「恐るべし…M7関連の躍進」

米国の力強い経済環境の実現は驚くばかりです。雇用統計値も強く…まるで新興国のような発展過程に見えるのです。何しろGDPの規模が世界一ですから、その増え方も半端ではありません。しかも…既に時代はグローバル環境になっており、市場は世界中ですからね。米国だけではないのです。

日本は基本的にメディアの人間のアホさ加減が、世論を間違った方向性に向けており、この進化の時間が遅々として…進みません。「始まった」…と、思ったら立ち止まり、足踏みを続け…またようやく開始と思えば…また休みます。

まぁ、これが「国民性」と言えば、仕方ありません。もともと…日本の教育には「金融教育」などは、存在しません。

たぶん…学校の教科書にも名目GDPと実質GDPの違いを、詳しく解説してなく…「資産効果」の話しなんか、世間から認められていません。何しろ、東大卒の超エリート官僚だった宮澤喜一は、上がり続ける「家」の価格を、年収の5倍で買えるのが「理想」だとして…給料を上げる政策ではなく、逆に…高騰する資産価格を抑えようとしたのが、バブル崩壊の切っ掛けでもあります。

大蔵省の近くに「新橋」がありますが、あの駅周辺は、飲み屋横町のような場所です。隣は「銀座」です。カタルは上京して間もないころ…もとの会社の社長に、大蔵事務次官から東証の理事長になった長岡實が通うバーに連れて行ってもらいました。確か…たった2回だけですが、長岡實を見かけました。豊田章男会長の父親の章一郎などと…彼は同期生です。まぁ詳しいプロフィールは此方を読むと分かります。

バブル期の銀座をカタルは知りません。何しろ…「一流クラブ」に行ったことがないからです。でも容易に想像がつきます。バカ騒ぎをする金持ちを横目で見ながら…小さなバーの片隅で酒を飲む気持ちは、想像がつきます。

彼の同期に元日銀総裁の三重野康も居ますね。まぁこのサイトの履歴を観ると…これが「日本村」と言う実態が分かります。先日の前日銀総裁の黒田さんの「私の履歴書」を読んでも分かりますが、何故、35年間もの「悲哀の人生」が続くのか…分かる気がするのです。東芝の一連のゴタゴタの歴史を観ても、同じことを感じます。

しかし…今回の雇用統計もM7の「躍進」を示す社会現象は、此方の報道です。たった一日で、富が新たに…2000億ドルも誕生するのです。約30兆円近い金額ですよ。米国の消費が落ちない訳です。カタルは色んな「資産効果」の話をしています。そうして…コロナからサプライチェーン問題に発展して「米中対立」の意味を解説しています。

大切な事は…グローバル化から米国第一主義が背景にあり…米中対立の激化です。

習近平氏の「鄭和」時代に憧れを持つ「野心」の話です。嘗て中国は明帝国の時代に永楽帝が宦官の最高職である内官監太監に鄭和を任命し、司令官として史上空前の大船団(数百隻)を率いて…遠洋航海に旅立ち「交易活動」をします。東アジアからアフリカまで…この構想が「一帯一路」に繋がっているのでしょう。鄧小平の市場原理とは、一線を画し…「共同冨裕」ですから、中国から世界のお金は逃げます。

太陽電池からEVなどの先端分野に多額の投下資本を入れて、世界競争に勝とうとしますが…米国は覇権を譲りません。BRICSからグローバルサウスと持ち上げられましたが…やはり金融力の制御は、ユダヤ人の世界です。金融のマジックを利用したお金の話は、基礎知識が必要なのです。誰も…この世界環境を説いてないと思います。

カタルが何故、「キャノン」(7751)を高評価して推奨をしたか? 

昨日も人気になっている「チップレス」の「ソシオネクスト」(6526)なら…株を買えると述べており、「レーザテック」(6920)などには批判的です。この違いは市場評価の違いです。いちいち…株価の背景は説明していませんが、微細化と集積化の違いに直ぐに気付く人が、何人いるのでしょう。

「キヤノン」のナノインプリントは、ようやく…一号機が出来るそうですね。たぶんキオクシア向けじゃ…ないかな? でもキャノンの推奨の意味は、そっちもありますが、基本路線は「国内回帰」の先頭だからです。

この「国内回帰」と「貨幣乗数効果」が結びつき…様々な社会現象が誕生しています。TSMCが工場を建設している熊本県菊陽町だけでなく…今では多くの関連企業がこの九州地区に集まって多額の設備投資をしています。まるで…九州は半導体村です。この話が「貨幣乗数効果」で…「資産効果」に結びつくのです。何故、キャノンの株価が上がるのか? 何故、ソシオネクストの株価が上がるのか?

