定の資金は無限にあるのです。今の三菱UFJの株価は415円ですね。25/415=6.02%です。とうとう6%越えですよ。

わが国の不動産価格が、底入れをしたのは、こう言う金利裁定の概念が働き、海外から無限の資金が来た為です。その時に日本の銀行は駄目でしたが、金子さんは海外から資金を導入して信用度を高め、1兆円の不動産を有したのです。カタルが2003年の年収438万円が1億円越えをした原動力は、こういう時に果敢に行動した結果、その成果として高額納税者名簿に載ったのです。

昔から「ピンチはチャンス」と言います。ユトリのある人は、粛々と行動をしましょう。あまり余裕がなければ…カタルが示す目安を待って…行動に転じましょう。追証で資金がない人は、カタル同様に…泣く泣く保険料を払うのです。

この保険料は、必ず活きる資金と考え、損切りする時の自分の気持ちを正直に…ノートに残しましょう。日記でも良いです。自分の心の変化は、自分だけにしか分かりません。「己の器」を知る絶好の機会です。

カタルは、いつも…株の世界は「真坂、魔坂、まさかの坂道」があり、転がらないようにしなくてはならないと述べています。こんな事は滅多にありませんが、時々…起ります。リーマンショックの為に、金融庁が過剰な規制を設けたので…カタルはベンチャリで40億円を飛ばしたのです。でも、もしあの時に…正常な金融庁の判断なら、今頃、カーブスの上場で、カタルは大金持ちでした。40億が400億円程度になっていた可能性があります。

金融の「さじ加減」と言うのは難しいのです。そのソフトバンクは、今は4300-4465-4120-4214=841万株(9:45)です。お金はあるのです。だから回せばいいのです。この回す速度を速めると…景気はドンドン浮上します。経済成長率は無限に上がるのです。少子高齢化で云々と言う人は、本当の金融の意味を知りません。ブラジル移民の大泉町でも住んで、実態を目にすれば良いのです。西川口の中国人街もそうでしょう。

少しは勉強をしましょう。そんな訳で、原稿の書きだしが早く…本日は盛りだくさんの内容でした。三菱UFJの株価に注目して、アップル株にも注意を払って下さい。本日の追証の整理が済んだら、カタル君は、またガンガンの強気に変身をします。

いつも元気でニコニコと…その方が楽しいですよ。何故、438万円の年収が1億円を超えたか? こんな時に行動を起こす奴が勝利するのが世の中でしょう。それでは…また明日。



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