かたるさて今日の市場は、見所が満載ですね。米国の雇用不安が発生し、今の所は平静のスタートです。しかし市場予測と違う現象は、注意を要するものです。自分の投資方法を考えてみると分かりますね。事前の予想と違うときは、対処を考えねばなりません。無理をして自分のシナリオに拘ると…痛い目に遭います。故に常に自分のシナリオを軌道修正し、ポジションが余分だと思えば、減らすのが筋ですね。場合によれば…一度、市場から撤退して様子見も、辞さない覚悟が必要です。種玉だけを残し…全てのポジションから撤退するわけです。そろそろ4月なので、最も強い相場の時期が終ります。例年、アノマリー通りなら、5月から下がると考えるのが、普通ですね。夏は毎年、弱いのです。
一方、日本株の場合、買いの主体が、足の長い年金資金が主体と考えられ、実弾による投資なので、仮需の期待感からの上昇ではありませんから、大きく下がると思うのは、間違いなのでしょう。概ね、横ばいの時間調整と考えるのが普通ですね。ただ値嵩株など一部でかなり高い水準のものもあり、爆食が終わり、通常の形での調整には時間が掛かると思われます。カタルの当たらぬ観測では、秋までは少なくとも大きな動きはないと思っています。このシナリオが第一なのですが…、ひょっとして、もう一度、5月に向け高値追う展開も予想されます。これが第二の展開ですね。故にカタルは三菱UFJの下値に関心があります。3月、4月と735円絡みの所で止まっていますから、個々の水準が、新しいボックスの下限と考えられます。この調整が短期間で、再び800円台から上を目指す事は、充分にあり得ますね。見どころの一つです。
一方、仕手化しているソニーやトヨタ、ファナックなどの動きですね。特にソニーは、仕手化しており、既に「逆日歩」が付いています。更に、好調なニトリなどの動きをみると日経平均株価は、もう一段高を目指す可能性も高くあります。このグループが高値を追うようだと…日経平均株価の2万円乗せもあり得ます。つまり5月高に向かう訳ですね。カタルは横這い観測なのですが、一般的には、このシナリオの確率が高いとされています。
通常、米国株も、おそらくはGPIFの爆食が影響を与えており、日本同様に大きく下がるとは考えにくいものがあります。だから雇用統計などの下振れは、連続するかどうか…ですから、現時点では、それほど重要ではないのでしょう。通常、相場全体が弱含むと…、一般株から仕手化している銘柄、ハイテクではソニー、先ごろ、新星のように現れたDeNAなど…シャープも含めてですが、市場で強弱感が対立する仕手系の銘柄が活躍します。
アドウェイズは調整が充分で、ワラントかな?CBかな? この行使度合いが注目されますね。通常は2割程度消化されれば、大手の場合、自己の持ちにするケースが、カタルの現役時代はよくありました。バブル期は、それが当たり前だったのです。親引けが…。そのような裏の条件がどうなっているのか、注目されますね。でも実態価値の資質は、どれも…今一です。シャープも含めて、そう考えています。なかなか潜在成長率が大きな会社と言うのはないのですね。だから新たなカタル銘柄が、なかなか打ち出せないのです。
一方、その潜在成長率を期待しているカタル3兄弟は、どれも調整中で、何れもいつ終わるやら…この所、多く採り上げているJ・TECですが、打診買いと思われる買いが入っているようですね。問題は需給バランスです。既にかなりの期間を調整しており、チャートの形も、底入れを形成し始めていることを、先頃から指摘しています。ただ未だに確認は取れていません。ケネディクスは出来高が減っており、良い感じですが…何せ、信用買い残が重く、仕掛け人の登場がなくては、とてもとても…と言う有様です。ただ下値の支持線、所謂、傾向線を引くと…概ね、この辺りが一つのポイントのようでもあります。でもこれだけ信用買い残が大きいと…市場全体が揺れた時に、売りを被りますから、大きく下がる対処も必要になりますね。読者の人は既に持っていると思われますから、無理して買う事はありません。大きく下がれば…の前提を考えて、置かれると良いと思います。
雇用統計が弱含んだことにより、DeNAなどの仕手系の銘柄にとっては、良い環境ですね。これが運命と言うものです。故にDeNAは当初、この程度は読めるとしてきましたが、更に一段高が期待できる展開に、なりつつあります。通常、これまでは指数株中心でしたから、今度は個人好みの個別材料株が賑わう展開が、予想されますね。実は今年に入り、日経平均株価は良く上げましたが…実態は散々の有様で…人気株は育っていません。でも流れの変化を、最近は感じ始めています。