関連性は乏しく見えますが、真っ先に思い浮かぶのが…半導体の集積化である「チップレス」と「ナノインプリント」の話でしょうが、違うのです。根底にあるのは「時代を切り拓く」…と言う共通項が存在します。

チップレスと言うのは、半導体の製造過程の前工程と後工程の間に…「中工程」を誕生させる話です。技術革新により新しい産業を生むのです。キャノンの国内回帰は、工場を日本に誘致すると…その周辺の地価も上がります。キャノンの投資は、需要がない所に、新たに需要が生み、周辺の開発が進み、お金が動きます。国内回帰は貨幣乗数効果を高めるのです。TSMCの話と同じです。

暴騰した「メタ」の株価が、たった一日で…米国の富は30兆円も増えるのです。貨幣乗数効果は、資産効果なのです。国内回帰も需要を加速させる話です。TSMCが政府の補助金で投資を始めましたが…その周辺の地価は上がり金融の担保力が増します。お金の回転が激しくなります。グルグル…と、お金が回ります。

今は経済活動の車の両輪の話をしているのです。

働いて得る所得の労働収入と金融機能を応用した資産効果が、全体のパイ(経済力=名目GDP)を押し上げる力の話をしています。何故、野村証券株が上がり続けるか? 分かるでしょう。その原理が、確り…理解できるなら、自分の資産は、更に増え続けます。でも株式投資は「元手」が必要です。先ずは200万円ほどあるなら…10年で10倍、20年で100倍になるでしょう。

たった…一つの現象を観て、資産効果と経済活動の未来を予測できる人間と、出来ない人間の差です。資産効果を理解しない「宮澤喜一」などの東大法科卒のエリート官僚は村社会を強要します。

何故、安倍派閥の政治献金が政策活動費ではなく…裏金認定になるのか? 

確かに…曖昧な「さじ加減」ですが、メディアの視聴率稼ぎの下賤な報道姿勢は、日本の国力を奪います。「清貧思想」の蔓延です。「不労所得」は、悪と言う…間違った世界は、いい加減にやめましょう。働いて得るお金も、金融機能を利用して得るお金も、同じ価値のお金です。

名目GDPの世界が、如何に大切か? 

賃金も物価も上がり続けるのです。これが正常な経済なのですね。年金も多少、物価にスライドして上がりますが、基本的に負けます。日本は35年もの間、この清貧思想を押し付けて来ましたから…今度は逆回転です。

だから…野村証券株だけを、買って置けば…やがて豊かになります。


2008年頃の「三菱UFJ」(8306) の週足推移

あの時、カタルは「三菱UFJ」が800円を割れる姿を観て…おかしな理屈…と思い、「打診買い」を始めました。そうして株価が500円台になると、リーマンショックなんか…日本には、関係ないと述べていたのです。

そうしてバカになって…本格的に10万株単位の投資を始めました。しかし…現実はその後、株価は300円台に落ちますが、実際に本格的な株価上昇になるのは…今回の「コロナ後」でした。何故、三菱UFJが上がるのか? 


今の「三菱UFJ」(8306) の週足推移

コロナからサプライチェーンに行って、米中の覇権争いになって…米国が本気モードに入りました。この事が、インフラ投資雇用法(IIJA)が2021年11月に施行され…CHIPS法(正式名称:Creating Helpful Incentives to Produce Semiconductors and Science Act)に繋がっています。だから米国株はM7中心に高値を追っており、資産効果が発揮され…経済活動が活発です。

米国の名目GDPは6.3%の増加で、実質値は2.5%なのです。この差は3.8%もあるのです。でも中国の実質値は5.2%成長ですが、肝心の名目数字は4.6%増だと言います。この数字の違いの意味は、非常に重要なのです。

ITバブル崩壊期のヤフーの週足推移

此処で肝心な事は、やはり「ITバブル期」と同様に…あの時は、ヤフーの株価が天文学的な株価上昇をしましたが、ITバブルという事で…大きく売られました。しかし4年後に…また株価が回復したのです。

メタ(META)の日足推移

今回のメタのチャートを観て、思わず…IT バブル期の経験を想い出しました。そうして…アマゾンの株価もそうですが、やはりネットの世界の成長は「続くんだなぁ~」と思いを、新たにしたのです。

たぶん…カタルが抱く「ジェイドG」に対する成長率の認識は正しいのでしょう。同時にBASEに肩入れをしている…自分自身の投資感覚は正しいと、メタの株価上昇を観て…連想をした次第です。

博打なら、好業績が続く…「ジェイドG」(3558)の雪だるま投資や、変化率重視の「BASE」(4477)なのでしょう。メタの活躍は「M7」を再認識させ…ITバブルからの復活と、「同じこと」が今回も再現される可能性を、強く…「認識」しています。

これから…会員レポートを書きますから、会員の方は、明日にでもお読みください。



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