昔の相場、所謂、「失われた時代」のデフレの相場感覚から、政策が転換したことにより、これまでのイメージを変える必要がありますね。「増資は買い」になるかどうか…。それ故、先ごろ増資が発表されたSUMCOは注目されますが、どうも本文を読むと…借り換えのイメージが強いですね。優先株を同時に償却するそうです。だから完全な公募とは違いますが、市場のエネルギーを知る上でも、値動きに注意を要します。
個人好みだった人気株のソフトバンクやアイフル、ケネディクスなども…それぞれ通常はハローウィン緩和で人気になった銘柄は、最も需給バランスが悪い時期を迎えますから、値動きが注目されます。どういう事かと言えば、そろそろ転換点を探る段階に来ていると言う事ですね。だからここからの急激な下げを、ある意味で…期待もしています。その方が綺麗ですね。カタルは5月21日を、目途に考えていますね。テクニカル面の調整時間もその辺りを示していますね。
最近は、いろんなアイディアは生まれ始めており、少し前向きなのです。カタル銘柄は、何れも低調ですが…何故か、ワクワク感が芽生えるような期待感を感じています。しかし駄目だと思っていた富士通ですが、意外に確りしていますね。このような買い方は、何処かのファンドの買いですね。通常は抜けないのです。しかしアクティブなファンドが関与しているようです。おそらく彼らは下調べを入念にしますから、企業業績は問題がないのでしょう。クラウドはスマートコミニティーの重要なアイテムですからね。日本を代表するトップメーカーなので、カタルは一昨年末からカタルの推奨株に選んだのです。しかし大きくやり過ぎている感が強かったので、調整波動入りを宣言していましたが…今年に入ってからの買いは、明らかにファンドの介入ですね。でもこの800円処は揉み合った方が綺麗です。そうして秋から年末年始に掛け、来年のスター株にした方が、チャートは綺麗ですね。所詮は仕掛け人の腕次第です。彼らにも…彼らの事情があります。個人は時間が無限ですが、ファンドは限られた時間の中で勝負をしています。だから色んな思惑が生まれますね。
シャープの事は、書かねばならないかな? 実はカタル君、売りたくもなかったのですが、追証懸念もあるのですね。故に利食いのため、本日は外しました。相場観から言えば、まだ買いで、何れ再建策は纏まります。案の定、政策絡みの動きになって来ましたね。もともとJDIの絡みがあり、事前予想に運ばなかったのですね。まるで全日空とJALの抗争を見ているようでしょう。故に羽田の発着枠を全日空に、多く割り当てたのですね。この辺りが村論理で、カタルは当初から、銀行団の支援も得られ、国も応援すると読んでいました。
問題は収益が確定するか…ですが、ここで思い切ったリストラをすれば…完全復活しますね。前回は銀行団も腰は引けていましたが、今回はユトリがあります。2000億円程度は大手銀行にとって、常務程度の決済金額ですね。役員一人が首を覚悟して臨めば、済む話。三菱にとって、この案件はUFJ絡みでしょうから…、どちらに転んでも高みの見物でしょう。内部の派閥抗争も影響しますね。故にUFJ側にとっては真剣に臨みます。この辺りの真剣度が、シャープに影響を与えますが、最近の報道を見ているとシャープ内部も派閥があるような印象で…少し不安です。高橋さんに、それを纏める手腕があるのかどうか…少し不安を感じるのですね。彼は外見だけの判断ですが…良い人のようなイメージなのですね。故に改革を断行するには、人が良過ぎて…腰が引けるんじゃないか…との一抹の不安が、ない訳ではありません。日産のゴーンを見れば分かるように剛腕でしょう。故に独裁に傾くのですが…。片岡さんの後で、日揮のパターンとも違います。
目先は大丈夫なのですよ。カタルは潜在成長率の話をしているのですね。長くなるので、この話は此処で打ち切りですね。それでは…また明日。相場には、それぞれ見どころがあるので…そのポイントをしっかり押さえ、相場を観察して置かねばなりませんね。J・TECなら1265円に、今日の1250円など…板状況をしっかり見ていた人なら、この株価の意味は分かりますね。こんな観察が、相場の転換点を探るのです。分岐点さえ判断が付くなら、大儲けが可能ですからね。また…ね。